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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

妻女山の陣場平の貝母が咲き始めました。見頃は4月5日〜20日ぐらい。ミヤマウグイスカグラ(妻女山里山通信)

2023-03-30 | アウトドア・ネイチャーフォト
 長野市松代町、千曲川の南、国道403号の上にある妻女山から登って30〜40分のところにある陣場平は、第四次川中島の戦いの際に上杉謙信が本陣としたと伝わる標高530mほどの場所ですが、妻女山里山デザイン・プロジェクトが保護活動を行っている貝母(編笠百合)の群生地として近年は知られています。

 陣場平の上の入り口から入ると左手に見えてくる貝母の一群。西向きで日当たりが良いので真っ先に咲き始めます。10輪以上が咲き始めました。杏や桜と同様に最速と言っていいでしょう。

 貝母の花。花の中を見ると和名の編笠百合の名前の理由が分かります。

 陣場平の群生地のほぼ全景。左右にも群生地は続きます。咲いているものはまだありませんが数日以内には咲き始めるでしょう。

 上の反対側の位置から。最初に貝母の小さな群生地があった場所です。ひどい藪の中でした。許可を得て一人で藪を切り開き始めて3年。高校の同級生たちを中心に参加したいということで、妻女山里山デザイン・プロジェクトを作りました。そして約10年。ここまで増えました。毎年周囲から球根の移植作業もしています。昨年移植したものが今年はすでに蕾をつけています。

 侵入してくるヨシやノイバラ、帰化植物のハルジオンやオオブタクサの除去は非常に大変でした。それは今も毎年続きます。この日も撮影の合間にノイバラの除去や落枝を片付けました。

 貝母の蕾は最初上を向いています。やがて下を向く様になると咲き始めます。貝母の花は下から咲き始め、一番上の花が咲くと満開となります。くるっと丸まった葉先は、たがいに絡みつきスクラムを組んで、この時期に発生する爆弾低気圧の強風から身を守るのです。

 特に遊歩道はありません。柵やロープも設置してありません。小さな貝母を踏まないように自由に歩いてください。ただし、薬草ですが強い毒草なので持ち帰りは厳禁です。

 貝母の群生地の周りには色々な灌木がありますが、ミヤマウグイスカグラの花も咲き始めました。

 シダ植物のハナヤスリも出始めました。まだ胞子嚢は見えません。けっこう大きな群生地があります。

 陣場平の上の入り口。左奥に咲き始めた貝母が見えます。ハナヤスリは、入り口の入って右側にあります。

 陣場平の上の入り口の林道分岐。上に登ると天城山(てしろやま)を経由して鞍骨山(鞍骨城跡)へ約60分弱。右へ300m下ると堂平大塚古墳です。

 陣場平やあちこちでクサボケ(草木瓜)も見られます。貝母が満開の頃に朱色の花が咲き始めます。カスミザクラ、ヤマザクラ、オオヤマザクラも咲くでしょう。タチツボスミレやカタクリ、ヤマエンゴサクも咲きます。

 朝登りはじめは三分咲きでしたが、下る頃には五分咲きになっていました。週末には満開になるでしょう。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。地形図掲載は本書だけ。山の歴史や立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。10本のエッセイが好評。掲載の写真やこのブログの写真は、有料でお使いいただけます。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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あんずの花は満開。信州千曲市あんずの里は今が見頃です。レンギョウとサンシュユも満開(妻女山里山通信)

2023-03-28 | アウトドア・ネイチャーフォト
 3月22日が開花日だったそうですが、22日が夏日だったためか26日には満開になりました。桜(染井吉野)も開花しました。杏の花は花期が短いので撮影にでかけました。今週末には散り始めるでしょう。

 樹齢300年を超えると伝わる杏の大木。森のアンズは、天和年間(1681~1683年)元禄時代、伊予宇和島藩主伊達宗利侯の息女豊姫が、松代藩主真田幸道侯に興し入れの際、故郷の春を忘れじとして国許よりアンズの苗木を取り寄せ、松代東条地区に植え付けたのが始まりとされています。安永年間(1772~1780年)松代藩は、森村・倉科村・生萱村・石川村などへ苗木を配布し、栽培を奨励しました。そのため、松代藩の領地だった集落にはどこでも杏の木があります。

 皆さんはだいたい上の位置で撮影するのですが、ちょっと歩くとこんな感じ。太い根本から6本ぐらい幹が出ているのが分かります。手前の杏畑のものは手入れがしやすい様に剪定するので大きくはなりません。

 花の付き方が桜とは違います。枝に密集する様に咲きます。桜と違って杏の花は童女のイメージがあります。

 前の記事の同じカットと比べると七分咲きと満開の違いが分かります。テントの売店ではシロップ漬けや干し杏、漬物や乾物が三袋1000円で売られていて人気です。

 在来種の杏。在来種は集落の庭によく見られます。我が家にも大きな杏の木があったのですが、蚕室を建てる時に伐採してしまいました。

 その在来種の花のアップ。在来種は消毒をしないので香りを嗅いでも大丈夫です。

 近づいたら皆逃げてしまいましたが、たくさんのヒヨドリが花の蜜を吸っていました。

 一番標高が高い場所にある杏畑。例年あの一番上まで行くのですが、花粉がものすごくて今回は止めました。

 集落の方を見下ろしたカット。煙は冬に剪定した枝を燃やしているのでしょう。

 上信越自動車道の向こうに茶臼山山系。右奥に薄っすらと見えるのは虫倉山。左には北アルプスの白馬三山がかすかに見えています。風景が少し黄ばんでいるのは黄砂の影響かと思われます。当地は今頃は午後になると強風が吹くことが多いので、花見は午前中から午後2時ぐらいまでがいいと思います。ただ早すぎると消毒をしている可能性があります。

 杏畑の下に咲いているシソ科のカキドウシ(垣通、籬通)。別名をカントリソウ(癇取草)といい、小児の疳や夜泣き、腎炎、尿路結石、糖尿病等の薬草です。またかき揚げやアク抜きしておひたしなどで食べられます。

 根本に藁(わら)を巻いてあります。霜よけと虫よけでしょうか。

 禅透院の鐘楼と在来種の杏の花。右奥はやはり満開のサンシュユ(山茱萸)。

 レンギョウとあんずの花。あんずの実は6月から収穫します。集落のあんずが道路に落ちて杏の匂いで充満します。昨年作ったあんずジャム、干しあんず、あんずの焼酎漬けがまだたっぷりあります。売店ではあんずソフト、ワッフル、エード、シロップ漬けなどが売られています。子供の頃は祖母が作ってくれた赤紫蘇を巻いた干し杏のシロップ漬けが大好きでした。これは売ってないので自分で作るしかないですね。

 最新式の杏畑。根元が白いのは、白塗剤で樹皮を保護しているのでしょう。

 興正寺山門の枝垂れ桜。

 その興正寺の山門にある「子持龍」は、天才・立川和四郎富昌の作。富昌は八幡の武水別神社の再建中でした。そこで、森出身の弟子・宮尾八百重を案内役に住職、世話人、名主らが建築現場に赴き建築を依頼。引き受けた富昌は三月頃から、父富棟が寛政二年(1789)に建築した善光寺大勧進の表御門形式を参考に絵図面を制作。4月には八百重の家に投宿し近くの薬師山に登って酒宴を催し、満開の杏花を愛でたといわれています。夜は篝火の下で鼓を鳴らし謡曲の「鞍馬天狗」を吟じ、見事な龍を描き上げ、村人や近郷近在の話題をさらい、村では日本一の宮大工が来たと喜んだそうです。興正寺は、浄土宗西京大谷知恩院の末派で、創立年は不詳。

 鐘楼の脇に見事な五葉松。我が家にも幼木があるのですが手入れが非常に難しいです。

 興正寺の上から見るあんずの里。私がいた高校の3階の窓からは、あんずの里がよく見えるのですが、当時は茅葺屋根がほとんどで、屋敷の中にももっとたくさんの杏の木がありました。

 周回道路の最後にあるのは半日村といわれる岡地地区。右上に軽トラが止まっていて荷台に黄色いタンクが見えます。消毒作業をしているのでしょう。ここに鎮座する天満宮にも立ち寄りたかったのですが、花粉でもう体が限界です。温泉に入って帰ることにしました。

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本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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あんずの花は七分咲き。信州千曲市あんずの里は来週が見頃です(妻女山里山通信)

