モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

夏めく妻女山陣場平でハルジオンの除去と山蕗刈り。北アルプスパノラマ(妻女山里山通信)

2018-05-20 | アウトドア・ネイチャーフォト
 肌寒い朝でした。少し厚着をして陣場平へ。まず先週行なった帰化植物(主にハルジオン)の刈り取りの様子を見に行きました。午後はグリーンカーテンにするゴーヤを植えたり、ズッキーニの種を蒔いたりと用事があるので午前中で済ませるつもりで登りました。ここのところ早朝からカッコウの鳴き声で起こされるのですが、今朝はそれに特許許可局と鳴くホトトギスの鳴き声も加わりました。まいりました。

(左)妻女山駐車場から林道を登ると二本の落葉松が掛かり木に。コナラとヤマザクラを巻き込んでいます。とりあえず落枝を片付けて通れる様にしましたが、これは次回の妻女山里山デザイン・プロジェクトで処理しましょう。(中)陣場平へ。クマノミズキの実がなり始めました。(右)まず除草作業をした後で、山蕗を採取しました。5、6年前までは近在のおばさま達が採りに来たのですが、来なくなりました。その下の団塊の世代は来ませんね。JAや道の駅でも売っていますからね。ただ自然の中で自分で採る喜びは何にも替えられません。

(左)陣場平。緑が濃くなりました。もうすぐハルゼミやエゾハルゼミも鳴き出すでしょう。(中)貝母の多くは立ち枯れていますが、結実したものは、まだ青々としています。(右)毒草のクサノオウもまだあちこちで散見されます。

 ハルジオンで吸蜜するウスバシロチョウ(ウスバアゲハ)。氷河期の生き残りといわれる優雅な蝶です。ステンドグラスの様に透けた羽が美しい。生態については、以前の記事で詳しく書いています。右上の検索でウスバシロチョウと入力し、プルダウンでブログ内検索をしてください。当該記事が出ます。

(左)今は亡き山仲間のKさんのログハウスがある堂平大塚古墳へ。(中)ブランチに行者にんにく味噌と山椒味噌のおにぎりと、ポーランドのビール。この後の作業でアルコールはあっという間に抜けてしまいます。(右)マユミの実がなり始めていました。小さな蜘蛛が。

(左)イタドリの葉の上にコミスジ。なかなか警戒心が強く近づくと逃げます。草の陰から腕を伸ばして撮影。(中)なんでしょうね。ベッコウバエとかフンバエに似ていますが、同定できません。(右)山椒の若葉に隠れるようにいたのはジョウカイボン。肉食昆虫です。

(左)コジャノメ。そっくりなヒメジャノメとは違いが微妙で、よく間違えます。(中)山椒の実がなり始めました。大きくなったら縮緬山椒を作ります。私の作るものはワイルドで、チリメンジャコではなくコウナゴを使い、佃煮ではなく薄味の煮物にします。舌がビリビリ痺れる絶品です。(右)ウスバシロチョウの食草のシロバナケマンも結実しました。

 Kさんのログハウスからの左に爺ヶ岳、右に鹿島槍ヶ岳。眼下に青き千曲川の流れ。贅沢なブランチの時間が流れて行きます。次回の妻女山里山。デザイン・プロジェクトの昼餉は、ここをお借りして盛大にやろうと思います。

 陣場平に戻りました。手前が仲間が作ったベンチ。中央の大木はクマノミズキ。この後車に戻ると、鞍骨山へ向かうご夫婦と邂逅。色々あちこちの山に登られているようで、登り口で拙書のパンフレットもご覧になったということで、持っていた拙書を紹介しました。ネットもされているということで、URLカードもお渡ししました。こいういう出会いが楽しいのです。

 用事があるので、そそくさと下山。妻女山展望台からの眺め。西から爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳。手前は横田城跡のある横田地区や御幣川あたり。

 右へ白馬三山。左から白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳。手前右は茶臼山。中腹に茶臼山自然植物園と動物園。右奥は虫倉山。手前は篠ノ井の中心街。

 北方にそびえるのは飯縄山と戸隠連邦と高妻山(戸隠富士)。間の手前に富士ノ塔山。千曲川の手前は長芋畑で、種芋の植え付けが盛んです。

 東方は松代城下。左に奇妙山。この名前の由来も拙書では詳しく紹介しています。清滝の上に登っていく私も二度と登らないかもしれないバリエーションルートも拙書では紹介しています。たぶんこのルートで登頂したのは私ひとりだろうと思います。ぜひ登りたいという方は、拙書を読むかメールでお問い合わせください。

(左)体長10ミリぐらいのミヤマフキバッタの子供。脱糞しかけています。(中)今回採ってきた山蕗は、ホタルイカの煮干しと煮ましたが。(右)身欠ニシンとも煮てみました。更に二つを合わせて、味噌煮にして千曲市の地粉ゆめせいきと味噌煮込みうどんにしてみました。馬鹿旨でした。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。


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週末は田んぼで稲の筋蒔きと、貝母が結実した妻女山陣場平で帰化植物の除去(妻女山里山通信)

2018-05-13 | アウトドア・ネイチャーフォト
 稲の筋蒔きの前にまず畑でウドを採取。次に妻女山へ寄って原木栽培の大きな椎茸を採取。昼の馬肉うどんに加えます。

(左・右)妻女山駐車場で、ニセカシア(ハリエンジュ)で吸蜜していた氷河期の生き残りといわれるウスバシロチョウが地面に舞い降り、タンポポで吸蜜を始めました。

(左)里山や千曲川の河川敷で満開のニセカシア(ハリエンジュ)。この花を天ぷらにすると、香りがよくて非常に美味です。(中)桐の花も満開。香りがかなり強い。(右)8時にK氏の農業倉庫へ。まず土作りから。

(左)ポットに種もみを蒔いて覆土します。それをトラックに載せます。(中)田んぼに運んで並べます。(右)踏んで浮いている箇所を修正。

(左)ラブシートで覆って周囲を土で押さえます。(中)寒冷紗のドームで覆います。(右)最後は、用水から水を汲み上げて入れます。

(左)こんな感じで灌水します。約一週間後に発芽し35日後に三反の水田に田植えをします。(右)昼食は馬肉うどん。粉はK氏栽培の幻の小麦「伊賀筑後オレゴン(通称いがちく)」の手打ちうどん。馬肉と玉葱、私が持参したウドと原木栽培の椎茸が入っています。おかわりを二回。超絶美味でした。

