モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

妻女山陣場平の貝母は下から半分ほどしぼみました。ズミとウワミズザクラが満開。昨日の信毎の朝刊を見て40人ほどが訪れました(妻女山里山通信)

2024-04-27 | アウトドア・ネイチャーフォト
 陣場平の貝母(ばいも:和名はアミガサユリ)は下から半分ほどがしぼみました。明日は28度とかの予報なので見納めになるでしょう。

 今日は、昨日の信毎の朝刊を見たと言って40人ほどが訪れてくれました。県外からも。貝母を見てから鞍骨山へ向かった人達もいた様です。信毎一面の威力は凄いですね。周りの緑も賑やかになってきました。午後は強風になることが多いのでおにぎりを持って午前中に来ることをお勧めします。

 スマホの人が多くて下向きに咲く貝母の撮影には苦労していました。横向きに咲いている花を紹介してあげました。薬草ですがかなり強い毒草であることや、15年の開発と保全の話もしました。今年の貝母は数回のなごり雪のために、やや草丈が低いのですが、それでも最も高いものは128センチありました。

 東の端にはズミが満開です。昔、りんごの台木として使われました。シジュウカラが盛んに鳴いています。

 まだ咲いている貝母の花。雌しべの根本には糸巻き形の6角形の実ができています。この実は6月末には3センチぐらいになります。枯れると蒴果といってホウセンカの様に種を弾き飛ばします。その時、東風(こち)が吹くことが多いので、貝母は西へと増えていきます。種から発芽して花が咲くまでは7、8年かかります。
「時々の 花は咲けども 何すれぞ 母とふ花の 咲き出来ずけむ」丈部(はせつかべ・はせべ)真麻呂(万葉集)
 これが貝母のことであるという説があります。丈部真麻呂は、遠江国山名郡(現在の静岡県袋井市)で徴兵され九州に派遣され国境警備にあたった兵士・防人(さきもり)でした。
 意味は、季節ごとに花は咲くのに、どうして母という花は咲かないのだろうか(咲くのだったら摘み取って共に行くのに)。防人というのは、21歳から60歳までの健康な男子が徴兵されました。任期は三年で、延長もされたそうです。食料・武器は自弁で帰郷は一人で帰るため、途中で野垂れ死ぬ者も少なくなかったとか。人民には重い負担になったようです。

 陣場平の上の入り口の20mぐらい下に咲くウワミズザクラ(上溝桜)が満開になりました。

 遠目ではとても桜に見えませんが、こうしてアップにすると小さな桜だと分かります。

 15年前に藪を切り払い灌木を切ったら、昔あったアカネ(茜)が出るようになりました。

 あちこちでサンショウ(山椒)の若葉が。摘んで佃煮を作るには、2〜3時間摘まないとだめですね。木の芽和えなどにするなら30分も摘めばいいでしょう。

 上の入り口から入るとゴヨウアケビ(五葉木通)の花が見られます。

 貝母の花に隠れて山蕗の花。もう結実しています。

 クヌギの幼木に、ナラメリンゴフシ(楢芽林檎五倍子)。ナラリンゴタマバチによって作られた虫コブ(虫えい・ゴール)です。ナラメリンゴタマバチ(雌)が交尾後、コナラの根に楢根玉五倍子(ナラネタマフシ)を作ります。そこから冬に羽化した雌が単性生殖でコナラの冬芽に産卵し、それがこのような五倍子(フシ)を形成するのです。形成されたフシは卵の揺りかごであり幼虫になっては餌となります。コナラの冬芽をこんな風に変形させてしまうのですから恐るべしかなナラリンゴタマバチ。タマバチのタマとは、このリンゴ状のフシのことです。
 虫コブは古くから利用されてきました。マタタビはマタタビミミタマバエの作る虫コブができて初めて価値あるマタタビ酒になります。また、ヌルデ(白膠木)の若芽や若葉などにヌルデシロアブラムシが寄生してできる虫こぶ(ヌルデミミフシ)は、お歯黒、染め物、薬、インク、占いなどに使われてきました。特に染料は、空五倍子色という伝統色で、古代より(正倉院にあり)珍重されてきました。

 春型のアゲハも舞い始めました。ヒメオドリコソウで吸蜜しています。食草の山椒の木が多いのも見られる理由でしょう。冬越しのルリタテハも。貝母が咲き終わっても里山の魅力は続きます。樫の木のベンチに腰掛けて鳥のさえずりを聴いているだけでストレスは雲散霧消します。

 陣場平の上の入り口。小道を入ってすぐ右の足元にハナヤスリの群生地があります。小さな水芭蕉の様な葉がそれです。希少なシダ類です。

 堂平大塚古墳へ下る道の脇にキジムシロ(雉筵)が咲いていました。春に咲くバラ科の黄色い花は、キジムシロ、ミツバツチグリ、ツルキンバイ、クサイチゴ、ヘビイチゴなど皆似ていて同定に苦労します。

 妻女山松代招魂社の八重桜も満開になりました。この花弁で桜茶が作れます。

 妻女山への登り口にクサノオウ(瘡の王)が咲き始めました。毒草なので触らないでください。小学生の遠足コースなので、引率の先生にアドバイスしたことがあります。これからイカリソウやアマドコロ、ホタルカズラが咲き、ウスバシロチョウが舞い始めます。これからオオスズメバチの女王が巣作りのために飛び始めるので、黒い服は避けてください。

