goo blog サービス終了のお知らせ 

モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

カラカラの里山でキノコ狩り。急遽前回の山へ。ハウチワカエデの燃える紅葉。ヒラタケとムキタケ大量ゲット(妻女山里山通信)

2021-11-01 | アウトドア・ネイチャーフォト
 標高1300mの里山へキノコ狩り。そのために期日前投票を済ませたのですから。ところが山は乾ききっていて毒キノコさえありません。

 まるで箱庭の様な三峯山の風景。左はスキー場のゲレンデ。正面はスライダー。小さな子がいる家族にはピッタリ。昔、息子達を連れて遊びに来ました。キノコ狩りの山へは、ここからかなり走ります。

 やはりまとまった降雨がないために森は乾いています。確かに地面は朝霧で湿ってはいるのですが、この程度ではキノコは出ません。やっと南側の斜面でチャナメツムタケ2本を見つけました。あとはクリタケが少々。とてもキノコ狩りにはならないので、前回の山へ行くことにしました。ここから麓に下りて10キロ以上あります。採れなければ、キノコ狩りが紅葉狩りの山岳ドライブになってしまいます。

 前回とは少し離れた場所へ。やっと日がさし始めました。倒木や立ち枯れの木が多い森です。気温は8度。

 クリタケ発見。前回の場所ほど密集していないのであちこちを探しました。

 栗茸一家。雨が降らないので成長が遅い様です。結局今回は、150本ほど採れました。まずまずです。

 近くに猛毒のニガクリタケ。死亡例もあります。クリタケ採取の時は、必ず噛んで見ること。クリタケは無味、ニガクリタケは本当に嫌な苦味があります。

 30分ぐらいあちこち歩き回って、檜林を抜けて登山道へ。ひとつ谷を越えなければなりません。

 オオモミジ(大紅葉)の黄葉。イロハモミジから自然発生した変種だそうですが、葉が大きいために黄葉が見栄えします。赤くなる個体もあるようです。

 日に透けるオオモミジ。家族でよく登った東京と神奈川の境にある小仏城山の茶店では、楓の葉を天ぷらにして出していました。東京近郊の里山には、高尾山や陣馬山、御岳山の様に茶店があるところがあり、それぞれ名物の料理があり、そこに立ち寄るのも楽しみでした。

 トチノキも色づき始めました。山梨県小菅村南の牛ノ寝通りには、樹齢800年、樹高30mを超すトチノキの巨樹が何本もあり、家族と何度も見に行きました。
牛ノ寝通り(山沢)・大トチ/大マテイ山・誰も知らない幻の大トチ/鶴寝山・大ブナ(巨樹特集)
大マテイ山-鶴寝山(山梨県の牛ノ寝通りへ大トチを見に行った紅葉狩りのルポです。紅葉が見事です)


 イタドリも色づいています。右上の向こうの赤い実は?

 ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)です。ナス科ナス属の多年生植物。 熟した果実にヒヨドリが群がって食べる様子が、酒に酔った人達が騒ぐ様子に似ているというのが名前の由来なんですが、全草にステロイド系アルカロイドのソラニンを含んでおり、誤食すると嘔吐や下痢、呼吸困難などの症状を引き起こし、大量に摂取した場合は昏睡状態に陥り死亡することもあります。というわけで、ヒヨドリは食べないと思っていましたが、食べている写真がアップされていました。少量なら大丈夫なのでしょうか。

 ハウチワカエデ(羽団扇楓・葉団扇楓)が鮮やかに燃えています。まさに燃える秋ですね。日本の楓の中では葉が大きな方なので、紅葉は非常に映えます。別名は、メイゲツカエデ(名月楓)。

 ダンコウバイ(檀香梅)の黄葉。クスノキ科クロモジ属の落葉小木。材には香りがあり、クロモジと同様に爪楊枝や木工で使用されます。 春一番に黄色い小花を咲かせます。切っても株立が旺盛で、放っておくと森が真っ暗になってしまいます。妻女山では、適宜除伐をしています。

 山を下りる途中の眺め。遠くに戸隠連峰が見えます。日が当たると暖かいのですが、日陰は一気に冷え込みます。

 今回は、チャナメツムタケとクリタケを使って、鶏皮と大根の中華煮を作りました。鶏皮はごま油でニンニク生姜と炒めて。味付けは五香粉(ウーシャンフェン)と上湯スープの素、醤油、本味醂です。五香粉は、陳皮、シナモン、花椒、フェンネル、八角、クローブをミックスした中華のスパイスで、これを使うと誰でも本格的な中華料理ができます。普通にスーパーで買えます。今回のは業務スーパーで買い求めたもの。

 ここ数日、朝の冷え込みで朝霧に包まれるようになりました。川中島の戦いで有名な川中島の霧です。霧は川霧と山霧がありますが、冷え込んだ朝は川霧が大量に発生し、堤防から溢れて里を包み、山まで押し寄せます。これは数年前の写真ですが、本当に濃い霧に包まれると一切の視界がなくなるため、写真も真っ白になってしまいます。在京時代に信州へ、ホワイト・アウトした高速道路を真夜中に走ったことがありますが、フォグランプも効かず本当に恐怖でした。この時期に深夜や早朝に信州へ来る時は、要注意です。
 写っているバイクは、30年以上前に買ったイタリアはビアンキのクロモリフレームのマウンテンバイクです。サドルやペダル、タイヤなどは交換してあります。かなりヘタってはいますが、ポタリングぐらいなら充分に乗れます。

 文化の日、温泉へ行こうと外出。ところが、カラカラに乾いた里山ですが一箇所だけどうにも気になる場所がありました。急遽駆けつけました。温泉へ行くためにジャージだったので大量の引っ付き虫に襲われながら根本が直径60センチぐらいのコナラの倒木へ。勘は大当たり。ヒラタケとムキタケがびっしりとついていました。ボウルは40センチぐらいあるのですが、ヒラタケもムキタケも大きいのでかなりのボリュームです。ヒラタケはレバニラ炒めに入れます。ムキタケは豚足と中華煮に。たくさん採れたので小分けして冷凍しました。妻女山里山デザイン・プロジェクトの納会に持っていこうと思います。寄せ鍋にジンギスカンにとアイデアは膨らみます。カッチュッコとかブイヤベースとか洋風もいいですね。小さなムキタケはすべて残してきたので、何日か後には同じぐらいの量のムキタケが採れるでしょう。倒木が本当に枯れて土に戻る長い間に、多大な恵みを与えてくれるのです。キノコは食物繊維が豊富で、ビタミンDやビタミンBのビタミン類、カリウムやリン等のミネラル類の他、免疫力を高めるβグルカンが含まれていたりと有益な食材です。本当にありがたい森の恵みです。

 『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋色めく3年ぶりの里山でキノコ狩り。クリタケ200本。燃える秋も(妻女山里山通信)

2021-10-29 | アウトドア・ネイチャーフォト
 3年ぶりにある山へキノコ狩りに出かけました。昨年と一昨年は、今の時期は、秋山郷や上越、糸魚川、宇奈月温泉などに車中泊の撮影の旅に出ていましたから。ここは標高1000m前後の里山です。

 山は色づき始めています。曇から晴れの予報ですが、小雨が降り始めました。ただ森の中なので濡れません。気温は8度。空気が澄んでいて気持ちのいい森です。月の輪熊の生息域真っ只中なので熊鈴をつけました。実はこの山では3回ほど熊と遭遇しています。一度は追い払いました(笑)。里山は野生動物のテリトリーなので、お邪魔しているという謙虚な姿勢が大事です。と同時に彼らの生態や感情も考慮しないといけません。それは拙書の「猫にマタタビ、月の輪熊に石油」という不思議に思われるでしょうタイトルのコラムで詳細に記しています。

(左)早速クリタケを発見。何度も書いていますが、クリタケと分かっていても必ず噛んで確認します。猛毒のニガクリタケの可能性があるからです。クリタケは無味。ニガクリタケは、本当に嫌な苦味があります。(右)大きな赤松の倒木の根っこからクリタケ。これは老菌なので採りませんでした。食菌でも老菌を食べると食中毒になることもあります。

 ここから左下の暗い森に入っていきます。普通は右の広葉樹の森を探すでしょうね。しかし、この暗い森の向こうにキノコのシロがあるのです。それを知っているのはおそらく私だけでしょう。

(左)スギゴケ(杉苔)の一種ですね。苔のテラリウムでも使われる人気の苔です。(右)マムシグサ(蝮草)の実。誤って食べると口内が激しくただれます。毒草ですが、薬草です。

 薄暗い森を抜けてクリタケを発見。ハラタケ目モエギタケ科モエギタケ亜科クリタケ属のキノコです。細胞が球形なので壊れにくく、旨味を引き出すには冷凍するといいといわれています。おすすめは炊き込みご飯や鍋、煮込みうどん。

 こんな風に株で出ます。これでひと株です。根本でつながっています。

 こんな風に栗色のものもあります。なぜ違いが出るのかは分かりません。日当たりの違いでしょうか。

 少し顔を出していたので木の皮を剥ぐと出てきました。こんな風に根本でつながっているので、小さなキノコを残しておくということができません。ですから本当に小さなものも無駄にせずありがたくいただきます。

 360度こんな風景の森を抜けて登山道に戻ります。知らないと必ず迷うでしょう。この後で、チャナメツムタケ(ジナメ・ジナメコ)のシロに行きましたが出ていませんでした。10月の高温が影響していると思います。紅葉もやや遅めです。木肌が出ている倒木は、虫を探してイノシシが剥いだものです。

(左)やっと見つけたハナイグチ(じこぼう・時候坊)。結局2本しか採れませんでした。(右)山を下ります。黄葉が美しい。

 下って帰りの林道から見る景色。北アルプスは雲の中でした。向こうの里山のあちこちに集落があるのが見えます。これが信州の里山です。高齢者が多いのですが、若い夫婦や子供達もいます。都会から移り住んだ人もいます。街までは車で30分以内で行けるので、想像するほど不便ではありません。空気が綺麗で星空が素晴らしい。こんな山間部に世界的なミュージシャンが住んでいたり、都会では味わえない地元の食材を使った美味しい蕎麦屋やベーカリーがあったりするのです。
 移住希望の県に信州は一番だそうですが、いいことばかりではありません。移住自治体の移住者支援を調べること。諏訪の様に御柱の様な伝統的大祭があるところはそれなりに大変です。保守的で閉鎖的になりがちな村にどう溶け込むかはあなた次第です。でも、溶け込んだら家族以上の付き合いになったりもします。遠くの親戚より近くの他人の世界です。
 古典的な共同体が残っている地域もあります。ただ盆地の平坦部は都市部に勤める人が多く、地域への結びつきは薄く、東京とあまり変わりません。私は高校卒業後上京し、40年の東京生活で帰郷しましたが、今は心地よい”よそ者”でいます。近所のおじいちゃんおばあちゃんは昔を覚えていて、親しく声をかけてくれます。地域の役職とかには参加しませんが、地方にはない経歴からアドバイスを求められたり、里山保全や講演、インタープリターなどで地味に故郷に貢献していると思います。

 少し下って標高800mぐらい。紅葉や黄葉が始まっています。左の落葉松林が黄色に染まるのは、11月中旬過ぎです。散り始めると、チリチリと雨が降るような音がします。ただ、枯れ葉はスリップします。雪より怖いのです。地元の人はそれをよく知っています。

