俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

稲わら

2011-07-29 14:11:03 | Weblog
 稲わらと腐葉土が広く放射能汚染されていることが明らかになった。マスコミは汚染された稲わらを食べた牛にばかり注目するが農作物はどうなっているのだろうか。育成機関の短い野菜で4月以降に植えられたものなら比較的安全だろう。一方、3月初め以前から育てている野菜や果物なら稲わらと同じくらい危険だろう。稲わらよりも安全なのはハウス栽培の野菜だけで露地栽培の野菜や果物は同程度汚染されていると思われる。
 8日付けの「汚染度偽装」で指摘したことだが検査されるのは「よく洗った野菜」で出荷されるのはよく洗わない野菜だ。後者が稲わらと同程度汚染されている可能性は決して低くない。稲わらは「よく洗わずに」検査したのだろうし、牛肉の汚染は内部まで染み込んでいるのでよく洗っても汚染度を誤魔化すことはできない。検査と出荷は同レベルでなければならない。つまりよく洗った野菜を検査して出荷するか、よく洗わない野菜を検査して基準値未満の物だけを出荷するかだ。このどちらかでなければ偽装だ。ほぼ確実に危険と思われる野菜・果物を安全と偽って出荷させている政府は殺人未遂罪または傷害罪に値する。
 現政府は中国共産党と同じくらいの隠蔽体質だ。そのことは中国漁船による衝突事件以来一貫している。政策はぶれ続ける民主党政権だが秘密主義だけは見事に貫かれている。これだけが党の共通理念のようだ。

コメントを投稿