俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

誘虫灯

2014-10-28 09:43:45 | Weblog
 一般車と比べて社用車は行儀が良い。社名が大きく書かれているのでクレームを受け易いからだろう。しかし例外がある。これは私が住む伊勢だけの特殊事情かも知れないが福祉関係の車のマナーが際立って悪い。強引な右折・左折など事故を招きかねないマナー違反を頻繁に行う。
 社会福祉法人の事業もあくどい。非営利目的の民間団体なので非課税とされているが、大半が巨額の内部留保を貯め込んでいるそうだ。低所得と言われる介護職員の賃上げや福祉サービスの充実に回すべきだと思うのだが搾取体質を改めようとしない。理事などによる不正もしばしば報じられる。生活保護費受給者を食い物にする貧困ビジネスと大差は無い。
 緊急時には薬によって命を救われることがあるがそれは一時凌ぎに過ぎない。治療のためには対症療法ではなく原因療法でなければならない。殆んどの慢性疾患の薬は治療効果を持たずただ単に症状を抑えるだけだ。治療効果の無い薬は患者を食い物にする製薬会社のためのドル箱商品だ。
 健康食品は殆んどが詐欺に近い。薬効が無いと証明されたから薬として承認されなかった物を、健康のために有効と偽って売る。これまでに様々な健康食品が売り出され、どれも効果が無かいことがバレて次々に新しい商品を売り出している。
 無農薬野菜も殆んどが「無農薬」ではないのだから虚偽表示商品だ。また本当に人工農薬を使っていない場合、虫に攻撃された植物は自力で体内に自然農薬(防虫物質)を作る。そうしなければ食い荒らされるからだ。ところが表面に付着した農薬であれば洗って落とせるが体内の自然農薬は洗い流せない。こんな危険性を隠蔽して安全だと嘘をついて売る。人工農薬を使っていなくても天然農薬まみれであれば無農薬ではない。
 福祉、医療、健康食品、無農薬野菜といったポジティブなイメージがある事業には悪徳事業者が群がる。花に様々な虫が集まるようなものだ。たとえ好ましい花であろうとも群がる虫は全く別だ。毒虫もやって来る。花を愛でるつもりで害虫にたかられている愚かな人が少なくない。これらに限らず美名には注意が必要だ。誘虫灯のように良い虫も悪い虫も集めるからだ。

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