新潟・庄内DCを目的にした今回の旅行ですが、3日目以降はその地を離れ関東に向かいます。
折角東に向かうなら関東もついでに寄りたいですからね。
泊まった快活Clubでは朝食無料バイキングが実施されていました。
昔から各店舗で実施されている無料朝食でも全然いいんですが、自分の好きな量ポテイトを食べられるのはうれしいですね。
食パンが飛び出るタイプのトースターも用意されていてなかなかよかったです。
宿を出発。
途中の踏切で羽越本線秋田方面からやって来る列車を撮影。東北に来たんだなぁという実感がわいてくる車両です。
途中で見かけたこちらの建物、恐らくは酒田駅の車庫に併設された鉄道関係の建物かと思われますが今は使っていないのか蔦が這っていました。
綺麗に晴れた空に紅葉のもじゃハウス。通り過ぎてしまいそうなところでしたが思わず立ち止まって写真に収めていました。
気動車の新旧交代がそろそろ始まりそうな酒田駅の車庫を見つつ
本日乗るのは陸羽西線、奥の細道最上川ラインという愛称がついています。
3時間に1本程度の運転本数しかないのですが、始発駅酒田を出るときの混雑率はこの程度。大丈夫か…?
余目までの区間は羽越本線を走行します。
東酒田の辺りからは綺麗な鳥海山を眺めることができました。これはいい。
陸羽西線に入ると風力発電の風車が出てきたりします。これもこれでいいですね。
付近の山も秋でそろそろ紅葉がいい具合、車内から眺めるだけでもとても綺麗でした。
乗っていて思ったのですが、3時間に1本程度のローカル線なのに80km/h程度の速度を軽々と出してくれるのには驚きました。
これが西日本区間なら15km/hの所謂「必殺徐行」を随所にかましながらちんたらと走るので意外だなぁと感じました。
車内では、昨日ぽんしゅ館で買っておいた酒チョコケーキを食べました。
お土産用の箱だけでなく小売りもしてくれているのが助かります。
ほんのりと香る日本酒の風味がチョコレートとマッチして大変おいしかったです。
アルコール自体は飛んでいるので年齢制限もなく幅広く楽しんでいただける商品なんじゃないかなぁと思います。
しばらく進むと、霧が出てきました。あっという間に車窓は真っ白に。
山間の地形故に霧の発生頻度も高いのでしょうか。
そんな感じで終点の新庄駅へ。
何度見ても、この空と一体化したガラス張りの駅舎は素晴らしいなぁと感じます。
この日の朝ごはんが快活Clubだけというのはちょっと物足りないなぁと感じ、新庄駅併設のゆめりあで購入してきました。
駅弁を買おうと思っていたのですが、それより小ぶりで面白そうなものを見つけましたのでこちらにしました。
山菜コシアブラを使ったおにぎりをメインとしたお弁当と、ポリ茶瓶で販売の黒豆茶。
ポリ茶瓶についてはその場でお湯を入れていただくことができました。これは旅情があっていいですね。
山菜って謎のハードルがあったんですが食べてみると甘みが強くておいしくペロッと食べられました。
黒豆茶についてはお茶としてはもちろん、飲み終わった後に程よく湯だった黒豆を食べられるということで2度おいしいと書かれていました。
本当であればちょっと塩を振った方がおいしく豆を食べられるのかもですが、まあそんな都合よく塩なんて持ってません、そのままいただきました。
奥の細道ゆかりの陸羽西線/東線、「塩持ってない?」と来ればギャグマンガ日和が浮かびましたが塩持ってない?は聖徳太子でしたね。
松尾芭蕉も聖徳太子も、ついでにハリス辺りもあれのせいで変なイメージがついちゃってるって人意外と多いと私は思ってます。
新庄からは実は初乗車の山形新幹線つばさ号。銀色に緑帯のイメージだったんですがそういえば紫色になったんでしたね。
山形新幹線の新庄延伸20thということで、各所にPRの"のれん"が掲げられているのが面白かったです。
「乗るべ、温泉新幹線。」なかなか変わったキャッチコピーですが、東京と温泉地を直結する新幹線ってたしかに山形新幹線が初なのかもしれませんね。
熱海をどうとらえるか、に寄りますが…(笑)
在来線高さのホームに発着しているので入口には結構な段差があります。
在来線規格に合わせるために裾部を絞った断面形状もこの角度だとよくわかります。
山形に到着。きてけろくんがここでもお出迎えしてくれました。
新幹線はラッチが隔てられた専用ホームからの発着ですが構造的には在来線ホームとそこまで大きくは変わりません。
向かいの在来線ホームに移動し新庄行のつばさ号を撮影。やっぱまだ見慣れぬ塗装。
その他、ホームにはED75が止まっていました。国鉄形電機が今でも綺麗な状態で活躍しているってのはいいものだなぁと感じます。
交流専用なので交直流対応のEF81のほうが上位互換になるんじゃないかなぁとか思いますが彼ならではの強みとかがあるんでしょうか?
