千字文 そのNO.38
散慮逍遙 心のうさを晴らし,のびのびと満足に暮らす
欣奏累遣 欣(よろこ)びが奏(あつ)まれば、累(わずら)い遣(さ)り
慼謝歡招 慼(うれ)いが退(しりぞ)けば、歓びがやってくる
慼荷的歴 慼(みぞ)の蓮華(はちす)は、鮮やかに咲き
園莽抽條 園(にわ)の草叢(くさむら)は、枝を茂らせる
隠居して何の役目もなければ気持ちもさっぱりと、わだかまりなく
自然にのびのびと満足した生活を楽しむようになる、と。
そこそこの健康と脚力あれば散慮逍遙はできそうですが。
逍遥と申せば坪内逍遥氏(1859~1933)を思い出します。
同氏は先般、ブログにアップしました正眼寺のある美濃加茂市の生まれだそうです。
千字文がつくられた時代の平均寿命って、どのくらいだったのでしょう。