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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

妙高山登山口の燕温泉へ。不動滝と惣滝。火祭りで有名な関山神社へ(妻女山里山通信)

2020-06-30 | 歴史・地理・雑学
 三泊四日の旅最終日。窓を少し開けて蚊取り線香を焚いていたのですが、六ヶ所刺されました。おそらくスマホをするために街灯の下に行った時に刺されたのでしょう。

 朝6時半ごろの道の駅しなのから望む妙高山。手前の柵の下には池があって、昨夜はカエルが鳴いていました。満天の星空で、北斗七星が光っていました。今日は、妙高山の登山口にある燕温泉に向かいます。まず杉ノ沢へ下り、399号を池の平、赤倉温泉へ。ここまでは広い道です。

 赤倉温泉で突き当りを少し登ると右に足湯。その先の角を右に曲がると関温泉へ。ここからは道幅が狭いので対向車に要注意です。写真は、大田切渓谷に出たところ。対岸の上に関温泉が見えます。

 渓谷にかかる不動滝。落差は20m。以前はもっと落差があって大滝とも呼ばれていたそうですが、滝壺が土砂で埋まってしまったとか。

(左)橋を渡って対岸へ。道路脇に駐車して大滝不動尊へ。(右)150mですが、高齢者や子供、山登りに慣れていない人は止めたほうがいいほどの道です。こんな風にトラロープもあります。

(左)足元は悪く、幅が30センチもないところも。水たまりもあります。下は崖です。(右)大滝不動尊。

 そこから望む不動滝。

 39号のT字路を左折してすぐに謙信の隠し湯ともいわれる関温泉。そこを抜けて3キロほど登ると写真の燕温泉です。トイレのある下の広い駐車場(無料)に車を止めて登ります。ここでカメラのバッテリーが、予備も含めて切れました。充電ケーブルを忘れたのです。なので、以下の写真はiPhoneです。画質はそれなりです。燕温泉の名前の由来は、イワツバメが大量に営巣するから。

(左)登山道案内図。大倉谷は台風の影響で橋が壊れたのか渡河できないと書いてありました。(右)登ってほどなく黄金の湯。標高1150m。泉質は、硫黄泉・炭酸水素塩泉・硫酸塩泉などで、美人の湯ともいいます。下側に女湯があります。小さな木の物置みたいな脱衣所があります。ここで、入浴セットを持ってこなかったことに気づきました。しかし、下まで戻って取りに行くずくがありません。この先の下には河原の湯があります。両方とも無料ですが、冬期は閉鎖です。

 少し登って落差80mの惣滝。少し危険ですが、遊歩道を伝って滝壺まで行けるそうです。しかし、カメラが使えないのでは。またにしましょう。

 見上げる妙高山(2454m)の雄姿。温泉街に戻る途中で、下から妙高山に登るという青年と邂逅。長野市から来たというので拙書の紹介をし、URLカードを渡しました。昼頃に山頂は厚い雲に覆われましたが、無事に登頂できたでしょうか。妙高山の妙は奇妙を思い浮かべると思いますが、本来は妙(たへ・たえ)といって言いようもないほど優れていることをいいます。妙齢・妙麗といいますね。また、松代には奇妙山という山があり拙書にも載せていますが、本来は帰命山であり帰命無は南無と同じで、身命を投げ出して仏の教えに従うことです。但しそれは思考を止めて盲信せよということではなく、精進するということです。

 温泉街に下ると、土産物店おじいさんが、休んで行きなさいよと。冬に学校に行くときは、スキーで駅まで下って、帰りは担いで登ってきたとか。15キロぐらいありますよね。行きはいいでしょうけどと聞いたら、当時は当たり前だったから辛いとか嫌だとか思ったことはなかったそうです。豪雪地帯ですが、屋根にはパイプが張り巡らしてあり雪下ろしは不要。道路にも融雪装置があります。むしろ下の人がうらやましがるそうです。ただ、後継者がいないなどで、三軒が廃業したそうです。往時ほどではないものの、駐車場はほぼ満車だったので、常連さんは戻ってきているのでしょう。写真の右手は、斑尾山。その奥は志賀高原の山々。

(左)39号を下って火祭りで有名な関山神社へ。本殿は文政元年(1818)に再建されたもの。(右)拝殿の両側の木鼻には、唐獅子と貘(バク)の見事な木彫。上越、中越、北信には、幕末から明治にかけて活躍した宮彫りの名工、北村喜代松がいたのですが、これは彼が生まれる前のものです。先代、あるいは先々代の作でしょうか。

(左)拝殿に奉納された「信州川中島甲越合戰陣取畧繪圖」。左になぜか武田 典厩 信繁の墨絵の肖像画が奉納されているのです。(右)私が持っている資料。「信州川中島合戰陣取畧繪圖」臨江齋画。更級郡北原村(長野県):松屋栄助再板とあるので、左の絵を模写したものでしょう。江戸時代中期以降、庶民の旅行が盛んになります。善光寺参拝の土産として、こういう川中島合戦絵図がいくつも作られ、飛ぶように売れたそうです。南の文字の下にある妻女山の位置は、現在の妻女山(旧赤坂山)ではなく斎場山(旧妻女山)の位置になっています。ここが上杉謙信が本陣としたと地元で伝わる山頂で円墳です。拙書では地図や歴史を詳しく記しています。

 妙高堂。本来は、妙高山の山頂に鎮座していた阿弥陀堂に木曽義仲が奉納したと伝わる阿弥陀三尊像が安置されています。明治政府は、神仏分離や廃仏毀釈、南方熊楠が猛反対した合祀令などにより、日本の伝統文化や自然(鎮守の森)を破壊しました。明治維新は、欧米の金融機関による薩長を傀儡とした軍事クーデターだったのです。