2023-03-24 | アウトドア・ネイチャーフォト
 近所のあんずがほぼ開花したので、あいにくの曇天ですがあんずの里へ。風も吹いて花粉が飛びまくっているので、短時間で撮影を済ませました。満開になる来週は晴天が続く予報なのでちゃんと撮影に来る予定です。今回は絵師でもあった母方の先祖の絵が奉納されている古刹から数分以内のところを歩きました。

 在来種の杏。全体としてはまだ三分咲き。21日に開花が発表されましたが、観測史上最速だそうです。

 在来種は木によって種類が異なるため花の色も咲く時期も違います。

 あんず畑の花は七分咲き。果樹園のあんずは早朝に消毒をするので匂いを嗅がない方が賢明です。早朝に来ると分かりますが、農家の方は完全防備で作業をしています。10時過ぎなら風で農薬は飛び去っているでしょう。農薬は安全性を確認するための人体実験はできません。完全に安全な農薬はありません。そういうものです。

 栽培種のあんずは以前紹介しましたが、すごくたくさんの種類があります。信州大実、平和、ハーコット、楊貴妃とか。

 あんず畑の下には、水仙、ホトケノザ、タンポポ、カキドウシなどが咲いています。

 レンギョウやモクレンも咲いています。在来種はまだつぼみのものも。

 左奥には、樹齢300年を超えるといわれるあんずの大木。

 売店のテントにも人はいませんでした。訪れる花見客もまばら。今週末が雨なのが残念ですが、来週は賑わうでしょう。あんずソフトやあんずエード、杏のシロップ漬け、姫杏の焼酎漬け、あんずを使ったスイーツが人気です。正面の尾根は、一重山や森将軍塚古墳から坂城の五里ヶ峯へ続く五一山脈。拙書『信州の里山トレッキング 東北信編』でも紹介していますが、非常に人気のコースです。満開のときに登れば、尾根から桃源郷ならぬ杏源郷を愛でることができます。

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妻女山陣場平の不思議なセリバオウレン。貝母の成長と蕾。タネツケバナとダンコウバイ。ニホンカモシカと邂逅(妻女山里山通信)

2023-03-21 | アウトドア・ネイチャーフォト
 春分の日は晴れから曇へ。WBC準決勝の日本メキシコ戦を横目に妻女山の陣場平へと向かいました。土曜日にかなり雨が降った様で林道は泥濘状態のところも。洗車したばかりの車が見事に泥だらけになりました。

 以前案内したことがある野草好きの女性と邂逅。陣場平のセリバオウレンと貝母(編笠百合)を見にきたそうです。その彼女から面白い色のセリバオウレンがあると聞き行ってみました。両性花ですが、萼片の先が赤紫色です。これは初めて見ました。セリバオウレンは個体変異が多い植物ですが、こういう花は髻山でも見たことがありません。貴重です。

 肉眼では雄花に見えたのですが、拡大してみると両性花です。右下に小さな水滴がついた蜘蛛の糸が見えます。花の左にその蜘蛛がいます。小さな蜘蛛ですね。肉眼ではほとんど見えませんでした。

 雄花。退化した雌しべも見えません。純白で美しく清楚です。陣場平のセリバオウレンは、髻山の様な大きな群生地ではないので、気をつけて見ないと目に入りません。踏まないようにお願いします。

 陣場平入り口の真っ先に芽生えて咲く貝母。11日と比べると10センチ以上成長しています。最終的には60〜80センチぐらいになります。

 陣場平の貝母も順調に成長しています。川中島の戦いで上杉謙信が本陣としたと伝わる場所です。

 昨年、球根を移植した場所。芽吹いてくれました。今年も移植作業をします。

 今にも咲きそうな蕾。今年は開花がいつになく早まりそうです。見頃は、4月5日から20日頃かと思います。

 堂平大塚古墳の白梅。花桃も蕾を付けています。千曲市のあんずの里の開花情報は、3月30日ですがもう少し早まるかも知れません。実はこの日が開花日でした。山を下りると近所の杏が一気に開花していました。30日は満開でソメイヨシノも咲きだすでしょう。どちらも観測記録上最速です。

 アブラナ科のタネツケバナ(種漬花)があちこちで咲いていました。苗代をつくるために種もみを水に漬けるころに花が咲くということからの命名。お浸しやサラダなどで食べられます。

