イタリアがIMF監視下へ

イタリア政府がIMFに対して財政再建の実行状況を監視してもらうよう要請したと報じられている。
IMFの融資を受けるわけではないので一大事とまでは行かないが、IMFの監視下に入ってお墨付きを得なければ、イタリアの財政再建に関して市場の不安を払拭できないところまで来ているということらしい。

イタリアの借金は200兆円、GDP比120％、一方、日本の借金は約900兆円、GDP比180％だから、数字を見る限り日本よりましに見えるが、実体経済が悪い分、日本より財政破綻のリスクは高いとのことだ。

ただ、日本の900兆円という天文学的な金額と日本政府の実行能力のなさ、更には遅々として進まない行政の無駄遣い削減などを考えると、日本もその内IMFの監視下に入るのは、そう遠くない話かも知れない。　
逆に、イタリアのようにIMFの監視下で財政再建を行ったほうが、物事を決められない日本政府には好都合かも知れない。

ところで余談だが、下はG20サミット各国首脳の記念写真だ。
右端でうつむき加減にしているのが野田首相、一方、中国の首脳は最前列、独首相の横だ。
この写真を見るだけでも、日本の置かれている状況を物語っているように思えてならない。立ち位置は在任期間も関係するとの噂もあるが、それにしても中国に抜かれたとはいえGDP世界第3位の国の首相がこれでは・・・いつもながら寂しすぎる光景である。