車体長が短く重量が抑えられることとかで本線級機関車が入れない条件の路線でも走行できる、とかですかね?
列車の待ち時間40分ほどで山形駅前を散策してきましたがこれといったものはなく。
山形~北山形の間の線路ギリギリに残る城址とか行ってみたいなぁと思うんですがそれには時間が足りませんでした。
駅から徒歩10分ほどのところにある模型店の看板が昭和を残していてエモさを感じた、くらいですかね。
仙山線に乗車し、杜の都仙台へ。
色んな自治体が吸収合併された結果、県庁所在地の2都市間を直接結び且つその2都市間のみで完結する唯一の路線となっています。
また、日本で初めて交流電化がなされた路線ということで地味な存在ながら案外すごい路線だったりします。
沿線には山寺、作並などの観光地を要しているためこれらの駅で下車し紅葉を見に行く観光客の方も多数みられました。
愛子を過ぎたあたりからは仙台の都市鉄道の色が強くなり、車内は結構な混雑を見せます。
東北福祉大前から学生さんの乗車が追加され仙台駅までは昼の列車なのに結構な立ち客でした。
終点の仙台駅に到着。
同じE721系でも仙台空港アクセス線仕様は異なる塗装。これはこれで引き締まってかっこいいなぁと感じます。
仙台駅、この駅舎素敵。サイコロ振りそうな画角。
毎度おなじみ、宮城交通バスを撮りに行きます。
今では名古屋民ではないですが、やっぱり名鉄バス塗装はなじみがあります。
仙台駅で見ていると、新型エルガが多いように感じました。
実は今でもやっている鉄道小荷物の生き残り、レールゴーサービス。
一度利用してみたいなぁとか思うのですが東京に荷物を送る必要がないんですよね…
仙台駅のそば、杜
ハムカツそばが売り出し中でした。かなり分厚くてこれは美味しかったです。
仙台駅構内にはこんなパネル展示がされていました。
特に気になったのが先程乗ってきた仙山線について。
交流電化が実験される20年前、1937年の開業時から長大トンネルを含み煤煙被害が予想されたという理由から作並~山寺については直流にて電化済みでした。
その区間を開業時より牽引していたED14形、この機関車については直流専用機です。
通常であれば本数が多い区間から電化されるところ、そういった事情からそんなに列車本数が多くないのに電化されていた区間。
本数が多くないため試験列車をねじ込めるという事情だけでなく、直流電化区間と隣接しているため交直流切替試験ができること、勾配区間を含み性能試験にも適していることなどから仙山線が選ばれたということだそうです。
これが少し前まで払い下げ先の近江鉄道彦根駅に保存されていたんですが、残念ながら解体されてしまいました。
仙台からは利府行に乗車し
岩切駅で乗り換えて利府支線へ。
現在の東北本線から外れ利府支線に入るとすぐに新幹線車両センターと並んで走るようになるため新幹線が並んでいるのが近くで見られます。
列車の走行速度が速くてなかなか写すのは難しいんですが。
利府駅に到着。
意外と降車客が多く確かにこれは東北本線を新線にしても支線として残るわと実感できました。
ここでも名鉄バスの車両が、やっぱり新型エルガがたくさん。
利府駅から歩いて目的地へ。
周辺には新しい戸建て住宅と整備中の公園がたくさんありました。
仙台近傍の住宅地として開発が進んでいるのでしょうか、すぐ近くにはイオンモールが増床されるとのことでそこの工事も進んでいました。
着いたのがこの一般人が立ち入れなさそうな場所。
こんな入口ですが受付をすれば無料で内部の見学ができます。
展示の内容は比較的地味かと思いますが、実は貴重な車両が展示されています。
STAR21の個人的にびみょいなと思う側がこちらに展示されています。
新幹線総合車両センターと違ってすぐ近くまで行くことはできませんが、同じく貴重な新幹線車両が保存されている米原の鉄道総研。
ここにSTAR21の逆向きの先頭車が保存されています。個人的にはこっちの先頭車の方が好きですね。
この画像で左に止まっている300Xもシュッとした形状が米原にあるのに対し、JR東海の威信をかけたリニア鉄道館には反対側のずんぐりした車両が保存されています。
