作品・右から
(前回の説明の続き)八県の封戸を与え、
家給千兵 (それぞれの)家には千人の兵を与え
高冠賠輦 (重臣たちは)冠をそびえさせて、天子の車に同乗し
驅轂振纓 車を駆けさせ、冠の紐をゆらす
轂(こく)は車輪、纓(えい)は紐の意味
世禄侈富 代々の禄位を受けた者はたいそう富み
侈(し)は浪費の意味
車駕肥輕 馬車や肥えた馬、軽い皮の外套をもつ
「輦」(れん)というのは手で引く輿車とありますから、写真のようなイメージでしょうか。
千字文・篆刻作品は入門して数年後に制作を始め、当時は週に一作品制作で準備段階で一生懸命、
普段使わない言葉も多くて、こんな難しい文字を刻していたんだと懐かしい気持ちもあります。