 あちこちでダンコウバイ(壇香梅)クスノキ科クロモジ属。別名は、ウコンバナ(鬱金花)、シロヂシャ。同じクスノキ科シロモジ属のアブラチャンよりやや花が大きく花柄がありません。枝を折るとダンコウバイは肉桂、アブラチャンはメントールの香りがします。雌雄異株。

 雄しべが大きく花びらから出ているので雄株でしょうか。観察にはルーペが必要です。花粉が飛びそうなので下山します。

 下山中の最後のカーブを曲ったら目の前にニホンカモシカがいました。リョウメンシダを食餌中だった様です。驚いて逃げましたがすぐに止まってこちらを観察。牛科だからか好奇心が強いのです。手を降って気を引きながら近づいて撮影。この後ゆっくりと斜面を下っていきました。14年前に帰郷して最初に出会ったマダムから4世代か5世代後の個体だと思います。三世代に渡って双子を生んでいた珍しい一族です。

 スギ花粉を落としに温泉へ行く途中で千曲川と北アルプス。左に爺ヶ岳、右に鹿島槍ヶ岳。鴨などの冬鳥は北へ旅立ちました。途中のラジオで日本のサヨナラ勝ちを知りました。サッカー小僧ですが、応援します。→日本優勝おめでとう!

「身欠き鰊のコンフィと蕗の薹と菜花のアンチョビーパスタ」です。蕗の薹は陣場平で、菜花は直売所で。身欠き鰊を洋風にいただくのはありです。山菜は味も強いのでクセの強い魚や肉とよく合います。

 翌日の22日はWBC決勝。日本vsアメリカ。優勝を見届けてから妻女山の陣場平へ。写真は貝母を発見した最初の場所。当時は四畳半か六畳ぐらいの群生地でした。荒れた雑木林をきれいにしてここまで増えました。今年は移植した貝母も芽吹いたので、4月5日〜20日の見頃には壮観な景色が見られると思います。貝母が満開のときには周囲のカスミザクラ、ヤマザクラ、オオヤマザクラも咲きます。近くにはヤマエンゴサクの群生地も。珍しいハナヤスリも。林道を歩くとカタクリの群生地もあります。保全作業は群生地のノイバラの除去。2時間ぐらいやりましたが、これが3月かというほど暑い。終えて下るとなんと最高気温が25.4度。夏日でした。この暑さで近所の杏が一気に開花しました。二日後にはほぼ満開に。千曲市森のあんずの里は今週末から一週間ぐらいが見頃だと思います。

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上杉謙信の山城がある髻山で人知れず咲くセリバオウレン。セイヨウミツバチとヒオドシチョウ(妻女山里山通信)

2023-03-16 | アウトドア・ネイチャーフォト
 上杉謙信の山城がある髻山(もとどりやま)へ、人知れず咲くセリバオウレン(芹葉黄連)の撮影にでかけました。最低気温が0度、最高気温が19度で快晴。自律神経失調症と花粉症で体調は最悪。それでも2年ぶりのセリバオウレンの大群生地ですから気合を入れて向かいました。予想通り満開でした。

 セリバオウレンの雄花。セリバオウレンは、キンポウゲ科オウレン属の多年草。葉はすべて根生し、2回3出複葉。雄花と両性花があります。これは雄花。花びらのように見えるのは5枚の萼片で,その内側の淡い黄色の9〜12枚が花弁なのですが、遠目に肉眼で見るとほぼ純白です。中央の赤紫のものは、退化した雌しべ。

 花は1センチもないので、撮影ターゲットを探すのが大変です。セリバオウレンは薬草で消炎、止血、精神不安などの薬です。健胃(けんい)、健胃、整腸薬として消化不良や下痢止めにも用います。有効成分は、アルカロイド(ベルベリン)、パルマチン、コプチシンなどです。

