ムジカの写真帳

世界はキラキラおもちゃ箱・写真館
写真に俳句や短歌を添えてつづります。

われのみの

2019-08-17 04:34:32 | 短歌





われのみの さいはひもとめ うつそみの 人の涙も 知らずゆく人





*「うつそみの」は「人」を呼ぶ枕詞ですね。一応抑えておきましょう。勉強というのは何度やってもいいものです。この場合、枕詞は特に訳しません。

自分だけの幸せばかりもとめて、そのために陰で泣いている人の涙も、知らずゆく人がいる。

これは一応大火の作品です。そうとは思えないでしょう。実に、もっときつい感じで詠みたかったのだが、最近ツイッターでは古語で格調高く詠むのが続いているので、少し遠慮したらこうなったそうです。でもほんとは、こういう風に詠みたかったそうですよ。


自分だけ きれいになって 自分だけ 愛してほしい ブスのわがまま


こういう風に詠むと、また際限なく大火節が発生してしまうので、無理にでもやめて、表題のように詠んだらしいです。

まあ、意は変わりません。偽物の美人というのはとにかく自分をきれいに演出します。それはしっかり、自分だけの幸せを求める心です。ほかに美人がいたら、そういう人は絶対その美人にいやなことをする。自分だけきれいになって、自分だけいい目をみたいという、それは馬鹿女のわがままなのです。

ですが本当の美人というのは、神の心に従い、みなの幸せを考えるものです。自分だけ美しければいいということは考えない。それは神の心を悲しませることですから。本当の美人はみなを美しくしてあげたいと考える。そしてそのために活動をする。そういうことができる人だからこそ、神の心が流れてきて、たとえようもなく美しくなるのです。

本当の美人はみなの幸せを考える。偽物は自分だけの幸せを考える。

偽物は自分を美人にするために、美貌を人から盗みます。盗まれた人はとてもつらい人生を送っている。そんな人の涙さえ知ろうとしない。人よりなにより、自分がいいことになるのがいいのです。

そんな人が美しいわけがない。美貌を盗んで自分を美人にしていても、どこか気色が悪い。

もう人間も、外見だけの美女にはだまされません。目が違うからです。行動が違うからです。そろそろそれをわかって、偽物は美人をやめるべきですね。





この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« とこしへのやみ | トップ | いつはりのきぬ »
最新の画像もっと見る

短歌」カテゴリの最新記事