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181129クロアチア独立記念切手4種を貼った初日カバー 裏
裏側に1918年11月29日発行のクロアチア独立記念切手4種を貼った初日カバー
10 filir (Mi.51, 発行数3万枚)、耳紙に9.00
20 filir (Mi.52, 発行数3万枚)、耳紙に16.00
25 filir (Mi.53, 発行数2.5万枚)、耳紙に2.50
45 filir (Mi.54, 発行数1.5万枚)、耳紙に13.50
消印: OSIJEK 918 NOV. 29 N5 A2A (ハンガリー型消印) (クロアチア)
OSIJEK 2郵便局、1918年11月29日、昼間5時、消印識別記号A
宛先: ZAGREB (クロアチア)
独立記念切手の発行枚数とカバー
このクロアチアの独立記念切手は、発行数が45 filir 1.5万枚、25 filir 2.5万枚、10 filirと20 filir が3万枚と非常に少なく、カバーの入手は容易ではありませんし、切手の入手もそう簡単ではありません。
発行数が3万枚、2.5万枚、1.5万枚と言っただけではとピンと来ないのですが、日本の戦前の記念切手の発行数と比較すると、その少なさの感覚はつかめると思います:
1916年の裕仁立太子記念10銭8.6万枚、
1919年の飛行郵便試験記念1.5銭5万枚、3銭3万枚、
1921年の郵便創始50周年記念10銭10万枚。
これらの日本切手のカバーがどれほど希少なものかは良くご存知のことと思います。
ここでご紹介している初日カバーに貼られている4種の独立記念切手は、1919年の飛行郵便試験記念3銭3万枚と同じか、それよりも発行枚数が5千枚少ない、あるいは3万枚の半分の1万5千枚しか発行されていない切手です。
ほぼ同時代の日本のこれらの戦前の記念切手と、クロアチアの独立記念切手の直接比較は社会的・経済的状況が異なりますので困難ですが、日本人が良く知っている日本切手と比較した方がカバーの価値の類推には役立つと思われますのでご紹介いたしました。
このクロアチアの独立記念切手は、ほとんどがクロアチアの首都ザグレブZAGREBで使用されたそうです。その他には、この初日カバーにも見られるようにオシイェクOSIJEKでの使用例が知られていますが、この2都市以外の使用例はほとんどありません。
もしこの2都市以外の使用例を見かけたら(私は2例見たことがあるだけです)、郵便史的には貴重な使用例ですから無理してでも入手されることをお勧めしますが、非常に高価になることは避けられません。
尚、オーストリアやハンガリー切手を貼ってSHS創設記念日の1918年10月29日の消印の押されたカバー(小包送票、郵便為替、封書などの実逓便)が稀にオークションに登場することがあります。これらの人気は非常に高く、落札価格は状態にもよりますが、私の知る限りでは3万円を下回ることはなく、5万円を越えることもあります。
裏側に1918年11月29日発行のクロアチア独立記念切手4種を貼った初日カバー
10 filir (Mi.51, 発行数3万枚)、耳紙に9.00
20 filir (Mi.52, 発行数3万枚)、耳紙に16.00
25 filir (Mi.53, 発行数2.5万枚)、耳紙に2.50
45 filir (Mi.54, 発行数1.5万枚)、耳紙に13.50
消印: OSIJEK 918 NOV. 29 N5 A2A (ハンガリー型消印) (クロアチア)
OSIJEK 2郵便局、1918年11月29日、昼間5時、消印識別記号A
宛先: ZAGREB (クロアチア)
独立記念切手の発行枚数とカバー
このクロアチアの独立記念切手は、発行数が45 filir 1.5万枚、25 filir 2.5万枚、10 filirと20 filir が3万枚と非常に少なく、カバーの入手は容易ではありませんし、切手の入手もそう簡単ではありません。
発行数が3万枚、2.5万枚、1.5万枚と言っただけではとピンと来ないのですが、日本の戦前の記念切手の発行数と比較すると、その少なさの感覚はつかめると思います:
1916年の裕仁立太子記念10銭8.6万枚、
1919年の飛行郵便試験記念1.5銭5万枚、3銭3万枚、
1921年の郵便創始50周年記念10銭10万枚。
これらの日本切手のカバーがどれほど希少なものかは良くご存知のことと思います。
ここでご紹介している初日カバーに貼られている4種の独立記念切手は、1919年の飛行郵便試験記念3銭3万枚と同じか、それよりも発行枚数が5千枚少ない、あるいは3万枚の半分の1万5千枚しか発行されていない切手です。
ほぼ同時代の日本のこれらの戦前の記念切手と、クロアチアの独立記念切手の直接比較は社会的・経済的状況が異なりますので困難ですが、日本人が良く知っている日本切手と比較した方がカバーの価値の類推には役立つと思われますのでご紹介いたしました。
このクロアチアの独立記念切手は、ほとんどがクロアチアの首都ザグレブZAGREBで使用されたそうです。その他には、この初日カバーにも見られるようにオシイェクOSIJEKでの使用例が知られていますが、この2都市以外の使用例はほとんどありません。
もしこの2都市以外の使用例を見かけたら(私は2例見たことがあるだけです)、郵便史的には貴重な使用例ですから無理してでも入手されることをお勧めしますが、非常に高価になることは避けられません。
尚、オーストリアやハンガリー切手を貼ってSHS創設記念日の1918年10月29日の消印の押されたカバー(小包送票、郵便為替、封書などの実逓便)が稀にオークションに登場することがあります。これらの人気は非常に高く、落札価格は状態にもよりますが、私の知る限りでは3万円を下回ることはなく、5万円を越えることもあります。