平成29年9月13日(水)午前10時より剱正幼稚園・中田剱正幼稚園合同のPTA保護者研修会を、一宮駅に隣接するiビル7Fのシビックホールに於いて開催致しました。
本年度は、「天災は忘れた頃にやってくる~実体験から学ぶ新差異と明日~」と題して福島から講師をお招きして研修会を開催致しました。講師は、福島ルンビニー幼稚園園長 吉岡棟憲先生と奥様の副園長先生でした。
資料のはじめに吉岡先生は、次のように記されています。
『平成23年(2011)3月11日午後2時46分に東日本大震災が発生し、東北地方を中心に未曽有の大被害をもたらしました。特に福島県では自信・津波の自然災害の他に東京電力福島第一原子力発電所の人災事故が同時に起こり、未だ避難者が自宅へ帰れない状況が続き、復旧復興の道半ばにあります。
あの大震災から早や6年6ヶ月が経過しました。月日の経過とともに災害に対する関心が薄れ、防災意識も稀薄になってきているのが現実です。しかし、大震災後にも熊本地震が起こり、全国各地で大雨・洪水・落雷・土砂災害等も続いて発生しています。
「天災は忘れた頃にやってくる」昔から言い伝えられてきたこの格言をいつも心に留め、有事に備えておくことが必要です。特に今後想定されている南海トラフ巨大地震では、国の被害想定を次のように発表しています。
国の被害想定(最悪のケース)M9.1 死者 32万3000人 経済被害 220兆3000億円
・揺れ 10件151市区町村 最大震度7
・津波 広範囲で20m超、浸水面積1015平方㎞
・全壊・焼失 238万2000棟
・負傷者 62万3000人
・避難者 950万人
・帰宅困難者 中京・京阪神で計1060万人
・停電 2710万軒
・断水 3400万人
・食料の不足 3日間で3200万食
・30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率 名古屋43% 静岡66% 津62% 岐阜25% 徳島69% 高知70%
この発表内容から愛知県内でも地震発生を想定した防災意識を常に持ち続けることが重要です。特に幼児を持つ親や家庭、そして子どもを預かる幼稚園や保育所ではその対策に万全を期す必要があります。』
吉岡先生には、宮城県の2園の幼稚園を例にお話をして頂きました。実際に体験されている先生のお話なので研修室も凛と張り詰めた雰囲気で会が進んで行きました。その中には、子どもの命を守る留意点がたくさんありましたが、その中の
・子どもたちの日常を取り戻すためのケア
・最も重要な立場にいる母親の健康保持
・仏教保育幼稚園のメリットを活かす
という項目に大変心を動かされました。
昨年の「防災」の研修会でもお聞きしたように濃尾大震災から125年が経ちました。巨大地震は100年から150年周期でやってくると言います。明日来るかもしれないという危機意識を持って備えていくことが大切だと改めて実感致しました。
本年度、PTA保護者研修会にご参加頂きました皆様、誠に有難うございました。