ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

小春日和

2015-02-20 23:20:54 | 肯定する
小春日和   冬の日差し ガラス戸の内側の縁側で街を見下ろす 新しい橋がある 古い橋を撤去した両岸をパワーショベルが土木工事している 暖かい 寒くはない 昼の南の空からの陽射しが 縁側に射し込む ぬくぬくと暖かい 川が海に向って流れていく 満潮なのか 昨夜の雪の雪解け水があるのか 水量は多く 細かな波に光も映り 水が流れ下っている有様も明らかだ 河口自体 . . . 本文を読む

サルトル作 海老坂武・澤田直訳  自由への道3

2015-02-20 00:31:46 | エッセイ
 自由への道第二部猶予の前半。  フランス語の《sursis》は、「延期」、「猶予期間」、「停止」を意味する言葉だという。第一部の「分別ざかり」に引き続く第二部。  第一部と登場人物は繋がり、時系列的には、それに引き続く時期ではあるが、小説としての趣はずいぶんと違う。モンタージュの手法というのだろうか、これは。  読んでいると、段落の途中から別の場所の別の登場人物の話になる。いくつだろう、五 . . . 本文を読む