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みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『バーフバリ』&『バーフバリ2』観ました。

2018-08-14 16:00:00 | アジア映画
2015&2016年・インド。 監督:S・S・ラージャマウリ。 WOWOWからの録画。
1と2のそれぞれの上映時間が2時間半近く、合計で5時間ほどになります。
さすがにイッキ見は無理なので、二日に分けて視聴しました(^^;
長めの上映時間が多いインド映画ですが、本作はその中でも別格でしょうね。
インド映画には珍しく?ストーリーに関係なく挿入されるダンス・音楽のシーンは
ほぼ見られませんでした(それでも似た雰囲気は感じます)。
自分的にはそういうインド映画らしくない?ところも観賞しやすかったです。


シヴァ神は天女の姿を借り、マヘンドラ=バーフバリ㊨を導く。

古代インド。物語は大国マヒシュマティにおける二人の王子の王位争いに始まる。
そして一世代分の時間経過後は伯父と甥の争い。
兄弟として仲よく育ったはずの二人の王子、兄バラーラディーバと弟アマレンドラ。
だが自分ではなく弟が次期の王に指名されそうな状況をみて、兄は弟を謀殺。
弟には新妻との間に生まれた赤ん坊マヘンドラがいた。
赤ん坊は祖母シヴァガミに抱かれ辛くも国を脱出、逃げ切るがそこで祖母は力つき絶命。
偶然通りかかった夫婦が濁流に流される寸前の赤ん坊を見つけて、わが子として育てる。
赤ん坊はシヴドゥと名づけられ、立派な青年に成長。
あるとき彼はシヴァ神から啓示と導きを受け、正義を行うべき自分の宿命を悟る。
すなわち、不正に王位を手にし、恐怖政治を行う伯父バラーラディーバを倒し、
かわって自ら王となって国民に善き政治を施すこと。


『バーフバリ2』から。 甥㊨と伯父㊧の死闘。

都合5時間という長丁場ですが、まったく退屈さを感じさせませんね。
大した説得力・吸引力だと思います。
スケールの大きなストーリー構成、ビジュアルの圧倒感など美点が多いです。
これは観ておいて損のない面白い映画だと思いました。

『フェリシーと夢のトウシューズ』観ました。

2018-08-11 16:00:00 | 劇場用アニメ
2016年・仏・加。 監督:エリック・サマー。 WOWOWからの録画。
珍しくフランス系のアニメということで観てみました。
でもキャラの造形を見ると、結構”ディズニー風”ですね。
あくまでフランスっぽいイメージ(路線)でいって欲しかったなあ。
商売が先になってしまっている印象を受けました。
中盤までは、可なり早いテンポでストーリーが展開。
一種ジェットコースター的な爽快さを覚えます。
まあ現実そんなにトントン拍子に物事が運ぶワケないでショ、と
ちょっとツッコミを入れたくなってきます(^^;


プリマとの共演をめざし、最終選考に残れるように必死で練習を重ねるフェリシー。

フェリシーはバレリーナを目ざして、親友ヴィクター(=発明家を希望)と
ともに養護院を脱走~パリに向かう。
たまたま迷いこんだ劇場にて偶然プリマの美しい踊り(練習)を見る。
自分も彼女のようになれたら、とフェリシーの憧れは更にかきたてられる。
他人(=カミーユ嬢。リッチなお嬢さん)に来たバレエ学校の入学許可書を盗み取り、
成りすましで学校に通うフェリシーだが、やはり悪事はバレてしまう。
結局もとの養護院に戻されてしまうのだが、それでも熱心にレッスンを欠かさない。
そんな彼女に周りから応援する者が出て....。

このアニメ、なかなか楽しめました。
ただひとつ気になった点。劇中カミーユ嬢がイジワルな存在として
描かれていますが、それは飽くまでフェリシーからの視点であって、
やったことを考えたら、悪役は寧ろフェリシーの方でしょうに。
それにしてもカミーユ嬢のお母さん、強烈なキャラですねえ(^^;

『ゴールデンカムイ(第一期)』観ました。

2018-08-08 16:00:00 | TVアニメ
2018年:ジェノスタジオ制作・全12話。 監督:難波日登志。 東京MXからの録画。
野田サトル氏の人気漫画『ゴールデンカムイ』の方は読んでいません(^^;
ただ今回のTVアニメ(第一期)だけを観ても、かなり吸引力の大きな作品だ
ということは了解されます。

日露戦争が終結して間もないころの北海道・小樽付近。
一人の男が石狩川で砂金掬いのきつい作業に精を出していた。
彼の名は杉元。日露戦争時は”不死身の杉元”の綽名をとるほど
勇猛な兵士だったが、気に入らぬ上官を殴ったため昇進の道を絶たれる。
退役後の現在は、亡き戦友とのある約束を果たすために砂金採りに励んでいる。


