チェインブレーカー及び関連領域の郵便史

ユーゴスラヴィア建国当時~1922年頃までの旧オーストリア・ハンガリー帝国地域のチェインブレーカーを中心とした郵便史

1903Aドイツからの小包到着便、スロヴェニア5vinarと10vinarにPOTRO加刷

2007年10月21日 18時24分16秒 | 小包第1期
1903Aドイツからの小包到着便、スロヴェニア5vinarと10vinarにPOTROハンドスタンプ加刷

小包送票:ドイツで使用された小包送票のカットスクエアー
備考:この時代にドイツでこの使用例と同一の書式の小包送票が使用されていたことは、実物の写真により確認済みです。

発信局:不明(ドイツ国内)
中継局:ドイツ;Leipzig 18(ラベルを貼り付け)、スロヴェニア;MARBURG an der DRAU 2(日付不明)
到着局:MARBURG an der DRAU 1 19 III 19 (消印は薄いが1919年3月19日と推定)
切手:スロヴェニア普通切手5vinar(Mi.100石版)と10vinar(Mi.101石版)にハンドスタンプでPORTO(不足を意味する)を黒色で加刷して不足切手として使用しています。

料金:不足料15 vinarを小包の受取人から徴収しています。
現在入手している料金表では、ドイツからの小包到着便の通知料金、配達料金などの料金が分からないため、どのような料金なのか不明です。
スロヴェニア国内便とオーストリアからの小包の場合には、通知料金5 vinar、小包私書箱の保管料金10 vinar、配達料金20 vinarまたは30 vinarなどになりますが、15 vinarに該当する料金は料金表に記載されていません。
ここに貼られている15 vinar分の切手は、あの当時に小包送票に貼られた切手の一部だけが切り取られて残っている可能性もあります。しかし、後に示すように、これと同様の15vinar分の切手を貼ったカットスクエアーがもう一枚私の手元にあります。このため、15vinarの不足料金を徴収した可能性も高いと推定しています。
この時期はオーストリア帝国の料金と制度が適用された時代です。オーストリアの郵便史の専門家の方でご存知の方があればお教え下さい。


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