 今回最も鮮やかだった紅葉。ハウチワカエデです。朝の雨に濡れて儚く哀しく美しい。しばらく佇んで観ていました。ハイ・ファイ・セットの『燃える秋』という曲が脳内を流れました。調べると、1978年12月23日に公開された五木寛之の同名小説を映画化したもので、作詞は彼で作曲がなんと武満徹。主演は真野響子。どんな映画だったのでしょう。

■ハイ・ファイ・セット 燃える秋 19781127



(左)コナラの黄葉。(右)ヤマドリ(山鳥)のつがい(番)がいました。売買が禁止されているので、食べるには知り合いの猟師から分けてもらうしかありません。キジ(雉)より美味です。山中で出会うと、巣が近い時はメスが自傷行為をして歩き回り、気を引いて子がいる巣を守ります。

 今回の成果。真ん中がハナイグチ。ボウルの深さが20センチはあるので数えてはいませんが200本はあるでしょう。天然キノコはこの後の掃除が大変なのです。慣れているので30分足らずで済みましたが、ビギナーなら1時間はかかるでしょう。今夜食べる分以外は冷凍保存します。

 煮込みうどんにしました。二つのハナイグチとたっぷりのクリタケ。肉はジンギスカンのラム肉。在京時代から何十年も天然キノコを食べてきましたが、どうしてこんなに美味しい出汁が出るのだろうと思います。樹と腐葉土や大地の深い旨味なのでしょう。まさに自然の恵みをいただく。そういうことですね。我々は生きている。生かされている。決してひとりではない。だれもが存在のすべてが自然と宇宙とつながっている。

 『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天然舞茸ゲットで大逆転のキノコ狩り。小春日和のログハウスでバーベキュー(妻女山里山通信)

2021-10-25 | アウトドア・ネイチャーフォト
 インディアン・サマー (Indian summer)と呼ぶにふさわしい穏やかな日曜日。妻女山里山デザイン・プロジェクトのメンバー3人を連れてキノコ狩りにでかけました。ここのところ全く雨が降っていないので、不安を抱えつつ車で山へ。案の定、途中の林内には毒キノコさえ見当たりません。これは厳しいキノコ狩りになるぞと思いました。

 実際そのとおり、キノコが全く見当たりません。もっと奥山へ連れて行くつもりでしたが、諦めて小一時間林道を歩いて藪山に入りました。予想通りほとんどありませんでしたが、最後の最後に私が大きな舞茸を発見! 皆も大歓喜の雄叫びをあげました。横幅は40センチぐらいあります。採取するとずっしり重く3キロはあるでしょう。仲間が場所を覚えたというので、いやここからは4年は出ないよ。4年後に必ず出るとは限らないと説明。そう、天然舞茸採りは簡単ではないのです。今回、下山中に顔見知りの二人の男性に出会ったので少し舞茸をあげました。少しですがじこぼうも採れた様です。雨が降らないと駄目ですね。本格的にキノコ狩りをするなら標高1000m以上をおすすめします。ただ遭難には要注意。

(左)最初に入った森で見つけたのは、死亡例もある猛毒のニガクリタケ。クリタケと思っても必ず噛んでみることです。クリタケに苦味はなく、ニガクリには嫌な苦味があります。右上の黄色いのはモエギビョウタケ。(右)山桜の枯れ木にツガサルノコシカケ。制癌作用があるといわれる硬いキノコ。N氏がノコギリで切り落として持ち帰りました。ノミで細かく割って焼酎漬けにしたり、煮出して飲んだりします。キノコ狩りのプロやベテランなら分かるはずですが、キノコが大量発生している時は、森に入った瞬間に菌の匂いが鼻を突くのですよ。今回はそれがありません(涙)。

 清々とした森ですが、そういうところを選んで案内したのです。この後で、大きな落葉松の倒木がたくさんある森を越えなければならないのですが。この夏の集中豪雨で、コナラなどの巨木が何本も倒れていました。それらも何年かすると、キノコが発生し始めます。そして長い時間をかけて栄養を取られ分解されて土に戻っていくのです。巨樹の倒木でできたギャップでは、ニッチのせめぎ合いが始まり、色々な植物が我先にと出てきます。このメカニズムは非常に複雑で、色々な学説があります。
「多様な種が共存するのは偶然か必然か?」国立環境研究所 竹内やよい:中立モデルとニッチモデル

(左)舞茸の老菌。(右)N氏が見つけたじこぼう(ハナイグチ)。傘がこれぐらいが一番食べごろです。

(左)綺麗なハナイグチ。石づきの上からハサミで切ると余計な菌を持ち帰ることもなく、掃除も楽です。(右)A氏が見つけたスッポンタケ。3本ありました。グレバは臭いのですが、白い軸は食べられます。中華スープの具に。幼菌は真っ白で卵の形。なんの卵だろうと勘違いしたことがあります。

(左)結構大変な思いをして今回借りるKさんのログハウスへ。近くの谷にある蟹沢(がんざわ)の泉。川中島の戦いで上杉軍の陣用水だったといわれる由緒ある泉です。(右)今回の収穫。しかし、最後にサプライズが待っていました。

(左)N氏が持ってきた海老の頭。塩焼きで。(右)信州のバーベキューには欠かせないジンギスカン。遠山郷のすずきやの鹿ジン。遠山郷のラムジン。ジビエも必須です。

 焼き肉には、S氏が持ってきた山葵をすりおろしてつけながらいただきます。気温も17度で小春日和の気持ちのいい午後です。ノンアルコールビールで。A氏が作っているシナノスイートとシナノゴールドがデザート。私もウィスキー漬けのイチジクを持っていきました。

(左)赤魚とシマホッケを焼いています。(右)七輪で天然舞茸を焼きます。粗塩をふっていただきます。栽培ものとは味も香りもまったく違います。皆が唸るほどの旨さです。何回も焼いて余った分は持ち帰ってもらいました。

 寒風もなく本当に穏やかで気持ちのいい日でした。見えているのは篠山ですが、その右には仁科三山も見えました。

 帰りに陣場平に立ち寄りました。もちろん貝母(編笠百合)は消えてありません。7月にN氏と球根の植え替えをしたので、来春が楽しみです。4月10日から20日頃が見頃になると思います。開花情報は当ブログにアップしていきます。満開の様子は、毎年の4月の記事をご覧ください。
妻女山陣場平の貝母は満開。オオヤマザクラにカスミザクラも満開です(妻女山里山通信)

(左)陣場平下のギャップで、A氏が山椒の赤い実を採取。これを細かく砕いて料理に使います。香りが豊かで爽やかです。(右) 大日如来像の向こうで椎茸のホダ木を見ています。かなり傷んできたので、この冬に新しいコナラを伐倒します。来春に1000駒ぐらい打ち込む予定です。この後、ひょんなところにハナイグチがたくさんあるのを発見。最後に結構なサプライズが待っていました。

 妻女山(旧赤坂山)展望台から北の眺め。善光寺平(川中島)が広がります。眼下では名産の長芋を掘る作業が始まっています。左に茶臼山。右奥に虫倉山。右へ陣場平山、富士ノ塔山、旭山。奥に雲がかかった飯縄山。ちなみにここは上杉謙信の本陣ではありません。左後方にそびえる513mの斎場山(旧妻女山で古墳)が本陣と伝わっています。

 展望台から東の眺め。松代の向こう左に奇妙山、右に立石山。奥に根子岳と四阿山が見えます。菅平の紅葉は今が見頃でしょう。

 展望台から西の眺め。茶臼山の右奥に虫倉山。その左奥に白馬三山がそびえています。手前の茶臼山動物園では二頭のレッサーパンダの赤ちゃんが生まれて公開されています。中腹の林檎畑ではシナノゴールドやシナノスイートが鈴生りで、出荷の最盛期です。

 まず夜に舞茸の天ぷらうどんを作りました。翌日は舞茸の炊き込みご飯。実を言うと若干老菌モードに入っているので、食感がややボソボソし始めていて歯切れはやや劣ります。しかし、味や香りはまったく問題ありません。炊きあがって蓋を開けたとたんに天然舞茸の香りに包まれました。餅米を3割ほど入れてあります。おにぎりにしても美味です。味が濃いのでビーフシチューやハヤシライスにも最適です。チーズドリアも作ろうと思います。ガーリック炒めして業務スーパーで買った葱抓餅(ツォンジュワビン)にのせていただこうとも思っています。

 わずかに採れたハナイグチ(じこぼう・時候坊)を使って豚汁を作りました。豚こま、親芋、薩摩芋、じゃがいも、人参、牛蒡、大根、冬瓜、長ネギ、蒟蒻です。ごま油で軽く炒めます。出汁は鰹出汁に手作りの塩麹、酒粕、手作り信州麹味噌を少々、鷹の爪。ハナイグチと冬野菜から出る出汁と甘みが充分にあるので味醂は入れません。体が心から温まる滋味豊かな郷土料理です。七分づきの米に15穀米のご飯で食べましたが、煮込みうどんやほうとう、すいとんにしても美味しいと思います。

 『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天然舞茸を発見! しかし喜び三割、悲しみ七割。その訳は…。クリタケ、ハタケシメジ。高貴な小紫の実(妻女山里山通信)

2021-10-09 | アウトドア・ネイチャーフォト
 天然マイタケを求めてとある山奥に入りました。道無き森を、最低でも往復3時間は歩かないといけません。知っているシロを数カ所めぐるからです。今年はキノコ狩りでの遭難が非常に多いのですが、原因は知らないルートを歩くからです。闇雲に歩き回るのは危険ですし効率が悪いのです。無駄な体力も使います。ただ今回は、やや遅すぎるかなと思いました。しかし、10月下旬に採れたこともあるので入りました。

 最初のシロへ。ここ何年も出なかった場所ですがありました。乾き始めていてカビてもいますが、掃除すれば食べられます。栽培ものと違ってずっしり重く香りが強烈です。尾籠な話で申し訳無いのですが、天然マイタケを食べた翌朝の便はもの凄く舞茸の香りがするのです。美味しそうな匂いのうんちって、これだけでしょうね。

 幹を90度回ったところに少し小さな株がありました。これも食べられます。そして、周囲の樹を探しましたがありませんでした。更に遠いシロもあるのですが、今回は体力も考えてパス。

 獣道すらない急斜面の森を長い距離歩きます。ミンミンゼミの鳴き声は消えました。わずかにツクツクボウシの鳴き声が聞こえます。土中の芋虫を求めてイノシシが掘り返した跡があちこちにありました。ここにもツキノワグマは出没します。ただ生息地はさらに6キロほど山奥で、今年は栗やどんぐりが豊作なので、この時期は出てこないでしょう。来るのは冬ごもりに入る前のクリスマスの頃です。

 やっと次のシロに到着。ガッカリです。結構いいサイズの株なのに老菌です。こうなるともう食べられません。

 その上には二株が。これももう駄目ですね。

 そして、幹の下側に回ると。もう溶けかかった株が二つ。結構大きな株です。残念無念。

 このコナラの巨樹の周りになんと五株もありました。1週間か10日前だったら全部採取できたかもしれません。全部取れたら七株になったわけです。そんなでしたら、もう森の中でブレイクダンス踊っちゃいますね(踊れませんが)。まあ仕方がないです。体調不良が続きましたから。今年出たこの樹からは、2〜4年は出ません。周囲の樹も確認しましたがありませんでした。

