クラシック音楽のひとりごと

今まで聴いてきたレコードやCDについて綴っていきます。Doblog休止以来、3年ぶりに更新してみます。

モーツァルトのピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467 バレンボイム(Pf & 指揮)/BPO

2007年01月28日 04時49分30秒 | 協奏曲
1月27日はモーツァルトの誕生日でありました。

そこで、いろいろ聴きましたが、久しぶりに取り出してみたピアノ協奏曲が良かったですな。今日はその曲をいきましょう。

モーツァルトのピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467。
ダニエル・バレンボイムのピアノ独奏と指揮、ベルリン・フィルの演奏。
1980年代末の録音。

バレンボイムのピアノの音が、刻一刻と変化してゆく面白さ。
硬質な響きが特に綺麗。フォルテの部分でのカツンとした音が気持ちよく響く。クールでやや硬めの音なのだが、響きはとても美しい。
かと思えば、ピアニシモでは丸みを帯びた帯びて、ソフトな音色で迫ってくる。フワッと柔らかく頬を撫でる風のようなタッチ。これもホンマに美しい。

ピアノの音色は色で例えれば白。でも、純白ではないな。
わずかに黄緑がかった白。とてもきれい。若葉の匂いのするような白色。

演奏で特に素晴らしいのは第2楽章。
バレンボイムのソロが際だって美しく、実によく響く、鳴る。独特のルバートやフレージングが面白い。ドキドキする音楽の運び。
大役者が見得を切るようなところもある。別に、あざといと云うわけでないのだが、役者のようなカッコ良さがある。
ボクは好きだが、こういうタイプの、少々演出めいたところがある演奏、嫌いな人にとってはイヤでたまらないかもしれない。
バレンボイムの日本での評判があまりよろしくないのは、こういうところかな。

でもオケの統率は見事で、気持ちいいくらい鳴っているし、ソロも全く闊達で、音色の変化などふるいつきたくなるような魅力満載。
指揮も巧けりゃ、ピアノもスゴイ。やっぱり、この人は天才だよなぁと、つくづく思う。
バックのオケも大変よろしい。
ベルリン・フィルの低音が深々として、しかも芯があって心地よい。剛毅なところもあって、フォルテのところなどコシが強い。しなやかで柔らかい弦楽のアンサンブルも素晴らしく、ピアノ独奏だけでなく、管弦楽を聴く楽しみがある。

録音も1980年代末、今も十分現役盤の素晴らしさ。
心地よい、ピアノ協奏曲録音だと思います。

20番から27盤まで、甲乙つけがたい名演だと思いますが、今や、これ廉価盤。
良い時代であります。

<K.467の自己リンクです>
★ケンプ(Pf)・クレー/バイエルン放送響
★ラローチャ(Pf)・デイヴィス/イギリス室内管
★アンダ(Pfと指揮)/ウィーン響
★ブレンデル(Pf)・マリナー/アカデミー室内管


さて、1月27日はモーツァルトの誕生日であり、ワタクシら夫婦の22回目の結婚記念日でもありました。「どないしよ?何かお祝いでもするで?」と妻と相談したものの、妻と母は入院中の父の介護、長男は大阪で後期試験中、三男は朝から高校で模試・午後から合唱コンサートのリハーサル、次男は本屋等の外出(そろそろ2次試験の準備をすると言ってから、はや1週間。「そろそろ」が長い。やれやれ・・・・)、かく言うワタクシは休日出勤・・・・。みんな、なかなか忙しいもんです。そうこうしているうちに、一日が過ぎました。
そんなもんかもしれません。




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