最高気温20度の予報の朝、久しぶりに妻女山山系へ。ここのところデスクワークばかりだったので、心ウキウキ気分で出かけました。妻女山松代招魂社の奥の駐車場に車を止めて右の林道を登ります。ここのところ、妻女山北面では長野森林組合による松枯れ病にかかった赤松の伐採が行われているので、チェーンソーの音が鳴り響いています。「松枯れ病の原因は、本当にマツノマダラカミキリのセンチュウだけなのか!?」で書いたように、発生が多いとされる南面ではなく、国道や高速道路のある北面で大量発生していることは、排気ガスが主な原因という説を証明するものと思われるのです。だいたい、この妻女山でマツノマダラカミキリを一度も見たことがないのです。私のフォト・ギャラリーの昆虫3,4,5を見ていただくと分かると思いますが、ミヤマカミキリやキマダラカミキリ、希少なルリボシカミキリも遭遇、撮影しているというのに。ただの一度も見たことがないのです。
陣場平に着くと、編笠百合(貝母)は、すくすくと成長していました。見ると蕾が形成されています。ただ、ここから咲くまでが結構時間がかかるのです。5年前には四畳半ぐらいしかなかった貝母ですが、私が二年かかって藪や灌木を切り開いたら、ここまで繁殖しました。そして、貝母は西へ西へと増えています。ゴー・ウエストです。種で増えているのでしょう。貝母の花が咲き種ができる頃は、ここでは東風(こち)がよく吹くからです。実は六角柱状のさく果で、熟すると下部が裂けて種子が散布されます。満開になるとそれは見事です。
そこから20分ほど歩いてカタクリの群生地へ。山の北面にはまだ40センチほどの残雪が残っている場所もあります。数万株の群生地へ行くと、カタクリの片葉が出始めていました。別名カタゴ、カタカゴ(堅香子)、ハツユリ(初百合)といいます。花は温度により開閉します。17-20度で開花し、25度では完全に反り返るといいます。気温はそれほどなくても、直射日光に当たると温度が上昇するようです。種にアリが食料とするエライオソームという物質がついているため、アリによって運ばれるアリ散布植物です。アリがいなくなると絶滅します。
もののふの 八十娘(やそおとめ)らが 汲み乱(まが)ふ 寺井の上の 堅香子(かたかご)の花 (万葉集/大伴家持)
氷河期の生き残りといわれるウスバシロチョウの食草、ムラサキケマンが朝露を浴びて光っていました。チャボガヤも艶々と。
ダンコウバイが一気に咲き始めました。仄かな香りがあります。フユヅタも活き活きとしています。白樺は高原の樹木と思っている人も多いと思いますが、信州では標高500メートルぐらいの里山にも普通に自生しています。早春に白樺は水分を大量に吸い上げます。白樺林を歩いていると、晴天なのに空から雨が降ってくることがあります。吸い上げた水分が枝先などから降ってくるのです。これを集めたのが信州の高原でよく売られている白樺水。天然のキシリトールが含まれています。
今回は飛び始めた蝶の撮影も目的でした。たくさん見られたのは緋縅蝶と天狗蝶でしたが、お目当ては蒼い提督と呼ばれる瑠璃立羽だったのです。たった一頭見つけたのですが、撮影は叶いませんでした。少し出現が遅いような気がします。
残雪の上に黄色い実が落ちていました。寄生植物のヤドリギ(宿木)の実です。この実はサポニンが含まれ有毒なのですが、緋連雀の大好物なのです。緋連雀が食べてそれを排泄するのですが、ヤドリギの実は非常に粘性が強く、糞とともに樹上にへばりついて増えていくのです。カタクリやスミレがアリ散布植物なら、ヤドリギは鳥散布植物なのです。ちなみにヤドリギの実は有毒ですが、一粒ぐらいならどうということはありません。ネチャネチャしていますが、ほんの僅かに甘みがあります。真ん中はニワトコの新芽。山菜として食べる地方もあるようですが、これも有毒で美味しいというほどでもないので私は食べません。最後はノビル(野蒜)。乞食ネギなんていう酷い俗称もありますが、古事記に載っているほどの野草なので、古事記ネギと呼ぶべきでしょう。ノビルの味噌焼き、ノビルのおやき、ノビル餃子は絶品です。ノビルの松前漬けもおすすめ。全て私のレシピです。
最後に天城山(てしろやま)西の芝山へ。ここからは千曲市の雨宮田んぼと有明山、森将軍塚古墳が見えます。ホワンとした暖かい空気が、本格的な春の訪れを感じさせました。帰りに長坂峠の尾根筋で、突然ニホンカモシカが出現。その距離5m足らず。私も驚きましたが、ニホンカモシカはもっと驚いたようで、ブキャッというような叫びを残して駆け去りました。たぶん母親のシロです。まだ冬毛でしたが、来週中には落ちるでしょう。
◆GWに妻女山里山デザイン・プロジェクトの仲間と登った妻女山から貝母群生地経由で鞍骨城跡と象山のフォト・ルポ