 両性花。外側に雄しべ,内側に雌しべ。極稀に雄しべのない雌花があるらしいのですが見つかりませんでした。

 これも両性花ですが、赤紫色をしています。

 もの凄い数のセイヨウミツバチが舞っていてブンブン羽音がしています。後ろ脚には大きな花粉団子。

 退化した雌しべの赤紫が美しくなまめかしい。

 これは雄しべだけ。退化した雌しべがほとんど無いものもあります。朝露に濡れて光っています。

 芹葉黄連という名前の由来ですが、古代にはカクマグサ、ヤマクサと呼んでいたそうですが、中国名の黄連と、同じ植物と間違って、黄連の名をあてたといいます。「本草和名」や「和名妙」に記述があります。また、江戸時代の貝原益軒は「大和本草(1708)」で、「日本の黄連性よし。故に中華、朝鮮にも日本より多く渡る。中華の書に日本産黄連を良とす」と記されています。

 気温が上がってきたらヒオドシチョウ(緋縅蝶)が現れました。成虫で越冬した個体です。ヒオドシチョウはセリバオウレンの花粉は吸いません。猪の糞とか樹液を吸います。

 クヌギの林内にある群生地。落葉期なので春の日差しを目一杯浴びているセリバオウレン。この群生地を発見したのは2018年。最初ひとりで探しに来たときには見つけられませんでした。登山道からかなり離れていますし、藪こぎしないといけません。息子と探しに来てあちこち彷徨ってやっと見つけました。

 小さな雌しべが見える花と雌しべがほとんど無い花。

 林立する花。葉は立ち上がらないので見えません。

 雄花ですが、退化したはずの雌しべが大きくなっています。

 花が小さく花粉も少ないので花から花へとせわしなく飛び回っています。そのため撮影は難しいです。口で花粉を集めて後ろ脚に付けるのでしょうか。

 雄花ですが、こんなに雄しべが多い花は初めて見ました。しかし、よく見ると他にもあります。雄しべの数もバラバラです。

 昨年の夏に息子達とオートキャンプで訪れて登った三角の笠岳。手前はリンゴの木。花粉が舞い始めたので、後ろ髪を引かれつつ帰ります。

 妻女山の展望台から髻山。髻山の名前の由来や植物は、拙書『信州の里山トレッキング 東北信編』で詳しく記しています。今回は体調不良で山頂は行きませんでしたが、山頂含めあちこちに山城の遺構が残っています。4月にはカタクリが咲き乱れ、シロバナオドリコソウやアズマイチゲの群生も見られます。瞼がバリバリです。胸から上がジンジン痺れています。花粉を洗い流しに温泉へ向かいました。

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ヒオドシチョウの日向ぼっこ。陣場平の貝母のつぼみ。セリバオウレンも薬草。紅梅にセイヨウミツバチ(妻女山里山通信)

2023-03-11 | アウトドア・ネイチャーフォト
 今から12年前の今日3月11日午後2時46分、東北大震災が起きました。いまだに避難生活を余儀なくされている人は3万人余り。福一の廃炉作業は税金で。で上乗せして電気代高騰。東電は赤字どころか黒字。使える原発は60年使う。原発が安全なら最も電力を使う東京に作りなさい。有事が起きたら狙われるのは原発。トマホークなどなんの役にも立たない。確実に日本は終わる。平和外交を忘れた日本。統一教会カルト自公政権を潰さないと日本は終わります。こんな日本を子供や孫達に残してはいけない。という麗らかな日に、花粉を物ともせず妻女山陣場平へ。

 越冬したヒオドシチョウ(緋縅蝶)の日向ぼっこ。翅の表が鎧の緋縅(ひおどし)を連想させることからの命名ですが、裏は地味な樹皮模様。ハネがボロボロなのは、縄張り争いの戦いの結果です。 幼虫(刺の多い、ごま塩に黒と黄色の線、オレンジのスポットがある)は、春にエノキ、ヤナギ、ケヤキ、ニレなどの葉を集団で食べ、成虫はクヌギなどの樹液に集まります。

 毎回必ず撮影する陣場平入り口の最も成長の早い貝母。林道からも見えます。もう蕾をつけています。このまま50センチ以上に伸びます。満開は、4月10〜25日頃でしょうか。寒の戻りとかで変わります。開花情報は当ブログで確認してください。

 陣場平の大群生地に入ってすぐ左の高句麗からの帰化人の積石塚古墳の周りの群生地。高句麗からの帰化人と貝母が日本に入ったのは、ほぼ同じ頃です。古墳にピッタリの花だと思います。万葉集に一首詠われています。

