538ねん。

プログラムピクチャーとごみ映画を懐かしく語りたいなと・・・

死んでもいい

2008-12-23 21:54:30 | 邦画
石井隆脚本・監督作品。
エロスと暴力のプロットが非常に楽しい劇画作家でもあるが
彼の劇画人生は映画監督への過程の一つだったようですが
劇画から学んだ作劇術というか、絵的センスが抜群だが

観客の好みは相反するようでもある・・・

こだわりは主人公
土屋名美と村木
しかし、この映画では村木は居ない

大竹しのぶさんってあんまり好きな女優さんではないのですが
石井監督ということで見ましたが

身体を開いたあとの人妻の情念を見事に体現してましたね

冒頭の電車内とか
物件内でのレイプというか無理矢理関係結ぶシーン
線路内を船着き場を歩く二人
ホテルの浴室の殺戮など

結構石井作品見てるんですが
こんなにワンカット長まわしする監督だったかなぁ
とこちらに長まわしを気づかせるくら執拗にこだわりを、みせていましたね

大竹・永瀬の熱演を導き出したのが
室田日出男さんでしょうか
東映時代のギラギラ感を廃して
淡々とした中に男の諦観と達観を見事に演じてましたが
人はこの演技を渋い
という一言で片づけてしまえないほど
人生を見せてくれていたのが印象的でした。

最近では東映さんの「花と蛇」の一連作品の方で脚光を浴びてる
石井隆監督ではあるんですが・・・

私としては、石井作品はアクション映画の方がすきですけどね。