 関山石仏群。平安時代の作で、昔は登山道沿いの各所に置かれていたそうです。そのためか風化が激しい。裸行上人が、和銅元年(708)に初めて登頂したそうですが、当時は登山道などなかったでしょうし、装備も粗末、しかも裸行というように裸だったそうで、想像を絶します。『義経記』(ぎけいき)に、妙高山を妙観音岳と記しているのも目を引きます。
関山神社:その歴史。

 国道18号を南下して鮫ヶ尾城へ。案内所で昨年9月に訪れたときに湿原まで案内してくれたおばさんがいました。コシノコバイモの咲く場所などを教えていただいて山頂へ。山頂の本郭跡から北方の春日山城跡方面の眺め。風が吹くと気持ちがいいのですが、標高が低いので暑いです。さて、そろそろ帰路について温泉に入りましょう。

(左)帰りは北登山道を下ります。ヤマアジサイ。万葉集の二首。
「言問はぬ木すら味狭藍(紫陽花) 諸弟(もろと)らが練の村戸(むらと)にあざむかえけり」(大伴家持 巻4 773)
  (恋を語らない木ですら、紫陽花のように移ろいやすい。巧みな言葉に私は騙されてしまいました。)
「味狭藍(紫陽花)の 八重咲く如 やつ代にを いませわが背子 見つつ思はむ(しのはむ)」(橘諸兄 巻20 4448)
  (紫陽花が八重に咲くように、ますます長い年月を生きてください。紫陽花を見ながらあなたをお慕いします。)
 帰りに道の駅あらいで、スルメイカ10杯380円、幻魚の干物11匹500円、イクラとウニが鮨飯にのった丼1500円を買い帰路につきました。
(右)親不知と、ヒスイ海岸で拾った石の数々。左は、翡翠園で買ったお守りの本物の翡翠。翡翠には七色あるともいわれ、緑色、紫、黒が入ったものが有名ですが、純粋な翡翠は真っ白なんだそうです。こつは大きなものでなく小さなものを探すことです。濡れると透明感があるので波打ち際で探す人が多いのですが、ペットボトルに水を入れて、大時化の時に打ち上げられる様な石が溜まった少し中の場所で探すのもいいと思います。実は、以前に拾った石や大鹿村で拾った石を磨くために、ミニグラインダー60点のセットを買ってしまいました。おまけに、知る人ぞ知る激安通販のwishでサソリの入った琥珀を二つ買ってしまいました。鉱物の魅力にはまると底なし沼が待っています。

 『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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斑尾高原沼の原湿原・希望湖・いもり池・笹ヶ峰ダムと乙見湖(妻女山里山通信)

2020-06-28 | アウトドア・ネイチャーフォト
 三泊四日の旅三日目は、信州の高原に戻ります。平野は暑くなりそうです。8時過ぎに上越市はすでに28度ありました。

 朝6時半ごろのマリンドリーム能生から見る日本海。数え切れないぐらいのカモメが漂っています。カモメも色々種類があることを名立食堂のご主人から聞きました。これはユリカモメでしょうか。冬になると大きなオオセグロカモメが飛来すると言っていました。また、ウミネコというのも違う種類ですが、見分けがつきません。さあ渋滞が始まる前に信州へ出発しましょう。

(左)9時前に沼の原湿原の駐車場に着きました。綺麗なトイレもあります。本当は向こう側の赤池方面から来る予定でしたが、昨年の台風19号の災害で通行止め。斑尾高原の別荘街から希望湖への道を来ました。そこも多くの場所で復旧工事をしていました。大災害に遭った穂保などと違いニュースでも全くやらなかったので知りませんでした。(右)左のカットの小さな物置の向こう側から下るとすぐにこの入口です。右へ歩きます。ヒグラシの合唱とホトトギスの鳴き声が聞こえます。

(左)斑尾高原のトレッキングトレイルの地図。約80キロある信越トレイルの起点でもあります。(右)沼の原湿原のルートマップ。湿原の重要性は、近年さらに高まっています。ちなみにここは新潟県です。この辺りは時々どちらにいるのか分からなくなります。それぐらい長野県と新潟県は親(ちか)しい関係なのです。

 湿原の入り口。昨年の7月31日に訪れた時に、ここで信越トレイルを歩き始めたジョージアから来た日米ハーフの環境学を学ぶ女子大生と邂逅し、楽しいひとときを過ごしたことを懐かしく思い出しました。現在アメリカは、トランプの悪政のため新型コロナウィルスでひどいことになっていますが、彼女は元気でしょうか。遊歩道はきれいに除草されています。この先から木道になります。前回はショートコースを歩きましたが、今回は2.8キロのロングコースを歩きました。

(左)吸蜜するハナアブ。おそらく総苞が粘るノアザミでしょう。(右)カキツバタ(燕子花、杜若)。花言葉は「幸運は必ず訪れる」。アヤメ(菖蒲)と似ていますが、カキツバタは、花びらの中央に尖った白い模様があり、アヤメは網目模様があります。

 発生したばかりのヒオドシチョウ(緋縅蝶)。翅も全く傷がなく綺麗です。幼虫はエノキの葉を食べます。成虫で越冬します。春を告げる帳です。

(左)ハナニガナで吸蜜するコヒョウモン(小豹紋)。食草はオニシモツケ。やや小型です。(右)ヒョウモンチョウの仲間は似ているものが多く同定が難しいのですが、翅の裏を見ると分かることが多いのです。

 これも発生したばかりなのでしょう。綺麗です。

(左)バッタの仲間ですが初見です。調べると、キリギリス科のヒメギス(姫螽蟖)と判明しました。(右)オオヨコバイでしょうか。ハゴロモの一種であることは間違いないですね。カメムシ目ヨコバイ亜目ハゴロモ上科の昆虫です。妻女山でスケバハゴロモを撮影したことがありますが、儚げで美しい昆虫です。