(左)翌日は、妻女山里山デザイン・プロジェクトの活動でした。陣場平の貝母の群生地で、ハルジオンを中心とした雑草(主に帰化植物)の刈り取り作業です。季節柄行事などがあり集まったのは3人です。(右)ハルジオン(春紫苑)は、キク科ムカシヨモギ属に分類される多年草で、北アメリカ原産の帰化植物。日本生態学会では本種を日本の侵略的外来種ワースト100に選定しています。そう、ウスバシロチョウが吸蜜したり、ユーミンにも歌われたりという花なんですが、かなり厄介な雑草でもあるのです。似ているヒメジョオン(姫女苑)より早く咲き、花びらが細く、蕾がうなだれます。

(左)刈り取り作業は1時間ほどで終わりました。山蕗が食べごろです。(右)山蕗は皮を剥く必要がありません。一度茹でこぼして調理します。予報より早くポツポツと小雨が降り出しました。

(左)厄介なオオブタクサも生えてきました。7月上旬に大勢集めて除去作業をします。周りはヨモギです。天ぷらにしたり草餅にしたりと美味しい野草ですが、雑草としてみるとこれもかなり厄介な植物なんです。(右)場所はいえませんが、(銀蘭)も咲き始めました。菌根菌との共生でしか生きられない植物なので、持ち帰って移植しても育ちません。キンランも同様です。

(左)メンバーにホタルカズラの群生地を案内しました。今年は例年より数多く咲いている様な気がします。(右)山蕗は原木栽培している椎茸と煮物にしていましたが、今回はホタルイカの煮干しと煮てみました。ホタルイカの出汁が効いていて、これも超絶美味です。他には千曲川河川敷や里山では、ニセアカシアが満開です。この花の天ぷらは美味しい。天つゆや醤油でいただくのではなく、衣に塩を混ぜるのが、華やかな香りや味が楽しめておすすめです。

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GWの後半の後半は、烏帽子岳登山と農園ゲストハウス「おみやど」へ(妻女山里山通信)

2018-05-06 | アウトドア・ネイチャーフォト
 GWの後半の後半は拙書でも紹介の人気の山、東御市の烏帽子岳に登りました。そして、その夜は同じく東御市の農園ゲストハウス「おみやど」に宿泊し、色々な食料を持ち込んでの大宴会となりました。

(左)地蔵峠から林道を歩いてキャンプ場を抜けます。色々整備している様です。前方には湯の丸山。(中)白樺と笹の道。(右)花はまだ少なく、やっと見つけたタチツボスミレ。

(左)湯の丸山から吹き下ろす寒風のためでしょうか。北側には枝がほとんどありません。(中)烏帽子岳山頂が見えました。登山者がたくさん見えます。(右)湯の丸山からの合流点にある看板。いつか撮影したいですね。ミヤマモンキチョウもたくさんいるようです。

 稜線に乗りました。眼下に東御市街。奥の中央は美ヶ原。左に蓼科山。

(左)がれ場の短い急登を登ると小烏帽子岳。(中)そこから見る烏帽子岳山頂。一日の気温差が20度近い日が続いたため、自律神経失調症の症状が出て体調は最悪でしたが、なんとか登ります。(右)ツツジ科のミネズオウ。

(左)一旦下って山頂を目指します。(中)2066mの山頂。たくさん人がいました。可愛い娘さん達のいる家族のお父さんに記念撮影をお願いしました。お礼に家族の写真を撮ってあげました。(右)北風が冷たいので岩陰で昼食。夜に大宴会をするので簡素に。

 左手前から西篭ノ登山、右奥に東篭ノ登山。その右奥に黒斑山。拙書で紹介しています。左奥が浅間山。この日は噴煙は見られませんでした。子供の日だからか5歳の山ガールもいました。天候が良ければ、幼児でも登れる山です。

(左)帰りに見つけたシロバナタチツボスミレ。オトメスミレと違って、距まで真っ白です。(中)湯楽里館に入って和(かのう)のつるやで食材やお酒を買い、「おみやど」に向かいました。縁側でスケッチに興じるA氏。遠くに蓼科山。ゆるゆると日は暮れていきます。(右)夕食の準備。山菜の天ぷらを揚げたり茹でたり、カツオのたたきや馬刺しを用意します。

(左)ご主人が持ち込んだ山菜料理を綺麗に盛り付けてくださいました。上から右回りに山蕗と自家製栽培の椎茸の煮物。行者にんにくの胡麻油味噌炒め。さっと茹でたウコギの塩もみ。山椒味噌。(中)料理が並びました。コシアブラ、タラの芽、ハリギリ、キスの天ぷら。コゴミのお浸し。カツオのたたき。馬刺し。しめ鯖、イカ刺し、魚介類のカルパッチョ。ゴルゴンゾラチーズ。漬物。お酒は赤ワイン2本、奄美の黒糖焼酎れんと、スコッチウィスキーのティーチャーズ。純米吟醸酒。ろ過していないドイツビールと日本のビール。(右)赤ワインで乾杯。狂乱の大宴会の始まりです。

(左)朝の「おみやど」。(中)朝食は昨夜の残りと、我々が作っている味噌で馬鹿旨の味噌汁。納豆。(右)縁側で帰りの準備。軒の構造が面白いです。初めてみました。濡縁がいいですね。総二階で、二階では昔は養蚕をしていた様です。

(左)千曲川対岸の台地にある芸術むら公園へ。明神池。(中)その畔にある「まる屋」さんで、ライ麦パンを買いました。私はこういうドイツ系の素朴で味わい深い固いパンが好きです。
(右)青木村に向かう途中で立ち寄った上小森林組合。色々な樹木や花が売られていました。色々興味深いお話を聞くことができました。

(左)青木村の道の駅へ。太鼓の演奏。(中)上田市の柳町の旧北国街道で行われていた醗酵食品祭。オラホビールが甘露でした。つつじヶ丘にあった頃から大好きなルバンでパンを買いたかったのですが、お客さんが多くて諦めました。(右)昼食は、上田駅近くの「中村屋」へ。上田市民のソウルフードともいわれる馬肉うどんとミニ天丼のセット。1000円です。注文するとすぐ出てきます。