先頭車側面には車両のロゴとタイムレコード、さらにその下には電気学会電気学術振興賞の輝かしい記録がされています。
左隣に展示されているのは東北新幹線開業時に用意された200系新幹線。
0形顔だから設計そのまま、とはいかず雪国を走行するための特殊装備を備えています。
大宮の鉄道博物館に保存されているものは、山形新幹線の400形と速やかに連結・開放をさせるための装備がされていますがこちらはそういった装備のない車両。
今回の旅行で「飲んじゃった」故にパスした新津鉄道資料館には最晩年のリニューアル工事施工後にリバイバル塗装がされた姿で展示がされています。
比較する意味で行きたかったのですが、また今度の楽しみにしておきましょう。
STAR21の手前に展示されている車両、この車両のみ中にも入れます。
新幹線を見に来たちびっこはこれも200系だと思うに違いありません。むしろ違いに気付いてしまったら手遅れです。
この車両は200系を作る前に製造された試作の新幹線車両。
200系との区別としてはスカートのラインが直線ではなくやや上に上がっている(ボルト止めのラインと一致していない)ことでしょうか。
説明の看板にある通り、全国を走ることができるように設計された車両で東海道新幹線、東北新幹線の両方を走行した数少ない車両となっています。
この車両の他には、まだドクターイエローが登場する前の被牽引型軌道検測車があるくらいなので純粋な新幹線車両としては唯一といっていいと思います。
前面のスノープラウには東海道新幹線で走っていたころの青色が見えています。
てっきり東北新幹線で試験を行う際に上から塗ったんだと思っていましたが、この車両自体は引退までずっと青色を纏っていたみたいで展示されるときに何故か緑に塗られたようです。
劣化が原因ですが、往時の青色が垣間見れるというのも面白いところです。
試験車両ということで各車両で特殊な構造をしていたみたいで、車体強度と振動の関係を調べるため大穴を開け各種補強材を比較できるようにした車両や、日本全国を走り長時間走行することとなる予定であったため用意された食堂車、寝台車などを連結していたそうです。
営業列車では実現しなかった新幹線寝台車という唯一の存在、見てみたかったなぁと思うところです。
これら新幹線車両以外にも保存車両はあるのですが、維持が難しいようで半ば野ざらしの状態で立ち入り禁止となっています。
近付くことができないのが惜しいですが眺めることができるのがまだ救いといえるかもしれません。
奥に見えるのは仙山線の交流電化のさいに製造されたED45(改番しED90)ですね。近くで見てみたかった…
と今調べながら記事を書いているんですが、利府駅の北へ700mほど行ったところにある森郷児童公園というところに保存されていたんですね今知りました。
ちょうど東北本線級ルート上に保存されているようですし、ああ行きそびれた…
車内に入ると、外見とは似つかわしくない真新しい座席が並びます。
グレーの方はE5系、黄色の方はE6系の普通車座席ですね。
E5系は2+3配置、E6系は在来線規格で2+2配置なのでもしかしてE6の方が広いんじゃないかなぁと思っていましたが、こうして並んでいるのを見ると幅はほぼ同じみたいですね。
E6系の方が2年ほど新しいためか顔に当たる位置の淵がせりあがっているスタイルになっています。
座席の種類とは関係ないですが、新幹線規格の車両に2+2の座席を並べるとかなり広く感じますね。
逆に言えばこれが普通の通路幅に感じるほど在来線規格は車体幅が狭まっているということが実感できます。
新しい座席が8人分ずつ並んでいる後ろには、原型そのままと思われる転換クロスシートの座席が並んでいました。
但しこちらも2+2配置のためずっと通路が広くなっています。
もう1両の方は会議室みたいな感じになっていました。
普通の会議室かと思ったら座席のモケットが新幹線仕様です。これ欲しい。
運転台にも上がることができます。見た感じ構造は0系新幹線などと同じ配置っぽい気がします。
運転台下部にある窓からはだんご鼻の内部が覗けます。
普通の0系にもここに繋がる扉はあるのですが内部が見える窓はありません(たぶん全車そうだと思います)
試験車両ゆえに見えるようにしてあるのでしょうか?
0系新幹線などでは緊急時にしか連結器を使用しないことから鼻の部分に非常用連結器を備えているのですが、この車両では普通の車両と同じくスカート部に連結器があるため鼻の内部は空洞。
床下に機器がたくさんあって、鼻の中は空いているということで普段使わない連結器はここに置いておこうと0系新幹線は設計されたんだと思います。
それに対してこの車両は増解結を前提とした…んですかね?
車庫を見る側の先頭車が見れるのはこの位置まで、お顔はギリ見えないくらいです。
建物内に入りPRコーナーも見ていくことにします。
各新幹線の登場時のポスターや
記念デザインの"鼻"などが見られます。
その他の記念プレートや試作模型、鉄道模型ジオラマやプラレールコーナーなどが並んでいました。
そんな感じで一通り見てきました。展示物は少なめですがここでしかお目にかかれない車両があるので少し下調べをしてからくると楽しい施設かと思います。
帰りは逆方向に歩いていきます。
途中には、新幹線車両基地のための広大な用地を提供してくれて本当にありがとうという感じの石碑が立っていました。
先ほどの入口から延々と長く続く車両基地。
この間話題になったあれではないですが、ここは基地全体のレベルが高く設定されていて2階相当の位置に線路が敷かれているみたいです。
床下の検査なども行う都合から全体的に嵩上げしておいたほうが都合がいい、ということがあるのかもですが。
少し歩いた先、道路沿いにあるこちらが新利府駅入口。
一般人の利用を想定していなさそうな、新幹線総合車両センターの関係者が利用できればそれでいい感じの気づきにくい位置にあります。
外から見るとこんな感じ、新幹線総合車両センターの建物がすぐ背後に迫っています。
関係者以外立入禁止と言われてもおかしくなさそうな入り口の雰囲気。
ホームへ続く道は両側が鉄柵で大変ものものしい雰囲気となっています。
ホーム上は簡易IC改札機と乗車駅証明書が立つのみで利用客数は少なそうです。
新利府駅から岩切行の電車に乗り、乗り継いで仙台へ戻りました。
後半へ続く。
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↑バスの同人誌です。
折角東に向かうなら関東もついでに寄りたいですからね。
泊まった快活Clubでは朝食無料バイキングが実施されていました。
昔から各店舗で実施されている無料朝食でも全然いいんですが、自分の好きな量ポテイトを食べられるのはうれしいですね。
食パンが飛び出るタイプのトースターも用意されていてなかなかよかったです。
宿を出発。
途中の踏切で羽越本線秋田方面からやって来る列車を撮影。東北に来たんだなぁという実感がわいてくる車両です。
途中で見かけたこちらの建物、恐らくは酒田駅の車庫に併設された鉄道関係の建物かと思われますが今は使っていないのか蔦が這っていました。
綺麗に晴れた空に紅葉のもじゃハウス。通り過ぎてしまいそうなところでしたが思わず立ち止まって写真に収めていました。
気動車の新旧交代がそろそろ始まりそうな酒田駅の車庫を見つつ
本日乗るのは陸羽西線、奥の細道最上川ラインという愛称がついています。
3時間に1本程度の運転本数しかないのですが、始発駅酒田を出るときの混雑率はこの程度。大丈夫か…?
