熟年男の歳時記

趣味のバイク、料理、DIYや旅行記を中心に日々の暮らしと感じた事など気ままに綴って行きます。

大町山岳博物館と冠雪の北アルプス

2012-11-17 13:15:08 | クラインガルテン生活
大町市に北アルプスを中心とする自然や登山の歴史などを紹介・展示している山岳博物館がある。兼ねてより訪れたいと思っていたが、昨日は天気も回復して来たので出掛けて来た。緑が丘クラインガルテンから車で1時間弱の距離。


一階は地殻変動により北アルプスが形成されるまでの過程や登山の歴史、昔の登山道具などが紹介、展示されている。

昔のピッケル。長さは1m以上と長い。ストックとしての役目が中心だったようだ。


ご飯と汁の容器。レトルト食品など無かった時代、食料を携行することも大変だっただろう。


山岳博物館を代表する展示物の一つが「切れたザイル」

1955年前穂高岳で3人のパーティが登攀中、先頭の一人が滑落した際、後続の二人と結ばれていたザイルで本来なら途中で食い止められるところだったが、そのザイルが岩で切れてしまい、滑落した1名が死亡した遭難事故。
井上靖の著書「氷壁」の題材になったことから話題になった。

農作業スタイルに間違いそうな昔の登山のいでたち。


こちらは、海外遠征に使われた登山ウェア。遠征した山ごとに展示されており、時代とともに改良されていったことが分かる。


エベレスト登頂に使われた犬皮製のオーバーシューズと羊毛製ベスト。




マッターホルンの登頂に使われたヘッドランプ。今のLEDランプに比べれば重いうえに暗そうだ。


2階は北アルプスや周辺に生息する動物の剥製や昆虫の標本が展示されている。


特に雷鳥の生態に関する研究結果や展示物が多い。
この剥製は、雷鳥の羽毛が季節ごとに変化して行く様子を示している。


大小様々な動物の剥製や昆虫の標本など種類は豊富。見ていて飽きない。子供連れでも楽しめそうだ。






3階は展望室になっていて北アルプスの山並を望むことができる。

博物館裏では、保護されたニホンカモシカ、ホンドキツネ、フクロウなど5種類前後の動物が飼育されていた。


市営の博物館としては、展示内容は質・量ともに充実しており、登山愛好家は一度訪れてみる価値はあると思う。

山岳博物館を見学した後は、北アルプスの大パノラマが望めるという鷹狩山を訪れた。
博物館から更に奥に進むこと車で10分ほどで鷹狩山展望台に到着。




生憎、安曇野方面は雲に覆われて山並は見えなかったが、蓮華岳、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳など雪化粧した北アルプス後立山連峰を望むことが出来た。

コメント
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