 皆と別れて温泉に入ってから帰宅。その前に妻女山の陣場平へ立ち寄りました。林道入口の登山ノートにはいくつもの書き込みが。ゴールデン・ウィーク中に結構訪れてくれた様です。ウスバシロチョウを見ましたという書き込みも。貝母は結実して2センチぐらいになっていました。春紫菀がたくさん出ていたので、また妻女山里山デザイン・プロジェクトのメンバーを集めて除去作業をしないといけません。里山保全は大変です。

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GWの後半の前半は、安曇野で古刹と神社巡り(妻女山里山通信)

2018-05-04 | 歴史・地理・雑学
 GWの後半の前半は安曇野へ。古刹と神社巡りをしました。山麓線を走りながら、ペンションや小洒落たレストランやカフェを横目に目的地へ。

(左)前夜は、コシアブラとホタルイカのイカスミソースのパスタ。いやこれ絶句するほど美味でした。加えてアンガス牛と千曲市産のアスパラガスのソテーも。(中)朝早くに有明山神社へ。有明山を信仰崇拝する山岳信仰の神社で有明山山頂(中岳・南岳)に奥大宮があります。まず手水舎へ。(右)唐獅子。制作は、飛騨の山口權之正。

 日光東照宮の陽明門を模したといわれる木彫が見事な裕明門。時折そぼ降る小雨に静かに佇んでいました。

 裕明門正面の木彫。球持ち親子龍に上には粟穂に鶉(うずら)。明治35年作で、立川流の清水虎吉(東渓)によるもの。

(左)唐獅子。(中)非常に精緻な木彫です。(右)裏面にも木彫がびっしり。四方に十二支の動物が彫られていて、まるで動物園。

(左)酒呑童子。(中)七福神と天井絵。天井絵は村田香谷作。(右)躑躅咲く有明山神社。鋳物の灯籠が壊れて落ちていました。氏子の方が来られて猿の仕業と言っていました。拝殿の廻廊に猿の糞がありました。

(左)非常に特徴的な狛犬。(中)正面には天の岩戸伝説が彫られています。(右)有明山神社の額の文字は、有明ではなく、明の字の左の日が目になっています。この後、大きな猿に遭遇。

(左)魏石鬼窟(ぎしきのいわや)。坂上田村麻呂に対抗するために八面大王がたてこもったといわれる岩屋です。特異な形状を古墳であるため、弥生時代に大陸から渡来し海運を行っていた阿曇氏(あずみうじ、安曇氏)といわれています。(中)高野山真言宗の医王山松尾寺。室町時代末期の特徴を残した全国的にも珍しい造りの建物で、国の重要文化財。信府統記によると1528年、仁科盛政を開基として創建されたとされますが、創建自体は白鳳2年(651年)までさかのぼるとしています。帰りに先程の猿ともう二匹の猿に遭遇。(右)次に栗尾山万願寺へ。微妙橋(お経橋)。千手観世音を祀る、信濃三十三番札所の二十六番札所です。

(左)微妙橋へ至る道筋に佇む地蔵。(中)万願寺本堂。(右)聖天堂。見事な木彫は、明治28年に木曽福島の瀬川伊勢松作。

(左)シラネアオイ。(白根葵)。キンポウゲ科シラネアオイ属。昨年、サンカヨウの撮影に行った時に栂池高原で撮影しましたが、これを求めて訪れる人もいるようです。日本固有種の1属1種であることも理由でしょうか。花びらに見えるものはガク(萼)。(中)クマガイソウ(熊谷草)。ラン科アツモリソウ属。和名の由来は、アツモリソウともに、膨らんだ形の唇弁を昔の武士が背中に背負った母衣に見立て、源平合戦の熊谷直実と、平敦盛にあてたもの。(右)昼は地元でも人気のひさりな食堂へ。熟成味噌ラーメンと餃子を。久々にスープを全部飲み干しました。濃厚ですがしつこくなく味わい深いスープです。おすすめ。帰路は大岡道の駅に寄って大好きな薄焼きと行者にんにくを買いました。行者にんにくは、醤油漬けと胡麻油で炒めて行者にんにく味噌にしました。

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GWの前半は、山菜採りと松代夢空間のハイキングと春爛漫の髻山へ(妻女山里山通信)

2018-04-30 | アウトドア・ネイチャーフォト
 GWの初日は、まず早起きして某里山へコシアブラを採りに行きました。午後は妻女山奥の陣場平へ。帰りには山蕗と山椒の若葉を採り、調理しました。前半最終日はセリバオウレンのその後を調査に髻山へ向かいました。例年より春の進行が10日から2週間も早く、ぼやぼやしていると撮影しそこなってしまうので、大忙しの連休です。

(左)早朝の里山から下界を見下ろします。朝靄で霞んでいます。(中)こんな森でコシアブラを探します。他の木々も芽吹いているので、見つけるには確かな同定する眼力がないと駄目ですね。(右)先週には硬い芽だったのですが、1週間でほとんどが開いてしまいました。その中からいいものを採取します。ここは登山道からも離れているので、まず訪れる人はいません。

(左)午後は妻女山奥の陣場平へ。翌日が松代夢空間主催の「妻女山 自然と歴史のハイキング」が行われ、私がインタープリターをして皆さんを案内するので、貝母の状況を確認に来ました。手前は、先週作った落葉松の丸太のベンチです。(中)残花です。結実したものもたくさんありました。(右)貝母(編笠百合)の実です。

(左)今年は15日頃が満開で、22日までが見頃でした。例年より10日から2週間ほど早めでした。開花情報は毎年このブログでアップします。(中)帰りに山蕗と山椒の若葉を採りました。山蕗は原木栽培している椎茸と薄味で煮付けました。佃煮と違って蕗の風味が充分に味わえます。山椒の若葉を少し加えました。(右)山椒の若葉は、仲間と作っている自家製味噌と山椒味噌にしました。山椒の若葉を酒と味醂を加えてフードプロセッサーで細かくし、ほぼ同量の自家製味噌とフライパンで練ります。そのままで酒の肴に。焼きおにぎりによし、鮎や旬の鰆の焼き魚にもよし。

