重ねてロシアの暴挙を糾す
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この間、外務省、海上保安庁、水産庁からのヒヤリングを続けてきましたが、マスコミも含め国民の皆さんにかなり誤った認識が広がっていることに憂慮を禁じえません。
前々回の私のエントリーに対しても、違法操業であったことを前提にした議論が散見されましたが、それは、ロシア側の一方的な主張に基づく誤った認識に他なりません。拿捕された船の船長が過去に「レポ船」に手を染めていたことかに、漁で収穫を上げるためには日ロ間で合意された協定の定めるラインを超えて操業することが半ば常態化してきたこと、などを議論の「前提」にして、ロシア側の主張を鵜呑みにしたものです。
ロシア側の主張ばかりが巷間流布されているのは、拿捕された船の乗組員がロシア側に拘束されていることに最大の原因があることはいうまでもありません。船に積まれたGPSの記録を検証すれば、第31吉進丸がどの地点で操業し、どの地点で銃撃・拿捕されたかが判明するはずですし、ロシア国境警備艇の行動が適切なものであったかどうかについても、乗組員の事情聴取を日本側で行って初めて明らかになるものです。(もちろん、その結果、吉進丸の違法操業が明らかになる可能性も排除できません。)
したがって、ロシア側が関係者全員の身柄を拘束し、一方的な主張を繰り返している現段階においては、デュー・プロセスの観点からも、外交交渉の観点からも、あらゆる予断は排してかからねばならないと思います。ここは、無防備の漁船に銃撃を加えたロシア側の過剰警備について強く非難しつつ、真相究明の「公平性」を担保(ロシア側主張に対し、日本側の事実認定の基づく主張を明確にすること)するためにも、粘り強く、船長以下乗組員全員の即時解放を求め続ける以外にありません。
また、そのすべての前提として、そもそも北方領土が我が国固有の領土であること、したがって、その周辺海域はあくまでも日本の領海であること、すなわち、かかる海域においてロシア政府に我が国漁船を拿捕する権限はなく、「領海侵犯」を容疑として当該船舶の乗組員を訴追することなど容認できないことを言明する必要があります。
もちろん、日本側の漁業関係者に対し改めて漁業規則の遵守を求めるとともに、再発防止のため海上保安庁による付近海域における巡視艇による哨戒を強化していかなければならないことは当然の措置ですが、それにもまして、北方領土をめぐる日露協議の再構築を急がねばなりません。
あくまで私見ですが、我が国漁業関係者の切実な声を踏まえて、1956年の日ソ共同宣言のラインに沿って歯舞、色丹両島の返還を先行させる現実的な解決策も模索されるべきではないかと愚考します。あくまでも「4島返還」の旗は降ろさず、日ロ間に横たわる障害を除去するため、また、その前提たる領土問題をめぐる交渉の手詰まりを打開するために、今こそ思い切った戦略的なアプローチを構想する機会だと思います。
なぜなら、ロシアは、我が国外交の最大の課題である対中「遠交近攻」外交における「北の要」でもあるからです。
前々回の私のエントリーに対しても、違法操業であったことを前提にした議論が散見されましたが、それは、ロシア側の一方的な主張に基づく誤った認識に他なりません。拿捕された船の船長が過去に「レポ船」に手を染めていたことかに、漁で収穫を上げるためには日ロ間で合意された協定の定めるラインを超えて操業することが半ば常態化してきたこと、などを議論の「前提」にして、ロシア側の主張を鵜呑みにしたものです。
ロシア側の主張ばかりが巷間流布されているのは、拿捕された船の乗組員がロシア側に拘束されていることに最大の原因があることはいうまでもありません。船に積まれたGPSの記録を検証すれば、第31吉進丸がどの地点で操業し、どの地点で銃撃・拿捕されたかが判明するはずですし、ロシア国境警備艇の行動が適切なものであったかどうかについても、乗組員の事情聴取を日本側で行って初めて明らかになるものです。(もちろん、その結果、吉進丸の違法操業が明らかになる可能性も排除できません。)
