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モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

妻女山SDPの作業は堂平大塚古墳で。灌木と帰化植物の除去と階段の設置。帰りにサンコウチョウが目の前に出現!(妻女山里山通信)

2025-04-27 | アウトドア・ネイチャーフォト
■21年間(私は19年間)続いたこのgooブログが、11月18日に閉鎖されることになりました。過去記事含めて完全にアクセスが不可能になります。 早速、FC2にこれまでの記事をすべて移しました。アーカイブスとして利用してください。こちらをクリックで見られます。「モリモリキッズ」。写真をクリックで大きくなりレンズマークをクリックで最大に。

 27日(日)は、妻女山里山デザイン・プロジェクトの作業でした。晴天で寒かった前日とは異なり最高気温が27度の夏日。しかし山上は23度ぐらいで爽快でした。今日も貝母(ばいも)を見に2グループほどが。

 陣場平の貝母もそろそろ終わりです。ただ探すとまだしぼんでいない花もあります。今年は3月が寒かったため咲くのが5〜7日ほど遅かったので27日でもなんとか見られました。例年の見頃は、10〜20日です。開花情報はブログでお知らせします。

 このカットでもまだ開いている花が見つけられると思います。皆さんに貝母は咳止めや止血などの薬草ですが、成分は筋肉弛緩剤と同様でかなり強い危険な毒草と説明すると驚かれます。日本三毒草は トリカブト、ドクゼリ、ドクウツギですが、他にも気をつけたい有毒植物はたくさんあります。
 身近なところで、フクジュソウ、スイセン、スズラン、ヒガンバナ、ヨウシュヤマゴボウ、キョウチクトウ、チョウセンアサガオ、アジサイ、レンゲツツジ、イヌサフランなど。特にレンゲツツジは庭木として絶対に植えてはいけません。

 貝母を管理する妻女山SDPの面々。今回はひとり体調不良で欠席。代わりに息子が来てくれました。私ともうひとりも自律神経失調症で半病人です。春は冬の疲れがどっと出ます。今日は最低気温が2度で最高気温が27度。そりゃあ体もぶっ壊れます。

 陣場平の上の入り口から林道方面。木々が芽吹いてすっかり初夏の趣です。まもなくカッコウやホトトギスも鳴くでしょう。

 我々が藪を切開ったことで昔あったアカネ(茜)も復活しました。根が赤いことからアカネ。古くから使われてきた染料です。日の丸の赤はこの染料を使います。
「あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る」大海人皇子が蒲生野で狩りをしたときに、額田王が詠んだ歌:万葉集
(あかね色をおびる、あの紫の草の野を行き、その御料地の野を行きながら、―野の番人は見ていないでしょうか。 あなたは袖をお振りになることよ)

 堂平大塚古墳へ。腐ってしまったログハウスの階段をN氏が作ってくれました。現場で組み立てます。枝垂れ桜も葉桜になりました。

 完成。強度も充分。持ち主の故Kさんも喜んでくれるでしょう。我々の活動を重機を出して手伝ってくれました。グループが古墳を見学に来たので私は抜けて説明をしました。古代科野のクニから中国の春秋戦国時代の呉越の話まで。

 灌木の伐採と立ち枯れのセイタカアワダチソウを刈りました。

 清々しました。遠く北アルプスが見えます。

 仁科三山の爺ヶ岳。左に蓮華岳。

 昼はパエリア。むき海老、ヤリイカ、モンゴイカ、アサリ、タラ、ピーマン、オリーブ。洗米2合を炒めて、別の鍋で具を炒めて合わせて炊き上げます。パエリアは蓋はしません。炊きあがりはアルデンテで。馬鹿旨でした。

 A氏が描いた左は長野市松代の東条の杏の花。右は長野市山間部芋井地区泉平の素桜神社の神代桜。国指定の天然記念物で、推定樹齢1,200年のエドヒガンザクラ。スサノオノミコトが差した杖が大きくなったとの伝説があります。

 古墳の下や陣場平でウワミズザクラが咲き始めました。東北地方では青い実を塩漬けして食べるそうです。とてもサクラに見えませんがひとつの花をアップにすると紛うことなきサクラの形です。初夏の爽風に花穂が揺れる様はそれは美しい。