(左)ニッコウキスゲで吸蜜するアゲハチョウ。(右)モリアオガエルの卵なんですが、左のはオタマジャクシになって落ちても下が水面じゃないのですが大丈夫なのでしょうか。すぐ近くが清流なので跳ねて入るのでしょうけど。

(左)咲き始めのウツボグサ(靫草)。(右)ニッコウキスゲ(日光黄菅)。我が家の畑には、私が山から移植した仲間のヤブカンゾウがあります。つぼみは金針菜といって中華の高級食材です。

 せっかくなので希望湖へ。600円で釣りができます。キャッチ・アンド・リリースです。向こうに見えるのは斑尾山。

(左)斑尾から野尻湖に戻り黒姫へ。「高沢」で昼食。希少な翡翠蕎麦と旬の根曲がり竹の天ぷら。抹茶塩でいただきます。やや緑がかったもっちりとした蕎麦で、美味でした。(右)そこから池の平のいもり池へ。新潟県です。なんとビジターセンターが取り壊されていました。聞くと老朽化で建て替えだそうです。良かった。昨年のブログにありますが、展示品が面白いのです。

(左)蓮の花。紅色のもあります。(右)ミヤマヨメナかな。湖畔の庭園なので園芸種のミヤコワスレかもしれません。

(左)シモツケソウ。妻女山にあるのは木本のシモツケです。(右)ミズチドリ (水千鳥)のつぼみ。ラン科ツレサギソウ属の多年草。別名は、ジャコウチドリ(麝香千鳥)。戻って笹ヶ峰ダムの乙見湖へ向かいます。苗名の湯から10キロほど山を登ります。

 妙高杉ノ原スキー場から望む野尻湖。山の向こうは飯山辺り。

 笹ヶ峰ダムの乙見湖から望む丸い焼山と右に火打山。天然記念物の雷鳥が生息しますが、絶滅しかかっていて危機的な状況です。

(左)アカシジミですが、実は二頭いて、手前のメスは吸蜜に夢中なんですが、向こう側にいるオスは交尾したくてたまりません。『愛の不時着』の様にはならないかもです。(右)妻女山山系では姿を消したウスバシロチョウが。

(左)レンゲツツジも今が満開です。(右)銀河の星屑の様なヤグルマソウの花も最盛期。山を下り、苗名の湯に入って長野県へ。道の駅しなのへ。FM長野のユキ・ラインハートの番組を聞きながら、田崎真也さん監修のメルローで晩餐。見上げると北斗七星。さて明日は最終日、どこへ行こうかと思案しながら眠りにつきました。

 『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

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ヒスイ海岸で翡翠探し・宇奈月温泉・生地魚の駅と北洋の館・親不知へとセンチメンタル・ジャーニー(妻女山里山通信)

2020-06-27 | 歴史・地理・雑学
 三泊四日の旅二日目は、富山へ向かいます。6時起床で、7時半に出発。鎮魂と癒やしの旅を追走するセンチメンタル・ジャーニーになりました。日本海は、今回も優しく美しい。それを育てるのが後背の山々です。

 朝9時に富山県朝日町のヒスイ海岸に着きました。左奥に親不知が見えます。すでにヒスイテラス前の海岸では、何人もの人が翡翠ハンティングをしています。親不知海岸がほとんど観光客なのに対して、こちらはガチです。ほぼプロの人ばかり。装備が全く違います。ウェーダーを履いて海に入ったり、長い柄の先に網のお玉をつけたり。拾った石の量も凄いです。私も一時間少し探しました。成果は最後の日のブログにアップします。

(左)ヒスイテラスの屋上から、あいの風とやま鉄道と国道8号。トラックドライバー御用達のドライブインきんかい。ここのタラ汁定食はおすすめ。ずっと左にある食堂金森のタラ汁も絶品でした。(右)ちょうど上り下りの電車が来ました。国道8号から県道13号に左折して、田園地帯を宇奈月温泉に向かいます。

(左)富山地方鉄道本線宇奈月温泉駅前の噴水。温泉です。(右)駅前の風情ある踏切。車は宇奈月公園の横にある駐車場へ。無料です。温泉街は狭いので歩くことをお勧めします。

 黒部峡谷鉄道の宇奈月駅は、宇奈月温泉駅から200m。通称トロッコ電車がやってきました。右の青い階段を下ると、左の赤い橋へ続くやまびこ遊歩道。左のトンネルから宇奈月ダムまで行けます。昨年の11月に訪れた際は、紅葉が見事でした。川魚を追って黒部川をさかのぼってきたのでしょう。カモメが舞っていました。

 トロッコ電車が出発しました。乗客はわずかです。ただ温泉街のホテルの駐車場には、たくさんの車が止まっていました。県外ナンバーも多く、団体客も見かけました。ここから県道14号、53号を走って生地(いくじ)の魚の駅へ向かいました。約30分です。

(左)生地の魚の駅。左に鮮魚店と土産物店。右にレストラン「航海灯」と案内所。昨年と比べると客は少ないですね。(右)目の前に黒部漁港。ここであがった地魚が食べられます。

(左)昼は「航海灯」へ。はずれはありません。幻魚の天ぷらもお勧め。(右)前回はしろえびかき揚げ丼をいただきました。今回は番屋の飯。刺し身はもちろん鯖の煮付けも美味。つみれ汁が馬鹿旨でした。食後は隣のとれたて館へ。夜のつまみを買います。

(左)ここの売りは地魚。黒鯛、真鯛、スジガツオ、カレイ、マトウダイ、クロムツなど。(中)ウマヅラハギ、ホウボウ。(右)トヤマエビ、キジエビ。信州ではお目にかかれません。ホタルイカ同様、富山湾の恵みです。