 少し、いやかなり気落ちして森を歩くと。おお!クリタケの株が。充分食べられます。クリタケと分かってはいるのですが、必ず噛んで確認します。もし猛毒のニガクリタケだったら、はっきり分かる嫌な苦味があります。普通はより黄色みが強いので分かるのですが、稀に栗色に近いものがあるのです。死亡事故もある毒キノコなので要注意です。クリタケの細胞は球形で壊れにくいので、一度冷凍するといいのです。旨味成分が多いキノコなので、ゴボウやニンジン、油揚げなどと炊き込みご飯にすると最高です。

(左)マルバフジバカマ。吸蜜していたはずのアサギマダラは、南へ旅立ちました。(右)有毒の蝮草の実。観賞用として育てる人もいます。毒草ですが、薬草としても用いられます。

(左)猛毒のヤマトリカブト(山鳥兜)。花粉も有毒なので、花の香りを嗅いだりしないように。(右)ミツバアケビの大きな実が落ちていました。食べるなら9月中旬過ぎですね。
アケビのブルーチーズ入りミソバーグ:オリジナルレシピです。味噌風味にブルーチーズを合わせたところが、まさにミソです。ミソとブルーチーズのはんなりとしたコクのある香りが漂ってきて食欲をそそります。

 この大きなギャップは、3本ぐらいのコナラが倒れてできたものです。倒木には、二、三年後にはウスヒラタケ、ヒラタケ、ナラタケ、ムキタケなどのキノコが発生するでしょう。手前のうねった幹は、山藤です。すぐ向こうに見える山藤に絡まれて倒れたコナラは、巻き付かれて10年ぐらい前に倒れたものです。山藤は、成長期には一日8センチも伸びます。大きなものは幹の直径が50センチを越え樹に巻き付いて葉で覆い、光合成をできなくし枯らしてしまいます。やがて山藤は枯れた樹と一緒に倒れギャップができるのです。その瞬間から色々な植物のニッチのせめぎ合いが始まります。

 今年は山栗が豊作です。ほとんどの栗は、タヌキやリス、イノシシなどの野生動物に食べられて空でした。栗拾いをするなら標高にもよりますが、9月中旬に来ないといけません。

 あるかなと思って立ち寄ったハタケシメジ(畑占地/畑湿地)のシロ。たった一株ですが大きなものがありました。幻に近いホンシメジに最も食味が近い非常に美味しいキノコです。ウラベニホテイシメジと同様に、毒のクサウラベニタケと間違えないようにすることが大事です。有毒のイッポンシメジもハタケシメジのような艶があるので要注意です。

 コムラサキ(小紫)がたわわに実をつけていました。小紫の枝は垂れ下がります。平安時代の女性作家「紫式部」を連想させる高貴な紫色が印象的です。本来は、「紫重実、紫敷き実(むらさきしきみ)」と呼ばれていたそうです。ただ不思議なことに、万葉集にも源氏物語にもこの樹木は登場しません。
「ムラサキシキブ 最も早く 実を持てど 最も早く 鳥の食い去る」昭和の歌人・土屋文明

 ムラサキシキブより実は小さいのですが、実はたくさんなるので華やかです。実は有毒ではありませんが甘みは薄く美味しくないので食用には普通しません。

 セイタカアワダチソウ(背高泡立草)で吸蜜するヒョウモンチョウの仲間。環境省が要注意外来生物リストに載せている植物で、都会の空き地から里山や耕作放棄地で見られますアレロパシーを持ち、根から周囲の植物の成長を抑制する化学物質を出しますが、最後は自分の出したそれで消えていきます。デトックス効果が高いので、薬草としても用いられます。

(左)マルバフジバカマでテングチョウが吸蜜していました。(右)ヤマツツジの残花。麓では最高気温が27度ぐらいになった様ですが、山中は24度ぐらいで快適でした。結局3時間半ぐらい藪山を歩きました。車に戻り、前回採ったクリタケとハナイグチの炊き込みご飯で作ったおにぎりを食べてから下山しました。

 『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

信州はキノコの季節。ハナイグチ、クリタケ、チャナメツムタケ、ベニテングタケ(妻女山里山通信)

2021-10-04 | アウトドア・ネイチャーフォト
 信州もキノコの季節になりました。一足早く出た松茸は豊作の様で、道の駅や直売所にはたくさん並んでいます。週末、とある標高1000m余りの高原へ出かけてみました。標高差300mもないのですが、急登は病み上がりの体には応えました。今回はキノコ狩りというより、撮影が主な目的です。一番撮影したいのは毒キノコのベニテングタケ。さて出会えたでしょうか。

 まず見つけたのはハナイグチ。信州ではじこぼう(時候坊)といわれて親しまれているキノコです。甘い香りとナメコより強いぬめりがあり、煮込みうどんや鍋にすると美味しいキノコです。落葉松林の林下に発生するので初心者でも見つけやすいキノコです。2008年に帰郷して、父が何十年も放置していた我が家の山を除伐したら、その秋にハナイグチが700本採れました。ぬるま湯で掃除して冷凍保存ができます。

 朽木にクリタケ。この右にも二株ほどありました。大きな株で出ることが多いので、人気のキノコです。ただ、似ている猛毒のニガクリタケがあるので同定は慎重に。死亡例もあります。クリタケだと思っても、必ず噛んで見ること。ニガクリタケは嫌な苦味があるので分かります。洗って生で冷凍保存ができます。

 チャナメツムタケ。地元ではジナメコやジナメといって人気のキノコです。ヌメリがありナメコ以上にコクのある旨味があります。

(左)ムレオオフウセンタケ。ヌメリがある大型のキノコ。和風以外に、バターやクリームとも合います。(右)ホテイシメジ。歯ごたえの良い甘い香りのキノコ。アルコールとの相性が悪く、これを食べる時はお酒は厳禁です。

(左)ヤマブシタケかサンゴハリタケでしょう。どちらも食菌です。両方とも味に癖がなく、中華スープの具などにします。(右)キシメジ科のキノコだと思うのですが、同定できません。

(左)激しく波打つ白い傘。群生していました。毒キノコのオシロイシメジだと思います。(右)立木に直径6センチぐらいの大きなホコリタケの仲間。ホコリタケは色々な種類があります。触るとゴムのように弾力があります。老菌になると頂部の孔から茶褐色の胞子が飛び出します。

 地上のホコリタケの仲間。直径3センチほど。中が白いのは食べられます。味噌汁や鍋や炒め物に。右上に山栗が落ちていますが、あちこちにたくさん落ちていました。栽培栗と比べると小さいのですが、その野趣あふれる濃い味は一度食べると虜になります。小さくて皮が向きにくいのですが、冷凍してから熱湯に浸けてふやかすと簡単にむけます。山栗で作るモンブランは別格の旨さです。

(左)傘が2センチぐらいの小さなキノコ。ハナオチバタケに似ているのですが。(右)やはり小さな桃色のかわいいキノコ。似ているキノコはあるのですが、同定できませんでした。

 マムシグサ(蝮草)の毒々しい赤い実。右下の茎で分かるようにマムシの柄をしています。誤って食べると口内が酷くただれます。毒草ですが薬草でもあります。観賞用としても人気がありますが、要注意です。

 この季節、里山から亜高山まで見られる猛毒のヤマトリカブト(山鳥兜)。全草が有毒ですが、特に根は最も猛毒です。花粉さえ有毒なので、不用意に触らないことです。若葉は山菜のニリンソウと似ていて、隣合わせで群生地があることもあり、要注意です。

(左)ガマズミの赤い実。抗酸化作用が強く、ルビー色の美しいお酒が作れます。(右)サルトリイバラの仲間のヤマガシュウの実。蔓性で、針のような鋭いトゲを持ち、これが登山道を塞ぐこともあります。

 キハダ(黄檗)でしょうか。冷え性、便秘などの生薬で、私は息子にもらったものを薬酒に入れています。

(左)ヤマボウシ(山法師)の赤い実が落ちていました。(右)見上げるとたくさんなっています。ツキノワグマやスズメバチの好物です。この実でジャムや果実酒が作れます。

 かわいいイヌセンボンタケ。枯れ木の根本に何百本、何千本と出ることがあります。毒キノコではないようですが、小さすぎて食べる人はいないと思います。

 栃の実がたくさん落ちていたので集めて撮影しました。10年ぐらい前に栃の実をたくさん拾って栃餅を作ったことがあります。アク抜きが大変でした。観光地で売られているものは完全にアク抜きされていますが、私は少し残っていて食べると舌がピリッとするぐらいが好みです。美味しくて亡き父にも好評だったのですが、あまりにも大変すぎて、もう作ることはないと思います。

 諦めかけていたのですが、最後に急斜面の森の中へ。ありましたベニテングタケ(紅天狗茸)。美しい。拙書では聖山のページに載せていますが、黒斑山に登った時にたくさん見ました。誤って食べると腹痛、おう吐、下痢、けいれんに幻覚症状が。信州の一部ではこれを塩漬けして毒抜きして食べるところがあります。ただ完全に毒が抜けるわけではありません。

 キノコではありませんが、突然食べたくなって臭豆腐を注文しました。かなりの中華料理通でもこれはだめという方が多いと思います。シュールストレミングかくさやかというほど臭いです。瓶を開けていないのに臭いです。ただ、酪酸菌を得られる数少ない貴重な食べ物なんです。妻女山里山デザインプロジェクトの納会に持っていって仲間に食べさせようと思っています(笑)。

信州の秋はジコボウはじめキノコ三昧。キノコ料理のレシピ。放射能除染方法も(妻女山里山通信):スライドショーもあります。

 『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

信州の里山の奥深くにある海を超えて旅をする蝶・アサギマダラの楽園(妻女山里山通信)

2021-09-26 | アウトドア・ネイチャーフォト
 信州の里山の奥深くにあるアサギマダラの楽園を訪れました。自然保護の観点から場所は記せません。アサギマダラ(浅葱斑)は、チョウ目タテハチョウ科マダラチョウ亜科の蝶です。成虫は、春から夏にかけて南から北へ移動し、移動先で世代を重ねた後、秋になると南へ海を渡って移動します。数千キロもの移動をするため、全国でマーキングをして調査をしています。アニメ『鬼滅の刃』にも登場して話題になりました。

 秋になると普通に全国の山で見られます。私の経験では、東京の高尾山、神奈川の陣場山、信州の烏帽子岳、米子大瀑布上の渓流、戸隠の自然園など。私がフォームフィールドとしている妻女山山系でも毎年見られます。

 アサギマダラと言われるのは翅の白い部分が浅葱色を帯びているからです。黒から茶色にかけてのコントラストが綺麗です。前翅の中程は半透明で透けて向こうの景色が見えます。この透明の程度は個体によってかなり異なります。1番目と4番めのカットを比べていただけるとよく分かると思います。非常に興味深いことです。フジバカマの群生地に百頭以上が乱舞していました。まさにここはアサギマダラのパラダイスです。
 この個体は、後翅下部に黒斑があるのでオスです。これは性標で、メスにはありません。オスはこの性標に性フェロモンを蓄えていて、尾部のヘアペンシルをここにこすりつけて、性フェロモンを移しとります。

 浅葱色というのは、薄い葱の色という意味で、日本の伝統色の名前です。翡翠色、江戸紫、群青色、銀鼠などは聞いたことがあると思いますが、瓶覗とか高麗納戸、甚三紅とかは聞いたことがないと思います。日本の伝統色にもっと興味を持っていただけると嬉しいです。
和色大辞典:これ以外に地方名もあります。何気なく使っている俗語もあります。古代の色名が変化したものも。色名は文化です。