 入り口の反対側から。これでも全部ではありません。左右にも広がっています。四畳半ほどの群生を発見してから、ここまでするのに14年かかりました。この日は、貝母の上に落ちた落枝を何十本と片付けました。

 貝母のつぼみはもうできています。今年は3月下旬には咲き出すかも知れません。随時このブログで載せていきます。

 陣場平の片隅にひっそりと咲く薬草のセリバオウレン。雄花。直径が10ミリもありません。これを観るには虫眼鏡が必要です。大きなのは5枚の萼片で、その内側の少し黄ばんだ10枚ほどの小さなものが花びらです。生薬の「黄連」は根茎を乾燥したものでベルベリン(アルカロイド)などを含み、消炎、止血、精神不安に効く薬です。薬草ですが、貝母と同じく毒草です。

 昨年、貝母が枯れた5月下旬に妻女山里山デザイン・プロジェクト(妻女山SDP)のメンバーを集めて周囲の森に散った貝母の球根を100株近く掘って中央の貝母がない場所に移植しました。それが発芽しています。

 15センチ位の腐朽木の破片に黄色いものが見えました。粘菌かなと思いましたが小さすぎて分かりません。帰って見るとキノコです。モエギビョウタケ(萌黄鋲茸)。直径は0.5ミリから1.5ミリ。

 蕗の薹(とう)も、妻女山山系のあちこちで出始めました。雄花。雌しべがあるので両性花ですが自家受粉はできません。蕗味噌にしました。

 ノビル(野蒜)もあちこちで。カルシウムをはじめ、マグネシウム、リン、鉄分などのミネラルも豊富な山菜です。抗ガン、抗菌、免疫力アップ、貧血予防、便秘解消、美肌効果、老化防止の効能も。これのおやきと餃子は絶品です。卵とじやパスタにも。醤油・本味醂・ゴマ油でノビルの醤油ダレも最高です。これに漬けて鶏の唐揚げを。在京時代は、調布市の野川へ息子と採りに行きました。乞食ネギなんていう失礼な俗名もありますが、古代から食べられていたので古事記ネギと言うべきでしょう。

 昼になったので堂平大塚古墳のログハウスへ。手造りのツナマヨおかかとタラチャンジャと明太子マヨおかかのおにぎりとたんぽぽコーヒーでまったりと昼餉。20度の寒暖差での自律神経失調症と花粉症で体調は最悪ですが、紅梅も咲いて心がほぐれます。北アルプスは春霞か黄砂か花粉か、霞んでいます。

 紅梅にはたくさんのセイヨウミツバチが訪れていました。羽音がもの凄い。後ろ脚には花粉団子。

 オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)は、明治初期にヨーロッパから伝わった帰化植物です。オオバコ科クワガタソウ属の越年草。日が当たるときだけ花を咲かせる一日花で、別名は星の瞳です。ホトケノザももうすぐ咲きそうです。
「犬ふぐり 星のまたたく 如くなり」高浜虚子 このイヌフグリが、オオイヌノフグリか白い在来種のことかは虚子に聞かないと分かりません。

 スギ花粉もたくさん付いています。ほぼ無風なので大丈夫ですが、午後2時頃になると決まって強風が吹き始めます。そのため午後1時には必ず下山するようにしています。さもないと悲惨な目に会います。天気がいいので洗濯物も布団も午前中に取り込みが必須です。スギ花粉の後はヒノキの花粉。それが終わらないと窓を開けることはできません。やれやれ。
 東北大震災、福一核爆発から12年。ちなみに当時、携帯もパソコンメールも不通でした。唯一通じたのがツイッター(相互フォローしているとダイレクトメールができます)。東京の次男には、現状をつぶやき続けろといいました。そう遠くない将来に東京直下型地震が来るかも知れません。信州でも2011年3月12日に栄村大震災があり、2014年11月22日に神城断層地震があり、白馬村が大災害に見舞われ、虫倉山の山頂が4割崩壊し、善光寺でも被害がありました。松本平の牛伏寺断層はいつ動いてもおかしくないといわれています。備えに完全はないのですが、必要です。

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早春の妖精、節分草を求めて戸倉のキティパークへ。あんずの里スケッチパークの蝋梅と紅梅。妻女山陣場平の貝母(妻女山里山通信)

