motoryama7011fの鉄ヲタ日記

おでかけしたい

花郎臺驛の広電に会いに行く。

2019-09-05 19:21:45 | 旅行

おはようございます、東横インの無料朝食です。
やっぱり一人で異国のお店に行くハードルとかを考えると、日本語の通じる東横インで朝食を頂くのが一番楽でありがたいわけです。
幸いここも韓国らしい感じのメニューがそろえられていました。なんか韓国のりっぽいご飯とキムチをメインに頂きました。






朝のソウル江南。バスが溢れていてかなりすごいことになっています。西鉄天神かな?
BRTレーンがあるためこれだけ溢れていてもどうにかなっているみたいです。




元々今日の予定はそこまで決まっておらず、京春線へ向かうITX青春を撮りに行ってから今日中に釜山に戻ればいいやぁと考えていました。
そんな感じでどうすっかなぁとホテルで調べていたのですが、京春線旧線の廃線跡に鉄道保存施設があることを知ったのでそこに行くことに。

最寄りの駅はタイトルに出ている通り花郎台駅。
そこに向かうにあたって一切乗る必要はないのですが、乗ってみたかったというだけの理由でDX-Line新盆唐線で1駅だけ移動することに。


2011年に開業した比較的新しい路線で、完全自動運転を行っているのが特徴の路線です。
基本的に首都圏電鉄ネットワークに組み込まれている各社は会社が異なっていても距離を通算して運賃計算をすることになっているのですが、この新盆唐線には加算運賃が設定されておりその影響で乗換駅には中間改札が設けられています。
首都圏電鉄ネットワーク内ではソウル交通公社(メトロ)と韓国鉄道公社(KORAIL)を直通しても通算運賃ですが、逆に首都圏電鉄に組み込まれているKORAIL路線とそれ以外の路線は通しで計算できないというのがソウルの鉄道に乗るうえでかなり大きなポイントかと思います。

日本の鉄道会社は基本的に会社ごとに別体系の運賃を採用しているため複数会社に跨ると運賃が跳ね上がるといった欠点があるのでその点を考えるといい制度なのかなぁと思います。
イメージ的には、東京メトロだけでなくそれに直通する列車の終点まですべてが共通運賃の地下鉄ネットワークに組み込まれているような感じです。


驚いたのですがこいつ、前後共に前照灯尾灯を両方とも明るく照らして走行していました。そういうもんなのかなぁ。


1駅だけ乗って良才駅で乗り換え
オレンジ色の3号線に乗って6号線に乗り換えのできる薬水駅まで乗る予定でした。


しかし、途中の玉水駅周辺が地上区間であることに気付いたのでここで降りて電車を撮ることに。
玉水駅だとか薬水駅だとか関西を感じる駅名がちらほら登場してきて面白いところです。




ホーム端まで行けず、またズームしてもホーム端にあるガラス窓越しなのであまりクリアではないですが…
ブラックフェイスが引き締まってていい感じですが、ライトは普通の箱型でそこまでアジア的な釣り目ライトではないですね。


ここもフルスクリーンタイプのホームドアがついているのでちょっと写りこんじゃっていますが、斜めから見ると結構流線型な前面形状をしているのですね。




玉水駅で降りたのでここからはKORAIL京義中央線に乗って移動することにします。
駅名標のスタイルがKORAILらしさを出していますね。
京元線と京釡線を直通するためバイパス的な地下鉄1号線に直通運転する首都圏電鉄1号線と異なり、こちらは京義線と中央線をKORAIL線のみで直通運転しています。


ここも柵&ガラス越しの撮影になりそうです。ぐぬぬ。




KORAILの顔ともいえる新トングリ、いいですねぇ。


発車標をみても全然読めないのですが、二つ目の列車はITX青春号のようです。
首都圏電鉄内で完結する優等列車となっていますがKORAILの他の優等列車と同じく列車単位で乗車券とセットで発売する形態をとっています。
てっきりライナー券みたいな感覚で追加料金で乗れるのかと思っていましたが、ICカードでそのまま乗ることはできないようです。
乗車するのであれば、他のKORAIL郊外列車と同じく一旦改札を出て別に専用のきっぷを買うというスタイルだそうです。

他のKORAIL路線は(ヌリロなどを除いて)低床ホーム高床ホームと物理的に分け隔てられているのでまだわかりやすいのですが、この場合ITX青春号のホームは全く同じホーム。
郊外列車のきっぷには磁気情報がないので乗る場合は改札脇のゲートを素通りして入場するみたいです。
今回のように他の路線から乗り換えてきた場合は、ラッチ内の券売機できっぷを購入後に近くにある入出場専用の簡易ICにタッチして処理をするみたいです。難しい。


簡単に図にまとめるとこんな感じかと思います。なかなか複雑なことをしている気がしますね…




そんな具合で物理的には同じホームから発着する郊外列車であるITX青春号がやってきました。
義王鉄道博物館に時刻表が保存されていたものを紹介しましたが、昔の京春鉄道を引き継いだ京春線を走行する優等列車です。
最高速度は180km/hで編成中には韓国唯一のダブルデッカー車両を連結しているのが特徴です。


ホームドアは対応する箇所のみを開けて対応できる構造になっているようです。


運転手さん向けのミラーで正面の顔を撮影。まるっこい。


龍山方面へ向かうITX青春号。見辛いですがダブルデッカー車両がいいアクセントになっています。






この駅は首都圏電鉄の京義中央線として運転されていますが、線路的には中央本線に所属しているため京江線直通江陵方面へ向かうKTXなどもこの駅を通過していきます。
地下鉄の駅で電車を見ていたら特急が来てさらに新幹線まで通過していった、みたいな感じで日本ではなかなか味わえない面白さがありました。
京釡線系統以外のKTXは基本的に山川で運転されていますが、あのヤマメ顔いいですよねぇ。




たっぷり30分ほど撮影をしてから、清凉里方面へ進みます。


ソウルから北東方面へのターミナル駅である清凉里を過ぎ、上鳳駅までやってきました。




泰陵入口駅まで7号線で移動。


さらに乗り換えて6号線で1駅、ようやく花郎台駅につきました。
途中で写真撮影をするなどしたため結局2時間もかけてここまでやってきました。遠かった。


地下鉄の駅を出ると、すぐにありました。この廃線跡を見に来たんですよねぇ。


かなり綺麗に整備された廃線跡。京春線森の道という名前だそうです。散策している方々も多く見られました。


この線路は私鉄の京春鉄道が最初に開通させた城東~春川の途中の路線。
その後の線形改良によるルート変更で本線からの分岐駅が忘憂に変更され、非電化単線の旧線は2010年に役目を終えました。
廃線とは言え比較的近年まで使用されていたため、レールの締結装置は昔ながらの犬釘ではなくばね式のパンドロール型締結装置が用いられているのが特徴的です。




付近には解説の看板もありました。日本語表記もあるのか。


踏切警報器などもモニュメントとして残されていました。よき雰囲気。




さて、なんも考えず廃線跡を歩いていましたがどうやら旧花郎台方面ではなく城北方面へ歩いていたようなので逆方向に引き返しました。


廃線跡遊歩道の地図も掲出されていました。大きなカーブを描いているのがよくわかります。


大通りを跨いだ先にKORAILの旧花郎台駅が見えてきました。
遠くになにかチラ見えしていますね。


踏切が廃止されても警報機が撤去されていないのがなかなか新鮮に思えます。
もしかしたら廃線跡を使って地下鉄駅とこことを結ぶ動態保存計画のためにあえて残しているのかもしれません。






花郎台駅の入口にはヒョウキ(狭軌)1形蒸気機関車が止められています。
義王鉄道博物館にはヒョウキ5形が保存されていましたが、それと同じく狭軌の水仁線などで使われたナロ―ゲージ用機関車の1号形式ということです。


ゲージが違うのでここの線路は駅周辺保存の際に後付けされたものと思われます。




こちらはチェコのプラハで使われていた路面電車、パンタグラフが全力で伸び切っていました。


さて、その先にあるのが花郎台駅ホーム。2010年まで現役であっただけあって現在のKORAILと同じタイプの駅名標が立っています。


そしてその先に…!?




広島電鉄の路面電車が止まっているんですよ。これが見たかった。
2010年にこの区間が廃線となった後、鉄道公園として保存することが決まった際にちょっと離れている地下鉄の花郎台駅との間を結ぶために日本から譲り受けたそうです。
ゲージは同じく標準軌であったためたいした改造もなく使用できるのがよかったみたいです。
ただ、非電化路線なのでこの車両に蓄電池を搭載して走行させる計画だったそうです。




残念ながら現在も事業は実現していませんが、車両はKORAIL花郎台駅跡に保存されています。


ソウル市内でこのステッカーを見ることになるとは…


広告の類も当時のまま。すごい。


運転台の機器類ももちろんそのまま。大阪市電の頃から使われている運転台ですね。




ホーム上には当時の駅名標だけではなく方面を表した看板も残されていました。
日本の路面電車と韓国の駅名標、やっぱこの組み合わせはインパクトありますねぇ。








探してみましたが同一ナンバー車は撮っていなかったみたいです。
広島を駆けた900形ですが韓国ソウルの花郎台駅にあるというこの不思議。




こちらが花郎台駅の駅舎。ソウル市内なのに無人駅ということで廃止になるころには注目されたそうです。


ここに保存されている機関車はミカコ型と読むようです。かわいい。
広電メインで来たので全然注目しておらずろくに写真を撮っていないのが悔やまれます。


先輪がプレート車輪になったり動輪がボックス動輪になったりと日本の蒸気機関車と同じような進化を遂げていったのが分かります。
日本で言うとC57やD51以降はこの車輪を採用しているのですが、日本とのつながりが深い朝鮮総督府鉄道なので同じくらいの世代なんじゃないかなぁと思います。


そんな感じで広電に会うためだけに花郎台駅に行ってきました。
綺麗に整備された廃線跡も見られてなかなか良かったなぁと思いました。


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コメント
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