したがって、ロシア側が関係者全員の身柄を拘束し、一方的な主張を繰り返している現段階においては、デュー・プロセスの観点からも、外交交渉の観点からも、あらゆる予断は排してかからねばならないと思います。ここは、無防備の漁船に銃撃を加えたロシア側の過剰警備について強く非難しつつ、真相究明の「公平性」を担保(ロシア側主張に対し、日本側の事実認定の基づく主張を明確にすること)するためにも、粘り強く、船長以下乗組員全員の即時解放を求め続ける以外にありません。
また、そのすべての前提として、そもそも北方領土が我が国固有の領土であること、したがって、その周辺海域はあくまでも日本の領海であること、すなわち、かかる海域においてロシア政府に我が国漁船を拿捕する権限はなく、「領海侵犯」を容疑として当該船舶の乗組員を訴追することなど容認できないことを言明する必要があります。
もちろん、日本側の漁業関係者に対し改めて漁業規則の遵守を求めるとともに、再発防止のため海上保安庁による付近海域における巡視艇による哨戒を強化していかなければならないことは当然の措置ですが、それにもまして、北方領土をめぐる日露協議の再構築を急がねばなりません。
あくまで私見ですが、我が国漁業関係者の切実な声を踏まえて、1956年の日ソ共同宣言のラインに沿って歯舞、色丹両島の返還を先行させる現実的な解決策も模索されるべきではないかと愚考します。あくまでも「4島返還」の旗は降ろさず、日ロ間に横たわる障害を除去するため、また、その前提たる領土問題をめぐる交渉の手詰まりを打開するために、今こそ思い切った戦略的なアプローチを構想する機会だと思います。
なぜなら、ロシアは、我が国外交の最大の課題である対中「遠交近攻」外交における「北の要」でもあるからです。
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中 国 と 韓 国 の 話 題 は 出 さ な い の ?
流石 日 本 売 国 党 のセンセイですね^-^;
2020年までにアジアにおける対中優位の戦略環境を完整できなければ、たとえ日米同盟が維持されたとしても、我が国の国益は守れない。
したがって、日露協商関係の構築は急務の課題である。そこが理解できなかった小泉君には失望したが、野党に理解できる若い政治家が育っていることを頼もしく思う。
地元での取材は無しですかそうですか。
島根県民の竹島への思いに通じるでしょうけど、
国会議員達がスローガンだけで現実的なことを何もやってくれないから、地元の人は暴力組織(この場合はロシア人)と「現実的な付き合い」をしなければならないわけで、
絵空事しか言わない連中への不信感がどれだけ鬱積しているのか、知りたくないのですね。
分析や批評は専門家に任せて行動された方が支持されると思いますよ。
ご自身のブログでロシアに乗組員解放を希望するより党内の有志でも超党派でも結構ですのでロシアに対して乗組員解放の声明を発表する方がまだ建設的だと思うのですがいかがでしょう。
あと「今こそ思い切った戦略的なアプローチを構想する機会だと思います。」の部分は
主語が無いので誰がどのような戦略を立てるべきと考えているのか不明です。
まず言いだしっぺの長島氏が考える具体的な戦略というのを述べていただける事を期待しております。
2006/08/23
鳩山幹事長、ロシアのガルージン臨時代理大使に申入書を手渡す
23日午後、鳩山由紀夫幹事長は、ロシアのガルージン臨時代理大使を党本部で会談し、日本漁船銃撃・拿捕事件に関するロシュコフ駐日大使あての申し入れ書を手渡した。
申し入れ書の骨子は(1)乗組員の解放と船体の返還、(2)ロシア側の陳謝と責任者の処罰および損害賠償、(3)再発防止の徹底と北方領土の早期返還。
ガルージン臨時代理大使に対して鳩山幹事長は、不当に命が失われたことは大変遺憾であり、ロシア側の対応は過剰行動であると認識していると伝えた。日ロ関係の重要性にも触れて、早く平和条約を締結するためにも北方領土の問題を解決すべきだとした。
臨時代理大使は心からお悔やみ申し上げたいと述べ、これまでの対応などについて説明。鳩山幹事長が指摘した日ロ関係の重要性や両国間の信頼醸成装置の構築などについても賛意を表す考えを示した。
2006/08/23
浅尾ネクスト外務大臣、漁船拿捕事件の解決求め官邸申入れ
浅尾慶一郎『次の内閣』ネクスト外務大臣は23日、官邸を訪れ、小泉首相宛ての「日本漁船銃撃・拿捕事件の早期解決を求める要請」文書を長勢官房副長官に手渡した。官邸には事件のあった根室市を含む北海道7区選出の仲野博子衆議院議員が同行した。
浅尾ネクスト外務大臣は冒頭、事実関係の詳細を把握するとともに、乗組員3人の早期解放に向けて交渉を進め、船体返還後には原因解明を行うなど、解決へ向けての政府の迅速な対応を強く要請。同時に、根本にある北方領土問題の解決に向けてロシア側と早期に協議に入る必要があること、賠償を求めるべきである点等も指摘した。
そうした要請に対して長勢官房副長官は事件について「許されない行為」だと言及するとともに、拿捕された乗組員の早期帰還を強く求めていることを表明。民主党の指摘を受けて、より前向きに対応していく姿勢を示した。
浅尾ネクスト外務大臣はまた、外務省の情報と合わせ、海上保安庁、水産庁の情報も一元的に管理して交渉に臨むよう注文をつけた。
仲野議員は事件の受け止め方に地元と東京ではかなりの温度差があることを指摘するとともに、政府の説明の不十分さを問題視し、政府としてどのような対応を行っているかについて地元住民に十分な説明を行うよう求めた。
>かかる海域においてロシア政府に我が国漁船を拿捕する権限はなく、
そうおっしゃるのなら、イージス艦にでも何でもいいから乗って北方領土海域に堂々と侵入し、抵抗するロシア警備艇を蹴散らし、日本の領土・領海であることをロシアに対して見せつけてください。
それが出来ないのなら、軽々しく「ロシアに権利はない」などと言わないでください。現にロシアは当地域において、自国内と何ら変わらぬ権利を行使し続けているのです。
>今こそ思い切った戦略的なアプローチを構想する機会だと思います。
そんなのは戦略とは言いません。
今までと同じ、小手先の対応ですよ。
高校野球で言ったら、地区大会2回戦で敗退です。
拿捕された乗組員は、日本政府が黙っていても帰って来ます。
心配は無用です。
他にすべき事をやって戴きたいです。
>それが出来ないのなら、軽々しく「ロシアに権利はない」などと言わないでください。
そう言っていけないのはなぜです?その根拠は?
逆に、私はむしろこういう時に、これを言う事こそが政治家(外交人)の責務だと考えますが。
確かに現状を考えれば全く空理空論のような話かもしれません。
しかし原理原則を貫く事、既成事実にとらわれず主張を展開することは政治において、ことさら外交交渉においては何よりも重要なことです。
分かり易い所で言えば竹島問題もそう。拉致問題もそうです。
「今やもうこうなっちゃってるんだから、原理原則を言ってもお話にならないでしょ」と(我々一般人はともかく)政治家が口にしてしまった
ら、もう拉致被害者だって永遠に奪還出来ませんよ。
>そんなのは戦略とは言いません。
それは確かに(苦笑)。
長島さんの文章というか展開のクセとして、
(1)事件や問題の描写→(2)現状や事実の描写、課題や限界の指摘→(3)しかし、そもそもはこうあるべきだという理想論、本来論→(4)そこに至るために戦略的アプローチが必要だ的な綺麗な努力目標
…という流れがよく見られます(大雑把ですが)。
もちろん、この流れが悪いとか言うつもりはありませんが、どうしても(2)と(3)のギャップが大きくなりすぎて読者が置いてけぼりになりがちで、且つ極めつけに(4)の部分がいつも須く具体性を欠いているために、何となく読後感としては「理想論」「無責任」「野党だから何とでも言える」「批判だけなら誰でも出来る」「行動で示せ」と言った感情が沸いてきてしまいます。
もちろん戦略の中身をどこまで明かすか・明かせるかという問題もありますし、何よりもまずゴールを設定して共通目標を抱くことが重要だということもあります(それは私も理解します)。しかしながら、もう少しだけでも具体的なプロセス、あるいは具体的に起こした行動のインフォメーションがあっても良いのでは?と常々思ってしまうわけです。
「戦略」という言葉、とりわけ外交の世界において使う「戦略」という言葉の重みと責任を、もう少し深く大事に考えるべきではないかと。
>拿捕された乗組員は、日本政府が黙っていても帰って来ます。心配は無用です。
いやいや、長島氏の今回のエントリは「乗組員早く返せ!心配だ」が主眼ではありませんよ。
乗組員が帰らないまま、ロシア当局の一方的な主張のままでマスコミが事件を理解し、それを伝え、国民が理解してしまっている現状(さらに言えば、その理解のまま早くもこの事件が過去の物として「消費」されかけている事)への憂慮と問題提起が今回のエントリの主眼なのでしょう。
その観点からすれば、今回は書くべき事は必要且つ十分に書かれているエントリだと感じます。調子に乗っていつもの理想論&戦略まで語るポカをやって読後感は今イチですが(苦笑)、エントリとしては十分に理解出来る内容です。
参謀殿は前々回のエントリに対するコメントで、
「過失は漁船側」「重大な主権侵犯行為を放置しているのは日本政府」と容赦なく断じておられますが、そもそもの話、まずは今回の事件に関してそれが事実であるかどうかを明らかにするためにも、乗組員の返還と日本側による事情聴取が必要であると、長島氏や外交当局はそう言っているわけです。
こんな事はあまりにも当たり前の話であって、交渉どころかその前段階の儀礼行為・事務行為のようなものですらありますが、それすら行われる前にこの事件が判断され、理解され、消費されゆくことに、「まぁまぁちょっと落ち着きなさい」と、そう言うことなのでしょう。
ちなみに個人的には最後の一文、
>ロシアは、我が国外交の最大の課題である対中「遠交近攻」外交における「北の要」
について、野党政治家の理解とビジョンと「戦略」を、機会があれば詳しく伺ってみたい所です。
# 前回のエントリ、いつの間にか微妙に書き変わっている
#ような気がするんですけど、気のせい?過剰な威勢の良さ
#が薄まっているような...
> 真相究明の「公平性」を担保
これが一番大事ですよね。で、政府も民主党も、これに対する有効な手を打てていないように見えます(外交は、全部オープンにするワケには行かないので、陰で何かしておられるのかもしれませんが)。ロシア側とて"真相究明"したいでしょうから、即時解放は、取りあえず主張するのは良いとしても、"有効な手"(落とし所)にはならないでしょう。
なお、領土問題とまた絡めておられますが。今回の件においては領土問題は背景に過ぎず、直接絡めるべきではないと思います。絡めれば本件の解決が遅れるばかり。触れるのであれば、一種の形作りとして一言触れる、程度でしょう。
むろん、重要な背景なので、領土問題は領土問題で熱心に取り組んで戴きたいですけど。先のコメントで私も書きましたし、民主党さんの様子や本エントリを見ると検討しておられるようですが、2島先行返還論をベースにするなどした、現実的かつ具体的なアプローチを期待します。
# ロシアが石油で潤ってしまった現在、とても難しいです
#けど。歯舞色丹は返還。国後択捉は日露共同管理の自然保
#護区とし、島内および近海は禁漁区とする、くらいがMAX
#かもしれませんね。
北方領土返還まで、もっと強く国民に訴え続けてください。
北方領土、竹島、尖閣とセットにして、政府を後押しして下さい。
大々的に領土問題のキャンペーンをしてくれれば、少しは見直します。
でも、小沢は何でも反対路線な上に、朝貢するぐらいだから、無理かな
それから、必ず「白眞勲」に竹島は日本固有の領土であると言わせて下さい。無理かw
事実が明らかになっていないのに「ロシアの暴挙」と決め付けるのは問題だ、と言ってるだけですよね。
長島さんは「我が国領海内で起きた重大な主権侵犯」と言ってます。
つまり、我が国領海内ではロシアの巡視艇が密漁船をずっと監視しているが、日本国の海上保安庁や水産庁の船は、我が領海でありロシアとの摩擦が絶えない水域であるのは百も承知のくせに、監視も保護もしてなかったと、ロシアの巡視艇の排除もしていないと、そういう事ですよね?