(左)左上がげんげ(幻魚)。げんぎょ、どぎ、みずうお、すがよなどとも呼ばれますが、正式名称はノロゲンゲ。深海魚で見た目はあれですが、これがめちゃくちゃ美味いのです。コラーゲンたっぷりで女性にお勧め。煮物もいいですが、天ぷらをのせた幻魚丼は絶品です。
(中)ニギスとハタハタ。ニギス(正式名称)は信州では新潟系のスーパー原信でメギスとして売られています。唐揚げや天ぷらに干物も美味しい。ハタハタはきりたんぽ鍋には必須ですね。左の小バイはバイ貝の小さなもの。煮付けてほじくりながらビールのつまみに。
(右)きときとの刺し身。鯛やヒラメもいいのですが、真ん中のアラとタチウオで迷いました。結局タチウオを。他に晩酌のあてに、カニの甲羅に身と蟹味噌を詰めたものとホタルイカの沖漬けを。この沖漬けが感動ものでした。こんな大きなホタルイカは見たことがありません。味付けは醤油、酒、本味醂のみ。しかも薄味で旨味が凄い。10匹入って500円弱。これは絶品でした。

(左)10キロを超える大きなメダイ。21600円という値段も凄いですが、こんな大きなものは初めて見ました。美味しい白身で、きときと寿しなどで食べられます。(中)アラ。クエと同じ仲間ですが違います。これも信州では見たことがありません。右はイシモチ。シログチともいいます。きときと寿しへ行くと分かるのですが、北陸のお勧めはマグロではなく白身魚なのです。
(右)あからはちめ。なんですか?煮付けがいいそうです。アクアパッツァにも。右は鮎。岐阜産。これぐらいだと塩焼きよりも、昔上野の鈴本演芸場の小料理屋で食べた、中骨を抜いて素麺で巻いて揚げ、天つゆでいただく俵揚げがいいでしょうね。そのお店はなくなった様ですが。

(左)海岸べりの道を北上してほどなく北洋の館へ。漁師小屋をリニューアルしたお洒落で居心地のいいカフェです。(右)昨年の11月に案内所で勧められて訪れて、お店のお姉さんから生地という地名の由来を聞いたり、拙書の紹介をしたりと楽しいひとときを過ごしました。今回も彼女と色々話すことができました。新型コロナウィルスで来られませんでしたが、GWに大きな蜃気楼が見られたそうです。う〜ん見たい!

(左)手作り感たっぷりのお洒落で温かいメニュー。シフォンケーキとコーヒーのセット。いいですね。(右)お昼も食べてきたのでアイスコーヒーを。ブラックで。クッキーとチョコがつきます。お店のおばちゃんたちもあったかくて、いつまでも長居したくなるお店です。お土産に秋刀魚の糠漬けを買いました。若狭地方ではへしこといいます。鯖のへしこ、フグ、イカ、ハタハタなどのへしこなどがあり、私の大好物です。

(左)併設の漁具や写真の展示も必見です。昔の漁の様子や祭りの写真もあります。味のある写真ですね。(右)古い漁船の舵輪。仕事をし尽くした感があります。帰りは魚津生地入善線を北上。味のある入善の街を過ぎたところで通行止め。仕方なく国道8号へ。

 親不知に寄りました。右の洞門は現役の国道8号。アップダウンと急カーブの連続で暗いので点灯とスピードダウンを。下り坂ではシフトダウンしてエンジンブレーキを。これを知らない人が多いのは困りものです。高速道路は海の上を走っています。

(左)歌川広重が描いた親不知。江戸時代はこんなだったのでしょう。加賀藩が参勤交代でここを通るときは、人の盾を並べて殿を守ったそうです。正式には親不知子不知といいます。まず自分を守るのに親も子もない。津波てんでんこと同じです。(右)親不知ピアパークの上にある糸魚川市のまるたん坊で入浴。宿泊もできます。日本海が一望できる展望のいいお風呂ですが、いつ行っても客は私だけ。もったいないです。お勧めです。

 マリンドリーム能生に戻りました。もう観光客はいません。たくさんのカモメ(海猫)が漁船の帰還と一緒に来ました。ニャーニャーと騒がしいこと。おこぼれはゲットできたかな。

 日の入りは7時10分。長野の北アルプスに沈む夕日も感動的ですが、日本海の水平線に沈む夕日も染み染みといいものです。色々な想いが交錯します。生地で買った魚介類をつまみに、辛口の白ワインで晩餐。明日は信州の高原に戻ります。ハーフの可愛い女子大生と邂逅した湿原へも。

マリンドリーム能生から親不知へ。黒部峡谷の入り口の宇奈月ダムへ。富山湾へ。魚の駅「生地(いくじ)」と北洋の館(妻女山里山通信):昨年11月の旅の記録です。紅葉の宇奈月ダムも。前後の記事もご覧ください。

 『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

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久しぶりのきままな旅。マリンドリーム能生で海鮮三昧。親不知で翡翠探し。行動の自由は心の自由(妻女山里山通信)

2020-06-25 | アウトドア・ネイチャーフォト
 梅雨の晴天に三泊四日の旅に出ました。県をまたいでの往来ができるようになって初めての日曜日です。今回は高速は使わずすべて下道で行きましたが、交通量は増えたと思います。みんなステイホームでストレスが溜まっていたのでしょうね。私もその一人です。三密にならない里山や高原には行っていましたが。旅には出られないストレスがありました。新しいところへ行くことも考えましたが、このご時世。やはり知っているところへ。新しい発見や出会いもありました。やはり旅はいいなと染み染み思いました。

 国道18号から北信五岳道路を北上。18号に戻って上越へ。63号に入って8号に出るとまもなく久しぶりの日本海。マリンドリーム能生には昼頃着いたのですが、広い駐車場はほぼ満車でした。県外ナンバーもたくさん見られました。海岸べりの芝生では、大勢の人が紅ズワイガニを食べていました。雲ひとつない青空が眩しい。