(左)翌日の29日は、松代夢空間主催の「妻女山 自然と歴史のハイキング」。妻女山駐車場から右の林道を登っていきます。(中)途中で皆さんに紹介したイカリソウの群生地。今年は少し花が少なめです。他にもニワトコやガマズミ、ウバユリ、オヤマボクチなどを紹介しながら登りました。(右)斎場山(旧妻女山)で、古代科野国と川中島合戦の話をしました。

(左)次に御陵願平にある大きなイノシシのヌタ場(泥浴び場)へ。イノシシの足跡がたくさんありました。(中)泥浴びしたイノシシが体を擦り付けた跡。(右)近くに咲いていたマルバアオダモの花穂。
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(左)ホタルカズラの小さな群生地を紹介。(中)堂平大塚古墳へ。このカットは1週間前のものです。残花になっていました。(右)その下の谷にある蟹沢(がんざわ)の泉へ。上杉謙信の陣用水と伝わっています。

(左)参加者が見つけて、この花なんですかと、フデリンドウです。(中)堂平大塚古墳のログハウスに裏のヤマツツジ。今は亡き友人が植えたものです。(右)満開に咲き誇っていました。

 ログハウスからの北アルプスの眺め。仁科三山が見えます。眼下には千曲川。皆さんこの景色に感動されていました。見えている山は、仁科三山の鹿島槍ヶ岳です。

(左)最後は上杉謙信の陣城跡と伝わる陣場平へ。菱形基線測点の説明や、陣場平の歴史を説明しました。サンコウチョウの鳴き声がしたので、静かにと言って聴いてもらいました。「月日星ホイホイホイ」と鳴くといわれます。(中)シナノタンポポも紹介しました。(右)12時半ごろ下山して、清野の「はなや」へ。あんず膳を頂きながら歓談。これに蕎麦がつきます。

 解散の後、椎茸が大きくなっていたので採りに行きました。松代方面の展望。先週と比べてもずいぶんと緑が濃くなりました。信州の春は猛スピードで駆け抜けていき、あっという間に初夏になります。

 前半最終日は、髻山へセリバオウレンのその後を確認しに行きました。満開の桃の花と林檎の花の向こうに髻山。

(左)登山道の脇にイカリソウの群生地が。カタクリは咲き終わって結実。(中)アケビ。ミツバアケビの実は、料理に使えます。(右)茎が角張って大きいのでアマドコロ。妻女山のはナルコユリです。

(左)山頂近くに咲いていたラショウモンカズラ。(中)林道脇に群生して咲いていたスミレ。見たことがないので帰化植物かと調べたらそうでした。明治以降に帰化したアメリカスミレサイシン。別名、レズビアン・フラワー。食用や薬用になるそうです。(右)リンゴの花。

 藪こぎをしてセリバオウレンの群生地へ。結実していました。生態を知りたいので、少し切り取って持ち帰りました。育ててみます。ここに至る道もなく、人知れず咲いては散り、生き続けてきたのでしょう。

(左)髻山山頂。9時半なので誰もいません。(中)天測点。北海道に8基、京都・兵庫・大分に各2基、長野県にはここだけ。貴重です。(右)東側に山座同定の写真が。冬季は外しておいたのでしょうか。

 その東方の山座同定。白根山は噴火の恐れがあるため、近くを通る道路が通行止めになっています。情報の確認を。

 南方の善光寺平の山座同定。霞んでいてもうひとつ正確ではありませんが。

 下山は登山道ではなくバリエーションルートへ。そこで見つけたニリンソウの大群生地。

 桃と林檎の花が満開。心が癒やされる風景です。実は山頂近くでひとり、林道でひとり、駐車場でひとり、ハイカーに出会ったのですが、皆若い女性でした。色々話して花情報を教えてあげたり拙書の紹介もしたり。山ガールが増えるのは嬉しいですね。さて、連休後半も予定がつまっています。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

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信州妻女山の陣場平の貝母(編笠百合)が散り初め。里山整備をしました(妻女山里山通信)

2018-04-22 | アウトドア・ネイチャーフォト
 21日(土)の午前中は、某山へ山菜採りに。午後は妻女山の陣場平へ。30人ほど訪れてくれました。東京からいらした女性も。富山や新潟。首都圏や関西からも訪れてくれてます。

 仁科三山。左から爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳。手前の山が空と同じ色をしているので、北アルプスがまるで空に浮いている様な不思議な風景でした。

 妻女山陣場平の貝母(編笠百合)。最高気温が29度と暑く、日向の貝母は少し閉じ気味でした。団体さんが訪れたので、陣場平の歴史や貝母の生態などについて説明しました。暑い日でしたが湿度が低いので木陰にいると快適でした。

 貝母の背後で満開のカスミザクラ。ヤマザクラやオオヤマザクラ(ベニヤマザクラ)も満開です。例年ならゴールデン・ウィークに咲く花です。貝母も例年より10日ほど早く咲きました。

 落葉松とカスミザクラとコナラの森の木漏れ日に咲く貝母。4月の茶花なので、お茶を嗜む女性には馴染みの花です。薬草ですが、かなり強い毒草です。

 貝母の葉先はクルッと巻いていて他の茎に絡みついています。これでお互いがスクラムを組んで、この時期に来る爆弾低気圧の暴風雨から身を護るのです。おそらく原産地の中国でも暴風雨が吹き荒れることがあるのでしょう。

(左)オオヤマザクラ(ベニヤマザクラ)。(中)山椒の若葉。これで山椒味噌を作ります。おにぎりや鮎の焼き魚につけると絶品です。実は縮緬山椒にします。(右)カタクリの群生地に行ってみましたが、葉は出ているものの、花は数えるほどしかありませんでした。今春の気候は、カタクリにとっては厳しいものだったのかもしれません。

(左)山吹。「七重八重 花は咲けども山吹の 実の(蓑)ひとつだに なきぞ哀しき」江戸城を築城した太田道灌の逸話が有名です。(中)シロバナケマンの群生地に少しムラサキケマンに近い色のものがありました。毒草ですが、氷河期の生き残りといわれるウスバシロチョウ食草です。5〜6月に陣場平で舞う姿が見られます。(右)山菜も例年より早く出てしまいました。ウド、タラの芽、ハリギリ、コシアブラ。里山の恵みです。