2023-03-08 | アウトドア・ネイチャーフォト
 千曲市のサイトで倉科と戸倉の節分草が咲き初めとでたので、まず毎年通っている倉科の杉山の群生地へと向かいました。ところが道路工事で通行止め。大勢見に来るので倉科の入り口に節分草群生地に車では行けませんの表示が欲しいですね。戻って宮坂峠から戸倉に越えようと思ったらここも工事で通行止め。仕方なく一重山をまわって戸倉へ。ところが途中でも通行止めが。年度末なので工事だらけなのは知っていましたが。やっと戸倉駅裏手のキティパークの駐車場へ。ここから20分山道を登ります。

 セツブンソウ(節分草)は、キンポウゲ科セツブンソウ属で、本州の関東地方以西に分布する、高さ10センチほどの小さな多年生草本。花の直径は1から2センチ。花びらに見えるのは萼です。先が黄色く見えるのが退化して蜜腺になった花びらです。千曲市が長野県の北限だそうですが、ということは日本の北限ということでいいのでしょうか。実はもう少し北にもあるのではと探しているのですが、見つかりません(笑)。

 可憐な節分草。早春に咲き、2、3ヵ月でその年の生活サイクルを終え消えてしまう植物は、スプリング・エフェメラル(Spring Ephemeral、春の妖精、春の儚い命)と呼ばれます。セツブンソウの種は、アリが巣に運んで発芽する虫媒花。アリ散布植物です。

 節分草は、発芽して1年目のものは葉が丸いのです。探すと必ず見つかります。右にひとつ写っているのですが。分かるでしょうか。

 アリ散布植物は、セツブンソウ属やカタクリ属以外にスミレ属、イチリンソウ属、フクジュソウ属、ミスミソウ属、キケマン属、クサノオウ属、エンレイソウ属などがあり、自然界におけるアリの働きの重要さが分かります。日本には、アリが絶滅すると絶えてしまう植物が200種以上あるのです。たとえばカタクリの胡麻より小さな種にはエライオソームというアリの餌となる物質がついていて、アリは種ごと巣に運びます。そして、エライオソームを取った後、種を巣の外に捨てるのですが、それが種蒔きになるのです。自然界は弱肉強食といいますがそれは間違いです。非常に複雑に絡み合った共生関係にあるのです。

 石灰質の土壌を好み、晩秋から冬の間に、地中深くにある黒褐色の塊茎から発芽します。種子から開花まで3年以上かかるわけですから、林床の環境が良い状態で続かないと生育できません。昔は雑木林に入って草刈りや灌木の除伐や薪拾いをしたので、明るい林床にセツブンソウがたくさん咲いたのだとか。カタクリと同様、人の暮らしと密接な関係にある植物だったのです。ですから、盗掘や自生地の環境が破壊されると真っ先に消える植物です(絶滅危惧植物II類)。

 節分草は、万葉集には詠われていませんが、平安時代の「本草和名」や「倭名類聚鈔」に「以倍仁礼(いえにれ)」という古名で登場します。花言葉は、気品・ほほえみ・光輝・人間嫌いだとか。高貴な花なんですね。やはり野に置け節分草。栽培ではなく山野で楽しみたいものです。

 今年は発見できませんでしたが、稀に八重のものがあります。また、もっと稀ですが、一つの茎から二輪の花が咲くものがあります。2018年3月の記事では紹介しています。

 赤紫、青、白、黄色の組み合わせは、なんとなく北欧とかアルプスの高山ぽいですね。清楚で可憐な感じがなんとも魅力があります。

 「天狗の里 節分草まっぷ」と群生地の説明。駐車場は左の図の向かいにも10台ほど。左の道を少し登って10台ほどあります。それぞれにトイレもあります。

 遊歩道やベンチがあります。

 途中のあんずの里のスケッチパークでは蝋梅が咲いていました。

 紅梅も満開です。奥の杏の花はまだ固いつぼみですが、今年は開花が早そうです。

 紅梅のアップ。午後1時を過ぎました。妻女山の陣場平へ貝母を見に行きます。

 妻女山陣場平の貝母(ばいも:編笠百合)。2月28日に比べるとずいぶんと成長しました。西向きの一番早く芽吹き咲き出すエリアです。今年も見頃は、4月10日〜20日頃になると思います。昨年の満開の様子は、4月の記事を御覧ください。里山でのこれほど大きな群生地は日本でここだけです。