(左)西側に三件の鮮魚店。北側に紅ズワイガニのお店。(右)スタンプカードを持っている海富丸へ。どこでもいいのですが、行きつけの店があるとおまけをしてもらえます。

(左)真ん中の鮮魚店で岩牡蠣を二つ買いました。1400円。レモン汁は?と聞かれましたが結構ですと。それがいいとおじさんがニッコリ。その方が岩牡蠣本来の味を堪能できます。(右)2000円でカニを。ひとサイズ大きなカニにしてくれて、更に3つの脚をおまけしてくれました。お腹いっぱいになる量です。下の桶にハサミとタオルと箸がありますが、食べ慣れているのでない方が速く食べられます。今は漁期ではないので冷凍のものですが、美味しいです。だってカニですから。

 満腹になってしばしお昼寝の後、親不知ピアパークへ。ここもほぼ満車でした。以前の記事にありますが、レストピアのタラ汁がついた幻魚丼は絶品です。波打ち際では多くの人が翡翠を探していました。

 左向こうに能登半島が見えます。私も翡翠を探しに海岸へ。真ん中の二人の綺麗なお姉さんはすれ違う時に目が合うと微笑んでくれました。日本の女性は見ず知らずの人にそういうことをしないので、フィリピーナかタイの女性でしょう。おそらく日本で働いている人たちだろうと思います。翡翠は見つけられたでしょうか。私も来月末から、フィリピン、タイ、ブラジル、ボリビアなどの女性たちと働くことになります。教育係も任されているので、英語やポルトガル語などもさらに勉強しなければなりません。

(左)翡翠ではないのですが、面白い石を見つけました。案内所の方が翡翠を売っているおじさんに聞いてみるといいというので行くと、珍しい石だね。光ってるのは白鉄鉱かな。火山岩ではなく堆積岩で、ベースは砂岩かなと。フォッサマグナミュージアムで見てもらうといいよと。(右)102トンある巨大な翡翠の原石。

(左)親不知方面。(右)ということで、フォッサマグナミュージアムへ行ったのですが、新型コロナウィルスで鑑定は中止中とか。残念。

 それではと、近くにある回遊式の日本庭園、翡翠園を初めて訪れました。元大阪芸術大学学長の中根金作先生の設計で、園内に「ひすい美術館」があります。素晴らしい庭園です。

(左)入り口を入ってすぐに70トンのコバルト翡翠。(右)新潟県名産の錦鯉も泳いでいます。餌をもらえると思うのか寄ってきます。

(左)総苞がねばるのでノアザミ。ケサランパサランが貼り付いています。何かの種ですね。(右)庭園のあちこちでコバギボウシが咲いていました。

(左)併設の「ひすい美術館」へ。中国から翡翠の彫刻職人を招いて作ったものだそうです。凄いです。(右)見事な香炉。

(左)中国の職人なので、菩薩像や母子像なども中国の香りがします。(右)なんと本水晶。右はなんと本象牙。お守りとして翡翠を買いました。その時に、係の方に総額どれぐらいになるでしょうと聞きました。よく聞かれるそうですが分からないそうです。見当もつきません。

 天津神社へ。拝殿の後背に左に奴奈川神社、右に天津神社が鎮座します。神社で勾玉(まがたま)の形をした翡翠の交通安全のお守りを買いました。早速車に吊るしました。これも「ひすい美術館」の制作だそうです。

(左)昨年も立ち寄った長者温泉ゆとり館へ。宿泊もできます。(右)夜は控えてマリンドリーム能生の中央の広場で売られている中華ちまき。二つで500円。10年以上、横浜中華街に通ったのでうるさいのですが、美味です。ほんのりと八角の風味もします。新潟名物の笹団子も売っていますが、笹団子は蒸したてに限ります。

 日本海に沈む夕日。観光客も帰って静かな夕焼けです。漁船が夜の漁に出ていきます。やがて遠くに漁火が。明日は富山に向かいます。左の能登半島のシルエットも、やがて闇に溶けて消えていきました。
 気象庁や気象予報士は、この夏を猛暑と言っています。インドネシアでまた火山が大噴火したというのに。フィリピンでも大噴火。彼らは1993年の冷夏の反省を全くしていません。なぜなら長期予報に火山噴火がアルゴリズムに全く考慮されていないからです。1993年の失敗が全く生かされていない。なぜ過去の失敗を活かせない。現在は梅雨前線で火山灰がブロックされていましたが、梅雨明けしたとたんに火山灰が日本列島を覆い冷夏になりました。事後に気象庁も認めました。なのにその経験が全く活かされていない。東北では米の収穫がゼロのところも。タイ米やカリフォルニア米が緊急輸入されたことを覚えていますか。同じ条件で今回が絶対に冷夏不作にならないという確かな根拠があったらぜひ教えて下さい。

 『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

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ウラゴマダラシジミの共演。幻のルリボシカミキリと邂逅(妻女山里山通信)

2020-06-19 | アウトドア・ネイチャーフォト
 貴重な梅雨の晴天。たった三日間でしたが、雨上がりの初日は湿度100%で、熱中症になってしまいました。水分は補給していましたが、失われた塩分やミネラルはそれでは補給できません。足に痙攣が起きたのでスポーツドリンクを飲みましたが駄目でした。経験的には生味噌が一番効くのですが無い。帰宅して生味噌を大さじ2ほどなめて水をごくごくと飲むと、痙攣がスーッとひきました。
 そして三日目、ウラゴマダラシジミと、当地では幻のルリボシカミキリに出会えました。オオミドリシジミも発生しましたが、下に降りて来てくれずいいカットが撮れませんでした。