(左)翌日の22日(日)は、妻女山里山デザイン・プロジェクトのメンバー3人で、陣場平の整備をしました。冬に誰かが切り落としたままの落葉松を玉切りしました。そして、ノイバラの除去も。里山保全は大変です。(中)玉切りした落葉松でK氏がベンチを作りました。丸太のままなので景観も損ないません。腰掛けてゆっくり貝母を観てください。5〜6月にはウスバシロチョウが、7月にはオオムラサキが舞います。(右)信州では珍しいシロバナタンポポ。関西以西ではセイヨウタンポポが入ってくる前は、これが主流だったとか。

(左)キジムシロ。春に咲くバラ科の黄色い花は、キジムシロ、ミツバツチグリ、ツルキンバイ、ヘビイチゴ、オヘビイチゴはそっくりで同定が難しいのです。(中)ユキノシタ。妖精の様な羽衣を纏った天女の様な可憐な花を咲かせます。(右)ヤマツツジがもう咲いていました。この蜜は吸えますが、レンゲツツジは猛毒なので吸ってはいけません。

(左)拙書のコラムでも載せているコナラにリンゴをならす小さな虫の仕業。虫こぶ(ゴール)です。(中)タチツボとかマキノとかエイザンとかつかない、ただのスミレ。妻女山松代招魂社の境内に咲いています。(右)上杉謙信槍尻の泉の上に咲くクサノオウ。毒草です。以前、小学生の遠足に出会った時に児童が触っていたので、先生に危険な毒草なので触らないように言ってくださいと。拙書を見せたら子供たちになにか話してもらえませんかと言われて、拙書の写真を見せながら妻女山山系の自然の話を、子供達が興味を持ちそうな内容で話しました。前に絶妙な質問をしてくれる男の子がいて、非常に面白かったですね。

 招魂社に咲く八重のこれはエドヒガンでしょうか。この花びらを採って塩漬けにして桜茶を作ります。おにぎりに巻いたり、桜稲荷寿司とかもいいですね。

 妻女山(旧赤坂山)展望台から松代方面の眺め。奥の根子岳と四阿山の雪もだいぶ溶けました。29日は、松代夢空間主催の「妻女山 自然と歴史のハイキング」が行われ、私がインタープリターをして皆さんを案内します。自然や歴史の話がてんこ盛りです。参加ご希望の方は、松代夢空間026-285-0070にお問い合わせください。参加費は2000円で、ハイキング後ははなやであんずおこわ御膳の昼食がつきます。拙書の販売もあります。1700円での販売なのでお得です。お釣りのないようにお願いします。貝母は見頃を過ぎますが、糸巻きの様な実が見られます。他にも色々な花が咲き乱れるので、紹介していきます。古代科野国や川中島の戦いの話もしますので、歴史好きにもおすすめです。
 さて、来週末からはいよいよゴールデン・ウィーク。更に忙しくなります。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。


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信州妻女山の陣場平の貝母(編笠百合)が満開。来週末(21・22日)まで見頃!(妻女山里山通信)

2018-04-14 | アウトドア・ネイチャーフォト
 妻女山里山デザイン・プロジェクトが保護活動をしている妻女山奥の陣場平の貝母(編笠百合)が満開になりました。貝母の歴史や薀蓄(うんちく)については、一つ前の記事を御覧ください。

 見事に咲きました。例年より10日から2週間ほど早めです。来週末、21日(土)、22日(日)は天気もいいので最高の花見になるでしょう。21日は午後から。22日は10時から午後2時頃まで現地で撮影や保護活動をする予定です。おいでになられたら気軽に声をかけてください。貝母についてや保護活動について、また、陣場平の歴史や周辺の里山情報などをお話します。先週の私のブログを見て見に来られたというご夫婦と、堂平大塚古墳で邂逅しました。そういう出会いもまた楽しいものです。

 2009年にもの凄いヤブの中で、僅か四畳半ほどの群生を見つけ、ヤブを切り開いて仲間と保全活動を初めてここまで増えました。

 貝母は俯いて咲くので下から覗かないと花の中は見られませんが、見ると和名の編笠百合の名前がなるほどと分かります。何度も書きますが、薬草ですが誤って食べると死亡することもある毒草です。決して持ち帰らないでください。

(左)オオズキンカブリタケ(大頭巾被り茸)。水溶性の微毒があるので、一度茹でこぼしてから調理します。クリーム煮、リゾット、パスタなどに向いています。(中)クサボケももう咲いていました。(右)シロバナケマン。毒草ですが、ウスバシロチョウの食草です。

(左・中)タチツボスミレ(立坪菫)。里山ではもっともよく見られるスミレです。いたるところに群生地があります。(右)シナノタンポポ。カントウタンポポの亜種で、近年はセイヨウタンポポとの交雑種が増えて貴重です。

(左)ミヤマウグイスカグラ。夏に甘い赤い実がなります。子供の頃のいいおやつでした。(中)カスミザクラ。例年ならGW初めにに咲く花です。(右)オオヤマザクラ(ベニヤマザクラ)も咲いていました。


 満開のカスミザクラ。

 カスミザクラ。

 会津比売神社の参道のソメイヨシノは、北向きで日当たりが悪いのでまだ見頃です。

 上信越自動車道上のカスミザクラ。高速道路と国道403で一日45000台の交通量があります。高速ができて赤松が一斉に枯れ始めました。ほとんど枯れました。ネムノキや山栗も枯れました。高速沿いの杉の葉も赤く枯れています。原因はマツノマダラカミキリではありません。排気ガスです。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

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信州妻女山の陣場平の貝母(編笠百合)の開花状況とカタクリの開花。展望台の満開のソメイヨシノ(妻女山里山通信)

2018-04-11 | アウトドア・ネイチャーフォト
 妻女山里山デザイン・プロジェクトが保護活動をしている妻女山奥の陣場平。翌日は、ノイバラが貝母の繁殖地に侵入してきたので、その除去に向かいました。道具を運ぶため車で登る途中で、千葉から来た男性と邂逅。どちらまでと聞くと陣場平と。では先に行って待っていますと。陣場平へご案内し、歴史や貝母の説明を。その後、堂平大塚古墳へ。地元で謙信の陣用水と伝わる蟹沢(がんざわ)へもご案内。郷土史研究家で地元ならではのガイドです。拙書の愛読者とも度々出会います。それが楽しいのです。本とかブログとかでは書けない裏情報とか冗談も言えますし。