 幼虫はガガイモ科のキジョラン、カモメヅル、イケマ、サクラランなどを食草とし、卵は食草の葉裏に産みつけられます。幼虫も成虫も体内に食草由来のアルカロイド系毒物質をもち捕食されるのを防いでいます。

 吸蜜に来ていたのはナミホシヒラタアブの様です。

 飛翔2500キロというのは、台湾や香港、中国本土まで飛ぶということです。そのせいでしょうか、激しく羽ばたくのではなく、上昇気流を上手に使ってしなやかに舞う姿が印象的です。





 松本出身の世界的芸術家、草間彌生さんの服を纏っているように見えるお洒落な蝶です。


 このアサギマダラの胴体なにか可怪しいですね。なんでしょうと調べましたが分かりません。で、もしやと思い「アサギマダラ 産卵シーン」で検索すると出てきました。これはメスで交尾を終えて卵を内包している個体です。フジバカマなどで吸蜜し、ガガイモ科キジョラン属の常緑のつる植物のキジョラン(鬼女蘭)に卵を産み付け、幼虫は越冬します。ただガガイモは信州の里山にもあるのですが、キジョランの北限は東京なので、これらのメスはまもなく南下して産卵するのでしょうか。6月に飛来したメスが長野県内で産卵しているのが確認されたそうですが。産み付けられた植物はおそらく新芽が山菜のイケマ(牛皮消)でしょう。その卵は夏には羽化して産卵し、その子供達が晩秋に南下するのでしょうか。まだまだ分かっていないことも多い様です。

 アサギマダラのサイトは非常に多いのですが、中でもこの2つのサイトは情報が豊富でよくまとまっていると思います。
白山の自然史36 白山のアサギマダラ:特に最後の「アサギマダラの生活史」は、まだ不明な点もあるものの、非常に興味深いものです。
驚異の飛翔2500キロ アサギマダラの神秘


『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北アルプスから八ヶ岳まで360度の大パノラマが魅力の聖山へ(妻女山里山通信)

2021-09-24 | アウトドア・ネイチャーフォト
 シルバーウィークの休日23日は朝から晴れました。有名な観光地や山は首都圏からの客でいっぱいなので聖山へ。拙書でも紹介の1447.2mの里山なんですが、360度の展望が魅力です。今回は体調が最悪なので車で登りました。

 聖山パノラマホテルの広い駐車場から見上げる聖山。アンテナが見える左が山頂です。ススキのある斜面は、昔スキー場だったところ。ここからのコースは拙書で紹介しています。ゆっくり登って1時間。幼児から高齢者まで登れます。このホテルはいつも日帰りなので泊まったことはありませんが、リーズナブルで食事も美味しいそうなのでおすすめです。

 白樺の森。紅葉はまだですね。春先には吸い上げた樹液がポタポタと落ちてきます。白樺ジュースは美味です。

 鮮やかな紅葉。山葡萄でしょうか。山葡萄のジュースも美味ですね。

(左)聖山山頂。南東方面の眺め。気温は15度。爽快です。アキアカネがたくさん舞っています。(右)西方の眺め。ハンゴンソウの彼方に仁科三山が見えます。たくさんのアンテナが強い電磁波を出しているので、スマホの電波状況は悪いです。人間は、人工電磁波に対する耐性がありません。電気製品やスマホ、ハイブリッドカーなどの強力な電磁波は小児白血病や癌の原因になり得ます。スマホを常にポケットなどに入れているのは自殺行為です。「電磁波 危険性」で検索すれば情報が得られます。放射能、環境ホルモン、食品添加物、ネオニコチノイド系農薬など、現代の人類は様々な汚染物質に囲まれて生活しているのです。

 南東の眺め。修那羅峠の向こうに台形の拙書の表紙になった子檀嶺岳(こまゆみだけ)が見えます。修那羅山安宮神社の800余りの石神仏群は必見です。その奥は、これも拙書で紹介の独鈷山(とっこさん)。両山とも非常に面白い里山です。首都圏からもたくさんハイカーが訪れます。

 南西に目を向けると筑北村から松本方面。善光寺街道が越えています。長男が松本や安曇野在住の時は、403号を何度も走りました。すごく好きな道です。正面の山には虚空蔵山城跡があります。その向こうは旧四賀村で松茸の名産地。今年は松茸が豊作で道の駅や直売所にたくさん出ています。

 その右奥に見えるのは安曇野。そうなんです。聖山からは長野盆地と松本盆地、八ヶ岳や中央アルプス、北アルプスに北信五岳も見えるのです。本当に素晴らしい里山です。拙書では、その歴史も紹介しています。有明山や常念岳が見えています。

 ノコンギク(野紺菊)で吸蜜するオオハナアブ。野紺菊は、キク科シオン属の多年草。薄紫から濃い紫までありますが、白花もあります。白い野菊はたくさんあるので同定が難しい。

 ハンゴンソウ(反魂草)で吸蜜するツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)のオス。ハンゴンソウは、キク科キオン属の多年草。反魂草ってすごい名前ですが、反魂とは魂を呼び戻すことで、深く切れた葉の裂片が幽霊の手のように下に垂れ下がることからだそうです。春の若葉は山菜として食べられます。

 ミナミヒメヒラタアブのオス。ハナアブ科ヒラタアブ亜科ヒラタアブ族ヒメヒラタアブ属の体長8〜9ミリの小さなアブ。見ようとしないと存在にすら気づかないほど小さなアブです。

 北東方面の眺め。善光寺平の南部は、南から北西に向けて何本もの尾根が伸びています。それぞれの谷は扇状地で、林檎、葡萄、栗、杏、梨などの名産地になっています。川中島は、川中島白桃の名産地です。千曲川がうねっていますが、これでも戌の満水の後で松代藩が大規模な瀬直しして真っ直ぐにしたので、それ以前はもっとグニャグニャ千の曲がりの川だったのです。

(左)これ以外のシシウドは全て咲き終わっていました。シシウド属には間違いないと思いますが、なんでしょう。吸蜜しているのはアリノスアブの一種だと思います。(右)同じ株からのものは種になりかかっています。

 ヒマラヤ原産の赤そば。信州大学の氏原暉男名誉教授が1987年にヒマラヤの標高3,800mの高地から、赤い花の咲くソバを日本に持ち帰り品種改良したものです。信州の箕輪町に大きな畑があり撮影してブログにアップしたことがあります。

 ヤマトリカブト(山鳥兜)の一種ですが蔓性です。初めて見ました。ハナカズラ(花鬘)というそうです。日本にはトリカブト属30種、変種22種の52種があると言われています。全草が有毒ですが、塊根が特に猛毒です。春に山菜のニリンソウと間違えて誤食死亡する事故があります。解毒剤はありません。毒性の低い種類をさらに減毒して生薬として用いられます。

 ヤマトリカブト(山鳥兜)の花。キンポウゲ科 トリカブト属。キンポウゲ科は毒草が多いので要注意です。舞楽のときにかぶる、 鳳凰(ほうおう)の頭を かたどった兜に 似ていることからの命名ですが、非常に美しい花です。全国の里山から亜高山まで普通に見られます。黄色や白い花の種類もあります。

 サラシナショウマ(晒菜升麻)。キンポウゲ科サラシナショウマ属 の多年草。拙書で紹介の三和峠から聖山への登山道では、落葉松林の林下にたくさんのサラシナショウマが咲いていて、風に揺れる美しい様が見られます。冠着山の山頂付近にも群生地があります。左上、ハナアブが吸蜜に訪れました。

 聖湖へ下る途中で三峯山(1131.4m)を撮影。毎回ここで撮影します。右奥は冠着山(姨捨山)(1252.2m)。両山とも拙書で紹介しています。三峯山はスライダーがあり、小さな子供でも楽しめます。左奥に霞んでいるのは八ヶ岳連峰。

 403号の千曲川展望台。眼下には姨捨の棚田。歌川広重の浮世絵「田毎の月」で有名です。姨捨駅のスイッチバックも撮り鉄には有名。姨捨駅や姨捨サービスエリアからの眺めも素晴らしい。稲刈りも始まっていますが、私としては新蕎麦が気になります。信州人は、新蕎麦を食べないと秋が始まらないのです。

花の聖山へ。北アルプス含め360度の大展望が魅力。ヒメギフチョウとの邂逅(妻女山里山通信)


麻績村の聖山へ。北アルプス初め360度の大パノラマを堪能!(妻女山里山通信):真冬の聖山。積雪と北アルプス。美しい霧氷。

 『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

久しぶりに晴天の妻女山から陣場平へ。いい出会いがありました。ミズヒキ、アオツヅラフジ。中秋の名月(妻女山里山通信)

2021-09-21 | アウトドア・ネイチャーフォト
 台風14号は信州にはほとんど影響はありませんでした。シルバーウィークの19日(日)は久しぶりの晴天。自律神経失調症で体調は最悪なんですが、妻女山山系の様子を確認しようと歩いて長坂峠まで登ってみました。息切れが酷く50m毎に立ち止まってあえぐ始末。まあ仕方がありません。

 妻女山展望台から望遠レンズで撮影した白馬三山。手前に茶臼山。右奥に神話の山、虫倉山。両山は拙書で詳しく歴史や自然、コースを紹介しています。最高気温は28度。里山の中は3、4度気温が低いのです。湿度は高くないので快適です。茶臼山の中腹は、主に林檎畑。シナノゴールドやサンフジなどが栽培されています。

 白馬三山。左から白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳。残雪が一番少ない季節です。この三山は明治時代に帝国陸軍陸地測量部が地図を作った時に命名されたのです。それ以前は岳山とか西岳とか呼ばれていました。村は代掻きの馬の雪型が出るので代馬岳と申請したのですが、出来上がった地図はなぜか白馬岳となっていました。出典は、石川清氏の『白馬ものがたり』です。手前は右に茶臼山南峰、左の鞍部に信里小学校。この向こうは西山地域といって、古い集落や里山の原風景を感じさせる水田が広がります。山城や古墳の遺跡も多数あります。

(左)林道を登る途中に見つけたのはベニタケ科のツチカブリ。傷つけると白い乳液が出ます。辛くて食べられません。(右)一見してテングタケ科だろうなとは思いましたが、種名というと難しい。テングタケ、コテングタケ、コテングタケモドキ。結局分かりません。いずれにせよ毒キノコで不食です。

(左)アオツヅラフジ(青葛藤)。ツヅラフジ科のつる性落葉木本。有毒の植物で、別名、カミエビと呼ばれます。生薬名を木防己(モクボウイ)という利尿および神経痛、リウマチ、通風などの薬にもなります。(右)山藤の実。青い実は天ぷらで、枯れたら炒って食べられます。珍味です。

 翌20日は、重いカメラ機材と山仕事の道具を積んで車で陣場平へ。途中で埼玉から来た青年と邂逅。斎場山を紹介しました。陣場平では神奈川から来た男性と邂逅。「山と無線」というサイトをされている方で、菱形基線測点について非常に詳しくとてもいい話が聞けました。鞍骨城へ向かわれましたが、無事に登頂できたでしょうか。ウィキペディアの妻女山の記述は、誰が書いたのか知りませんが、論評に値しないほど酷いものです。地元では本名の斎場山を江戸時代から妻女山とずっと言ってきました。明治の各村史にもそう記されています。長野宝冠にも。現在は国土地理院のせいで赤坂山にその名前が移ったのです。この様な例は日本各地にあります。国土地理院の罪です。本名の斎場山が異論とか、地元で言ったら袋叩きにあいます。私がウィキペディアを信用しない理由がこれです。斎場山がなぜ江戸時代に妻女山と改名されたかは、当ブログで何回も記しています。