 妻女山山系のあちこちでウラゴマダラシジミが発生しています。シジミチョウ科 シジミチョウ亜科のシジミチョウで、幼虫の食草はイボタノキで、成虫もイボタノキやクリで吸蜜するので、その近くで見られることが多い蝶です。

 おっ!翅を開くかな。透けた翅が美しい。これ以上は開きませんでした。

 別の個体です。開くかな。

 開いてくれました。

 地面に下りました。青が美しい。私は望遠マクロでなく、マクロレンズで撮影するので、ギリギリまで寄らないと撮影できません。どうやったら逃げられないかは秘中の秘です。と言いたいところですが簡単です。気配を殺す。直に見ない。寄るときの動きは極限まで遅く。しかし、これが難しいのです。撮れたときは、ありがとうと言います。

 少し早めのお昼を食べに堂平大塚古墳横のログハウスを借りました。鹿島槍ヶ岳。ずいぶんと雪がなくなりました。眼下の千曲川も青く光っています。梅雨の豪雨になるとカフェオレの色に。

 ログハウスで、山椒味噌、縮緬山椒、なめこの瓶詰め、チャンジャのおにぎりを食べていると、10m位離れている杉の木に青い虫が登って行きます。もしやまさかとカメラを持って駆けつけると、なんと幻のルリボシカミキリが。いつも撮影したのは8月。6月に目撃したのは初めてです。興奮しました。

 上の方に登ってしまうと撮影できないので、杉の幹を叩いて落としました。ごめんね。石を登っていきます。触覚がすごく長いので、全部入れると本体が小さくなってしまいます。

 瑠璃色というか青色が少しあせていますね。老体なのでしょうか。

 カミキリムシって顔がけっこういかついのです。触覚のこの黒い節にはどういう意味や役割があるのでしょうね。

 なぜかカンスゲの草むらに突入しました。歩きにくそうでひっくり返ったり。どこへ行きたいのでしょうか。

 少し翅を開きました。右の石に飛び移るために飛ぶ準備です。飛ぶのは得意ではありません。

 飛びました。翅の下の模様を初めて見ました。右は着地した瞬間です。まだ翅が閉じきれていません。この後。2mほど飛んで、ツツジの茂みに入って行きました。いやあ楽しかった。

(左)陣場平に戻って朽木にゴミムシダマシ科のキマワリですかね。交尾しています。いや、よく見るとこれはオオヒラタシデムシですね。(右)貝母はほとんどが豪雨で倒れ、種はほとんど飛散しています。これは最後に残ったもの。増えてくれるといいのですが。

 下って駐車場から松代方面。左に奇妙山。右奥に根子岳と四阿山。もうすっかり夏の匂いがします。今日から県をまたいでの往来ができるようになりました。ただ、人混みは避けたいですね。人の少ない高原とか湿原とかを考えています。

■ルリボシカミキリ(瑠璃星天牛、瑠璃星髪切:Rosalia batesi )は、コウチュウ目(鞘翅目)カミキリムシ科ルリボシカミキリ属の昆虫ですが、国蝶がオオムラサキなら、国の甲虫はルリボシカミキリといわれるほど美しい甲虫です。属名のRosaliaとは美しい乙女を象徴する女性名。元はラテン語のrosa(薔薇)でしょう。イタリアはパレルモのカプチン会地下納骨堂に眠る「死後80年以上経過してもなお、“腐敗しない死少女(死蝋化)”」として有名なロザリア・ロンバルドを連想させます。この美しい瑠璃色は死ぬと赤褐色に変化してしまうので、標本では見る事ができません。こういう昆虫を売買目的で捕る輩がいることを嘆きます。

死ぬと赤褐色に変化するため標本では見る事ができないルリボシカミキリの美しい瑠璃色(妻女山里山通信)

ルリボシカミキリの交尾と三角関係の修羅場に遭遇の昼下がり(妻女山里山通信)

 『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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ハロプロ Juice=Juiceのカバーソング名曲特集(妻女山里山通信)

2020-06-15 | BABYMETAL・LOVEBITES・ジャズ・宮本佳林・クラシック
 いやはや雨上がりの湿度が高い中をゼフィルスの撮影に里山へ行ったら熱中症になってしまいました。貴重な梅雨の晴れ間、過酷な撮影の日は続きます。汗と一緒に塩分やミネラルも失われるので、水分の補給だけではだめです。スポーツドリンクもいいのですが、経験的には生味噌が即効果が出ました。痙攣がスーッとおさまったのです。味噌きゅうりを持っていくといいと思います。というわけで、今夜はアイドル特集。

■メロディーズ / Juice=Juice 金澤朋子 高木紗友希 植村あかり

セクシー!

■メロディーズ/GAM (松浦亜弥・藤本美貴) 2006

本家です。

■2018 Magic of Love/Juice=Juice

カバーではなく、これはもうバーチュオーザ。さゆきのフェイク。太陽とシスコムーンを覚えていますか?

■次の角を曲がれ/紫陽花アイ愛物語【Juice=Juice × つばきファクトリー】

℃-uteの名曲。

■Juice=Juice/カントリー・ガールズ「愛の軍団」[Juice=Juice/Country Girls (Ai no Gundan)] - Hina Fest 2016

モーニング娘のカバー。

■Juice=Juice/カントリー・ガールズ「都会っ子 純情」[Juice=Juice/Country Girls (Tokaikko Junjou)] - Hina Fest 2016

℃-uteのカバー。

■Juice=Juice『香水』

メロン記念日のカバー。切ない曲。和製R&Bの名曲。


●♪宮本佳林『天使のウインク』(松田聖子カバー)【2019年10月17日Zepp Tokyo】


【ハロ!ステ#319】モーニング娘。'19 & Juice=Juice 新曲LIVE映像SP!ハロー!キッチン、つばきファクトリー最新MV公開! MC:山木梨沙&新沼希空