余目までの区間は羽越本線を走行します。
東酒田の辺りからは綺麗な鳥海山を眺めることができました。これはいい。
陸羽西線に入ると風力発電の風車が出てきたりします。これもこれでいいですね。
付近の山も秋でそろそろ紅葉がいい具合、車内から眺めるだけでもとても綺麗でした。
乗っていて思ったのですが、3時間に1本程度のローカル線なのに80km/h程度の速度を軽々と出してくれるのには驚きました。
これが西日本区間なら15km/hの所謂「必殺徐行」を随所にかましながらちんたらと走るので意外だなぁと感じました。
車内では、昨日ぽんしゅ館で買っておいた酒チョコケーキを食べました。
お土産用の箱だけでなく小売りもしてくれているのが助かります。
ほんのりと香る日本酒の風味がチョコレートとマッチして大変おいしかったです。
アルコール自体は飛んでいるので年齢制限もなく幅広く楽しんでいただける商品なんじゃないかなぁと思います。
しばらく進むと、霧が出てきました。あっという間に車窓は真っ白に。
山間の地形故に霧の発生頻度も高いのでしょうか。
そんな感じで終点の新庄駅へ。
何度見ても、この空と一体化したガラス張りの駅舎は素晴らしいなぁと感じます。
この日の朝ごはんが快活Clubだけというのはちょっと物足りないなぁと感じ、新庄駅併設のゆめりあで購入してきました。
駅弁を買おうと思っていたのですが、それより小ぶりで面白そうなものを見つけましたのでこちらにしました。
山菜コシアブラを使ったおにぎりをメインとしたお弁当と、ポリ茶瓶で販売の黒豆茶。
ポリ茶瓶についてはその場でお湯を入れていただくことができました。これは旅情があっていいですね。
山菜って謎のハードルがあったんですが食べてみると甘みが強くておいしくペロッと食べられました。
黒豆茶についてはお茶としてはもちろん、飲み終わった後に程よく湯だった黒豆を食べられるということで2度おいしいと書かれていました。
本当であればちょっと塩を振った方がおいしく豆を食べられるのかもですが、まあそんな都合よく塩なんて持ってません、そのままいただきました。
奥の細道ゆかりの陸羽西線/東線、「塩持ってない?」と来ればギャグマンガ日和が浮かびましたが塩持ってない?は聖徳太子でしたね。
松尾芭蕉も聖徳太子も、ついでにハリス辺りもあれのせいで変なイメージがついちゃってるって人意外と多いと私は思ってます。
新庄からは実は初乗車の山形新幹線つばさ号。銀色に緑帯のイメージだったんですがそういえば紫色になったんでしたね。
山形新幹線の新庄延伸20thということで、各所にPRの"のれん"が掲げられているのが面白かったです。
「乗るべ、温泉新幹線。」なかなか変わったキャッチコピーですが、東京と温泉地を直結する新幹線ってたしかに山形新幹線が初なのかもしれませんね。
熱海をどうとらえるか、に寄りますが…(笑)
在来線高さのホームに発着しているので入口には結構な段差があります。
在来線規格に合わせるために裾部を絞った断面形状もこの角度だとよくわかります。
山形に到着。きてけろくんがここでもお出迎えしてくれました。
新幹線はラッチが隔てられた専用ホームからの発着ですが構造的には在来線ホームとそこまで大きくは変わりません。
向かいの在来線ホームに移動し新庄行のつばさ号を撮影。やっぱまだ見慣れぬ塗装。
その他、ホームにはED75が止まっていました。国鉄形電機が今でも綺麗な状態で活躍しているってのはいいものだなぁと感じます。
交流専用なので交直流対応のEF81のほうが上位互換になるんじゃないかなぁとか思いますが彼ならではの強みとかがあるんでしょうか?
車体長が短く重量が抑えられることとかで本線級機関車が入れない条件の路線でも走行できる、とかですかね?
列車の待ち時間40分ほどで山形駅前を散策してきましたがこれといったものはなく。
山形~北山形の間の線路ギリギリに残る城址とか行ってみたいなぁと思うんですがそれには時間が足りませんでした。
駅から徒歩10分ほどのところにある模型店の看板が昭和を残していてエモさを感じた、くらいですかね。
仙山線に乗車し、杜の都仙台へ。
色んな自治体が吸収合併された結果、県庁所在地の2都市間を直接結び且つその2都市間のみで完結する唯一の路線となっています。
また、日本で初めて交流電化がなされた路線ということで地味な存在ながら案外すごい路線だったりします。
沿線には山寺、作並などの観光地を要しているためこれらの駅で下車し紅葉を見に行く観光客の方も多数みられました。
愛子を過ぎたあたりからは仙台の都市鉄道の色が強くなり、車内は結構な混雑を見せます。
東北福祉大前から学生さんの乗車が追加され仙台駅までは昼の列車なのに結構な立ち客でした。
終点の仙台駅に到着。