 陣場平の貝母(編笠百合)。昨日に続いて最高気温が10度ぐらいと低いため、開花は進んでいません。私が発見した2009年の初夏には、四畳半ぐらいだった群生地が、私が2年かけて行った除伐や妻女山里山デザイン・プロジェクトの保護活動でこれだけ増えました。感慨深いものがあります。左に見える空き地には、ヨシとノイバラが侵入して来ましたが、昨年妻女山SDPの仲間と除去作業をし、貝母の種や球根を蒔きました。ここにも発芽しています。いずれ現在の二倍以上の群生地になると思われます。楽しみです。しかし、際限なく増えるわけではなく、昔畑だったところだけです。周囲とは土質が異なるのです。

 日当たりのいいところは、ほぼ満開ですが、日陰はまだ蕾ですし、芽生えたばかりのものもあります。完全に満開になるのは20日頃でしょうか。花冷えの北風の微風に揺れています。じっと観ていると心が安らぎます。

 前回の記事で撮影した花。ややハイキーだったので撮影し直してみました。和名は編笠百合ですが、花の中を覗くと意味が理解できます。4月の茶花なので、お茶を嗜む方には馴染み深い花です。薬草ですが、かなり強い毒草です。誤って食べると死亡する可能性もあるので、持ち帰りは厳禁です。
◉「時々の 花は咲けども 何すれぞ 母とふ花の 咲き出来ずけむ」丈部(はせつかべ・はせべ)真麻呂(万葉集)
 これが貝母のことであるという説があります。薬用に持ち込まれたのが江戸時代なのでしょうか。丈部真麻呂は、遠江国山名郡(現在の静岡県袋井市)で徴兵され九州に派遣され国境警備にあたった兵士・防人(さきもり)でした。
 意味は、季節ごとに花は咲くのに、どうして母という花は咲かないのだろうか(咲くのだったら摘み取って共に行くのに)。防人というのは、21歳から60歳までの健康な男子が徴兵されました。任期は三年で、延長もされたそうです。食料・武器は自弁で帰郷は一人で帰るため、途中で野垂れ死ぬ者も少なくなかったとか。人民には重い負担になったようです。

 堂平大塚古墳に咲いていたスミレ。花の後ろの天狗の鼻の様な距(きょ)まで白かったらシロバナタチツボスミレなのですが、そうではないのでオトメスミレ(乙女菫)の様です。しかも赤い斑入りで繊毛が見えます。アカフケオトメスミレでいいのでしょうか。スミレの同定は本当に難しい。

 陣場平から1キロほど先にあるカタクリの群生地に向かう途中に咲いていたキブシ。キブシの簾(すだれ)が山を彩ると、春真っ盛りだなと思います。

 カタクリは咲き始めでした。1万株ぐらいあるでしょうか。しかし、登山道からも外れているので、この群生地を知っている人はごく僅かです。千曲市のサイトでも紹介されていません。カタクリの花は温度により開閉します。花びらの温度が17-20度で開花し、25度では完全に反り返るといいます。気温はそれほどなくても、直射日光に当たると温度が上昇するようです。種にアリが食料とするエライオソームという物質がついているため、アリによって運ばれるアリ散布植物の一種で、日本には200種以上あります。
◉「もののふの 八十娘(やそおとめ)らが 汲み乱(まが)ふ 寺井の上の 堅香子(かたかご)の花」(万葉集/大伴家持)
 当維持29歳の大伴家持が、赴任先の越中国府の伏木(現在の富山県高岡市伏木に5年間赴任)で、寺井の井戸(井泉の跡と歌碑がある)の周りにたくさん咲くカタクリを宮中の乙女になぞらえ、都を懐かしんで詠んだ歌だといいます。カタクリが、美しい乙女に見えてきます。
 カタクリは別名を初百合ともいいます。片栗粉で名前だけ残っていますが、江戸時代の、『茅窓漫録』に「病人飲食進みがたく、至りて危篤の症になると、かたくりといふ葛粉のごとくなるものを湯にたてて飲ましむ」とあるように、薬草として用いられました。ちなみに花言葉は「初恋、嫉妬、寂しさに耐える」。

 妻女山展望台から見る斎場山(旧妻女山)。山頂は古代科野国の古墳(円墳)です。地元で第四次川中島合戦の上杉謙信の本陣と伝わるのはここです。現在の妻女山(旧赤坂山)ではありません。花見客がたくさん訪れていました。時間が許す限り歴史ガイドをしました。花冷えでさすがにバーベキューをするグループはいませんでした。

 展望台から見る東に戸隠連峰、右に飯縄山。飯縄山の歴史については、拙書で詳しく書いています。謙信も信玄も尊崇した山です。飯縄権現は、白狐に乗った烏天狗、謙信の兜の前立てです。

 三枚の望遠カットをフォトショップで合成してみました。千曲川河川敷の桃も咲き始めました。15日の長野マラソンの頃には満開になり、土手の菜の花も咲いているかもしれません。レンギョウに続いてユキヤナギも咲いています。速すぎる春の進行に体がついていけません。杉は終わりましたが、檜の花粉と激しい気温差での自律神経失調症で絶不調です。「木の芽時」はご用心。体が壊れると精神にも影響しますからね。わが家の山のタラの芽がもう開いていました。さっそく天ぷらで堪能。これからハリギリ、コシアブラと続きます。
 11日現在、梅、杏は散りました。ソメイヨシノも散り始めています。桃はもう満開のところも。カスミザクラやオオヤマザクラはこれからです。

妻女山の陣場平(上杉謙信の陣城跡)の貝母(編笠百合) YouTubeのページでは、ハイビジョン(720p)でご覧いただけます。


『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

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信州妻女山の陣場平の貝母(編笠百合)が開花。妻女山の桜は満開。森の杏は散り始め(妻女山里山通信)