 Juice=Juice の新曲です。30分過ぎから「プラトニック・プラネット」が始まります。ぜひフルスクリーンで。略してプラ・プラ。愛 愛 愛 愛 …のフレーズが癖になります。アプロディーテー(ギリシャ神話の愛と美の女神)、プラトニック(純粋に精神的・プラトン的)、ジェネシス(創世記)とか、プラネット(惑星)とか、歌詞も面白いですね。高い教養が必要なアイドルの曲って珍しいですが、名曲ですね。深い。フェイクがいつもの高木紗友希でなく佳林ちゃんなんだが、凄くいい。
 ルックスはもちろん歌唱力もダンスもそんじょそこらのアイドルとはレベルが違います。他のアイドルや女優、タレントに熱狂的なファンがいるのもうなずけます。℃-uteの時も書きましたが、単なるアイドルグループではなく、アーティスト・ユニットととらえるべきです。インディーズの頃から応援しています。
 モーニング娘の新曲もいいですね。松代中学の後輩、羽賀朱音ちゃんと、性格がよくてスタイル抜群の牧野真莉愛のオシです(笑)。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

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妻女山もゼフィルスの季節。ミズイロオナガシジミ・ウラゴマダラシジミ・ウラナミアカシジミ(妻女山里山通信)

2020-06-12 | アウトドア・ネイチャーフォト
 梅雨入り前の晴天。妻女山でもゼフィルスが舞い始めました。毎日何人かの蝶マニアが撮影に訪れていました。貴重な情報交換もできるのです。里は34度の日もありましたが、山上は3,4度低く、爽風も吹いて快適でした。いつも応援ありがとうございます。11日に信州も梅雨入りしました。と思ったら沖縄は梅雨明けとか。梅雨明けが早いとすると、今まで梅雨前線でブロックされていたフィリピンやインドネシアの火山噴火の灰が南風に乗って日本列島を覆うのでしょうか。1993年の様な冷夏と凶作にならないか心配です。
 まず貝母の群生地がある陣場平へ行ったのですが、ゼフはいませんでした。代わりに白い蝶が何頭も高いところで舞っていました。ウスバシロチョウは消えたので違う蝶です。モンシロチョウとも舞い方が違います。下りてこないので同定できません。なんでしょう。戻ろうとすると、目の前をタヌキが猛スピードで駆け抜けて行きました。また、長坂峠で9日に今年初のオオムラサキのオスを確認しました。

 ヨウシュヤマゴボウの葉の上にミズイロオナガシジミを発見。コナラの多い森でよく見られます。午前中だったので活性が低く撮影できました。水色といいますが、翅の表は暗い灰色。幼虫の食草は、クヌギ、コナラ、ミズナラ、カシワなどです。

(左)ウツギ(空木)ユキノシタ科ウツギ属。幹が中空なので空木。別名を卯の花といって「夏は来ぬ」の歌詞の「卯の花の、匂う垣根に 時鳥、早も来鳴きて 忍音もらす、夏は来ぬ」の卯の花のことです。実はウツギに香りはないのですが、「匂う」は古語の「にほふ」で、香り立つことではなく、視覚的な美しさが映えることをいうのだそうです。(右)ネジキ(捩木)アセビと同様に有毒植物。別名をカシオシミといいますが、貸し惜しみか。由来は不明。樹木のねじれは、「旋回木理」、英語では「スパイラル・グレイン」”spiral grain” といいます。昔から、左ねじれの木材は割材に向いており、右ねじれのものは梁や接合部分に向いているというそうです。

(左)キボシアシナガバチ(スズメバチ科)。葉の裏に巣を作っている様です。(右)マガリケムシヒキ(ムシヒキアブ科)のメス。ハナアブやガガンボ、蝶などを捕え、体液を吸います。

 ウラゴマダラシジミ(裏胡麻斑小灰蝶)。イボタノキの葉が食草で、成虫はイボタノキの花の蜜も吸います。そのためイボタノキの近くにいることが多いチョウです。ゼフィルスの中では、最も早く発生します。

 シモツケ(下野)バラ科シモツケ属。別名は、キシモツケ(木下野)。シモツケの葉は、卵形や披針形ですが、シモツケソウの葉は掌状に5~7に深裂します。シモツケソウは、バラ科シモツケソウ属。どちらも葉の縁に鋸歯があります。

(左)ヤブヘビイチゴ(藪蛇苺)バラ科ヘビイチゴ属。ヤブヘビイチゴは、葉がヘビイチゴより大きく緑が濃いめで実は大きく艶があります。日影の林床を好みます。(右)ヘビイチゴ(蛇苺)。葉が三枚ですが、雄しべがやや大きめで花びらの間に隙間があり花びらの下に襟巻きのような大きめの葉があります。赤い実には艶がありません。林の縁など日当たりのよい場所を好みます。実はどちらも無毒ですが味がなく不味いので食用には不適。漢方薬で、生薬名で蛇苺(じゃも)といい、解熱、通経に。焼酎漬けにして、虫刺されやニキビに。

 ウラナミアカシジミ(裏波赤小灰)チョウ目シジミチョウ科ミドリシジミ亜科。食樹は、ブナ科コナラ属のコナラ、クヌギ、カシワなど。成虫は、クリなどの花に吸蜜に訪れます。昼間は不活発で夕方になると盛んに飛び始めます。

(左)ギョウジャニンニク(行者大蒜)。花後で実がなっています。(右)ユキノシタ(雪の下、虎耳草、鴨脚草、鴨足草、金糸荷)。葉は天ぷらに。塩ゆでして和えものや煮物に。

 林道倉科坂線の入り口から松代方面の眺め。左に拙書でもいくつかコースを載せている奇妙山。その奇妙な名前のいわれも記しています。右奥にやはり載せている根子岳と四阿山。