 川中島の戦いで上杉謙信が七棟の陣小屋を建てたと伝わる陣場平。妻女山里山デザイン・プロジェクトで貝母(編笠百合)の保全活動をしていますが、今はミズヒキ(水引)が咲き乱れています。タデ科の多年草です。

(左)ミズヒキの花のアップ。花は小さく3〜4ミリ。花びらは紅白でそれが水引に似ているということです。(右)赤くなった山椒の実。これを薬研ですりつぶして、父は七味唐辛子を作っていました。黒いのは外皮が割れて種だけになったものです。

 ジョロウグモ(女郎蜘蛛・上臈蜘蛛・絡新婦)。夏から秋にかけて、大きな網を張るクモです。ジョロウグモのオスはすごく小さいのです。メスに交尾を迫ろうと近づいて食べられてしまうこともあるのです。メスが捕食中にこっそりと近づいて交尾をするそうです。ヤレヤレ。

(左)シラヤマギクで吸蜜するハナアブの一種。候補は、ナミクロハナアブ,キスネクロハナアブ,クロモンコハナアブ辺りか。(右)これも難しい。アシグロツユムシ(キリギリス科)でしょうか。触角に黄白の帯があるので間違いないと思いますが。尾部に上向きの産卵管らしきものが見えるのでメスでしょう。ジュキジュキと鳴くそうです。

 展望台下のクマノミズキ(熊野水木)。青い実は紺色に。小枝は赤みを帯びてきました。晩秋になると珊瑚の様に真っ赤になります。私は森の珊瑚と呼んでいます。熟した実は、昆虫や鳥の重要な食料になります。帰りに倒木を処理してくれたSさんと奥様に邂逅しました。お礼を言ってしばし歓談。この日もいい出会いがありました。

 自立神経失調症にはぬるい温泉がいいのです。入浴の帰りに黄金色に実った田んぼ。向こうに茶臼山右奥には台形の陣場山。あちこちで稲刈りも始まっています。向こうにはぜ掛けした稲が見えますが、あれは自家用ですね。天日干しした米は味がひと味もふた味も違うのです。
 中秋の名月です。上手く撮影できたら追加でアップします。

 中秋の名月です。実はこれ昨夜に撮影したもの。今夜は雲がかかって見えませんでした。そんなこともあろうかと撮影しておきました。手持ちなので多少ぶれていますが。フランク・シナトラの「ムーンライト・セレナーデ」やらナット・キング・コールの「イッツ・オンリー・ア・ペーパー・ムーン」が脳内で流れました。満月ではなく三日月は、ペーパームーンといいますが、1973年の映画『ペーパー・ムーン』は、傑作でした。聖書を売りつける詐欺師の男と、母親を交通事故で亡くした9歳の少女との、互いの絆を深めていく物語を描いた心温まるうるっとするロード・ムービーです。テータム・オニールが史上最年少で助演女優賞を受賞しました。

ムーンリバー 「ティファニーで朝食を」

 ティファニーは、朝食を提供するレストランはありませんが、このシーンで分かりますね。オードリー・ヘップバーンは大好きな女優のひとりです。私は若い頃、シネマフリークでした。
70年代は、ニューシネマ。そして私はシネマフリークになった」村上春樹さんのジャズ喫茶でアルバイトをしていた『国分寺・国立70sグラフィティ』の記事です。

 『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

茶臼山へ。ハンミョウ、ニホントカゲ。爬虫類女子。りんごの季節。クマバチ、アカスジツチバチ(妻女山里山通信)

2021-09-11 | アウトドア・ネイチャーフォト
 長雨の後晴れたので、粘菌が出ているだろうと茶臼山に向かいましたが、雨が降りすぎたためでしょうか皆無です。おまけに気温差が激しいために自立神経失調症の症状が激しく出てしまいどうにもなりません。山歩きは諦めてハンミョウを撮影に行きました。3日後に再訪したので追加しました。アカスジツチバチはちょっと希少。今秋は一日の寒暖差が激しく、調査では7割の人がなんらかの不調を訴えているとか。自立神経失調症と自覚していない人もいるでしょう。病気ではないので治療も難しい。症状により対策も異なります。最も自分にあったやり方を見つけるしかないですね。

 とにかく逃げまくるので撮影は困難を極めます。何十匹もいるのですけれどね。体調不良で動けないのでまあこんな日もあるさと動かずにシャッターチャンスを待ちます。ハンミョウ(斑猫)は、コウチュウ目オサムシ科のハンミョウ亜科に分類される昆虫の総称です。または日本列島の一部の地域に生息するナミハンミョウのことをいいます。天敵はいるのでしょうか。ニホントカゲがいましたが、襲う気配は微塵もありませんでした。

 なぜこの様な美しい色と文様をしているのでしょう。いくら考えても理由が分かりません。進化というのは進歩ではなく進化するが故に絶滅に至ることもあるのですが、こんな美しい偶然、実は必然を生み出すこともあるのです。彼らの生態を観察していても、その美しい色の必然性はまったく見えてきません。

 とにかく逃げまくるので最も撮影したかった顔の正面からの撮影はほぼ不可能に思えましたが、突然そのチャンスが訪れました。他の昆虫を捕らえて食べるため鋭い顎を持っています。美しく凶暴です(笑)。

 そんなハンミョウの生息地にニホントカゲが3匹ほどチョロチョロしていました。爬虫綱有鱗目トカゲ科トカゲ属に分類されるトカゲです。最近、爬虫類女子なるものが増殖しているらしいですが、ニホントカゲは要注目です。東京に住んでいた時は、ヤモリが入ってきて虫を食べてくれましたね。家守という理由ですかね。

 体調が最悪で帰ることにしました。オオスズメバチが葉っぱの上で何かしています。接写していたら突然振り向き飛び立ちました。危険ですが、キイロスズメバチやチャイロスズメバチに比べたらおとなしいです。

 たくさんのキノコ。毒キノコではないですがニガイグチの一種。もの凄く苦くてとても食べられません。右はチチタケかなと思いましたがハツタケの一種でした。辛くて食べられません。

 オヤマボクチ。飯山のオヤマボクチの葉の繊維を練り込んだ富倉蕎麦は絶品です。当ブログでも紹介しています。

 帰る途中で恐竜に遭遇。息子達が小さい頃、帰省中によく遊びに来ました。ティラノザウルスとかプロントザウルスとかたくさんあります。この上には、レッサーパンダで全国的に有名になった茶臼山動物園がありますが、来年3月中旬まで大改修中です。再オープン後はもの凄く魅力的な動物園に変身しているでしょう。南口は混むので北口からモノレール(片道100円)で登るとレッサーパンダが近くです。なんだか双子の赤ちゃんが生まれたそうで、まもなくお披露目になるとか。ここは山にある動物園なので結構高低差があります。余裕を持って午前中に入園するのがおすすめです。

 ツマグロヒョウモンのオスかなミドリヒョウモンかな。体調が最悪なので帰ります。帰宅しようかなと思いましたが、自立神経失調症にはぬるい温泉に浸かるのがいいので戸倉上山田温泉へ。

 茶臼山の山麓は日本有数のりんごの名産地です。今の時期ですとサンつがるとか。最近は色々な種類のりんごがあってなかなか分かりません。イギリスのことわざに一日一個のりんごで医者いらずというのがあります。昔は父が紅玉とかインドりんごとか作っていました。

 林檎畑の向こうに長野盆地(善光寺平)。昔は各集落が固まっていて間に畑や水田がありどこの集落かが分かったのですが、現在はつながってしまって分からなくなりました。ただ将来は激しい人口減少が起きるので、昔の風景に戻るかもしれませんね。優生主義者のせいでコロナワクチンの接種が進んでいます。その恐ろしい成分も知らずに。テレビや政府を信用する情報弱者が犠牲になります。2030年には日本の人口は半分以下になっているかも知れない。
【🔴重要/永久保存版】COVID(コロナウイルス)ワクチン4種に含まれるグラフェン、アルミニウム、セレン化カドミウム、ステンレス鋼、LNP-GOキャプシド、寄生虫、その他の毒素の存在を科学者チームが確認。ファイザー社、モデルナ社、アストラゼネカ社、ジョンソン・エンド・ジョンソン社


 3日後、買い物と温泉へ行く前にハンミョウのところへ。数が少なくシャッターチャンスがありません。そこへ散歩のご婦人が二人。撮影の話や拙書の話やブログの紹介もして、旗塚への行き方をお教えしました。その後日が差してきてわずかにシャッターチャンスが訪れました。なるべく横から撮りたいとアングルを下げましたが、これが精一杯。脚の付け根は毛深いのですね。マクロなのでここまで寄るのは至難の業でした。拙書の写真もブログも基本的に望遠マクロは使いません。そのため気配を殺してギリギリまで近づきます。それは門外不出の秘技です(笑)。

 吸蜜中のクマバチ(熊蜂)。木に縦に穴を開けて仕切りを作り、花粉団子を入れて卵を産み付けます。翅があまりに小さいため航空力学的に飛べないといわれたこともありますが、レイノルズ数の理論で飛べることが分かりました。流体力学において慣性力と粘性力との比で定義される無次元量のことなんですが、そんなこと言われても分かりません。わかりやすく言うと、クマバチにとって空気はサラサラではなく、人間にとっての水みたいな粘性(抵抗)があって、充分に飛べるということらしいです。

 なんでしょう。ツチバチ科のキオビツチバチかと思ったら額にオレンジの紋があるのでアカスジツチバチですね。コガネムシの幼虫に卵を産み付け、幼虫を食べて育つ寄生蜂です。ほかにアオスジハナバチかルリモンハナバチらしき個体を見かけたのですが、見失ってしまいました。う〜む残念。

 ミドリヒョウモンは相変わらずたくさん舞っていました。

 山を下りて温泉へ向かいます。私がホームフィールドとしている妻女山山系。標高1000m以上はもうキノコの季節ですが、ことしは遭難者が多いですね。気をつけましょう。

 『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初秋の茶臼山自然植物園。ツマグロヒョウモン、キンケハラナガツチバチ、キムネハラボソツリアブ、ハンミョウ(妻女山里山通信)

2021-09-08 | アウトドア・ネイチャーフォト
 8月上旬の猛暑からからずっと長雨で日照時間も極端に少ないので、信州の里山も例年とは全く様相が違います。やっと晴れた7日火曜日。茶臼山自然植物園へ向かいました。妻女山山系へ行っても何もいないのは前回の山行で分かっていますから。植物園は園芸種含めたくさんの植物が植えられています。期待して向かいました。

 動物園南口の横から向かう道路は、来年3月まで大規模な動物園の改修工事で通行止めです。植物園の上の林道から下りました。まず見つけたのはツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)のオス。南方系の蝶ですが、普通に我が家の庭にもやって来ます。

(左)弘化4年(1847)の善光寺地震に端を発したといわれる茶臼山の地滑り。昔、南峰があった場所です。(右)天候不順でしたが栗は豊作なんでしょうか。我が家の栗の木も大きな実をたくさん付けています。