2018-04-07 | アウトドア・ネイチャーフォト
 私が仲間と主宰して貝母の保護活動をしている妻女山奥の陣場平。昨夜の暴風雨で、大丈夫だっただろうかと観察に行きました。『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)でも地図と写真と文章で紹介しています。信濃毎日新聞の松代夢空間のハイキングの記事や、一面の「斜面」でも紹介され、このブログを見て訪れる人も増えました。

 心配は杞憂に終わりました。それより既に開花していることに驚きました。同じ様な春だった2016年とよく似ています。この写真の左の、昨年仲間と侵入してきたヨシとノイバラを除去し、貝母の種や球根を蒔いたところも発芽しています。いずれは、このカットの倍以上の面積の群生地になると思います。

 昨夜の暴風雨の雨粒がキラキラと輝いています。15日には満開になり、22日頃までは満開の状態が続くでしょう。松代夢空間のハイキングが行われる29日には、既に結実していると思われます。

 花のアップ。和名を編笠百合という理由が分かります。葉の先がクルンと巻いて茎にからみあいスクラムを組んで、この時期に発生する爆弾低気圧から身を守っています。美しい花で薬草ですが、同時に誤って食べると死亡する可能性もある強い毒草です。決して持ち帰らないでください。

 用事を済ませて、千曲市森のあんずへ。平地のあんずは昨夜の暴風雨で散っていました。中間地のものも散り始め。標高の高い山際のものは満開でした。明日が見頃の最後でしょう。

 山際の大光寺下のあんずの花が満開です。花冷えで昼に8度だったので数日は持つでしょう。しかし、花期は短いのです。

 その下の花は、散り始めていますが、まだ見頃です。『放浪記』で有名な林芙美子の「花の命は短くて 苦しきことのみ多かりき」を思い出します。

 なんでしょうね。桜は武士道とか男性的なイメージですが、杏は女性的なイメージですね。それも童女が似合う。早朝に農薬散布をしているので、畑に入ったり花の香りを嗅ぐのは止めた方がいいです。

 あんずの花は、種類によって全く異なる色や文様を見せてくれます。あんずの花の種類に関しては、2015年のこちらの記事をお読みください。
あんずの花の種類の多さに驚愕。千曲市森、あんずの里は満開。今週末見頃です(妻女山里山通信)

(左)あんずの樹下に咲くトウダイグサ。種類が多く細かな同定が困難な花です。通りがかったご夫婦が、面白い花だねなんだろうと言うので教えてあげました。待ち受けにすると撮影していました。(中)山吹の花も開花。(右)興正寺の枝垂れ桜はあっという間に咲いて散り始めていました。季節の移り変わりの速さに体がついていけません。

 薬師山からの展望。集落内のあんずは、新築や増築でかなり減りましたね。あんず農家も高齢化で減ってきたので、耕作放棄地でしょうか、あんずの幼木を植えている場所がいくつかありました。

 帰りに妻女山展望台へ。ソメイヨシノが満開です。花見客が大勢訪れていました。気温は8度に下がりました。中央は茶臼山。やはりソメイヨシノが満開です。松代城址と象山のも満開です。千曲川河川敷では、桃も咲き始めました。来週の長野マラソンの頃には満開になるでしょう。レンギョウ、ユキヤナギも咲いています。

 上信越自動車道のカーブの向こうが松代城址。松代中学の桜も満開です。世界的アコーディオン奏者のcoba。モーニング娘。18の羽賀朱音ちゃん、そして私の母校です。信州の春は。猛スピードで駆け抜けて行きます。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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信州千曲市森のあんずが開花しました。見頃は今週末。妻女山の貝母もすくすくと成長(妻女山里山通信)

2018-04-01 | アウトドア・ネイチャーフォト
 3月31日に信州千曲市森のあんずの開花宣言が出ました。冬から急激な暖かさで自律神経失調症に苦しむ毎日ですが、意を決して撮影にでかけました。タイトルに、満開は週末と書きましたが、この暖かさで早まりそうです。木、金の雨が、花散らしの雨にならないといいのですが。その後、雨は土曜日の曇一時雨に変わった様ですね。日曜日まで大丈夫でしょう。10日までは楽しめそうです。ソメイヨシノも里では咲き始めました。レンギョウの黄色い花も賑やかです。あんず畑の下では、スイセンやタンポポ、スミレ、カキドウシ、オオイヌノフグリ、トウダイグサ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、ハコベ、タネツケバナなどが咲いています。探してみてください。

 拙書『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林の大峯山の97ページでもほぼ同じアングルでのカットを紹介していますが、まだ咲き始めです。本では満開のカットを載せています。

 樹齢が250年以上というあんずの巨樹。森のアンズは、天和年間(1681~1683年)元禄時代、伊予宇和島藩主伊達宗利侯の息女豊姫が、松代藩主真田幸道侯に興し入れの際、故郷の春を忘れじとして国許よりアンズの苗木を取り寄せ、松代東条地区に植え付けたのが始まりとされるのですが、それ以前にも少しはあった可能性はあります。安永年間(1772~1780年)松代藩は、森村・倉科村・生萱村・石川村などへ苗木を配布し、栽培を奨励しました。そのため松代藩の領地の家々にはあんずの木が普通にありました。

(左)そのあんずの巨樹の花のアップ。現在はピンク色の花が主流で、それが杏の花の色と思っている人が多いと思いますが、在来種は白っぽく遠目で見ると雄しべの黄色と合わさって、コーラルピンクに見えるのです。高校時代に校舎の窓から見えた森の杏の景色はそれでした。(中)その巨樹の上にあるテントの売店。篠ノ井塩崎の岡村さんの売店です。(右)買い求めた天日干しのあんず。炊き込みご飯にしても美味です。姫杏の焼酎漬け。これも今や希少です。丸茄子の粕漬け。食品会社のものと違って手作りなのでおすすめです。帰宅後は、昨年作った杏の焼酎漬けの焼酎をお湯割りでいただきました。子供の頃、祖母が紫蘇巻杏のシロップ漬けを作ってくれて好きだったのですが、それも今は見られないですね。

