ふーだお通信

2010年までは中国での生活日記。2010年以降は福島(中国語でfudaoと発音)での事。

紅領巾がやってきた

2007-06-06 10:56:59 | こども関係(~2010年3月)
6月1日は中国のこどもの日「児童節」。
この日は学校や幼稚園でも、普段の授業とは違って何かイベントなどを行う。

息子の小学校では、小学1年生に「少年先峰隊入隊式」なるイベントがあった。

これは以前ブログにも書いたが(4月3日参照)、紅領巾という、中国の子ども達がよく首に巻いている赤いスカーフがもらえる日のようで、この紅領巾、昔はそのクラスの成績優秀者のみに渡され、その子どもはクラスの’領導(リーダー)’としてとても名誉な事だとされていたようだ。

しかし現在は、どの子供ももらえるようで、私は親としてなんだかフクザツなのだが、外国人である息子にもくれるというので、ありがたく頂く事にした。

息子曰く、「ぼく、2番目に紅領巾をもらえる子になったよ。」だそう。

話を聞くと、最終的にはみんなもらえるのだが、優秀な子や頑張った子に先生が順々に「はい、誰々と誰々は紅領巾を受け取れる子になったわよ。」と、要するに競争させながら最近は授業を進めていたようだ。
息子は第一グループではなかったようだが、紅領巾をもらえる第二グループの中に入ったという事らしい。

第二グループがいいのか悪いのかよくわからないが、彼としては紅領巾がなんだかよくわからないながらも、もらえる=褒められている、という事なので、素直に嬉しい様子。

紅領巾を学校からもらう式典に親も出席してくれ、というので、なんだかなあ、と思いながらも、これも異文化体験、と思い、出席してきた。

式典会場は、ビデオカメラやデジカメ片手にやってきた親達でいっぱい。
たぶん成績優秀なのであろう1年生の男の子・女の子が司会進行。
いやあ!1年生とは思えない!!長いセリフもよく覚えてしっかり話している。
ダンスがあったり、歌があったり。詳しい意味はよくわからないが、「祖国を愛し、親に感謝し、よく勉強します」というような歌詞のようだ。うーん、かつての日本の教育勅語のようだ。

1年生は1組から全員壇上に上がり、3年生のお兄さんお姉さんから紅領巾を首に結んでもらう。
やっぱり嬉しいだろう、これは。
この中にあって、外国人だからいらないよ、とつっぱねるのは、息子もきっと寂しかろう。
なんだかなあ、と思いながらも、参加してよかったな、と思う。

式典が終わって、首に赤いスカーフを巻いた息子を記念撮影。
どこもかしこも、我が子を写真に納める親でいっぱいだ。

この日は午前中で学校はおしまい。お菓子をもらって家に帰った。

その後、息子は学校へ行く時にいつも紅領巾を巻いて登校している。
嬉しかったんだね。でも、すっかり中国の子供みたいで、やっぱりお母さんはフクザツ・・・。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする