読書感想日記

最近読んだ本の感想

「フェルメール光の王国」 福岡 伸一 著 (株)木楽舎

2012-01-26 00:13:28 | 小説
 恥ずかしいことですが、私は、絵画について知識がありません。
 しかし、なぜかこの本に関しては、無意識のうちに手に取っていて「読んでみたい」と思ったのです。
 「フェルメール」という画家、「真珠の首飾りの少女」それぞれバラバラにしか聞いたことしかない程度の稚拙な知識。
 こんな私に、フェルメールの作品を掲載し、解説をしてくれるばかりではなく、彼と時を同じくあるいは住居を近く、又は目的を同じくしていた人々との関わりを自然に語ってくれました。
 そのお陰で、絵画とは、ただ単に作者の目の前にあるものや、思い浮かんだものを描いたものではなく、さまざまな要素が詰め込まれた奥の深いものであることを知りました。
 構図、図法等は元より、色彩の調合に至るまで、数学的でありまた科学的な要素を取り入れて描かれた名作の数々…
 私のような素人でも、絵画の展覧会へ足を運んでみたい…と思わせてくれる本に巡り会えました。

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