 翌26日は最高気温が28度の予報。早めに登ってノイバラやヤマフジの除去作業をしました。やはり信毎を見たと言って登ってきた人が30人以上。鞍骨山へ向かった人も大勢いました。例年の見頃は4月10日から20日頃という話や、当ブログで開花情報を出していることなどをお話しました。みなさんが帰った頃にサンコウチョウが鳴き出したのは残念でしたが。堂平大塚古墳では猛毒のレンゲツツジが咲き出しました。これからKさんが植えたリュウキュウツツジや色々なツツジが咲き出します。ホタルカズラも咲き出した様です。
 貝母を見に来た女性にオオスズメバチの女王蜂が暫くの間まとわりつきました。これは化粧品や香水、柔軟剤やシャンプーの甘い香りに惹きつけられたのです。山に来る際は、無臭が原則。ミントやハッカの香りは虫が嫌います。防虫スプレーや手作りの防虫オイルを塗ってくるといいでしょう。前記した様に黒い服や黒髪もハチに狙われます。まとわりつかれたら絶対に声を上げたり手で払ったりしては駄目です。刺されます。おとなしくジッとしていること。やがて去ります。

「村上春樹さんのピーター・キャットを中心とした70年代のクロニクル」というムサビの美大生時代に彼のジャズ喫茶でアルバイトしていた当時のブログは世界中からアクセスがあります。この文章をクリックで見られます。ロンドンに5週間住んでいて、Queenのフレデイ・マーキュリーの恋人のメアリー・オースチンが勤めていたBIBAの店で当時の私の恋人が彼女からジャケットを買った話。70年代の美大生の赤裸々な人生が見られます。

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『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、
『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
  インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。講演は一人1000円✕10人、60分が最低基準です。掲載の写真は有料でお貸しします。他のカットも豊富にあります。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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妻女山陣場平の貝母は少しずつしぼみ始めました。それでも週末までは充分に見頃です。信毎の取材を受けました(妻女山里山通信)

2024-04-24 | アウトドア・ネイチャーフォト
 陣場平の貝母(ばいも)は少しずつしぼみ始めました。それでも週末までは充分に見頃です。今日(23日)は、信濃毎日新聞の取材を受けました。明日の朝刊に載るそうです。25(木)26(金)は見頃です。

 記者の方が貝母を撮影しています。編笠百合の名前の通り、花の中を撮影するのがポイントです。スマホの方には自撮りモードでとアドバイスしますが、なかなか難しい様です。

 カスミザクラ(霞桜)。満開ですが、風が吹く度に花吹雪が舞い散ります。ヤマザクラ(山桜)はかなり散りました。オオヤマザクラ(大山桜)はまだ紅色に咲いています。まもなくウワミズザクラ(上溝桜)も咲くでしょう。

 貝母は下から咲いていきます。満開になったら下からしぼみ始めます。上の写真でそれが分かると思います。上部はまだ開いているので、週末まではなんとか見頃だと思います。

 群生地で、一番背の高い貝母がこちら。約90センチはあります。昨年はなごり雪がなかったので、これくらいの貝母がたくさんあって壮観でした。球根も大きいでしょう。全草が毒ですが、特に球根は美味しそうですが絶対に食べてはいけません。薬草ですが、かなり強い毒草です。

 あちこちでシロヤブケマンが咲いています。氷河期の生き残りといわれるウスバシロチョウの食草です。ゴールデンウィーク明け頃から舞い始めるでしょう。これも毒草です。ルリタテハが舞っていました。

 あちこちでヤマツツジも咲き始めました。

 林道に咲く、左がカスミザクラ、右がヤマザクラ。樹下にはピンク色のミヤマウグイスカグラが咲いています。妻女山駐車場からは30〜40分。林道入口の地図と、長坂峠と陣場平の上下の入り口にある看板に従って群生地に入ってください。小さな実生を踏まない様に鑑賞してください。樫の木のベンチに腰掛けて、鳥のさえずりに耳を傾けるのもいいでしょう。運が良ければニホンカモシカにも出会えます。

 24日の信濃毎日新聞の一面に掲載された記事。本文中に陣馬平とあるのは間違いで、キャプションにある陣場平が正しい地名です。アミガサユリ(編笠百合)は、貝母の和名です。4月の茶花として江戸時代から親しまれて来ました。
 やはり長野県では信毎が新聞では一番なんでしょうか。朝からこの記事を読んで「陣場平 貝母」、「陣場平 アミガサユリ」で検索したのでしょうか、当ブログへのアクセスがもの凄いことになっています。明日から三連休は大勢訪れてくれるかも知れません。できるだけ現地でガイドをしたいと思っています。

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妻女山陣場平の貝母は満開です。山桜、霞桜、大山桜も満開。カタクリ、キブシ、ハナヤスリ、コクサギ、ヤマブキ(妻女山里山通信)

2024-04-20 | アウトドア・ネイチャーフォト
 陣場平の貝母(ばいも)が満開になりました。山桜、霞桜、大山桜もほぼ満開です。足元では鮮やかな朱色のクサボケ(草木瓜)も咲いています。氷河期の生き残りウスバシロチョウの食草のシロヤブケマンもあちこちで咲き始めています。カタクリは咲き終わり、あちこちでミヤマウグイスカグラが咲いています。今日も何人も訪れてくれました。里山の自然と歴史、里山保全の大切さと大変さについてお話しています。陣場平は川中島の戦いで上杉謙信が本陣とした場所。ブログ内検索で「川中島の戦い」で該当する記事が読めます。ちなみに我が家の祖先には真田幸村の影武者のひとり、林源次郎寛貴がいます。

 貝母の花。和名は編笠百合といいますが、こうして花の内部を見るとその意味が分かります。葉先が丸まっていますが、これでお互いの茎に絡みつきスクラムを組んで、この時期に発生する爆弾低気圧の強風から身を守ります。奈良時代に入った薬草(毒草)で、万葉集に一首詠まれているらしいことは一つ前の記事で書いています。

 貝母の群生地の周りに朱色のクサボケが咲き出しました。実は地梨といいます。

 クサボケ(草木瓜)の花。草ではなく、高さ50センチぐらいの低木ですが、鮮やかな朱色の花を咲かせるので意外と目立ちます。また、低木ににつかわしくない梅のような大きな実は薬用酒になり、貧血や疲労回復、不眠症に。煮だし汁は入浴剤になるそうです。

 カスミザクラ(霞桜)。左向こうはやや桃色がかっているのでエドヒガンの仲間でしょうか。ツピー、ツピーというシジュウカラ。月日星ホイホイホイと鳴くサンコウチョウ、鶯の初鳴きも聞こえました。

 灌木越しに見る貝母の群生地。灌木は山椒の木や黒文字、臭木など。山椒の若葉を摘む女性もいました。

 貝母は下から咲いていきます。てっぺんが咲いたら満開です。まだつぼみが残っていますが、それも明日には咲くでしょう。

 オオヤマザクラ(大山桜)。別名は、紅山桜。

 花枝に毛があるのでカスミザクラ。無毛で葉がやや赤みを帯びているとヤマザクラ。

 ハナヤスリ。葉の真ん中から出てくる胞子嚢がヤスリの形に似ているのでそう呼ばれます。そうは見えませんが、シダ植物です。

 貝母の群生地の真ん中にあるクマノミズキ。芽吹くために樹液を吸い上げて余剰分が出て発酵してオレンジ色になります。無毒で舐められます。カエデやクヌギなら甘いのですが、これはほぼ無味無臭です。

 カタクリの群生地を観に林道を登ります。あちこちでミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽)が咲いています。夏になる赤い実は甘くて美味しい。

 林道脇に咲く(木五倍子)。キブシの髄はスポンジ状で、昔は灯芯などにも使われたようです。髄を取り出すと中空になるので、酒樽の呑み口にも使われたとか。また、江戸時代には既婚の女性はお歯黒にする習慣がありましたが、キブシの実も利用されました。釘や鉄粉を食酢につけて酸化した液に、ヌルデの実、五倍子(ごばいし)やキブシの実の粉末をつけて、歯につけると黒く染まるそうです。

 カタクリ(片栗)ユリ科。別名カタゴ、カタカゴ(堅香子)、ハツユリ(初百合)。種にアリが食料とするエライオソームという物質がついているため、アリによって運ばれるアリ散布植物です。日本にはアリによって増えるアリ散布植物が200種以上あります。
「もののふの 八十(やそ)乙女らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子(かたかご)の花」大伴家持(万葉集)
 当維持29歳の大伴家持が、赴任先の越中国府の伏木(現在の富山県高岡市伏木に5年間赴任)で、寺井の井戸(井泉の跡と歌碑がある)の周りにたくさん咲くカタクリを宮中の乙女になぞらえ、都を懐かしんで詠んだ歌だといいます。そう思うと写真のカタクリが、美しい乙女に見えてくるから不思議です。
 もののふとは、宮廷に仕える文武の官のことで、物部と書きます。八十(たくさんという意味)にかかる枕詞ですが、数が多い氏と発音の同じ宇治川の宇治から、宇治川を導く枕詞となったということの様です。昔もやたらと役人が多かったのでしょうか。もののふとは、後に武士そのものを指す言葉に変化します。

 コクサギ(小臭木)ミカン科。小さな臭い木という名前ですが、柑橘系の爽やかな香りです。雌雄異株。葉はコクサギ型葉序と呼ばれ、枝の片側に2ずつ交互に互生します。クサギ(臭木)はクマツヅラ科。実は黒褐色で5ミリほど。有毒です。ミカンがなるわけではありません。葉には殺菌作用のあるアルカロイドを含むので地方によっては家畜小屋に敷いたりするそうです。

 ヒオドシチョウ(緋縅蝶)。ルリタテハと共に春の到来を告げる蝶です。武士が纏う紅色の緋縅に似ているからの命名です。

 天城山(てしろやま)林道から見る千曲川と松代パーキングエリア。黄砂とヒノキの花粉で辛いです。黄砂で遠くの山が霞んで見えません。

 ヤマブキ(山吹)バラ科。「七重八重花は咲けども山吹の実の(蓑)ひとつだになきぞ哀しき」兼明親王(後拾遺和歌集) 実のと雨具の箕をかけています。太田道灌の逸話で知られる花。 古今亭志ん生『道灌』は一聴の価値あり。花を乾燥させて煎じたものは、慢性のせきに効くそうです。

 若葉の頃は樹種によって葉の色が異なります。春紅葉も見られます。この時期の里山は本当に美しい。5月になると緑が濃くなって、遠目では樹種の違いが分からなくなります。

 我が家のタラの芽も一気に開きました。タラの芽生椎茸ベーコンアンチョビーの馬鹿旨パスタ。山菜の季節到来です。明日も午前中は訪れる方の案内をする予定です。見かけたらお気軽に声をかけてください。貝母は、26日までは見頃だと思います。25度以上になるとしぼみ始めます。

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魚眼レンズで撮る陣場平の貝母。9枚の花弁がある貝母を発見。満開の枝垂れ桜と花桃。ズミも開花(妻女山里山通信)

2024-04-17 | アウトドア・ネイチャーフォト
 陣場平の最高気温はなんと28.4度。山上も26度。ノイバラの地下茎を掘り出す作業をしたのですが暑くて大変でした。こんな暑い日でしたが、貝母見学の方が何人も訪れてくれました。鞍骨山へ向かった人もいた様です。三日連続のブログ記事のアップとなりました。信州の春は駆け足で過ぎていくので撮影が大変です。

 今回はサブカメラとして使っているコンデジに魚眼レンズをつけて撮影しました。貝母の群生地の広さが分かっていただけると思います。これは 上の入り口から。樫の木のベンチはここと積石塚古墳の横にあります。貝母は奈良時代に唐からもたらされた薬草ですが、かなり強い毒草でもあります。咳止めの薬ですが、成分は筋肉弛緩剤とほぼ同じ。誤って百合根の様な球根を食べると非常に危険です。

 上のカットのちょうど反対側から。一番華やかなカットが撮影できます。
「時々の 花は咲けども 何すれぞ 母とふ花の 咲き出来ずけむ」丈部(はせつかべ・はせべ)真麻呂(万葉集)
 これが貝母のことであるという説があります。丈部真麻呂は、遠江国山名郡(現在の静岡県袋井市)で徴兵され九州に派遣され国境警備にあたった兵士・防人(さきもり)でした。
 意味は、季節ごとに花は咲くのに、どうして母という花は咲かないのだろうか(咲くのだったら摘み取って共に行くのに)。防人というのは、21歳から60歳までの健康な男子が徴兵されました。任期は三年で、延長もされたそうです。食料・武器は自弁で帰郷は一人で帰るため、途中で野垂れ死ぬ者も少なくなかったとか。人民には重い負担になったようです。

 南側から。この背後には種で増えた群落が広がっています。あと数年したらこれと同じ草丈になるでしょう。

 東側の林の中から。ここは半日陰なので、花が長く持ちます。当地は午後になると強風が拭き始めるので、午後1時ぐらいまでの見学をお勧めします。

 貝母は普通は花弁が6枚なんですが、これは9枚です。今までの観察では9枚が最高です。

 中央の花は7枚です。注意深く探すと見つかるかも知れません。

 昼近くですが、朝よりもさらに開きました。21日ごろには天頂部まで咲き満開になるでしょう。

 堂平大塚古墳の枝垂れ桜も満開です。

 枝垂れ桜のアップ。

 花桃も満開。この花桃は太い枝が折れて地面についているのですが健気に咲いています。オオイヌノフグリとの取り合わせがあり得ないことなので奇妙に見えます。

 堂平大塚古墳。まもなくツツジ(躑躅)が咲き始めます。ヤマツツジ、猛毒のレンゲツツジ、純白のリュウキュウツツジなどが咲き誇ります。

 途中で採取したコゴミ。タラの芽、ハリギリ、コシアブラと続きます。

 ズミも咲き始めました。

 妻女山松代招魂社の桜も満開です。

 妻女山展望台から。遠く飯綱山と戸隠連峰。

 翌16日の貝母。前日の暑さで貝母もかなり開きました。まだてっぺんが蕾のものも見られますが、週末には満開になるでしょう。ヤマザクラ、カスミザクラ、オオヤマザクラも咲き始めました。

 いきなり満開になった桃の花越しに妻女山。ずいぶんと木々が色づき始めました。春紅葉も見られます。

 千曲川の岩野橋左岸から見る妻女山。ソメイヨシノは散り始め。奥の皆神山の桜は今が満開。

 河川敷の桃の花も満開。川中島白桃でしょうか。土手に咲くのは、テレビで菜の花と紹介していましたが、有害帰化植物のハルザキヤマガラシがほとんどです。畑に咲いているのは野沢菜の菜の花です。土手の向こうに、長野パルセイロのホームスタジアムが見えます。その奥には薄っすらと高社山。21日は、長野マラソンのために国道403や岩野橋、赤坂橋が昼ごろまで通行止めになるので注意してください。屋代方面からは妻女山に登れます。

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妻女山里山デザイン・プロジェクト2024.4.14。陣場平の貝母の整備は落枝の処理や枯れ木の伐倒。昼は激旨海鮮パエリアで(妻女山里山通信)

2024-04-14 | アウトドア・ネイチャーフォト
 今回の妻女山里山デザイン・プロジェクトの作業は、貝母の群生地がある陣場平の整備です。落枝の処理や枯れ木の伐倒を行いました。麓の最高気温は27度の夏日。山上は24、25度で快適です。貝母見学の方も大勢訪れてくれました。次の週末までは充分に見頃です。

 貝母も一気に開き始めました。午前と午後では風景が違います。

 スマホの皆さんには自撮りモードで撮影するといいですよといいますが、なかなかピントが合わないと苦労されていました。コツが要りますね。これはバリアングル液晶の一眼レフカメラで撮影しています。

 まだ満開ではありませんが、かなり上の方まで咲きました。初めて来られた方は、こんなに凄いとは思いませんでしたとおっしゃっていました。次の週末は、ヤマザクラ、カスミザクラ、オオヤマザクラも咲くでしょう。シロヤブケマンやクサボケも咲き始め、さながら桃源郷の様になります。

 作業はまず何本も落ちたクヌギの枝を切って片付けました。

 倒木の処理も。保全作業は大変です。

 一番大変だったのは立ち枯れの伐倒です。思いの外多くて大変でした。

 その間にもたくさんの方が貝母見学に訪れてくれました。小さな子を連れた家族も二組ほど。オオズキンカブリタケも紹介しました。昨年作った樫の木のベンチも好評でした。作業の合間に案内もしました。

 次は堂平大塚古墳での伐倒作業。ヌルデやら雑木がはびこって野生動物の隠れ場所になるので伐採しました。眺望も良くなります。

 伐採作業はたいへん危険なので慎重に声を掛け合って行います。こういう風に切りっぱなしにしておくと、ここには山鳥は隠れに来ますが野生獣は来ません。

 やっと昼食です。ログハウスを借りて。まず掃除をしました。ノンアルコールビールで乾杯。

 前菜は、生帆立のカルパッチョ。トマト、セロリ、オレンジ入り。美味。

 メインディッシュはシーフードパエリアです。有頭海老、ヤリイカ、アサリ、白身魚、ピーマン、セロリ、人参、玉葱、ブラックオリーブと豪華版。超絶美味でした。

 ムスカリが咲いています。

 ウスバシロチョウの食草のシロヤブケマンも咲き始めました。

 枝垂れ桜も見る見る内に開きました。

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松代夢空間「花と歴史のハイキング2024」。貝母は見頃に。里山歩きに最高の季節になりました。おいでください(妻女山里山通信)

2024-04-13 | アウトドア・ネイチャーフォト
 松代夢空間主催の「花と歴史のハイキング2024」が行われました。私はガイド(インタープリター)として皆さんを案内しました。最高気温は23度。でも山中は1、2度低いのです。天気にも恵まれ快適なハイキングができました。

 ソメイヨシノは五分から八分咲きです。来週末にはすべて満開になるでしょう。

 要所要所で自然や歴史についてお話していきます。なるべく手短に分かりやすくを心がけますが、内容は大学の講義を聞くくらいのレベルの内容にしています

 森林組合が作業した松枯れ病についても解説しました。ネオニコチノイド系農薬の危険性についても。里山の崩壊は、街に暮らす皆さんの生活の崩壊につながるのです。

 古代科野のクニの斎場山古墳についても詳しく解説。出雲族と徐福伝説、春秋戦国時代の呉越と日本の歴史や高句麗と信州についてなど。その多くがブログ内検索で過去の記事が読めますと紹介しました。

 斎場山(旧妻女山)から見る天城山(てしろやま)。昔は手城山と書きました。西にたどると鞍骨山です。

 この後に堂平大塚古墳に案内し横穴式石室のある古墳を紹介し、ここの摩訶不思議な歴史も解説しました。そして貝母が咲く陣場平へ。まず上杉謙信の本陣であった話と、菱形基線測点の話、そして貝母の発見と保護活動の話をしました。その後は皆さんに思い思いに撮影していただきました。

 貝母は下から咲き始めます。まだてっぺんは蕾です。次の週末には満開になるでしょう。ニホンカモシカが蕾を食べてしまう話もしました。毒草ですがデトックスになるのでしょうか。万葉集にあるといわれる一首は前の記事で紹介しています。

 次の週末には、周囲のヤマザクラなどが咲きますと。クサボケの朱色の花やシロヤブケマンも咲きます。それはさながら桃源郷の様になりますとお話しました。時間があったらぜひ訪れてくださいと。月日星ホイホイホイと鳴くサンコウチョウも現れます。

 貝母の花の内側。和名の編笠百合の意味が分かります。普通は花びらが6枚で雄しべが6本ですが、探すと9枚のものも見つかります。吸蜜にセイヨウミツバチやハナアブがたくさん訪れて受粉してくれるでしょう。
 貝母の花の撮影は、スマホの場合は自撮りモードですることをお勧めしています。満開の頃には周りのヤマザクラ、カスミザクラ、オオヤマザクラも咲き、さながら桃源郷の様になります。シロヤブケマンやクサボケも咲き始めます。その後にはウワミズザクラも。

 これは数年前の満開の状態です。奥にピンクのオオヤマザクラが咲いています。ウグイスやサンコウチョウ、シジュウカラのさえずりが聞こえます。樫の木のベンチに腰掛けてゆっくりと鑑賞してください。25日ぐらいまでは見頃だと思います。できればその後の糸巻きみたいな実がなるのも見に来て欲しいところです。その頃には氷河期の生き残りといわれるウスバシロチョウも舞い始めます。翌日は妻女山里山デザイン・プロジェクトの作業があるので、メンバーと山で作業をします。見かけたら気軽に声をかけてください。

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『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、
『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

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お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
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妻女山陣場平の貝母が咲き始めました。ヤマエンゴサク、タチツボスミレ、ハナヤスリ、ヤマハコベ。オオズキンカブリタケ(妻女山里山通信)

2024-04-11 | アウトドア・ネイチャーフォト
 妻女山陣場平の貝母が咲き始めました。貝母(ばいも・貝母百合・編笠百合)は、奈良時代に中国(唐)から伝わったという薬草(毒草)です。万葉集に一首あるといわれています。
「時々の 花は咲けども 何すれぞ 母とふ花の 咲き出来ずけむ」丈部(はせつかべ・はせべ)真麻呂(万葉集)
 これが貝母のことであるという説があります。丈部真麻呂は、遠江国山名郡(現在の静岡県袋井市)で徴兵され九州に派遣され国境警備にあたった兵士・防人(さきもり)でした。
 意味は、季節ごとに花は咲くのに、どうして今、母という花は咲かないのだろうか(咲くのだったら摘み取って共に行くのに)。
 貝母の開花情報は当ブログやX(旧ツイッター)、インスタグラムで紹介していきます。

 和名の編笠百合の名前の理由は、花の中を覗くと分かります。4月の茶花です。

 貝母は下から咲いていきます。大きな株だとてっぺんまで咲くのに一週間ぐらいかかります。見頃は今週末から二週間ぐらいでしょう。

 今年は3月に何度もなごり雪が降り気温も低めだったので、草丈は昨年よりやや低めです。

 南側には草丈の低い群生地が。7月に北風で種が飛んで発芽したものです。種からの場合は一年目は片葉のみ。花が咲くまでは、5〜7年かかります。

 陣場平の片隅にはヤマエンゴサクの群生地があり、咲き始めました。貝母が満開の頃には紫の絨毯の様に咲き乱れます。

 ヤマエンゴサク(山延胡索)は、ケシ科キケマン属の多年草で、別名は、ヤブエンゴサク、ササバエンゴサク。花後に種を飛ばすと地上部は枯れてなくなり、その後は翌春まで地中の地下茎で過ごすスプリング・エフェメラルの一種です。

 ハナヤスリ(花鑢、花鈩)。そう見えないかも知れませんがシダ植物です。陣場平の入り口に群生地があります。

 小さなタチツボスミレなのか、別種なのか、交雑種なのかよく分かりません。堂平大塚古墳へ下る林道沿いや道の真ん中に咲いています。

 シュンラン(春蘭)。シュンランは、単子葉植物ラン科シュンラン属の蘭です。洋蘭として人気のシンビジウムの仲間。妻女山山系では貴重な植物。

 ウバユリ(姥百合)の若葉。ユリ科ウバユリ属の多年草です。標高の高い里山や高原に行くと、高さ2mぐらいになるオオウバユリが見られます。

 ヤマハコベ(山繁縷)。たくさん咲いていますが小さいので目に留まらないかも知れません。花弁が10枚に見えますが、5枚で切れ込みが深いのです。

 タチツボスミレ(立坪菫)の群生地。スミレ科スミレ属の多年草です。もっともありふれたスミレ。カタクリなどと同じアリ散布植物です。

 タチツボスミレのアップ。妻女山では葉に斑入りのものや茎に毛があるものも見られます。赤い斑入りで毛があるものはアカフケタチツボスミレ。

 妻女山の某所にある枝垂れ桜。花びらが細いのが特徴です。桜は実は400種類ぐらいあるのです。

 上杉謙信矢尻の泉から上信越自動車道の薬師山トンネル。レンギョウが鮮やかに咲いています。

 翌12日は晴れて気温も上昇。10人ぐらいのグループや2人連れ、東京からの女性も。貝母も一気に咲き出しました。オオズキンカブリタケ(大頭巾被り茸)がいくつも発生しています。アミガサタケの仲間です。食菌ですが、水溶性の微毒があるので、一度茹でこぼしてから調理します。ロケット燃料と同じ成分が含まれるとかで、気を付けないと調理中に具合が悪くなる人もいるそうです。醤油には合わず、バターやクリームに合うので、クリーム煮、リゾット、パスタなどに向いています。

 オオズキンカブリタケは、クマノミズキの周りに数多く発生しています。クマノミズキからは樹液がたくさん出始めました。貝母のつぼみも白っぽくなって咲く準備ができています。

 貝母の花の撮影は、スマホの場合は自撮りモードですることをお勧めしています。満開の頃には周りのヤマザクラ、カスミザクラ、オオヤマザクラも咲き始め、さながら桃源郷の様になります。シロヤブケマンやクサボケも咲き始めます。

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『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、
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千曲市森のあんずの里は満開です。花散らしの大雨の前に撮影。レンギョウやサンシュユ、コブシも満開。妻女山のソメイヨシノ(妻女山里山通信)

2024-04-08 | アウトドア・ネイチャーフォト
 千曲市森のあんずの里が4月7日土曜日に満開になりました。ほぼ平年並みです。晴れた日曜に来たかったのですが、スギ花粉の飛散がピークというので諦めました。月曜日の午前中は花曇りでしたが、上平の駐車場はほぼ満車。午後から雨というので人の出も早かった様です。花粉は前日でほぼ飛び終わった様ですが、昼過ぎになると風が出てまた飛び始めるので、午前中だけにしました。明朝に大雨になる予報。花散らしの雨になるかも知れません。あんずは桜に比べると花期が短いのです。

 毎年撮影する在来種のあんずの木。昨年より色が薄いのは気候のせいでしょうか。

 在来種のあんずの花。

 花びらに濃い桃色の線が入っています。あんずは種類によって花の色や大きさが異なります。

 満開のあんずの里。左端に見える大木は樹齢300年を超えると伝わる古木。森のアンズは、天和年間(1681~1683年)元禄時代、伊予宇和島藩主伊達宗利侯の息女豊姫が、松代藩主真田幸道侯に興し入れの際、故郷の春を忘れじとして国許よりアンズの苗木を取り寄せ、松代東条地区に植え付けたのが始まりとされています。安永年間(1772~1780年)松代藩は、森村・倉科村・生萱村・石川村などへ苗木を配布し、栽培を奨励しました。

 あちこちでレンギョウやコブシも咲いています。右奥のあんずはまだ一分咲きです。あんず祭りは12日までですが、それまで持ちそうです。

 樹下にはホトケノザやオオイヌノフグリ、水仙、タンポポ、ムシカリ、クリスマスローズなどが咲いています。

 あんずの小道を登ってあんず畑の上部へ。

 あんず畑の最上部まで満開になりました。あんずの実は6月中旬すぎから販売されます。

 遠くに北アルプスの白馬三山が霞んでいます。

 あんずのトンネル。他の畑は立入禁止ですが、ここはご自由にお入りくださいと書いてありました。

 禅透院の鐘楼と在来種の杏の花。右奥はやはり満開のサンシュユ(山茱萸)。

 サンシュユの花。

 興正寺へ。山門にある「子持龍」は、諏訪立川流の天才・立川和四郎富昌の作。富昌は八幡の武水別神社の再建中でした。そこで、森出身の弟子・宮尾八百重を案内役に住職、世話人、名主らが建築現場に赴き建築を依頼。引き受けた富昌は三月頃から、父富棟が寛政二年(1789)に建築した善光寺大勧進の表御門形式を参考に絵図面を制作。四月には八百重の家に投宿し近くの薬師山に登って酒宴を催し、満開の杏花を愛でたといわれています。夜は篝火の下で鼓を鳴らし謡曲の「鞍馬天狗」を吟じ、見事な龍を描き上げ、村人や近郷近在の話題をさらい、村では日本一の宮大工が来たと喜んだそうです。

 山門越しに見る枝垂れ桜。長野市でもソメイヨシノの開花宣言がされました。

 興正寺越しにあんずの里。集落内のあんずの木がずいぶんと減ったなと思います。高校の窓から見えたのですが、その頃は藁葺き屋根もまだ多く、それぞれの屋敷の中に在来種のあんずの木がありました。我が家も大きなあんずの木があったのですが、養蚕のための二階建てのはなれを造る際に切りました。

 帰路に立ち寄る岡地。西に山があって日暮れが早いので半日村と呼ばれます。花見客も訪れない穴場です。岡地天満宮には菅原道真作の菅原道真の木像と、法華経妙荘蔵王品一基が所蔵されていますが、菅丞相書『法華経並びに親作木像記』によると、どちらも菅原道真自作・真筆のものと伝えられています。岡地に安置されるようになった経緯は非常に複雑です。もともとの所有者は、江戸城を築城した太田道灌〔「七重八重花は咲けども山吹の実の(蓑)ひとつだになきぞ哀しき」という逸話で有名〕が足利学校で学んだ折りにもらい受けたとされています。ただし、道真公からどういう経緯を辿って足利学校に所蔵されるようになったかは不明です。
 昨年は3月28日に満開になりました。下はその記事のリンクです。
あんずの花は満開。信州千曲市あんずの里は今が見頃です。レンギョウとサンシュユも満開(妻女山里山通信)

 8日に長野市のソメイヨシノの開花宣言が出ました。これは10日午後の妻女山。上杉謙信槍尻の泉上のソメイヨシノ。五分咲きぐらいです。森のあんずは豪雨でかなり散りましたが、まだ見られます。

 妻女山松代招魂社のソメイヨシノやエドヒガンに枝垂れ桜。三分から五分咲きぐらいです。気温が高いので週末には見頃になるでしょう。貝母も咲き始めるでしょう。

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妻女山陣場平の春蘭が開花。貝母はつぼみが下向きに。ヒナスミレとタネツケバナ、カンスゲの花。紅梅と白梅(妻女山里山通信)

2024-04-05 | アウトドア・ネイチャーフォト
 妻女山陣場平の貝母はつぼみが下向きになりはじめました。今回は山仕事をしないので歩いて登りましたが、スギ花粉が飛んでいてまいりました。メガネとマスクをしましたが、マスクが息苦しくてあえぎました。スギ花粉はほとんど飛んだ後でしたが、風があったので舞い上がったのでしょう。目が痒いどころか痛くなり片頭痛もしてきました。やれやれ。
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 たった一輪咲き始めたシュンラン。シュンラン(春蘭)は、単子葉植物ラン科シュンラン属の蘭です。洋蘭として人気のシンビジウムの仲間。

 ほかに二ヶ所ほどあるのですが、まだ咲いていません。

 貝母(ばいも・バイモユリ・編笠百合)のつぼみ。花柄が伸びてつぼみが下を向き始めました。まもなく咲く合図です。次の週末にはかなり咲き始めるでしょう。

 最高気温は20度。かなり草丈も伸びてきました。

 大きな株の間に種がこぼれて出てきた小さな実生あります。株間にシロヤブケマンの若葉がたくさん芽生えています。ウスバシロチョウの食草です。氷河期の生き残りといわれる透き通った白い翅のウスバシロチョウは、5月中旬ごろから舞い始めます。

 陣場平のセリバオウレン。雄花。

 ヒナスミレ(雛菫)でしょうか。スミレもカタクリやニリンソウなどと同じアリ散布植物です。種につくエライオソームを求めてアリが巣に運び、不要な種を巣の外に捨てることで増えます。

 タネツケバナ(種漬花・種付花)。あちこちに咲いていますがあまりにも小さいので目に入らないかも。

 堂平大塚古墳の紅梅は満開です。

 白梅もかなり開きました。

 陣場平の下の立ち枯れの山桑が倒れて林道を塞ぎました。これは近々処理します。

 ニワトコ(庭床・接骨木)レンプクソウ科ニワトコ属の落葉低木。若芽は山菜。接骨木という不思議な名前は、枝や幹を煎じて水あめ状になったものを、骨折の治療の際の湿布剤に用いたためといわれます。ニワトコの杖は「宿命の杖」といい、魔法の杖といわれ、『ハリー・ポッターと死の秘宝』に登場します。

 長坂峠から見る斎場山。森林組合の人が赤松の伐採をしていました。左に見えるゴミは次の作業時に回収します。

 カンスゲ(寒菅)カヤツリグサ科スゲ属。妻女山では、林道ののり面や日当たりの良い尾根筋で見られます。

 妻女山展望台裏手の四阿から見る茶臼山と白馬三山。ソメイヨシノの花も来週には開花するでしょう。

 妻女山入り口のホトケノザ。奥にそびえるのは斎場山(512.8m)。森のあんずも満開になったそうです。杉花粉の飛散がもの凄いので(これでも多摩地域よりはるかにましなんですが)いつ撮影に行こうか思案中です。

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妻女山陣場平の貝母はつぼみ。紅梅とダンコウバイは満開。あんずも開花しました。貝母を食べるニホンカモシカに邂逅(妻女山里山通信)

2024-04-01 | アウトドア・ネイチャーフォト
 妻女山陣場平の貝母の様子を観に登りました。曇りがちでしたが、前日のように黄砂は飛んでいなくて花粉も舞っていませんでした。芽吹きは例年通りだったのですが、3月が冷え込んだので成長は遅れ気味です。それでも男性が一人、女性が一人見学に来ました。開花は今週末ごろで、見頃はその次の週末からになると思います。開花情報は当ブログやX(旧ツイッター)、インスタグラムで紹介していきます。

 貝母(ばいも・バイモユリ・編笠百合)のつぼみ。花柄が伸びてつぼみが下を向くと咲く合図です。奈良時代に入った薬草ですが、これだけの群生地は日本でここだけです。その希少性を味わってください。

 入り口から見る貝母の群生地。草丈は30〜40センチぐらい。この二倍ぐらいに成長します。樫の木のベンチを二箇所に作ったのでゆっくり鑑賞してください。

 入り口と反対側のもっとも密集している場所から。落枝が多いので来るたびに片付けています。

 葉は成長してくると先が丸まってきます。これらが絡み合ってこの季節に来る爆弾低気圧の強風から身を守るのです。

 クヌギの林下にも群生地が。ここは半日陰になるので開花が少し遅れます。その分長く楽しめます。

 入り口の貝母がニホンカモシカによってかなり食べられています。ここはニホンカモシカの通り道なので毎年食べられるのですが、こんなにたくさん食べられたのは初めてです。薬草ですが毒草なので大丈夫かなと。デトックスになるのでしょうか。決して真似をしないでください。

 球根でかなり強い薬草なのであえてロープや柵は設置していません。踏まないように気をつけて間近で鑑賞してください。毒草ですが、ヤマトリカブトの様に触るのも危険な植物ではありません。

 陣場平のセリバオウレン。両性花。

 これも両性花。なかなか増えないので、種を採取して育ててみようかなと思っています。

 これは雄花。真ん中の赤紫は退化した雄しべです。

 山蕗もあちこちで出始めました。この上の林道脇の斜面にはずっと群生地が続いていますが採りに来る人はいなくなりました。

 妻女山山系のあちこちでダンコウバイが満開です。

 ダンコウバイは株立が旺盛なので適宜伐採しないと森が真っ暗になってしまいます。

 ダンコウバイ。もう少し標高が高くなると、同じ黄花のアブラチャン(油瀝青)が咲き始めます。

 堂平大塚古墳の紅梅も満開です。白梅も咲き始めました。

 妻女山展望台から北に飯綱山。手前右に旭山、中央に富士ノ塔山。

 東に奇妙山。奥に根子岳とうっすらと四阿山。中央は東条の集落であんずの里です。今週末は見頃でしょう。

 展望台のソメイヨシノのつぼみ。開花は週末頃か。これが咲く頃に貝母も咲き始めます。

 翌日の午前中だけ陣場平へノイバラの除去にヤマグワを積んで登りました。出始めたノイバラを根切りしていると、誰かに見られている様な視線を感じました。どこだと探すといましたニホンカモシカ。座ってずっと私の作業を見ていた様です。貝母を食べた犯人です。

 陣場平はこのニホンカモシカの通り道なのです。この個体はオスです。以前小便をする姿勢から分かりました。オスは立ったままですが、メスは半分しゃがんでするので判別できます。つぼみを食べるのですが花を食べた痕跡は見たことがないので開花したら大丈夫でしょう。

「山蕗と牡蠣のパスタ」。味付けは、マジックソルトとケイジャンスパイス、シュリンプチリソルト。バカウマです。オリーブ油で炒めたらちゃんと乳化させるのがポイント。
 千曲市森のあんずも開花しました。4日から10日頃が見頃です。近所のあんずは既に満開です。あんずの花期は短いので撮影も大変です。

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『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、
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