 帰りにひとりで再び陣場平へ。こんな風に探せばまだ開いている花もあります。4月30日までは気温が低めの予報なので、貝母の花も持つかもしれません。まだ見ていないという方はぜひおいでください。妻女山駐車場の奥の右の林道を登って15分。林道入口に地図があります。峠を左へ300mほどで陣場平。上の入り口と下の入口があります。時間は10時から午後2時までがお勧めです。
 下っていく途中でなんと車の前に真っ青な美しいサンコウチョウが飛び出しました。思わずワーッ!と声をあげてしまいました。距離は2〜3mぐらい。こんなに間近で見たのは初めてです。本当に美しい青い鳥です。なにかいいことがありそう。幸せを運ぶ青いハチがナミルリモンハナバチ(ブルービー)ならサンコウチョウは幸せを運ぶ青い鳥です。絶滅危惧種のナミルリモンハナバチは昨年の8、9月の記事にアップしてあります。
ナミルリモンハナバチの記事


モリモリキッズ・スペシャルのブログで、最近大流行りの南米文学(ラテンアメリカ文学)の紹介を始めました。『百年の孤独』『族長の秋』『蜘蛛女のキス』など。注目作品ばかり。

「ブラジルへの郷愁」レヴィ=ストロース 川田順造訳 みすず書房。文化人類学、また構造主義におけるバイブルのひとつ(妻女山里山通信)
 引き続き『アマゾンひとり旅』を順次掲載中。■ブラジル料理を2回に渡って掲載。ブラジル音楽も。。■モリモリキッズ・スペシャル をクリック!!!

「村上春樹さんのピーター・キャットを中心とした70年代のクロニクル」というムサビの美大生時代に彼のジャズ喫茶でアルバイトしていた当時のブログは世界中からアクセスがあります。この文章をクリックで見られます。ロンドンに5週間住んでいて、Queenのフレデイ・マーキュリーの恋人のメアリー・オースチンが勤めていたBIBAの店で当時の私の恋人が彼女からジャケットを買った話。70年代の美大生の赤裸々な日々が見られます。

インスタグラムはこちらをクリックツイッターはこちらをクリックYouTubeはこちらをクリック。米子大瀑布、絶滅危惧種のナミルリモンハナバチ・キバネツノトンボ・北信流など。これからどんどんアップしていきます。
 
もう一つの古いチャンネルはこちら。76本のトレッキングやネイチャーフォト(昆虫や粘菌など)、ブラジル・アマゾン・アンデスのスライドショー

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、
『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄でお願い致します。コメント非公開希望の方はその旨を書いてください。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。掲載の写真は有料でお貸しします。他のカットも豊富にあります。お問い合わせください。
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最高気温28度。貝母は下からしぼみ始め、カスミザクラ、ヤマザクラ、オオヤマザクラは満開。花桃も(妻女山里山通信)

2025-04-22 | アウトドア・ネイチャーフォト
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 22日(土)は最高気温が27.8度。貝母は暑さに弱いので、下からしぼみ始めています。ただ明日からはそう気温が高くないのでなんとか持つかも知れません。

 貝母の葉先が丸まっているのは、この時期に発生する爆弾低気圧の暴風から身を守るために互いに巻き付いてスクラムを組んでいなすためとお話しています。この写真でそれがよく分かると思います。今日も午後2時すぎから強風が吹き始めました。貝母の見学は、10時から午後2時までが最適です。

 貝母は下から咲き始め、下からしぼみます。初めての方は凄いですね、もっと小さな群落かと思っていましたと。毎年来られている方は、今年は背が低いとか花がだれかに食べられていると。ニホンカモシカの母子の話をするとみなさん驚かれます。

 昨年と一昨年前の記事を見ていただくと分かるのですが、今年は少し迫力に欠けます。それでもこれだけの群生地は日本でここだけですので、楽しんでいただけた様です。藪の中の四畳半ほどの貝母からここまでするのに16年かかりました。
 初めて来られた方は、こんな近くにこんないいところがあるなんて知らなかったと。里山の魅力に気が付かれた様でなによりです。これから樹木では、ウワミズザクラ、ヤマツツジ、ヤマフジ、ツクバネウツギ、ガマズミ、ネジキなどが咲きます。草本では、ホタルカズラ、ヒレアザミ、クサノオウ、ギンランなどが咲きます。ウスバシロチョウや色々なシジミチョウも舞います。鞍骨山(鞍骨城跡)へもここから約60分で登れます。