◉ふたつとも本当に珠玉のライブ。アイドルとは別のそれ以上の実力と感動を与えるライブ。マスコミは本当にいいものを伝えない。このすばらしい二つのライブを、大好きな、彼女と同世代の美しく可愛い女性Hさんに捧げましょう。彼女に幸あれと。さて、私は仕事です。
【今夜のライブ】 AYA MATSUURA 松浦亜弥 Full Concert ☆ Maniac Live Concert :2009年の珠玉のライブ
【今夜のライブ】 AYA MATSUURA 松浦 亜弥 Full Concert ☆ Fan Club Event 2010 Maniac :2010年の珠玉のライブ
陣場平に着くと、編笠百合(貝母)は、すくすくと成長していました。見ると蕾が形成されています。ただ、ここから咲くまでが結構時間がかかるのです。5年前には四畳半ぐらいしかなかった貝母ですが、私が二年かかって藪や灌木を切り開いたら、ここまで繁殖しました。そして、貝母は西へ西へと増えています。ゴー・ウエストです。種で増えているのでしょう。貝母の花が咲き種ができる頃は、ここでは東風(こち)がよく吹くからです。実は六角柱状のさく果で、熟すると下部が裂けて種子が散布されます。満開になるとそれは見事です。
そこから20分ほど歩いてカタクリの群生地へ。山の北面にはまだ40センチほどの残雪が残っている場所もあります。数万株の群生地へ行くと、カタクリの片葉が出始めていました。別名カタゴ、カタカゴ(堅香子)、ハツユリ(初百合)といいます。花は温度により開閉します。17-20度で開花し、25度では完全に反り返るといいます。気温はそれほどなくても、直射日光に当たると温度が上昇するようです。種にアリが食料とするエライオソームという物質がついているため、アリによって運ばれるアリ散布植物です。アリがいなくなると絶滅します。
もののふの 八十娘(やそおとめ)らが 汲み乱(まが)ふ 寺井の上の 堅香子(かたかご)の花 (万葉集/大伴家持)
氷河期の生き残りといわれるウスバシロチョウの食草、ムラサキケマンが朝露を浴びて光っていました。チャボガヤも艶々と。
ダンコウバイが一気に咲き始めました。仄かな香りがあります。フユヅタも活き活きとしています。白樺は高原の樹木と思っている人も多いと思いますが、信州では標高500メートルぐらいの里山にも普通に自生しています。早春に白樺は水分を大量に吸い上げます。白樺林を歩いていると、晴天なのに空から雨が降ってくることがあります。吸い上げた水分が枝先などから降ってくるのです。これを集めたのが信州の高原でよく売られている白樺水。天然のキシリトールが含まれています。
今回は飛び始めた蝶の撮影も目的でした。たくさん見られたのは緋縅蝶と天狗蝶でしたが、お目当ては蒼い提督と呼ばれる瑠璃立羽だったのです。たった一頭見つけたのですが、撮影は叶いませんでした。少し出現が遅いような気がします。
残雪の上に黄色い実が落ちていました。寄生植物のヤドリギ(宿木)の実です。この実はサポニンが含まれ有毒なのですが、緋連雀の大好物なのです。緋連雀が食べてそれを排泄するのですが、ヤドリギの実は非常に粘性が強く、糞とともに樹上にへばりついて増えていくのです。カタクリやスミレがアリ散布植物なら、ヤドリギは鳥散布植物なのです。ちなみにヤドリギの実は有毒ですが、一粒ぐらいならどうということはありません。ネチャネチャしていますが、ほんの僅かに甘みがあります。真ん中はニワトコの新芽。山菜として食べる地方もあるようですが、これも有毒で美味しいというほどでもないので私は食べません。最後はノビル(野蒜)。乞食ネギなんていう酷い俗称もありますが、古事記に載っているほどの野草なので、古事記ネギと呼ぶべきでしょう。ノビルの味噌焼き、ノビルのおやき、ノビル餃子は絶品です。ノビルの松前漬けもおすすめ。全て私のレシピです。
最後に天城山(てしろやま)西の芝山へ。ここからは千曲市の雨宮田んぼと有明山、森将軍塚古墳が見えます。ホワンとした暖かい空気が、本格的な春の訪れを感じさせました。帰りに長坂峠の尾根筋で、突然ニホンカモシカが出現。その距離5m足らず。私も驚きましたが、ニホンカモシカはもっと驚いたようで、ブキャッというような叫びを残して駆け去りました。たぶん母親のシロです。まだ冬毛でしたが、来週中には落ちるでしょう。
◆GWに妻女山里山デザイン・プロジェクトの仲間と登った妻女山から貝母群生地経由で鞍骨城跡と象山のフォト・ルポ
◉ふたつとも本当に珠玉のライブ。アイドルとは別のそれ以上の実力と感動を与えるライブ。マスコミは本当にいいものを伝えない。このすばらしい二つのライブを、大好きな、彼女と同世代の美しく可愛い女性Hさんに捧げましょう。彼女に幸あれと。さて、私は仕事です。
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