同じE721系でも仙台空港アクセス線仕様は異なる塗装。これはこれで引き締まってかっこいいなぁと感じます。
仙台駅、この駅舎素敵。サイコロ振りそうな画角。
毎度おなじみ、宮城交通バスを撮りに行きます。
今では名古屋民ではないですが、やっぱり名鉄バス塗装はなじみがあります。
仙台駅で見ていると、新型エルガが多いように感じました。
実は今でもやっている鉄道小荷物の生き残り、レールゴーサービス。
一度利用してみたいなぁとか思うのですが東京に荷物を送る必要がないんですよね…
仙台駅のそば、杜
ハムカツそばが売り出し中でした。かなり分厚くてこれは美味しかったです。
仙台駅構内にはこんなパネル展示がされていました。
特に気になったのが先程乗ってきた仙山線について。
交流電化が実験される20年前、1937年の開業時から長大トンネルを含み煤煙被害が予想されたという理由から作並~山寺については直流にて電化済みでした。
その区間を開業時より牽引していたED14形、この機関車については直流専用機です。
通常であれば本数が多い区間から電化されるところ、そういった事情からそんなに列車本数が多くないのに電化されていた区間。
本数が多くないため試験列車をねじ込めるという事情だけでなく、直流電化区間と隣接しているため交直流切替試験ができること、勾配区間を含み性能試験にも適していることなどから仙山線が選ばれたということだそうです。
これが少し前まで払い下げ先の近江鉄道彦根駅に保存されていたんですが、残念ながら解体されてしまいました。
仙台からは利府行に乗車し
岩切駅で乗り換えて利府支線へ。
現在の東北本線から外れ利府支線に入るとすぐに新幹線車両センターと並んで走るようになるため新幹線が並んでいるのが近くで見られます。
列車の走行速度が速くてなかなか写すのは難しいんですが。
利府駅に到着。
意外と降車客が多く確かにこれは東北本線を新線にしても支線として残るわと実感できました。
ここでも名鉄バスの車両が、やっぱり新型エルガがたくさん。
利府駅から歩いて目的地へ。
周辺には新しい戸建て住宅と整備中の公園がたくさんありました。
仙台近傍の住宅地として開発が進んでいるのでしょうか、すぐ近くにはイオンモールが増床されるとのことでそこの工事も進んでいました。
着いたのがこの一般人が立ち入れなさそうな場所。
こんな入口ですが受付をすれば無料で内部の見学ができます。
展示の内容は比較的地味かと思いますが、実は貴重な車両が展示されています。
STAR21の個人的にびみょいなと思う側がこちらに展示されています。
新幹線総合車両センターと違ってすぐ近くまで行くことはできませんが、同じく貴重な新幹線車両が保存されている米原の鉄道総研。
ここにSTAR21の逆向きの先頭車が保存されています。個人的にはこっちの先頭車の方が好きですね。
この画像で左に止まっている300Xもシュッとした形状が米原にあるのに対し、JR東海の威信をかけたリニア鉄道館には反対側のずんぐりした車両が保存されています。
先頭車側面には車両のロゴとタイムレコード、さらにその下には電気学会電気学術振興賞の輝かしい記録がされています。
左隣に展示されているのは東北新幹線開業時に用意された200系新幹線。
0形顔だから設計そのまま、とはいかず雪国を走行するための特殊装備を備えています。
大宮の鉄道博物館に保存されているものは、山形新幹線の400形と速やかに連結・開放をさせるための装備がされていますがこちらはそういった装備のない車両。
今回の旅行で「飲んじゃった」故にパスした新津鉄道資料館には最晩年のリニューアル工事施工後にリバイバル塗装がされた姿で展示がされています。
比較する意味で行きたかったのですが、また今度の楽しみにしておきましょう。
STAR21の手前に展示されている車両、この車両のみ中にも入れます。
新幹線を見に来たちびっこはこれも200系だと思うに違いありません。むしろ違いに気付いてしまったら手遅れです。
この車両は200系を作る前に製造された試作の新幹線車両。
200系との区別としてはスカートのラインが直線ではなくやや上に上がっている(ボルト止めのラインと一致していない)ことでしょうか。
説明の看板にある通り、全国を走ることができるように設計された車両で東海道新幹線、東北新幹線の両方を走行した数少ない車両となっています。
この車両の他には、まだドクターイエローが登場する前の被牽引型軌道検測車があるくらいなので純粋な新幹線車両としては唯一といっていいと思います。
前面のスノープラウには東海道新幹線で走っていたころの青色が見えています。
てっきり東北新幹線で試験を行う際に上から塗ったんだと思っていましたが、この車両自体は引退までずっと青色を纏っていたみたいで展示されるときに何故か緑に塗られたようです。
劣化が原因ですが、往時の青色が垣間見れるというのも面白いところです。
試験車両ということで各車両で特殊な構造をしていたみたいで、車体強度と振動の関係を調べるため大穴を開け各種補強材を比較できるようにした車両や、日本全国を走り長時間走行することとなる予定であったため用意された食堂車、寝台車などを連結していたそうです。
営業列車では実現しなかった新幹線寝台車という唯一の存在、見てみたかったなぁと思うところです。
これら新幹線車両以外にも保存車両はあるのですが、維持が難しいようで半ば野ざらしの状態で立ち入り禁止となっています。
近付くことができないのが惜しいですが眺めることができるのがまだ救いといえるかもしれません。
奥に見えるのは仙山線の交流電化のさいに製造されたED45(改番しED90)ですね。近くで見てみたかった…
と今調べながら記事を書いているんですが、利府駅の北へ700mほど行ったところにある森郷児童公園というところに保存されていたんですね今知りました。
ちょうど東北本線級ルート上に保存されているようですし、ああ行きそびれた…
車内に入ると、外見とは似つかわしくない真新しい座席が並びます。
グレーの方はE5系、黄色の方はE6系の普通車座席ですね。
E5系は2+3配置、E6系は在来線規格で2+2配置なのでもしかしてE6の方が広いんじゃないかなぁと思っていましたが、こうして並んでいるのを見ると幅はほぼ同じみたいですね。
E6系の方が2年ほど新しいためか顔に当たる位置の淵がせりあがっているスタイルになっています。
座席の種類とは関係ないですが、新幹線規格の車両に2+2の座席を並べるとかなり広く感じますね。
逆に言えばこれが普通の通路幅に感じるほど在来線規格は車体幅が狭まっているということが実感できます。
新しい座席が8人分ずつ並んでいる後ろには、原型そのままと思われる転換クロスシートの座席が並んでいました。
但しこちらも2+2配置のためずっと通路が広くなっています。
もう1両の方は会議室みたいな感じになっていました。
普通の会議室かと思ったら座席のモケットが新幹線仕様です。これ欲しい。
運転台にも上がることができます。見た感じ構造は0系新幹線などと同じ配置っぽい気がします。
運転台下部にある窓からはだんご鼻の内部が覗けます。
普通の0系にもここに繋がる扉はあるのですが内部が見える窓はありません(たぶん全車そうだと思います)
試験車両ゆえに見えるようにしてあるのでしょうか?
0系新幹線などでは緊急時にしか連結器を使用しないことから鼻の部分に非常用連結器を備えているのですが、この車両では普通の車両と同じくスカート部に連結器があるため鼻の内部は空洞。
床下に機器がたくさんあって、鼻の中は空いているということで普段使わない連結器はここに置いておこうと0系新幹線は設計されたんだと思います。
それに対してこの車両は増解結を前提とした…んですかね?
車庫を見る側の先頭車が見れるのはこの位置まで、お顔はギリ見えないくらいです。
建物内に入りPRコーナーも見ていくことにします。
各新幹線の登場時のポスターや
記念デザインの"鼻"などが見られます。
その他の記念プレートや試作模型、鉄道模型ジオラマやプラレールコーナーなどが並んでいました。
そんな感じで一通り見てきました。展示物は少なめですがここでしかお目にかかれない車両があるので少し下調べをしてからくると楽しい施設かと思います。
帰りは逆方向に歩いていきます。
途中には、新幹線車両基地のための広大な用地を提供してくれて本当にありがとうという感じの石碑が立っていました。
先ほどの入口から延々と長く続く車両基地。
この間話題になったあれではないですが、ここは基地全体のレベルが高く設定されていて2階相当の位置に線路が敷かれているみたいです。
床下の検査なども行う都合から全体的に嵩上げしておいたほうが都合がいい、ということがあるのかもですが。
少し歩いた先、道路沿いにあるこちらが新利府駅入口。
一般人の利用を想定していなさそうな、新幹線総合車両センターの関係者が利用できればそれでいい感じの気づきにくい位置にあります。
外から見るとこんな感じ、新幹線総合車両センターの建物がすぐ背後に迫っています。
関係者以外立入禁止と言われてもおかしくなさそうな入り口の雰囲気。
ホームへ続く道は両側が鉄柵で大変ものものしい雰囲気となっています。
ホーム上は簡易IC改札機と乗車駅証明書が立つのみで利用客数は少なそうです。
新利府駅から岩切行の電車に乗り、乗り継いで仙台へ戻りました。
後半へ続く。
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