クラシック音楽のひとりごと

今まで聴いてきたレコードやCDについて綴っていきます。Doblog休止以来、3年ぶりに更新してみます。

J・S・バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番BWV1002 ミルシテイン(Vn)

2007年04月17日 04時15分24秒 | 器楽曲
今日は怒っております。
まあ、ヒドイ数のトラックバック。全部アメリカのサイトからのもの。そして、いったんどこかに飛んで最後には何かの販売店(英語だから分からん!)にたどり着くことになっています。
昨日は特にひどかった。午後6時頃と9時頃、2度にわたる大TB攻撃が押し寄せたらしく、もう、TB欄が英語だらけ。ワタシャ、その削除に追われました。

「エエ加減にせぇよ、オラ。なめたらアカンぜよ。」と売られた喧嘩は買わなアカンと思うんですが、何せ相手はネットの世界、振り上げた拳を下ろす場所がない・・・・・やれやれであります(^^ゞ。

ここのDoblog、今や大変軽くなって、しかもシンプルな操作なので僕は気に入っているんですが、TBが時折文字化けするのと今回のような米国からの波状攻撃(実は他の国かもしれませんが)だけは、何とかして欲しいなと思います。


さて、音楽であります。

J・S・バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番 ロ短調 BWV1002。
ナタン・ミルシテインのヴァイオリン独奏。
1973年9月録音のDG盤。

ミルシテイン70歳とは信じられないような瑞々しい演奏。技巧も素晴らしいし、音楽が精気に濡れて若々しい。

尤も、バッハの「無伴奏のヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」のような高みにある作品ともなると、ヴァイオリニストがどうだの、演奏がどうだのと云っても、そんなものは超越しまうような気がする。
そこそこの腕のヴァイオリンで聴かせてくれれば、大概、感動してしまう。そんな作品。
クラシック音楽を聴くのはボクの趣味であって、楽しみのために聴いているので、くつろいで本など読みながら聴いているときもあるし、家での持ち帰り仕事中に流しっぱなしで聴いていることも多い。
でも、時々、聴いていて襟を正してしまう、背筋を伸ばして聴きたい(聴かざるを得ない)という音楽もある。スピーカーに正対して、耳を澄ませてしまう音楽。

バッハのこの作品集も、その一つであって、聴くたびに、やはりこれはスゴイ音楽だわいなぁと思う。

さて、演奏。
ミルシテインのバッハは音が濃密。美しく艶があって、ため息が出るほど。
精神の充実も深い。集中力もスゴイ。鬼気迫るところもある。
もちろん、舞曲の楽しいところでは、リズミカルに弾むところもあるのだが、技巧が素晴らしいのとフレージングが清潔なのとで、易きに流れない。

聴きながら、遙か遠い世界のもの、ふだん意識しない形而上的なもの、或いは、もうとうの昔に忘れてしまった若き日々の純粋な物思いのようなもの・・・・そんなものを思ったり、気づかされたり・・・・・。

ヴァイオリン1本の音楽、たったそれだけなのに・・・・。
ああ、バッハの音楽はスゴイなぁ・・・と思うんです。
バッハの名曲、そしてミルシテインの名演のおかげで、冒頭の怒りが少しおさまりました。




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