俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

5連敗

2014-08-23 10:14:09 | Weblog
 昨年8月以来、特別警報が3度出されたがどれも大した被害は無かった。私自身この8月に特別警報が出された三重県の伊勢市の住民だが、普通の雨に過ぎなかった。雨戸さえ碌に閉めなかった。県単位での予報や警告は無意味だ。「三重県では多い所では200㎜以上の雨」と予報されてもその大半は尾鷲市での雨量であり他の地域は全然違う。この特別警報での警戒地域は北部だったが、県民の多くは南部の予報と誤解しただろう。
 その一方で、大きな災害は2度起こっている。昨年10月の伊豆大島と今週の広島市だ。これらには特別警報は出されなかった。特別警報を出して空騒ぎに終わったのが3度、特別警報を出さずに大きな災害になったのが2度だから、気象庁はこれで5連敗だ。
 災害が発生してから初めて避難勧告をしたと広島市が非難されているが気の毒だ。市には気象レーダーなど無いのだから前日の夜に出された大雨警報以上の情報は無い。もし特別警報が出されていたら即刻避難勧告をしていただろう。
 誤った予報は「狼少年」のようなものだ。私は天気予報も警報もアテにしない。人為的なものだからだ。その一方で天気図や雨雲レーダーなどの情報なら100%信じる。これらは事実だからだ。私は空模様やデータに基づいて自分で勝手に判断する。そのほうがよく当たるからだ。広域に対する特別警報などやめて特定の地域に対する危険情報に切り替えるべきではないだろうか。気象衛星や雨雲レーダーのような昔はなかった文明の利器があるのだから技術的には可能な筈だ。丼勘定のような県単位の情報は必然的に外れるのだからピンポイントでの情報を目指すべきだろう。

認知症

2014-08-23 09:48:29 | Weblog
 最近では馬鹿やアホは差別語だから使えないようだが昔は「♪馬鹿は死ななきゃ治らない♪」とか「♪アホは治るよ、こうすりゃ治る♪(アホの坂田)」といった歌があった。アホ・馬鹿はともかくとして認知症は治せるのだろうか。
 基本的には治らない。認知症は脳の老化だからだ。肉体の老化が治せないように脳の老化も治せない。治せるのは譫妄などの認知症紛いだけであり、その正体は医原病だ。
 血圧や血糖値を下げる薬によって認知症紛いの患者が大量に作られている。脳は血液によって運ばれる糖質を使って活動する。動脈が硬化して血管が細くなった老人なら、血圧を上げるか血糖値を高めることによって脳に十分な糖質を補給する。それを薬によって妨害すれば脳の活動は低下する。これは2+3=5と同じくらい明白だ。こんな馬鹿なことが医療の名の元で行われている。本当は内科医が作った脳の低血糖状態に過ぎないのに、それを知らない心療内科医は初期の認知症と誤診して誤った治療をするから本当の認知症になってしまう。こんなバラバラで支離滅裂な医療ではなく全体を診る総合医療であるべきだ。
 鬱病などの「治療薬」も認知症の原因になる。鬱病の原因は千差万別なのだがその原因を無視してSSRIなどの抗鬱剤が投与される。これは脳の機能の一部を麻痺させる薬物に過ぎない。危険ドラッグと同じような精神攪乱物質が治療薬として使われている。麻薬や危険ドラッグと同じように抗鬱剤が精神を破壊する。認知症の薬もまた認知症を悪化させることが多い。脳に異常反応を起こさせることを目的とした薬だからだ。 もしアルコールが社会に蔓延していなかったらこれは鬱病の特効薬として称賛されていただろう。抗鬱剤はアルコールよりも副作用が遥かに大きい。
 要するに、治療可能な認知症とは大半が医原病だ。藪医者が作り出す人工的認知症だ。本当の認知症であれば治らない。しかし現代日本の認知症患者の半分以上が医師によって作られた医原病患者と思われるから諦める必要は無かろう。誤った医療を改めるだけで大勢の人が救われる。