真実を明らかにする為にクルーを早く返せと言うのは良いでしょう。しかし現時点ではそれ以上の主張は出来ない筈なのに、「ロシアの横暴だ」とするのは、竹島領有を一方的に主張している韓国と何ら変わらないのではないですか?
尤も、クルーが帰って来なければ本当に真実は明らかにならないのでしょうか?
今回の現場とノサップ岬とは目と鼻の先、僅か数マイルです。
どんなおんぼろレーダーだって、漁船や巡視艇の動きくらい感知できる範囲です。
まさか、これだけ緊迫している海域が、保安庁も自衛隊もノーマークで、レーダーによるサーチもしてなかったなんて事があるんでしょうか?殺されるまで何も気が付かなかったと言うのなら、そっちの方がよほど重大ですよ。
http://world.kbs.co.kr/japanese/news/news_detail.htm?No=24007
それとも政府は知ってて黙認ですか?
ロシアの暴挙を糾すのもいいですが、韓国の暴挙はどうして見過ごすのか不思議でなりません。
ということは、「今は構想がない」ってことなんでしょうか。
>(1)事件や問題の描写→(2)現状や事実の描写、課題や限界の指摘→(3)しかし、そもそもはこうあるべきだという理想論、本来論→(4)そこに至るために戦略的アプローチが必要だ的な綺麗な努力目標
というのは、よくまとめてくださったという思いがします。
2島先行返還の話が出たときの日本の状況は、http://www.hit-press.jp/column/old/sk/sk56.htmlに代表されるような意見ばかりだった。その反省はまったくと言っていいほどないままに、小泉政権の対露外交が批判が行われ、いつまにかそう遠くはない過去の言論がなかったことのように、また2島先行返還の話が出る。
で、冒頭に戻り、「今は構想がはない」んですよね。じゃ今の2島先行返還論って何よ?当時とどう違うのよ?
土台もないのに議論も比較も検討もできないですよ。
あと、「我が国固有の領土」という表現。「固有」って、「本来持ってる」って意味と「特有」って意味があると思うんですが、なんかもう前者の意味なんですよ。「(今持ってないけど)」って枕が聞こえてくるような気がする。現実がそうですから、そういう意識になっちゃったんですかね。
単純に「我が国の領土」と表現するようにしませんか?笑 何を言ってんだ? と思われるかもしれませんが、国民意識に一定の効果を期待できると思うんですけど。
お忙しいでしょうが、訪韓のご報告と、防衛費削減の方法論のお話、首を長くして待っております。
ソ連軍機が大韓航空機を撃墜した事件で、
まだ詳細が分かっていない段階で自民党と共産党が国会質疑で
「詳細なことが解らないからと言って何も言えないという政府見解はおかしい」
と言っていたシーンを見た覚えがあります。
「国連専用部隊」創設や農政の抜本改革案などを打ち出していることが25日、分かった。
来夏の参院選をにらみ政権構想の柱を盛り込んだ形だ。
日本が国連中心主義の実践のため「世界に先駆けて国連に力を提供」する必要性を指摘。
「(憲法9条に制約されない形で)自衛隊とは別に国連専用の組織を編成し、その部隊は
国連事務総長の指揮下に入る。自衛隊はあくまで国家防衛に専念する」べきだとした。
小沢氏は従来、国連待機部隊構想を唱えてきたが、「人員・装備は日本が負担する」こと
を明確化させた。
食料自給率向上を目指した農政改革では、政府が主要農産物の生産コストを計算し、
市場価格が生産コストを下回る場合に不足分をすべての農家に支払う制度を提起した。
■ソース(共同通信)(19:13)
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=poli&NWID=2006082501003400
国連常任理事国に日本が攻撃された時、この『国連専用部隊』はどうするんですか?常任理事国による攻撃には、安保理は何の役にも立ちませんよ?それとも、いっしょになって、日本を攻撃してくるのかな?
