モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

雷雨の山中で山菜採り

2007-05-20 | アウトドア・ネイチャーフォト
天気予報では、寒気は深夜に通り過ぎ6時以降は晴というものでしたが、現地に着いて歩き出すとポツポツと雨。登り始めた頃には本降りになってしまいました。今回登った坪山は、山梨県上野原市にある近年ヒカゲツツジとイワウチワで人気急上昇の山です。しかし、そのシーズンも終わったので、新緑をゆっくりと楽しもうと思ったわけです。

坪山は、1102.7m。標高差は540mぐらいですが、登山口の飯尾集落から頂上が見えるという急峻な山。ちょっとした岩登りやヤセ尾根もあり、低山とはいえあなどれません。大雨では滑って滑落する危険もあります。引き返そうか迷ったのですが、車中で聞いた天気予報では、雲の切れ間があり回復は早いということだったので、頂上に着く頃には雨はあがるだろうと判断して登りました。小鳥が鳴き始めたので雨はあがるだろうと分かりました。

実際その通りだったのですが、そこまでは予想以上に雨が強く、おまけに頂上近くのヤセ尾根では突然雷が鳴り出し立ち往生。風向きと雷の移動する方向をみて、しばらく動かずに様子を見ることにしました。隠れる物もない頂上で落雷にあったらひとたまりもありません。やがて陽が差してきたので頂上へ。もちろんだれもいません。まだ朝の9時前ですから。

坪山からは、佐野山方面へ。晴れたかと思うといきなりガスに巻かれたり、めまぐるしい天気でしたが、雨はもう降ることはありませんでした。雨上がりに鳴き出したヤマガラ、ウグイス、アオバズクの鳴き声が、心を和ませてくれます。すると余裕も出てきて目に付く山菜なんかを採りながらの山歩き。雨のお陰で気温も上がらず空気も爽やか。時折霧に包まれたりして幽玄な風景も楽しめました。

今回のトレッキングのフォトレポは、モリモリキッズでアップしました。ご覧ください。山では、ヤグルマソウ、ヤマオダマキ、モミジイチゴ、コアジサイなど、そろそろ夏の花が咲き始めます。

●タイトルの写真を替えました、今回の林道をもっと奈良倉山へ行ったほうから撮影したもの。一番左はもちろん富士山です。一番右が大菩薩嶺。葛飾北斎の富士の絵のように、縦に少し伸ばしてディフォルメしてあります。
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一年後の至福のためにアンチョビーの仕込み

2007-05-10 | 男の料理・グルメ
3月初旬に塩漬けして冷蔵しておいた2キロのカタクチイワシを、本漬けにしました。まずは、流水で洗って写真のようにキッチンペーパーに並べます。上からもペーパーで押さえて水気を取ります。写真は全体の4分の1ぐらいです。

それから、中骨、背びれ、腹びれをていねいに取り除きます。内蔵や鱗があったらそれも取り除きます。皮まできれいに取るとロイヤル・アンチョビーですが、そこまでしなくてもいいでしょう。今回塩蔵の前に尾を切り取っておいたのが正解でした。捌くのが容易になります。これを熱湯消毒した容器に並べるわけです。前回はお洒落に硝子容器に入れましたが、今回は量が多いのと結局冷蔵庫に入れるのでタッパーにしました。

多少すき間ができるように、クロスさせながら積んでいきます。ローリエを3枚、ブランデーを少々ふりかけます。ピンクペッパーや黒コショウの粒を入れ、オリーブ油とキャノラー油を同量ずつイワシが隠れるまで入れます。お好みでローズマリーの枝を1本入れてもよし。あとは冷蔵庫に入れて気長に1年待つだけです。

カタクチイワシなんて馬鹿安なのにアンチョビーはなんであんなに高いんだろうと思われている方は、ご自分で作ってみると分かります。手間と時間がかかるんです。まあ。それだけの喜びはありますが。キッチンがどこぞの漁港みたいなニオイで包まれるのも我慢しなければいけませんが…。街中の猫が匂いをかぎつけて集まってくるやもしれません。

このアンチョビー、市販のものより塩甘なので、そのままご飯のおかずになります。スクランブルエッグでサンドウィッチの具にしたり、パスタやピザにももちろん使えます。塩蔵しておいた汁は醤醢(ひしお)として料理に使えます。

手作りアンチョビーのレシピはこちら。アンチョビーを使った料理は、[MORI MORI RECIPE]の西洋料理にいくつかあります。特に「ミラノ風オッソブッコ」は絶品です。ぜひご覧ください。
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ヤマツツジの鷹取山アップ!

2007-05-08 | アウトドア・ネイチャーフォト
5月5日。午前中だけの予定で神奈川県相模原市(旧藤野町)の鷹取山へ家族で登りました。標高が500mもないマイナーな低山ですが、今の季節はヤマツツジが満開のはず。といっても本当にマイナーな低山なので、誰にも遭わないでしょう。しかも登山地図にもないルートから登り、登山地図にないルートで下りるのですから。

肝心のヤマツツジは、4月の天候不順のせいかもうひとつでしたが、早朝に登ったために、ウグイスやヤマガラなどの鳴き声を楽しみながらの山歩きができました。倒木だらけのヤブこぎがありましたが、真っ白に咲くマルバアオダモを撮影できました。他には、草丈が2センチにも満たないコケリンドウの可憐な花も見つけられたし、駐車場かと見まがうような高速の大渋滞にもそれほどはまらずに帰れたしと、まずまずのハイキングでした。

今回のトレッキングのフォトレポは、モリモリキッズでご覧ください。花に昆虫も飛び始めました。マイナーな低山も見捨てたものではありません。ぜひご覧ください。
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奈良倉山-旧佐野峠道アップ!

2007-05-02 | アウトドア・ネイチャーフォト
4月28日。寒気が流れ込み、午後からは大荒れになるという予報の中、山梨の奈良倉山へ。
しかし、早朝からなにやら怪しげな空模様。気温はなんと5度。案の定突然の突風に雨。かと思うと晴天に爽風。いやはやドラスティックな一日でした。

今回は、長作から地形図の破線通りと思われる登りと、1170m峰から飯尾へ下る、旧佐野峠道を地形図の破線を辿ってみましたが、やはり予測通り最後はヤブコギとなりました。
それでも芽吹きの黄緑と咲き誇る野草、やや遅めの山菜が充分に楽しませてくれました。

今回のトレッキングのフォトレポは、モリモリキッズのフォトルポをご覧ください。花と山菜が満載。山はこれからが一番命が輝く季節です。
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