俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

予定外

2016-07-12 14:26:21 | Weblog
 今頃は病院のベッドで大人しくしている筈だったが自宅療養ということになった。入院予定日の前日に発熱したからだ。
 ステントを装着するために病院に行ったが、発熱のことを伝えると血液検査とレントゲン検査が行われた。その結果、肺炎と診断されてステント装着は見送られ肺炎の治療を命じられた。
 医師は「肺炎が治るまでステントの装着はできない」と言うがこの理屈はよく分からない。肺炎菌の上にステントを被せることを危険と考えてのことだろうが、肺炎菌であれコレラ菌であれ巷にウヨウヨいる。無菌状態を作らない限り、ステントの下に細菌が入ることを防止できない。増してや肺炎は肺の炎症でステントを装着するのは食道だ。肺に炎症があることを理由にしてその原因となっている食道の治療を延期することは納得しかねる。
 肺炎の治療のためにはそのまま入院するべきだっただろう。元々入院するつもりで来た病院だから目的が変わっても何も問題は無い。しかし私には不愉快な記憶がありそれを躊躇させた。「無駄な入院」という記事に書いたとおり、先月、肺炎上がりの平熱の状態で無意味な入院をしたからだ。入院の前日には平熱になっていたために、飲食を止めて24時間点滴をすることだけが入院の目的になってしまった。これは治療でも検査でもない予防のための入院だ。こんな入院は切りが無い。治療であれば治癒した時点で退院できるが予防はいつまで経っても終わらない。余りにも馬鹿馬鹿しいので4日間で強引に退院した。
 今回も同じようなことになりかねないと思った。昨日の時点では病人だったがすぐに回復して偽患者になるかも知れない。私は入院を拒否して自宅療養を選んだ。案の定、今日になって平熱になった。もし入院していれば前回と同じ思いをしていただろう。結果的には入院を選ばなくて良かったとは思うが、一旦入院して経過を見るほうが正しかっただろう。少なからず感情的になっていたようだ。

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