538ねん。

プログラムピクチャーとごみ映画を懐かしく語りたいなと・・・

血と砂の決闘

2009-01-19 23:43:06 | 邦画
ちょっと大時代な深刻ぶった芝居をする大友柳太朗主演映画。
どことなく黒沢明の名作「七人の侍」を彷彿とさせるシノップスだが
スケールはかなり小さい

けど。こじんまりとまとまっていてなかなか面白かった。
昭和38年制作ですか
TVに推され、映画が斜陽産業と言われはじめたた頃の作品で
各社ドル箱シリーズを求めて試行錯誤していた時代に

ふと思いついたスマッシュヒットな
といっても興行的にあたったかどうかは知りませんが
作品的にはよくできた映画だと思う

脇もしっかり固めて
藤原鎌足が村長っていうのはやっぱ「七人・・・」を彷彿しちゃいますね

丘さとみが実にイイ
お姫様役とおきゃんな町娘しかできないのかと思ってましたが
こういう役もできるんですね
女の情念を彼女なりの演技でよーく表現されていたかと・・・

佐藤慶さんがあんな端役で出演されていたとは・・・

大友柳太朗と近衛十四郎の対決シーンが面白い
時代劇にして時代劇に非ず
といったラストの対決というか、
決闘シーンは

この時代を反映してマカロニウエスタンの影響が大きかったのかしら
そのために随所で
大友、近衛の殺傷シーンでの伏線を張ってるんですね

野盗側に佐藤慶意外にそれなりの重量級役者を配していませんでしたが
かなりな低予算で仕上げた作品だったのかもしれませんが
三島雅夫の使い方がぜいたくすぎ

金をかけなくても、アイデア一つで面白い映画が作れるのが
スタジオシステムで量産されてるプログラムピクチャーの
ひとつだからでしょうか