砂金を採る杉元のそばで、勝手に話しかけてくる飲ン兵衛。

そんな彼の作業するそばで酔っ払いオヤジが勝手に話しかけてくる。
そのオヤジの言うには、北海道のどこかにアイヌの財宝(砂金)が大量に眠っている。
それは当時の価値で8億円以上とも。ともかくべラボウな額だ。
当然その財宝を狙う連中はわんさかいる。
陸軍、ヤクザ、旧幕府の残党など枚挙にいとまがない。
財宝の手掛かりがまったく無いわけではない。
かつて網走刑務所に収監されていた複数の囚人たちに施された刺青。
それは全体で財宝のありかを示す地図になっているといわれる。
そいつらは宝を狙う外部の者の手引きで、一斉に脱獄したとも聞く。

最初は単なる飲ん兵衛のホラくらいに思って聞いていた杉元だったが、
どうやら話は真実らしいことが見えてくる。
他にやることもないし、自分も黄金レースに参加してみるかという気になるが、
ライバルは多く、それも命がけのやりとりになるだろう....。
彼とアイヌの少女アシリパとの出会いを始めとして、
ここにスケールの大きな物語がゆっくりと紡ぎだされていく。

漫画『ゴールデンカムイ』の評判を多少は知っていましたが、
アニメ化を知り、期待して毎週録り溜めていました。
しかし原作同様、可なりの長丁場にはなるでしょうね。
そういう意味ではまだ第一期が終わったばかり。
(第二期は10月から)
期待通り、なかなか面白いアニメなので先が楽しみですね。

『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』観ました。

2018-08-05 16:00:00 | 劇場用アニメ
2017年:シャフト制作。 総監督:新房昭之。 WOWOWからの録画。
岩井俊二監督のオリジナル(実写版)は、このアニメ版とは
かなり内容が異なるらしいです。
いずれにしても実写版の録画もしているので、気が向けば
そのうちに観るかもしれません。

アニメの作品構成としては、そんなに驚くモノはないですね。
まあまあ想像の範囲内でのストーリー展開でした。
しかし実写とは明らかに違うアニメ的な世界は感じられるので
それが好きな自分には楽しめました。

この作品には、大きくいって二つの要素があると受けとめました。
① 中学生の男子たちの間で言いあらそいになる
 果たして花火とは丸く球状に広がるのか、それとも平べったく広がるのかという問題。
及川なずな島田典道ふたりのプチ駆落ち的問題。夏に燃え上がる恋?


なずなと典道 IN 幻想モード。

①の答えについては映画の終盤に結論を見ますが、②のほうはループ状の
展開というか、同じような話が、少しづつ状況変化しつつ繰り返されて行きます。
エンドレス的というか、映画の時間内では収まりきれない、
でもニュアンスはわかるよ、といった感じですね。
なのでやや話がボヤけ気味?
解釈は観る者に任せるよってことなのかな。

『怪物はささやく』観ました。

2018-08-02 16:00:00 | 洋画
2016年:米・西。 監督:ファン・アントニオ・バヨナ。 WOWOWからの録画。
米国出身、英国で活動している作家パトリック・ネス氏の
児童文学作品を映画化したものです。
多くの作品を発表し数々の文学賞を獲っているネス氏ですが、
この作品も例外ではなく、2012年度カーネギー文学賞を受賞しています。
深みのあるストーリーは観る者を魅了してしまう力を持っていると感じます。

少年コナーの母親は癌にかかり治療中。医師はさまざまな治療をほどこすが
なかなか思わしい結果が出ず病気は進行していく。
もちろん少年は母の恢復を願っているが、さまざまに治療方針を変えても
しだいに病気が重くなっていく状況を見て、恐れを抱くようになる。
もしママが死んだら....。
決して口にしてはいけないことだけど、心の底で深く恐れるコナー。

ママと離婚して、いまは別の家族とともに外国(アメリカ)に住むパパ。
元の妻の様子を見に一時的に帰国する。
パパはいろいろ僕に言ってくるけど....。
”自分はもう子どもじゃない” 冷めた目で父親に対するコナー。
ママの入院中におばあちゃんと同居する話が出るが、それだけは死んでも嫌だ。
おばあちゃんとは小さい時から全然ソリが合わないんだ。

大人しい彼は、学校での悪童たちの格好の標的になっていた。
エスカレートしていくいじめ。教師たちは見て見ぬふり。
行き詰ったコナーは、いつか巨木の怪物の妄想をしばしば見るようになる。
きまって夜中の12時07分に。


怪物は三つの話を聞かせる。そのあとはコナーが話す番だ。

たいへん深みのある良い映画だと感じました。
通り一遍の善悪の論法などではない。
良いこと悪いことを含めて人間というものは複雑な考え方をするものだし、
それを恥ずかしく思う必要はまったく無いということが説かれます。
怪物はコナーが子どもだからなどと忖度はしない。
しかしぶっきらぼうながら愛情のある話し方にはグッときました。
なので”母親の死”を扱った映画なのに、温かみのある感情が視聴後に残りました。
また映画中に挿入されるアニメシーン。これの出来も良かったと思います。