(左)ミドリヒョウモン(緑豹紋)。オスでしょうか。とにかくたくさん舞っていました。(右)ベニシジミ(紅小灰蝶)夏型は色が黒いのが特徴です。

(左)アカハナカミキリ。白い花が好きな様です。(右)セスジハリバエ(ヤドリバエ科)。成虫は花の蜜などを吸い、幼虫はチョウやガの幼虫に寄生します。

(左)ツマグロヒョウモンのオス。(右)尾状突起が欠損していますが、ツバメシジミ(燕小灰蝶)でしょうか。ミヤギノハギで盛んに吸蜜していました。

 ツマグロヒョウモンのオス。オス同士で盛んに縄張り争いをしていました。撮影している横をオニヤンマがたくさん舞っています。しかし、赤トンボみたいに止まらないのです。止まるのは獲物を食べる時だけ。

(左)ツマグロヒョウモンのオス。近くにはたくさんフジバカマも咲いているのですが、そちらには行きません。(右)吸蜜中のジャノメチョウ(蛇目蝶)。たくさん舞っていました。人の気配に敏感です。

 こういうハチに擬態した昆虫というのはたくさんいて同定が難しいのです。ハナアブの仲間だったり、アブの仲間だったり。これも苦労しました。ツチバチの一種で、キンケハラナガツチバチ(金毛腹長土蜂)の様です。ツチバチという様に土の中に巣を作り幼虫はコガネムシの幼虫を食べます。成虫は花粉や蜜を。触覚が長いのでオスでしょう。

 展望台の下から東方の眺め。右奥には菅平高原の上にそびえる四阿山と根子岳。その手前の大きな里山は奇妙山。いずれも拙書で紹介しています。その下の大きな白い建物は、ロイヤルホテル長野。麓は26度ぐらいですが、ここは21度。しかし直射日光は強く暑いです。

(左)ガマズミの赤い実。抗酸化作用が強く、これでルビー色の綺麗なお酒が作れます。(右)キキョウ(桔梗)の花。根っこは生薬として用いられます。「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 姫部志 また藤袴 朝貌(あさがお)の花」山上憶良。朝貌の花が桔梗のことといわれています。

(左)オミナエシ(女郎花)にナナホシテントウ(七星瓢虫)。アブラムシを食べに来たのでしょう。(右)吸蜜中のイチモンジセセリ(一文字挵)。

 オミナエシで交尾する昆虫。ハバチの仲間の日本に800種以上いるというヒメバチ科と思いましたが、よく見ると翅が2枚しかありません。ということで、これはガガンボ科だろうと思います。ガガンボモドキ科ならヒメバチ科と同様に翅が4枚ですから。とはいえガガンボ科は、学名がついている種類だけでも日本で約700種が記録されており、その数倍の未記載種がいるということだそうです。と思ったら、ある方からアドバイスをいただきまして。ハラボソツリアブではと。調べるとハエ目 ツリアブ科のキムネハラボソツリアブの様です。やはり右の吸蜜中なのがメス。オスはホバリングしながら交尾と大変です。

(左)眼がグレーならヤマトシジミ、黒ならルリシジミですが眼が隠れています。触角の先が黄色なのでルリシジミでしょう。ミヤギノハギで吸蜜中。(右)小さなバッタが足元にやって来ました。ヒナバッタ(雛飛蝗)。腹部が赤いのでオス。後脚と翅を擦り合わせジジジジジジと鳴きます。幼虫はきれいなピンク色をしているそうです。

(左)イロハモミジの種。(右)白い花のアジサイ(紫陽花)。アナベルという種類でしょうか。咲き始めのものはライムグリーンでした。

(左)吸蜜中のモンキチョウ(紋黄蝶)。今年は県の天然記念物のミヤマモンキチョウの撮影に行けませんでした。(右)ツリフネソウ(釣船草)。ムラサキツリフネ(紫釣船)とも呼ばれます。妻女山にはキツリフネ(黄釣船)の群生地があります。

 来る時にとにかく逃げられまくって撮影できなかったハンミョウ(斑猫)。ついに撮影に成功。タマムシやルリボシカミキリと並んで最も美しい甲虫です。成虫は肉食で、昆虫類やミミズなどに噛みつくために鋭い大顎を持っています。夏の終りに羽化した成虫は土の中で越冬し、翌春、交尾産卵します。しかし美しい。

 『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

センニンソウ、ミズヒキ、ヌスビトハギ、シラヤマギク、オニノゲシ。幻のマンネンタケ。晩夏の妻女山山系(妻女山里山通信)

2021-08-28 | アウトドア・ネイチャーフォト
 8月上旬の猛暑の後、約2週間の長雨が続いたため妻女山山系の山歩きがまったくできませんでした。やっと晴れたらまた猛暑。加えて突然の豪雨でなかなか登れませんでした。週末の午前中にやっと登れましたが、クロメマトイが大量にまとわりついて厄介なこと。

 今回の最大の目的はセンニンソウ。センニンソウ(仙人草)は、キンポウゲ科センニンソウ属に分類されるつる性の半低木(木質の多年草)の1種です。別名をウマクワズという様に毒草です。茎や葉の汁は皮膚炎を引き起こすことがあります。ただその香りは非常によく、たくさん咲くとブライダルブーケの様に華やかです。

(左)登山口から見る妻女山駐車場。(右)登山口に登山ノートがあります。読むと倒木があって処理したことが書かれていました。

(左)長坂峠へ向かう6つ目の最後のカーブの先に倒木がありました。木屑がないのでチェーンソーではなくノコギリですね。Sさんです。高齢の方なのに綺麗に処理してあります。有り難いです。真っ直ぐ立っている木は上で掛り木になっていて引っ張っても抜けませんでした。車が通れる様に道の端に移しました。(右)20分ぐらいかかってやっと長坂峠へ。今回の出で立ち。本当はマスクも付いているのですが、息苦しいのでウレタンマスクを。ポリカーボネートのゴーグルも必須。虫除けスプレーもしてますが、クロメマトイには全く効きません。

(左)折れた赤松の根本にツガサルノコシカケ(栂猿の腰掛け)。まだ幼菌です。心材腐朽菌で、成長すると黒くなります。(右)玉切りされた赤松にヒメカバイロタケ。不食です。

 ヌスビトハギ(盗人萩)。マメ科ヌスビトハギ属の多年草。ひっつき虫のひとつです。

(左)ミズヒキ(水引)。タデ科イヌタデ属の多年草。あまりに花が小さくてかなりアップにしないと分かりません。まだつぼみですが、開くと紅白の4つの花びら(萼)に。(右)ゲンノショウコ(現の証拠)。フウロソウ科フウロソウ属の多年草。ドクダミとともに代表的な薬草で、便秘や下痢に効きます。

(左)ツユクサ(露草、鴨跖草、鴨跖)。ツユクサ科ツユクサ属の一年草。朝咲いて午後にはしぼんでしまう半日花です。おひたしなどで食べられます。水で色落ちするので友禅の下絵に使われます。
 万葉集には9首詠まれています。儚い命や移ろいやすい心の例えに使われた様です。
「月草の うつろひやすく 思へかも 我が思ふ人の 言も告げ来ぬ」大伴坂上大嬢
「月草に  衣色どり 摺らめども うつろふ色と 言ふが苦しさ」詠人知らず

(右)ヒメウラナミジャノメ(姫裏波蛇目)。幼虫の食草は、イネ科のチヂミザサ、ススキ、カヤツリグサなど。他に見かけたのは、ルリタテハ、オナガアゲハかクロアゲハ、コミスジ、ヒョウモンチョウの仲間、シオカラトンボなど。

 久しぶりにバイモ(貝母)の群生地がある陣場平へ。ミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、ヒグラシの鳴き声がもの凄い。バイモの群生地にはミズヒキが咲いています。

 乱れ咲くミズヒキの花。水引は、信州飯田の伝統工芸で、全国の70%を生産しています。秋を知らせる代表的な花ですが、なぜか万葉集や和歌には詠われていません。

(左)セリバオウレンも葉がつやつやです。花期は3月中旬から下旬です。(右)シナノガキ(信濃柿)。今年もたくさん実りました。渋柿ですが、木になったまま甘い干し柿になります。

 シラヤマギク(白山菊)。キク科シオン属の多年草。花びらが少ないのが特徴。ヨメナ(嫁菜)に対して若葉が食用になることからムコナ(婿菜)という別名もあります。

(左)ヒヨドリバナ(鵯花)。アサギマダラが吸蜜する姿も見られます。(右)イチモンジチョウ。

 暑さで歩き疲れたので堂平大塚古墳の横のKさんのログハウスで休憩。オオムラサキは姿を消しました。

 Kさんが植えたサルスベリ(百日紅、猿滑、紫薇)が満開でした。

(左)スベリヒユ。当地ではスベリンショといって畑の雑草ですが、世界的には野菜です。地中海ではサラダに、中国では馬歯莧(ばしけん)という消炎解毒作用のある薬草として用いられます。と書きましたがまだ食べたことがありません。食べてみましょう。(右)葉はアザミ、花はタンポポみたい。なんだったかなと思いながら帰宅。オニノゲシ(鬼野芥子)でした。明治中期にヨーロッパから入った帰化植物です。若葉は茹でたり炒めたりして食べられます。これもまだ食べたことがないので試してみたい。

(左)ログハウスからの眺め。今日は北アルプスは見えません。(右)戻る途中に見つけた幻のマンネンタケ(万年茸)。霊芝(レイシ)と呼ばれる貴重なキノコ。βグルカンとトリテルペンが豊富で、免疫力の調整作用があります。漢方薬やサプリメントで売られていますが、高価です。私はこれにコフキサルノコシカケ、カワラタケ、マタタビ、アマドコロの根(黄精)、イカリソウの根(淫羊霍)、キハダの樹皮、ドクダミを入れて自家製の薬酒を作って飲んでいます。

(左)戻って陣場平の入り口。セミの大合唱。(右)マムシグサ(蝮草)の実。誤って食べると口内が酷く荒れます。毒草ですが、「天南星」という、去痰、鎮痛に効く薬草でもあります。

(左)サンショウ(山椒)の実が赤く色づいてきました。(右)大きさからするとヒグラシの抜け殻かな。

 妻女山展望台の下のクマノミズキ(熊野水木)。実がついている小枝が赤くなってきました。晩秋には珊瑚のように真っ赤になります。

 妻女山展望台から茶臼山、虫倉山、陣場平山方面の眺め。眼下の濃い緑は長芋畑。まだまだ真夏の風景です。思ったほど汗はかきませんでしたが、ルイボスティーが1リットルなくなりました。いつもの温泉へ。産直売り場でゴーヤ2本60円、信州丸茄子6個100円、大きなピーマン9個100円を買いました。プランターで丸オクラとゴーヤは作っています。ゴーヤは花が咲いたところ。ゴーヤチャンプルはもちろん、アンチョビーとオイルサーディンかツナとのパスタも美味。ひき肉詰めて塩麹虫、いや蒸しもとんでもなく美味しい。ひき肉に豆腐と卵を混ぜて塩麹をのせて蒸して、食べるときに花鰹を散らします。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2021年8月15日の氾濫警戒情報が出た千曲川。土口水門と岩野橋の状況(妻女山里山通信)

2021-08-15 | アウトドア・ネイチャーフォト
 全国で災害をもたらした秋雨前線は梅雨の終わりの様な状況になっています。信州でも全県で大雨警報や土砂災害警報が出ています。買い物や温泉に行くためには403号を使うのですが、千曲川の脇を通ります。8月15日正午頃の状況を撮影しました。

 千曲市土口水門から上流のカット。奥に見える橋は国道18号。台風19号の時は、この堤防を越水しました。もう駄目かという時に長沼が決壊して救われたのです。大被害を出した長沼地区は堤防の補強工事をして大丈夫でしょう。次はその次に弱いところが決壊します。

 土口水門から上流のカット。見えているのは岩野橋。増水で流れ込む支流の水門は逆流を防ぐために閉じられています。ポンプで排水しているところもありますが、できない水門もあります。内水面氾濫が心配です。

 1キロほど下流の岩野橋のすぐ下流。畑が浸水しています。台風19号の時は、私がいるこの堤防の50センチまで水が来ました。今回は、これ以上の豪雨がなければ大丈夫でしょう。あと2日豪雨がなければ水位は1mは下がります。

 同じ場所から下流部。消防車が来ていました。ご覧の様に長芋畑が水につかっています。でもギリギリ大丈夫です。葉物野菜は駄目ですが根菜類や果樹は水が引けば大丈夫です。今回の洪水ではたぶん大丈夫かと思いますが、台風19号の時の様な大洪水になると、ありとあらゆる汚染物質が流れてきます。目が痛くなるほどです。現代人が、いかに有害な物質に囲まれて食して吸収しているのかを実感できます。それらが現代人の病気にすべて関わっているのです。原因も知らずに病気になり死んでいくのです。
 コロナウィルスですが、感染症というのは、軍事案件なんです。度重なる大戦で命を落とした人は、戦で命を落とした人より感染症で死んだ人の方が何倍も多いのです。ですから軍事大国、米英仏中の軍事大国の感染症研究所はすべて軍の傘下にあります。世界にはメガ医産複合体がありますが、それを牛耳っているのは軍産複合体です。米の感染症研究所はペンタゴンの傘下にあります。なんと武漢ウィルス研究所には米も関与していたのです。ここにコロナウィルスの深い闇があります。
 インドで効果が証明され、インドネシア政府も公認したイベルメクチンがなぜ日本で承認されないか。製薬メーカーは命より利益を優先しているからです。テレビに出ている医師(医師は科学者ではない)や自称専門家がイベルメクチンに言及しないのは、ワクチンシンジケートの一員だからです。ワクチンの成分のすべてを応えられる医師がいますか。ワクチンには中絶された胎児の細胞を培養したものや水銀が含まれています。なぜでしょう。そもそもワクチンが誰の手によってなぜ生まれたかを調べると分かります。更にコロナワクチンに関しては、そのすべての治験が終わっていないのに接種するのは人体実験です。あなたは人体実験に喜んで参加しますか。政府が嘘を言うはずがない、テレビは嘘を言わない。そうですか? アジア・太平洋戦争の過ちをまた繰り返すのですか。陸軍と天皇は広島に原爆が落とされるのを知っていながら何もしなかった。御巣鷹山で中曽根は自衛隊機が誤って誤射したのを隠し、自衛隊の特殊部隊が生存者を火炎放射器で焼き殺した事実を墓場まで持って行った。憲法より上位にある日米地位協定がある限り、日本はいまだ米の植民地です。この30年で、日本はなぜこんなに貧困になってしまったか。中曽根で首根っこを掴まれプラザ合意から仕組まれたバブルと崩壊。そして売国奴小泉の郵政民営化。安倍のジャパンハンドラーズに媚びた400兆円バラマキ。左翼とか右翼とかのイデオロギーの問題ではない。惑わされてはいけない。真実に向き合わないと日本は本当に滅びると思います。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歴史ある倉科の三滝へ。マタタビ、オオキツネノカミソリ、ソバナ、シデシャジン(妻女山里山通信)

2021-08-08 | アウトドア・ネイチャーフォト
 長野市の最高気温が37.3度の6日金曜日。温泉に行く前に千曲市倉科の三滝へ行きました。長野市南部は35度ぐらい。三滝は、明治の埴科郡誌に、「三瀧川は倉科村の三瀧山船ケ入に発源し御姫山より発する草山沢を合わせ倉科村を流るること一里三町にして沢山川に合す 三瀧一の瀧二の瀧三の瀧三階瀑布あり又南沢に樽瀧あり」とあります。鏡台山を水源とする三滝(みたき)は、一の滝・二の滝・三の滝で構成され、延長20mで、848mの周回遊歩道があります。ファミリー向けとなっていますが、高度差があり転落防止の柵もないので、幼児や老人は要注意です。また、単独や少人数のときは、冬季以外熊鈴必携。

 一の滝。ここのところ夕立がないので水量は少なめ。拙書の写真はこの十倍ぐらいの水量です。ここまで車で来られます。気温は29度。過ごしやすいですけど、クロメマトイとアブが凄い。蚊は35度以上になると発生しません。ハチもいません。クロメマトイはポリカーボネートの透明グラスで防げますが、アブは刺されるとえらいことになるのでタオルで振り払います。拙書の鏡台山のページでは、貴重な一の滝の氷爆を紹介しています。

(左)山菜のアイコ(ミヤマイラクサ)。東北では人気の山菜ですが、信州人は食べないですね。癖がなく美味です。棘があるので採取にはゴム手袋が必須。(右)ソバナ(岨菜)キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草。 撮影してたら小さな虫が写っていました。調べるとアリヤドリバチ亜科の一種の可能性が。このグループに含まれる全種がアリに捕食寄生すると考えられています。

(左)渓流の縁にハナイカダ(花筏)。葉の上にあるに花が咲き、実がなります。(右)ヤマアジサイ(サワアジサイ)。すでに残花ですね。

(左)ヤマゼリ(山芹)。山菜ですがドクゼリとそっくりなので素人は採らない方が賢明です。(右)なんでしょう。蕾なのか全開なのかも分かりません。ハート型の葉も初めて見ました。調査中ですが同定できていません。

 二の滝です。明治の倉科村誌には、「二の滝、高四丈三尺、幅一丈七尺、是に龍の劍摺石と唱うる石ありて、自然の穴七ツあり、俗に摺鉢と称す」とあります。川底に落ちた小石が川の流れで回転しながら川底に穴を開けた甌穴(おうけつ)があったのでしょう。今は不明ですが、二の滝へのすぐ下に平らな場所があり、そこだと思われますが現在は遊歩道建設で爆破された岩が積み重なっています。現存していたら県の天然記念物になっていたでしょう。
「三瀧山 岩の苔間に住ながら 思ひくらせし 瀧の水かな」(西行) 此歌里俗の口碑にして、確乎たらず。(倉科村誌)
倉科三滝の知られざる歴史(妻女山里山通信):甌穴(おうけつ)て知ってますか? 三滝にまつわる幻の県道の話も。地元の方も殆ど知らない話です。

(左)ミズ(ウワバミソウ)。春から秋まで採れる山菜です。東北では有名ですが信州では無名です。秋口になると、茎と葉の付け根に小さな丸いムカゴ状の実がつき、秋田では「ミズのコブコ」と呼んで珍重します。栄養価が高く、ビタミンB1、B2、Cやミネラルが多く含まれ、かぜ、がん予防、抗酸化作用、解毒作用があるそうです。(右)カワラタケ。制癌作用、抗癌作用があるというキノコです。私は後述のマタタビなどと焼酎漬けにして愛飲しています。

 拙書『信州の里山トレッキング 東北信編』の扉に使った三の滝。真夏でも水温は10度ぐらい。扉のカットは真夏で水量も多く緑濃い風景です。遊歩道もありますが、整備されているとはいい難く、倒木もあり岩もゴロゴロしているのでトレッキングシューズが必要です。また昨年は友人が子熊を目撃しているので熊鈴も必須です。

(左)ウマノアシガタ(馬の足形)でしょうか。キンポウゲ科の黄色い花はなかなか同定が難しい。毒草です。(右)「ナニコレ珍百景」に出そうなブナに食べられた山火事注意の看板。

 大ブナ。昔には何度も枝を伐採されて利用されてきた歴史が伺えます。こういう広葉樹を山親爺といいます。ブナは多くの漢字があります。山毛欅、橅、椈、桕、橿など。橅は近年作られた和製漢字で木ではないという極めて失礼な漢字です。水分が多く製材が大変で建築用材に向かないとされましたが、我が家の廊下は年月をかけて製材された貴重なブナです。ブナの大木には、約4000種類の生物が共生しているといわれます。

(左)林道倉科線のじぶたれた看板。味がありますが、谷は倒木で埋め尽くされています。(右)シデシャジン(四手沙参)キキョウ科シデシャジン属の多年草。希少な野草です。

(左)マタタビ(木天蓼)。別名ネコナブリという様に猫やライオンに与えるととんでもないことになります。拙書では「猫にマタタビ、ツキノワグマに石油」というエッセイを載せています。(右)マタタビの実。虫こぶがついてこの様になります。マタタビ酒は滋養強壮に。私はマタタビやアマドコロの根(黄精)、イカリソウの根(淫羊霍)、制癌効果のあるカワラタケ、マンネンタケ、コフキサルノコシカケなどを焼酎漬けにして愛飲しています。

 美しい大きな蛾がまとわりついてきて止まりました。蛾は南極から標高5000mまで生息します。拙書のコラムで書いて言いますが、蝶と蛾の明確な区別はありません。エダシャクの仲間だろうとは思うのですが。この蛾の同定については、時間を掛けて調べます。

 オオキツネノカミソリ(大狐の剃刀)。ヒガンバナ科の多年生草本球根植物。クロンキスト体系ではユリ科に分類されます。

(左)キツネノカミソリの変種で雄しべが花冠から出ているのが特徴です。(右)クサギ(臭木)の残花。葉を折るとピーナッツバターの香り、花は白粉(おしろい)の香りがします。

 倉科の最奥部から望む林檎畑の向こうに鞍骨城跡のある鞍骨山。いつもは北側から見ているので、南側からの眺めは新鮮です。左の高圧線鉄塔のところに二条の空堀があり、その右からが城内です。もちろん拙書でも載せていますが、ハイカーだけでなく、全国から山城マニアや歴女が訪れます。土豪清野氏の山城ですが、上杉景勝が布陣したと伝わる山城です。郭や石垣が残っています。妻女山駐車場から約90分。オススメの山城です。

 下って水田の向こうに手前から茶臼山の峰。向こうには陣場平山から富士ノ塔山への峰。右奥に戸隠富士と呼ばれる高妻山。気温は33度。温泉に入って帰ります。

 『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

幻のハナビラタケ発見!何もいない樹液バー。妻女山から茶臼山へ。粘菌と猛毒のドクツルタケ。希少なマスタケも発見(妻女山里山通信)

2021-08-03 | アウトドア・ネイチャーフォト
 妻女山から陣場平への林道(実は農道)の倒木をログハウスのKさん達が処理してくれたので、撮影機材と山仕事の道具を積んで車で登ってみました。しかし、長野市の職員の方達を案内して徒歩で登った時に、あちこちで深くえぐれた箇所があり、かなり危険なのは分かっています。タイヤの置所を考えながら慎重に登りましたが、タイヤが空転したり大変でした。やっと登った樹液バーには、全く昆虫がいないのに愕然としました。猛暑で標高の高いところに移動したのならいいのですが。