国連専門部隊対自衛隊みたいに。
もし当選して、上の小沢計画が実行されたらどうなりますかね。
このまま竹島問題で衝突したら、日本の金で養っていた装備と人員が日本を攻撃なんてことも韓国なら十分有り得ますよね。
当然国連軍には日本人も組み込まれるだろうから、愛国日本人対売国日本人なんて戦争も起きちゃったりしますね。
まあ実行されるころには韓国が当選していたとしても任期切れてるでしょうけど、未来はわかりませんからね。
折しも、新聞で屋山太郎氏の『中国とのつながりは経済関係だけで十分』との意見を拝読し、「仰る通り」と思っていた所でしたので、『ロシアは遠交近攻の要』との認識には併せて「我が意を得たり」との思いでした。
でも、ロシアは理が通る国では無いですから、先方が弱ってるタイミングで「領土を返さないと軍隊を送りますよ」と日本側が言わない限り、な~んにも返さないだろうと思ってます。
先進国で議員宿舎なんてあるの日本だけだそうな、韓国でも国民の反対で中止になった。
それだけ優遇されてる日本の国会議員の「政策」がこれかよ?
民主党は国民バカにしてるだろう?
以前に中曽根大勲位のハンドルネームの方も言ってましたが、対中戦略という大局観で、北方領土2島先行返還を論じているところが、野中や宗男という目先の利益で論じられた返還論とは大きく次元が異なります。
そうした「戦略的アプローチ」は、たしかに今まで誰もしてこなかった。そこが、長島氏のすごいところです。ぜひ外務大臣に就任して欲しい。具体性が欠如しているといった批判がありましたが、政治家・戦略家は、そのレベルでいいと思います。大方針に肉付けするのが外交官や官僚の仕事。
第二、一連の事実関係の調査。
第三、再発の防止策。
北方領土は我国の領土であるべきだが、ロシアが占拠し、その制海権も押さえられていると云う状況を踏まえた上での「操業区域の徹底」
「海保による警備の強化」と「船団での操業の推奨」
仮に、本国の制海権下での操業だけでは従事者の生活が成り立たなくて、北方領土付近で漁をしているのであれば、養殖漁業などの「地域振興策」
勿論、長期的には「領土の回復」
民主党の総合的な外交戦略にもよりますが、択捉・国後を棚上げして「二島先行返還」でいいと思います。
以上
>そう言っていけないのはなぜです?その根拠は?
それはテレビの電波を使って3億円の強奪犯に、「君たちに3億円を使う権利はない」と言うのと同じという事ですよ。それこそ無意味。
北方領土にロシア人がいる事自体が重大な主権侵害であり、拿捕・銃撃なんていうのはそのお釣りに過ぎません。そこだけを取り上げていくら騒いだ所で、論点にもならないって事です。
>もう拉致被害者だって永遠に奪還出来ませんよ。
残念ですが、状況から考えて、これ以上の生存者はいません。
戦略とは何か、誰もお判りになっていないので、考え方を示したいと思います。
戦略目的は「4島の奪還」とします。
基本的なアプローチは、ロシア自らが「これ以上の占領は危険、不利、無意味」当の危惧を持つように、「仕向ける」事です。そうなれば、ロシアは嫌でも交渉のテーブルに乗らざるをえません。逆に、そうしなければ、ロシアに4島を返す理由が無いのです。日本が2島返還で妥協したとして、プーチンが「はい、返還します」などと言うと思っているのなら、言葉は悪いですが、お目出度い話です。
具体的な手段としては、先にも書いた直接的な軍事的圧力の他に、西側諸国を巻き込んだ外交的な圧力を加えます。
『返さないのであれば、報復の制裁として・・・・する/しない』
内容は何でもいいのですが、それを具体化する事に効果があります。
貿易に対してはかなりマイナス要素が出るでしょうが、シベリアの石油は中国に取られてしまいましたしねぇ。あとは大して・・。
取り敢えずは、ロシアは日ソ共同宣言を鼻っから守る気がないので、日本自らこれを破棄するのも、1つの意思表示になります。
もし、「領海(ロシア管理海域)侵犯が無かったのに拿捕された」と仮定すると、ロシア警備艇が日本の領海に入って領海侵犯したという事になります。それを主張するには、海保がロシア警備艇の領海侵犯の疑いを持っているというのが大前提です。管理境界線は、水晶島の中間線と比べても、はるか日本側の沿岸に近い所にあります。根室半島から2キロくらいの所です。そんな所にロシアの警備艇がのこのこやって来て、日本の漁船を拿捕する・・・。あり得ませんね。麻薬の密輸でもしているのなら判りませんが。