(左)毎年撮影する某所の在来種の花。拙書にも93ページに載せています。(中)廃屋と杏の花。(右)母方の祖母が眠る興正寺へ。枝垂れ桜が咲き始めていました。

 その山門の「子持龍」は、天才・立川和四郎富昌の作。一見の価値があります。和四郎富昌は八幡の武水別神社の再建中でした。そこで、森出身の弟子・宮尾八百重を案内役に住職、世話人、名主らが建築現場に赴き建築を依頼。引き受けた富昌は三月頃から、父富棟が寛政二年(1789)に建築した善光寺大勧進の表御門形式を参考に絵図面を制作。四月には八百重の家に投宿し近くの薬師山に登って酒宴を催し、満開の杏花を愛でたといわれています。夜は篝火の下で鼓を鳴らし謡曲の「鞍馬天狗」を吟じ、見事な龍を描き上げ、村人や近郷近在の話題をさらい、村では日本一の宮大工が来たと喜んだそうです。興正寺は、浄土宗西京大谷知恩院の末派で、創立年は不詳。
 彼の木彫は、京都御所の建春門の「蟇股(かえるまた)の龍」、遠州の「秋葉神社」、諏訪の「諏訪大社下社拝殿」、善光寺大勧進御用門「江梁の龍」、松代町西条の白鳥神社の「神馬」などがあります。また、同市屋代の須々岐水神社、土口の古大穴神社にも富昌の作があります。左右にある波の彫刻は、葛飾北斎の影響を受けたものともいわれていますが見事です。

(左)花見客もあまり来ないはずれの小道。樹下にはカキドウシやタンポポ、スイセンやヒメオドリコソウ。(中)日向ぼっこするヒオドシチョウ。(右)杏畑の脇にひっそりと咲くスミレ。カタクリなどと同じアリ散布植物です。

(左)標高の高い山際はまだ蕾か三分咲き。今週末は満開でしょう。(中)レンギョウと杏の花。大きな木は欅。(右)杏の花と少女は似合います。伊予宇和島藩主伊達宗利侯の息女豊姫のイメージが、そう思わせるのでしょうか。

(左)禅透院のサンシュユ(山茱萸)。(中)その鐘楼と杏の花。在来種はまだ蕾でした。(右)興正寺近くの古民家の在来種の杏の花。

 薬師山から見るあんずの里。昔は家々の屋根が藁葺きで、全く異なる趣がありました。

(左)花見客がだれも訪れない岡地へ。菅原道真を祀る岡地天満宮。この神社には、菅原道真の木像と、法華経妙荘蔵王品一基が所蔵されていますが、菅丞相書『法華経並びに親作木像記』によると、どちらも菅原道真自作のものと伝えられています。 岡地に安置されるようになった経緯は非常に複雑です。もともとの所有者は、江戸城を築城した太田道灌(「七重八重花は咲けども山吹の実の(蓑)ひとつだになきぞ哀しき」の逸話で有名)が足利学校で学んだ折りにもらい受けたとされています。ただし、道真公からどういう経緯を辿って足利学校に所蔵されるようになったかは不明です。
 第四次川中島合戦の折に、ここ岡地には観音堂の大伽藍があったそうですが、戦火のために焼失したと縁起には記されています。その後、湯島天満宮に納めようとしたのですが、不慮の変があり果たせず、徳川家康の手に渡り、三代将軍家光へ、さらに幕府の官医であった土岐長庵の手に渡ります。土岐長庵は松代藩の真田家と懇意だったようで、真田家の菩提寺の松代長国寺(曹洞宗)に遺贈されました。更にその後しばらくは、松代の長国寺にあり、長国寺十七世千丈寛厳和尚が千曲市森の岡地に華厳寺を開いて隠住したとき(1785年)に森の岡地に天満宮を造って安置したのが始まりということです。
 現在では華厳寺は檀家も途絶えて廃寺となり(母はここで演芸会をしたそうです)、天満宮だけがあります。天満宮には、かの米山一政氏が驚嘆したという平安末期-鎌倉初期の作といわれる一刀彫の像があります。さらには、幻の善光寺五重塔建立のための試作品とされる名工・立川和四郎富棟作の「惣金厨子」があります。
 またここ岡地には、正和2年(1313)3月に焼失した善光寺、金堂以下の諸堂再建工事の折、用材を伐採、「長さ十丈ばかり材木が空中を飛翔して、その工事を助けた、という「飛柱の異」という言い伝えがあります。(中)幻の善光寺五重塔建立のための試作品とされる名工・立川和四郎富棟作の「惣金厨子」(右)かの米山一政氏が驚嘆したという平安末期-鎌倉初期の作といわれる一刀彫の像。

(左)妻女山奥の陣場平の貝母(編笠百合)の生育状況です。2016年ほどではありませんが、かなり早いです。
(中)この分だと20日頃には満開になると思われます。信毎でも何度か紹介されたので、今年も大勢の人が訪れるでしょう。私が仲間と作る「妻女山里山デザイン・プロジェクト」のメンバーで、保護活動をしています。蕾もたくさんできています。侵入してきたヨシとノイバラを除去した場所に、種や球根を蒔いたところにも発芽してきました。(右)ヤブカンゾウ。ニッコウキスゲの仲間で美味しい山菜です。

(左)江戸時代にオランダから伝わったという野良坊菜。甘みがあってたいへん美味しいナバナです。これのアサリと作るボンゴレビアンコは最高です。(中)仲間とやっている椎茸の原木栽培。どんこが大量発生。干し椎茸にします。(右)髻山で採取した山蕗をその生椎茸とでイカスミパスタにしました。絶品です。

 妻女山展望台から望む右手に茶臼山と北アルプスの白馬三山。千曲川河川敷のハリエンジュやドロヤナギの緑も鮮やかです。

(左)妻女山展望台のソメイヨシノの蕾。開花も間近です。(中)梅の花はほぼ満開。(右)庭のヒマラヤユキノシタも咲きました。

 妻女山展望台から北の眺め。右に飯縄山、左に戸隠連峰と別名戸隠富士の高妻山。

 妻女山展望台から東の眺め。松代方面です。左に拙書でも載せている奇妙山。奥に菅平の根子岳と四阿山。奇妙山の麓の斜面は杏の産地です。松代城址や象山、妻女山の桜が咲くのも間近です。信州の春は、猛スピードで駆け抜けて行きます。

毎年撮影に行っています。左のバックナンバーから毎年の4月をご覧になってください。またYouTubeにはスライドショーをアップしています。アカウント名は、saijouzanです。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。


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