法隆寺の賓頭盧尊者とガイドさん

2019-10-05 20:19:17 | 円空仏






奈良の世界文化遺産・法隆寺と申せば修学旅行の定番のお寺です。
拝観は何年ぶりか記憶の彼方ですがここには飛鳥仏の釈迦如来像があり、しっかり目に焼き付けを、
と思って拝観しました。
久野健氏からの引用ですが、飛鳥仏は大陸から渡来した人で制作されたといわれ、上記、釈迦如来像は
止利仏師の作です。(撮影禁止で未掲載)
お顔はやや面長です。
実物の迫力は写真で見るのとは大違いです。

今回は友人のお陰でボランテアイガイド同行の拝観でした。
名ガイドの細入 英二さんの説明で数倍の満足度です。
ご自分独自のデータブックを作成され、その勉強ぶり熱心さんに脱帽です!

円空仏に賓頭盧尊者がありますが法隆寺にもあると知ってビックリです。
びんずるさんは釈迦の弟子のひとり、十六羅漢の第一です。
実は円空さんは西暦1671年、法隆寺から法相中宗血脈を承けていて、円空作の大日如来像が同寺に
収蔵されています。(長谷川公茂・引用)
岐阜県羽島市の中観音堂に円空作の聖徳太子像が収蔵されているのも納得です。

つい仏像だけに目が行きそうですが古代建築の凄さも実感します。
妥協という言葉がなかったような建物の完璧さには
NHK番組のチコちゃんからも、(あなたも完璧を目指しなさいよ)と言われそうです。

因みに飛鳥時代は欽明天皇7年(538)~孝徳朝の大化元年(645)を飛鳥時代、
この間の仏像を飛鳥仏と呼んでいるそうですが。

余談ながら法隆寺の拝観料は1,500円と高い、という話もありますが檀家もなく拝観料収入で
経費の大半を賄っている由で勧進と思えばいいんでしょう。

残念なのは超有名な仏像があるにも拘わらず、大型写真の販売がないことです。
ミュージアムショップには記憶を呼び起こすようなグッズの充実を望みたいものです。