「ロシアの暴挙」と言うには余りにもお粗末であり、軽はずみな発言です。
根拠が無い予測はしない。
そんな話を外交の場で出したら、それこそメール問題の二の舞ですよ。
明らかな矛盾が無い場合は、相手が誰であろうが、一応は信用しているように見せる。
それが交渉相手に対する礼儀です。
今回ばかりは、これ以上暴走されるのであれば、『俺の屍を踏み超えて行け』と言いたいです。
では、日本人を拉致した犯罪国家に、「君たちに彼らの人生を奪う権利はない」と糺すことは無意味ですか。
確かにそう発言することによる実効性は乏しいかもしれませんが、それでも政治家は、政治家だからこそ発信し続けなければならないことがあるでしょう。
まさしく戦略以前の問題です。
永田・辻本と同じく、いかに小手先の能力(政権批判や国家転覆謀略・戦略能力)が優れていようと、まず大前提となるべき本質がなければ、それこそお話にならないというもの。
そして、彼らのように早晩脆くも自滅するというもの。
>拿捕・銃撃なんていうのはそのお釣りに過ぎません。
………日本の領海内で漁船が拿捕・銃撃され、人命が失われた事をして「お釣りに過ぎない」ですか。
あなたや私がそう分析するのは自由ですが、政治家(長島氏)には決してその様なスタンスに立って欲しくはない。
どうか彼にその価値観を押しつけないで欲しい。
>>もう拉致被害者だって永遠に奪還出来ませんよ。
>残念ですが、状況から考えて、これ以上の生存者はいません。
………あなたがいかに世界一の戦略能力や理屈コネ能力を持っていようと、あなたとは決して一緒に仕事はしたくないですね・・・。
ここまでお相手したのが情けなく。
また、あなたの北に対する情報網がいかなるものかは存じ上げませんが、残念ながら貴殿の「状況分析力」とやらには首を傾げざるを得なくなりました。
実は北朝鮮に関する圧力議論の時にはあなたと非常に見解を同じくし、コメント欄にもいくつか書き込ませて頂いたのですが…残念です。
もちろん、あなたが優秀な戦略・戦術家であることはご自由ですが(アイヒマンにでもなられますか)、政治家に求められる資質と行動は決してそれだけではありません。
そして、他の大勢の官僚や政治家と違ってその部分を持っていると感じるからこそ、私は長島氏に少なからず期待し、今回のエントリにも賛同を示しておるわけです。
毎度毎度ポカをやらかし、言葉の使い方も滅茶苦茶で、戦略もスカスカで具体性に乏しい(ようにみえる)長島氏に、です。
まぁ、この辺は評価・価値判断のウェイトの置き方の問題でもありますから、議論してどうにかなることでもないでしょうね(別に説き伏せる気もありませんし)。
所得・住民税を半減、民主・小沢代表が基本政策案
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060825i201.htm?from=main2
民主党が政権取ったら所得税、住民税が半分になるんですか。
そりゃ、民主党に入れるしかないな。
とか思う人がいるんだろうか?
>………日本の領海内で漁船が拿捕・銃撃され、人命が失われた事をして「お釣りに過ぎない」ですか。
その通り。
どこにでも起こりうる偶発的な殺人事件と同じ。
それを政治利用するかどうかは別問題。
固執して深入りすれば揚げ足取りに終始する事になる。
政治家の資質が問われますな。
拉致問題は、いささか不謹慎な話題である事は承知で敢えて書かせて戴いた。
では伺うが、残る拉致被害者が「生きている」とする根拠はどこに?
蓮池夫妻が返された時、彼ら(最重要人物)が返されたという事は、他の拉致被害者は全て返されて当然だという専門筋の話があったのを覚えておられますかね。既にその時に答えは出ているのですがね。2年もかけて判ったのは、北朝鮮は遺体を粗末に扱う国だという事だけでしょう。
それと、私は政治家向きではないので、お気遣いは有り難いが、お構いなく。
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。