(左)ナワシロイチゴ(苗代苺:Rubus parvifolius)バラ科キイチゴ属。ツル性の落葉低木。赤い実は生食できますが、ジャムにすると美味。(右)つる植物の花なのですが、なんでしょう。不明です。

 天城山(てしろやま)手前の伐採地から俯瞰する千曲川と上信越自動車道と松代パーキングエリア。名産の長芋のとろろ蕎麦やおにかけが食べられます。地元野菜や山菜の直売所もあります。403号からも入れます。左遠くにエムウェーブが光っています。
 昼はログハウスを借りたのですが、向かうと大きなニホンカモシカが逃げていきました。この季節は交尾のためにオスが、鞍骨山とか遠くからメスを求めて下りてくるのです。運が良ければ、オスがメスを追いかけるシーンや、交尾のシーンを見ることができます。

これ以外の蝶は、左のアーカイブから各年の6、7、8月か、下記のサイトをご覧ください。
MORI MORI KIDS Nature Photograph Galleryの蝶・蜻蛉の1〜7をご覧ください。のマークが有る画像をクリックすると拡大します。

Liszt - La Campanella — Alice Sara Ott

アリス紗良オットの「ラ・カンパネラ」。おそらく19歳の時の演奏、関連動画でその後の演奏も観られる。もちろん完成度は高いが、この初々しい情熱に満ちた演奏に惹かれる。昨年彼女は、難病の多発性硬化症を発症したことを公表した。一時は将来への不安にさいなまれた彼女だが、病気を理解し、その後コンサートも開催した。ピアニスト界のジャンヌ・ダルクと称される彼女。これからも応援します。

 『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

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妻女山里山デザイン・プロジェクトは、陣場平で貝母の移植作業と帰化植物の除去。昼はタイ料理のパッタイなど(妻女山里山通信)

2020-06-06 | アウトドア・ネイチャーフォト
 今回の妻女山里山デザイン・プロジェクトは、陣場平で貝母の球根の移植作業と帰化植物の除去をしました。前日は32度の猛暑でしたが、この日は26度、山上は23度と作業には快適な状況でした。ハチやクロメマトイもいなくて、順調に作業は進みました。

 まず、陣場平下の妻女山里山SDPで最初に切り開いたギャップの除草。昔はダンコウバイとカラコギカエデが密生して真っ暗な森でした。切り開いて鳥や昆虫が集まるようになったのです。オオブタクサ、ハルジオン、セイタカアワダチソウなどを除草しています。始めに、切っていい樹木と植物、いけないもののレクチャーを彼らにしてあります。

 約一時間ほどで作業は終了。私は、枯れ木の伐採や除去、周囲の帰化植物の抜き取りなどをしました。梅雨明け後に必要ならばもう一度除草作業をします。

 その後、貝母(編笠百合)の群生地のある陣場平へ。森の遠くにある群生地の球根を掘り出して、以前ヨシやノイバラを除去した空き地に植えていきます。貝母の群生地の看板を見て女性二人が訪れました。貝母について説明しました。来年、満開の時にぜひ来てくださいと。

(左)貝母の球根です。この奥には大小様々な球根が隠れています。(右)こんな風に移植しました。来年には発芽します。いずれ現在の二倍位に群生地が広がることを目指しています。

 移植作業を終えて、上の入り口から下の入り口を結ぶ小道の除草をしました。人が歩くコースを固定したいからです。できればロープとかは張りたくないのです、なるべく自然の形を維持したいのです。この妻女山里山デザイン・プロジェクトの初回は、2012年5月でした。その前から我が家の山の整備をひとりでやっていたのですが、貝母の群生地を発見したことで、この活動を始めました。そのきっかけになったのは、この4月に亡くなったC.W.ニコルさんの影響があります。在京時代に彼のエッセイや小説を愛読していました。そして、『勇魚』が発刊された時に、勤めていた原宿の編集デザインプロダクションで彼にインタビューすることになりました。その時に『勇魚』にサインしていただきました。彼のアファンの森の活動が、長い時を経て帰郷してからの私の里山保全活動につながったのです。無くなる前に彼が書いた新型コロナウィルスへの記事。「自然とのバランス」は、心に残る言葉です。地球の主役は、決して人類ではないのです。自然とのバランス、共生関係がなければ人類はたやすく滅びるでしょう。

(左)11時半過ぎに作業は終了。堂平大塚古墳へ向かいます。庭を借りて昼餉。今回はタイ料理づくし。ベビーホタテやヤリイカの焼き物をナンプラーで。(右)缶詰ですがトムヤムクンスープ。甘辛塩味酸味が癖になります。

(左)メインディッシュはパッタイ。ニラとエビ、モヤシ。(右)業務スーパーで買い求めたパッタイペースト。

 出来上がり。少し余ったトムヤムクンスープも入れました。ナンプラーも加えて。馬鹿旨で好評でした。

(左)以外に好評だったのが長いもの焼き物。やはりナンプラーをかけて。(右)ハルゼミとエゾハルゼミの鳴く森での昼餉。おや、サンコウチョウの初鳴きか!?

 ゆるゆると昼餉を終えて、今は亡き山仲間のKさんの慰霊碑にお参りして戻ります。

 私が山椒の実とコウナゴの煮物にチャンジャを合わせたものを持って行ったのですが大好評で、山椒の実を摘んで帰ることに。棘があるのでゴム手袋が必須です。実が小さいのでたくさん集めるのには結構時間がかかります。コウナゴとの煮方を説明して、皆たくさん持ち帰りました。極上のおつまみやおかずになります。食品添加物満載の加工品ではなく、こういう里山の恵みを頂いていると、健康でいられるのです。まあ、飲みすぎては元も子もありませんが。さて次は田植えですかね。撮影の旅にも出たくて仕方がありません。

 『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

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