 陣場平中心部もほとんどが芽吹いています。昨年仲間と移植した球根も芽吹いていました。咳止めの薬草ですが、かなり強い毒草なので持ち帰りは厳禁です。

 川中島の戦いで上杉謙信が本陣とした陣場平。かなり開けたギャップです。ひどい藪だった状態からここまでするのにはかなりの労力と時間が必要でした。倒木や落枝、帰化植物(オオブタクサやハルジオンなど)との戦いは毎年続きます。
川中島の戦いで上杉謙信が本陣とした斎場山と陣場平へ(妻女山里山通信)『甲陽軍鑑』の編者と言われる小幡景憲彩色の川中島合戦絵図。陣場平に陣小屋が七棟建てられた図が描かれています。(東北大学狩野文庫の許可を得て掲載)

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本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
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70、80年代のシティポップ。70s 80s Japanese City Pop(妻女山里山通信)

2023-03-03 | BABYMETAL・LOVEBITES・ジャズ・宮本佳林・クラシック
 世界的に日本の70、80年代のシティポップが大人気です。心臓の鼓動と同じぐらいの速すぎないリズム。馴染みやすいメロディー。無理なく入ってくる感情移入しやすい歌詞。そんな中から個人的に思い出とつながる曲を集めてみました。

A L O N G V-A-C-A-T-I-O-N」大瀧詠一のLPレコード。右は同時代に発売されたアートブック。文:大瀧詠一、絵:永井博

大瀧詠一 (Eiichi Ohtaki) - 君は天然色 (Kimiwa Tennenshoku) (1981)

 早世した妹に捧げた歌。97年のフジテレビドラマ「ラブジェネレーション」主題歌で大ヒットしました。息子達が小さな頃、カーステレオでよくかけていたので彼らも大好きです。

「真夜中のドア〜stay with me」/ 松原みき Official Lyric Video

 当時はベストテンにも入っていなかった曲ですが、今では大ヒットに。天国で驚いて喜んでいることでしょう。

竹内まりや - Plastic Love (Official Music Video)

「駅」、「シングル・アゲイン」が好きでよく聞きますが、今人気なのはこの曲。ハロプロの実力派グループのJuice=Juiceがカバーしていますが凄くいい。

カルロストシキ - 君は1000%

 彼の繊細で透明な歌声は個性的で耳に心地よい。妻と付き合い始めた頃に流行っていた思い出の曲。

南佳孝 スローなブギにしてくれ( I want you )

 もちろん映画も観ました。浅野温子が初々しかった。友人が住んでいた米軍ハウスへ度々遊びに行った美大生の日々を思い出します。郷ひろみがカバーした「モンローウォーク」もいい。

Arai Yumi- 中央フリーウェイ

 家族で奥多摩や神奈川、山梨の山へハイキングに行くときに中央高速で必ず流した曲。帰りに高尾山の山を抜けると、「街の灯がやがて瞬き出す〜♪」。という歌詞のとおりに東京の夜景が輝いていた。

ハイ・ファイ・セット 『スカイレストラン』 1975年

 非常にハイレベルなグループでした。「フェアウェルパーティー」、「土曜の夜は羽田に来るの」、「燃える秋」など名曲が多い。山本潤子さんの歌声は本当に美しく聞き惚れます。

荻野目洋子 / ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)MV [New Dance Ver.]

 日本のユーロビートの先駆け。このダンスもはまる!癖になる。

Sugar Babe - Down Town

 サウンドがたまらなく懐かしい。これもJuice=Juiceがお洒落にカバーしている。土曜の夜、彼女とさあどの店に行こうかとウキウキする様な日々を思い出させる。

愛が止まらない Winkフルサイズ 振付

 哀愁系ユーロビートで、可憐な瑞々しいボーカルが心地よい曲。原宿の編集デザインプロダクションで多忙な毎日を送っていた頃で、どこからか流れてくるこの曲は癒やしでした。
 まだまだたくさんありますが、ページが重くなってしまうのでこれぐらいに。YouTubeで観ると関連動画がたくさん出てくるので参考になると思います。

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