 少し遅いかなと思いつつ毎年ハナビラタケが出る場所へ。ありました。左右が40センチほどあります。左は老菌になりつつあったので、右の若いところを採取しました。ハナビラタケは、担子菌門ハラタケ綱タマチョレイタケ目に属し、ハナビラタケ科のハナビラタケ属に分類されるキノコの一種です。標高1000m以上の針葉樹林に発生しますが、当地では500mぐらいでも見られます。βグルカンが豊富で制癌作用、抗癌作用があるといわれ、研究もされ人工栽培もされていますが、天然物は採れる時期が短く幻のキノコといわれています。

 陣場平へ戻りましたが何もいません。ナツアカネ(夏茜)の未熟がわずかですがいました。アキアカネ(秋茜:赤とんぼ)は暑さに弱いので、真夏は高地に移動して10月頃涼しくなると下りてきます。アキアカネを含むほとんどのトンボは1年1世代といって1年でその一生を終えます。

 貝母(編笠百合)の群生地のある陣場平。妻女山里山デザイン・プロジェクトで保護活動をしていますが、来春まではお休みです。ヒグラシの鳴き声が物凄い。ログハウスでオオムラサキを一頭見ただけでした。カメムシすらいません。煩いクロメマトイがいるだけです。猛暑の影響でしょう。

(左)ミズヒキ(水引)が咲き始めました。これも秋を感じさせます。(右)貝母はほとんどが消えましたが、わずかに残っているものもありました。セリバオウレンは緑の葉が艶々しています。

 妻女山(赤坂山)展望台から見る茶臼山。右奥に虫倉山。標高が730mと陣場平より200m以上高いので翌日行ってみることにしました。中腹には自然植物園や動物園、下には恐竜公園があります。

(左)最高気温が35度の中登ります。最初に見つけた粘菌のクダホコリの子実体。すでに胞子を飛ばしていてスカスカになっています。(右)まだ胞子が残っているものに触れると、胞子が舞い上がりました。下の黄色い粉粒がそれです。

(左)登っていくと足元から羽化したばかりのヒグラシが次々に飛び立ちます。なんとなれば手で捕まえられるほどです。(右)ヒグラシの抜け殻。圧倒的にヒグラシの鳴き声ですが、ツクツクボウシも少し、ミンミンゼミも聞かれました。物凄い蝉の鳴き声で耳が痛くなるほどです(笑)。

 山頂下の北アルプス展望台からの虫倉山。あそこまでが長野市です。里山の原風景を見ながら休憩。とんでもない山奥に見えるかもしれませんが、長野市の中心街への通勤圏です。水田を守るのは高齢者達。耕作放棄地も増えています。空き家も増えて都会からの移住者もいます。山の中に美味しいパン屋とか蕎麦屋があったりします。民宿やゲストハウスもあります。友人のフランス人はこの山中の集落の古民家に住んでいました。今はパリ在住ですが。

(左)ジョウカイボン(浄海坊)の仲間。亜種が多く細かな同定は非常に困難です。(右)虫倉山が見える棚田に下りてみました。以前は休耕田だったのですが、何か植えられていました。水田があった頃にはいたマツモムシは見られませんでしたが、シオカラトンボがたくさん舞っていました。

 戻る途中に登山道で蛾を発見。触ると動きません。絶命していました。ベニシタバでしょうか。お尻から伸びているのは産卵管でしょうか。

(左)ウバユリ(姥百合)の蕾(つぼみ)。真横に折れて慎ましい百合の花を咲かせます。オオウバユリは高さ2mほどになります。(右)コバギボウシ(小葉擬宝珠)。リュウゼツラン亜科ギボウシ属の多年草。オオバギボウシと共に夏の湿原を彩る植物。若葉は山菜で食べられますが、ニホンカモシカも大好物で食痕が見られます。

 翅頂が丸いのでウラギンスジヒョウモン(裏銀筋豹紋)だろうとは思うのですが。翅の表や翅裏も鮮明なカットが撮れなかったので、正確な同定は難しい。あちこちで準絶滅危惧種に認定されています。

(左)猛毒のドクツルタケ。欧米では死の天使と呼ばれます。これ一本で7〜8人分の致死量。猛毒ですが、これをぽっとんトイレに5、6本入れておくとひと夏蠅が発生しません。しかも自然分解するので殺虫剤の様に環境を汚しません。(右)ノアザミ(野薊)。この後咲き出すノハラアザミ(野原薊)と似ていますが、花の下の総苞が粘ることで区別できます。この総苞に小さな昆虫やザトウムシが捕らえられているのをよく見ます。アザミは日本だけでも145種類もあります。実は美味しい山菜で、天ぷら、炒めもの、味噌汁などで。おやきにしても美味しい。長野「いろは堂」のアザミのおやきはオススメです。道の駅や産直で売られているヤマゴボウは、モリアザミ、オニアザミ、オヤマボクチなどの根っこです。おにぎりや海苔巻きにすると美味です。

 ジャノメチョウ(蛇目蝶)。明るい林道にたくさん舞っていました。人の気配に敏感というか落ち着きがないのでなかなか撮影させてくれません。葉の陰で休んでいるのを撮影。 都市郊外から高原まで、分布が広く個体数も多い種です。食草は多くのイネ科植物、カヤツリグサ科植物など。それにしてもオオヒカゲを見なくなりました。スミナガシも。

(左)針葉樹の枯れ木にマスタケ(鱒茸)を発見。小菅村の牛ノ寝通りの谷で採取して以来の発見です。その時はフライにしましたが、鶏のフライの様でした。今回はガーリックバターソテーにしてみようと思います。広葉樹に出るのはアイカワタケでやや黄色味がかっています。どちらも食菌です。(右)登山道にこれはギンリョウソウ(銀竜草)でしょうか。腐生植物で、葉緑素が全くなく全体が白色です。
「マスタケのフライ」:希少なオリジナルレシピです。生だと中毒するので、よく加熱して。

(左)「夏野菜の塩麹蒸し」。塩麹は手作りです。夏野菜の上に豚ひき肉をのせて塩麹をのせて蒸すだけの簡単料理ですが美味い。信州丸茄子にはのせず辛子醤油でいただきます。野菜の旨味を発酵食品で味わうシンプルな料理です。(右)「ハナビラタケのバターソテーとからすみ(ボッタルガ)のパスタ」。ハナビラタケは天ぷらや中華炒めにしていましたが、洋風にしてみました。これがビンゴ。バターとハナビラタケの相性がすごくいいことに気付きました。これに味をしめて、まだ半分あるので、バターソテーしてクラムチャウダーと合わせてスープパスタにしてみようと思います。それにしても暑い!信州には珍しい熱帯夜でしたが、窓を開けていたら朝方ヒヤリとする風が入ってきて目覚め、カーテンを閉めました。

 『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アゲハチョウの産卵。ヨツスジハナカミキリの交尾。粘菌のシロススホコリ。夏景色の北アルプスと千曲川(妻女山里山通信)

2021-07-20 | アウトドア・ネイチャーフォト
 信州は16日(金)に梅雨明けしました。学生たちの集団や知り合いの方と邂逅。翌日の土曜日、最高気温は35度の予報。妻女山から貝母群生地のある陣場平と堂平大塚古墳へ登りました。クロメマトイが煩くつきまといます。物凄い湿度と暑さでまいりました。しかし、この季節でないと出会えない昆虫や粘菌と邂逅。翌日は初めてシロススホコリの撮影もできました。拙書を出版する前は、35度の猛暑の中で樹液バーに4、5時間も張り付いて撮影しました。機嫌の悪いオオスズメバチに100mも追いかけられたこともありました。

 陣場平下のギャップでアゲハチョウに邂逅。せわしなく山椒の葉を飛び回って産卵していました。吸蜜時と違い止まる時間がものすごく短いので撮影は困難を極めました。辛抱強くシャッターチャンスを待つしかありません。拙書でも10本のエッセイの中で蝶の歴史や生態について記しているのですが、アゲハチョウでは私が大好きなポルノグラフィティの曲も取り上げています。

 アゲハチョウ(ナミアゲハ)は、ミカンやユズ、サンショウ、カラタチなどミカン科の樹木の葉に産卵します。それが幼虫の食草だからです。ではどうやって食草を見分けるかというと、足先にミカン科の植物を見分ける機能があるのだそうです。写真の山椒の葉を見ると、すでに産み付けられた小さな卵が見えます。この卵は9月に羽化しますが、卵はアリに食べられたり、鳥の糞に擬態した小さな頃はカマキリやハチに食べられたり、青虫になると鳥に食べられたりで、無事に羽化できるのはわずか0.6%といわれています。必至に産卵するこのアゲハを観ていると、頑張れよ頑張ってるなと声をかけたくなりました。

 堂平大塚古墳の今は亡き山仲間のKさんのログハウスで昼食。サザエの炊き込みご飯のおにぎりと味噌胡瓜。猛暑ですが風があって気持ちいい。彼が生前に植えたガクアジサイ。何かいます。

 ヨツスジハナカミキリが交尾していました。ハチの仲間に擬態して身を守っています。メスはアジサイの花粉を食べに来たのでしょう。クヌギの樹液にも集まります。幼虫は針葉樹の倒木などを食べます。食事中のメスと交尾するのは甲虫ではよく観られます。樹液を吸うアオカナブンのメスと交尾するオスとか。以前記事にしましたが、カブトムシのメスが食事中の時、オスは覆いかぶさるようにして守ります。他の昆虫が近づくと威嚇音を出します。

 樹液バーを覗くといたのは森のエメラルド、アオカナブン。まもなくカブトムシ、オオムラサキ、オオスズメバチ、カナブン、ミヤマカミキリなども現れるはずなんですが。

 テングタケ科のドウシンタケだと思います。食毒不明ですが、テングタケ科のキノコは猛毒が多いので食べてはいけません。どんな猛毒のキノコも一度は食べられますが、二度目はありません。

 帰りに倒木を処理。歩けるように枝打ちをしました。手前の落葉松は20m以上あり10トンを超えるでしょう。そして、右のカットの様に立ち枯れの山桜に掛り木になっているので、いつ更に倒れてもおかしくありません。非常に危険です。長野市に連絡しましたが、ハイカーが多い山なので早急な対処をお願いしたいものです。

 我々がやっている椎茸の原木栽培のコナラに粘菌が。最初マンジュウドロホコリかと思いましたが、マクロ撮影して拡大してみると、これはススホコリです。シロススホコリですね。初めて撮影しました。ありふれた粘菌なんですけどね。下の樹内から発生して上に成長したのでしょう。子実体に小さな甲虫が集まっています。

(左)アップ。石灰質に小さな甲虫が食べに集まっています。ヒメキノコムシ科の甲虫の様です。(右)外皮を取り除くとまだ子実体はゲル状でした。

(左)帰りに寄ってみると黒く変色していました。乾いて胞子を飛ばすのもまもなくでしょう。(右)ホダ木を見るとセミの抜け殻。大きさと殻に艶があり、触覚の4番目の節(せつ)が3番めより長いことからヒグラシです。檜林を歩くと足元から羽化したばかりのヒグラシが次々と飛び立って行きました。

 最高気温は35.2度。人の少ない温泉に向かいます。土口水門から北の眺め。右に飯縄山。左に戸隠連峰と戸隠富士の異名を持つ高妻山。

 西には仁科三山の爺ヶ岳。右の鹿島槍ヶ岳は雲の中。梅雨も明けて千曲川の水も澄んでいます。こんな清涼な風景を見るとコロナ禍が嘘のように思えてきます。人が大勢出歩く週末は、スーパーやコンビニ、観光地などには行かないようにしています。猛暑の中、矛盾だらけの危険な東京五輪が始まろうとしています。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする