motoryama7011fの鉄ヲタ日記

おでかけしたい

大分くじゅうのソロキャン旅(その2)

2019-04-07 07:53:43 | 旅行
お待たせしました、メインのキャンプ紹介動画です。
 
 
 
バス停からいい感じの高原の景色の中を歩くこと5分ほど
 
正面に何やら見えてきましたね。こちらが今回の目的地。
画面中央に見えているのが、馬のう○こです。
 
いや、そっちの解説じゃないだろって?
 
キャンプってキラキラした感じで語られがちですが、堆肥の匂いが漂ってたりしますよねぇというご紹介です。
それにしてもなんで道のど真ん中にがう○こが落ちてるんだとなりますが、恐らく近くにある乗馬体験施設のコースに指定されているのが原因かと思われます。知らんけど。
 
気を取り直して、画面の真ん中より少し上に見えているのが、今回の宿泊施設です。
 
入口の看板から鉄道色が表れていますね。
大分県玖珠郡九重町飯田高原にある「くじゅうエイドステーション」です。
 
ソロキャンプできる場所を調べている中で、そういえば鉄道車両に泊まれる宿ってないのかなぁと思いまして。
キャンプの趣旨からは外れてしまいますが、クハ183に泊まれる民宿あずさ号やキハ27がカラオケ室になっている奥飛騨ガーデンホテル焼岳などいろいろ泊まってみたい施設はあります。
こういった旅客車や蒸気機関車が保存されている施設は比較的有名なため事前に知っていたのですが、今回のくじゅうエイドステーションは調べるまで全く存じ上げませんでした。
 
こちらで宿泊できるのは鉄道車両の中でも比較的地味な貨車に当たります。
貨車というと基本的には荷物を載せるもの。
 
代表的なパレット輸送用有蓋貨車ワム80000などは倉庫として転用されているのを見たことがあるかもしれません。
もともと貨物を輸送するために作られたので倉庫などにも転用しやすいこれらですが、近年はコンテナの置き換えが進んでいるのでそっちにシフトした感がありますね。
 
くじゅうエイドステーションで宿泊できるのは、これらと同じ貨車の分類ながら最後尾に連結され車掌がブレーキ扱いを行うための車両です。
最後尾で列車監視と事故発生時の列車防護を担うこれらは車掌車と呼ばれていました。
 
 
貨車ではあるものの車掌が乗る=人間が快適に過ごせる設計であったため、ローカル線の駅舎や待合室に多くが転用されました。
 
なお、ローカル線では車掌車と普通の有蓋貨車を1両にまとめた有蓋緩急車というものが登場。
くじゅうエイドステーションの宿泊施設で最大勢力を誇るのが有蓋緩急車のベストセラー、ワフ29500です。
 
今回私が泊まるのもワフ29500のようです。楽しみ。
 
事前に管理人棟で氏名等の記入をして待ちます。
その際においてあるのを見つけたんですが、国鉄佐賀線の廃駅、百町駅の駅名標ですね。スギョイ…
 
 
 
こちらがワフ29500の外観。
車掌室側はヨ5000(さっき載せた京都鉄博で保存されてるたから号のやつです)に非常によく似たお顔をしています。
(ヨ5000より許容最高速度が低いヨ3500というのもいたのですが見た目が同じなうえ一部は高速化改造されヨ5000に編入されてたりするのでここでは全部ヨ5000と表現しときます)
 
 
多くがワフ29500ですが、1両だけヨ8000もありました。
ワフ29500に比べて、車掌室スペースの居住性は向上したものの車長が短いため泊まる設備としては当たりなのか外れなのか…?
 
かすれていますが、「形式 ヨ8000」の文字が。
 
こちらはワフ29500
使用頻度の少なそうな奥の車両は特にサビが浮いていました。
 
「日本国有鉄道」の銘板も確認できます。かっこいい。
 
 
形式名も台枠下に残されていました。
ちなみに私のお部屋はワフ29932でした。
 
思ってたより各所に形式名、所属記号、銘板などが残されていて車掌車や有蓋緩急車の研究にはもってこいだなと思いました。
特に車掌室内がそのまま残ってるのはすごいです。
 
室内を見渡して気になったのが、この天井の謎のロープ
首吊り用みたいな物騒な位置に滑車が取り付けられています。
どうやらこの紐を引くと、両側の壁に取り付けられたなにかが動作するみたいです。
 
外から見るとなんか出てます。
調べてみると、これは緊急時に隣接線路に対し知らせるための車両用信号炎管のようです。
 
元々車掌車というのは、多くの貨車が貫通ブレーキを有していない時代に最後尾からブレーキをとるために誕生しました。
ブレーキのない貨車を牽引している列車が減速すると、慣性の法則が働いて機関車側に力がかかり最悪脱線してしまうためですね。
自転車で前輪だけ急ブレーキかけるような感じで後ろから押されてしまうわけです。
 
その後貫通ブレーキが整備された後も荷崩れの監視と緊急時の列車防護を目的として国鉄末期まで連結され続けました。
こういった目的から、この信号炎管というのは車掌車、緩急車にとってはとても大切な設備であるという訳です。
 
関係ないですが、車掌車と言えば
 
「こりゃあ美味いココアだぜ!」

という名言がソドー鉄道管内で生まれた訳ですが、実際の運用において長時間の列車待避の時に車掌車で休憩を取るということはあったんですかね?
 
機関車から最後尾の車掌車まで歩きながら各車両の手ブレーキをかけることが出来るので1時間を越えるレベルでの列車退避ならありそうな気もします。
 
劇中では夜間のため、保守間合いを考えて長時間止まっていることもありそうです。
また、退避する臨時鮮魚貨物「フライングキッパー」号は最優等列車なので遅れを波及させることがないよう余裕をもった退避時間が与えられているのかもしれません。
 
あと、半室だけ車掌室の緩急車ではそうも行きませんが、車掌車は基本的に3人分のスペースで設計されています。
長椅子や作業机も3人までなら使えるようになっていたそうです。
 
これは、車掌に加え機関士、機関助士が劇中のように滞在することを想定しての設備なのでしょうか?知らんけど。
 
 
デッキに設けられているのは手ブレーキハンドル。
ワフ29500の先代のワフ29000ではデッキのない仕様で製造されましたが、入換のときに不便だということで改良型のワフ29500が制作されたそうです。
 
さて、探検は楽しいですが日が暮れる前に近くの温泉とやらに行ってみることにしましょう。
 
バスに乗って通ってきたやまなみハイウェイを横断
 
 
 
徒歩片道40分ほどかけて到着しました。
筌の口温泉(うけのくちおんせん)です。
かなりのにごり湯で湯の中は全く見通せません。効きそう。
 
筌の口温泉は2つあり、左側の旅館の立寄り湯の方が観光客向け。右側は地元向けの銭湯といった雰囲気でした。
 
私は何も知らず右側を利用しましたが、露天風呂のある旅館のほうがよかったかなぁと若干後悔。
今では珍しい混浴の露天風呂があるんですか。なるほど。
 
 
それにしても片道40分は遠いですわ、途中にあった馬子草温泉を目的地にしてもよかった気がしました。
 
 
 
夕暮れの飯田高原、いいゾ〜これ
 
くじゅうエイドステーションに戻ってきました。
くじゅう連山を背景に見る有蓋緩急車、いいですなぁ
 
 
ということで戻ってきました。
少し薄暗くなってくると電球色が映えて雰囲気出ますなぁ。
 
帰ってきてからも貨車の各部を調査したり荷物の仕分けをしたりしてたわけで
 
 
 
あっという間に日が暮れてしまいました。
 
とりあえず料理をしようと思いまして
持ってきたアルコールストーブの火力を試す意味で目玉焼きを作ってみました。
 
 
空き缶で手作りしたアルコールストーブ、燃料用エタノールを入れて着火します
至ってシンプルなつくりですが十分な火力を発揮してくれました。
 
大分駅で買ってきた肉を焼きます。
生焼けにならずしっかりと火が通ってよかったです。
 
肉と、卵と、なんか練り物でできたハンバーグみたいなやつ
とりあえず全部焼きました。これは美味しくできた。
 
しかし問題は白飯です。
 
メスティンについては普段から炊き慣れているので大丈夫だろうと思っていました。
しかし蓋を開けてみると、硬い…芯が残ってる。
 
水を追加し再炊飯するも今度はデロデロのお粥になってしまいました。
 
 
初のお外ごはん、とても大切なことを学びました
 
白飯がマズいと一気に気分がドン底に落ちます。
 
 
では、今回のキャンプにどれだけの準備をしたかついてまとめていきます
 
〈事前準備〉
メスティン
ポケットストーブ
チャッカマン
割り箸
スプーン
ステンレスマグ
粉末スープ
いなばカレー缶
アルミホイル
ランタン
タオル
 
〈旅行中に調達〉
肉、練り物ハンバーグ
卵(6個パック)
オリーブオイル
燃料用アルコール
無洗米(1kg)
折りたたみ椅子(100均)
固形燃料
フライパン
 
 
さて、あまりの事前準備のしてなさに驚くことでしょう。
 
今回のキャンプで、色々と学ぶことがありました。
次回以降に活かしたいと思います。
 
・雰囲気は出るけどめんどくさいから焼肉にこだわるな
・無洗米は家で計って袋分けして持っていくべき
・米を現地調達しても計量カップがないので失敗した
・お外ごはんは風がある、風防が必要だった
・卵は割れないようにするケースに入れて2つほどでいい
・正直米を買う必要はなかった、重いし
 
過去にメスティンの記事でも載せましたが、鶏五目のおにぎりを2つ買ってきて水と鍋キューブとやきとり缶溶き卵を入れて調理するだけで美味い雑炊が出来るのです。
こっちのほうが失敗することも無いですし荷物も軽くて済みます。
 
料理なんてなるべく楽に美味いもん作ってなんぼなわけです。
今回、肉を焼きましたが米に失敗したせいで食べる頃には冷め切ってました。悲しい。
 
なるべく省エネに、おにぎり雑炊を今後はやっていこうと思います。
どう考えてもフライパンを現地調達するのは頭悪いですからね。
 
そんな具合でこの日は寝ました。
 
つづく。
 
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