 貝母だけでなく今年はカスミザクラ、ヤマザクラ、オオヤマザクラも花つきが悪く華やかさがありません。

 カスミザクラ。花柄に微毛があります。ヤマザクラはありません。もうすぐウワミズザクラも咲き始めます。

 オオヤマザクラ(ベニヤマザクラ)。山梨とかでは樹高30mの巨木も見られますが、妻女山山系では大木はありません。

 東南の隅から見ると凄く旺盛な群落に見えます。成長した貝母をニホンカモシカは食べません。

 鞍骨山(鞍骨城跡)への道。陣場平から60分ほどです。今日もひとグループが向かった様です。象山へ下りるループコースもお勧めです。

 右下へ300m下ると堂平大塚古墳。GWはツツジが満開になります。

 古墳脇の花桃が咲きました。

 別の種類の花桃。何年か前に大鹿村へGWに行ったときは、村中が満開の花桃に包まれていました。

 花桃の樹下にムスカリ。ツルボ亜科ムスカリ属の植物の総称で、別名はブドウヒアシンス(葡萄風信子)。花言葉は、「明るい未来」「夢にかける思い」。原産地は地中海沿岸。ムスカリとは麝香(じゃこう)のこと。

 サンショウ(山椒)の若葉。山椒味噌を作ります。夏には青い実で縮緬山椒を。

 妻女山山系では総苞が閉じているシナノタンポポ(信濃蒲公英)が見られます。最高では草丈80センチのものを発見したことがあります。花もミニひまわりぐらい大きなものでした。

 ミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽)。夏になる赤い実は甘くて美味。子供の頃のおやつでした。

 妻女山松代招魂社の八重桜も満開です。以前この花びらを集めて塩漬けにし、桜茶を作ったことがあります。

 展望台下から見上げる長坂峠。ヤマザクラやカスミザクラが満開です。手前はケヤキの春紅葉。この時期は、樹種によって若葉の色が違うので色とりどりで美しい。

 25日(金)、 短い時間ですが昼近く陣場平へ登ってみました。ちょうど下りてきた男性と邂逅。貝母の話や陣場平や堂平大塚古墳の歴史などを話しました。彼の話では佐久から来た女性たちが貝母を見てから鞍骨山へ向かったそうです。貝母は写真の様にかなりしぼみ始めました。今週末まででしょう。最適な見頃はだいたい4月10日〜20日です。

 群生地の南側に種が飛んでたくさん芽生えています。数年後には見事に花咲くといいのですが。

 陣場平や林道沿いにクサボケ(草木瓜)が満開です。足元に朱色の明かりが灯る様。イカリソウも咲き始めました。GWのツツジ(躑躅)が楽しみです。

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松代夢空間「花と歴史のハイキング2025」。貝母は見頃、カスミザクラ、ヤマザクラ、ズミも咲きました。春爛漫(妻女山里山通信)

2025-04-19 | アウトドア・ネイチャーフォト
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 19日(土)の妻女山陣場平の貝母(ばいも)は見頃です。午前中、私がガイドをして20名様を案内しました。他にもグループやカップルで大勢訪れてくれました。最高気温が28度と暑い日でしたが、尾根に乗ると気持ちのいい爽風が吹いていました。

 貝母は普通は花びらが6枚、雄しべが6本なのですが、突然変異で花びらが多いものが見られます。最高は花びらが9枚。熱心に探すと見つかるかも知れません。右下の葉が丸まって手を繋いでいます。

 最初に長坂峠へ、そこからすぐの斎場山へ。古墳(円墳)なので山頂は円形で平らです。第四次川中島の戦いで上杉謙信が最初に本陣とした場所です。古代科野のクニのお話をしました。

 次に大きなイノシシのヌタ場へ。これだけ大きな泥浴び場をイノシシが鼻で掘ったのです。泥をこすりつけた木も説明しました。かなり獣害駆除をしたのでもう100キロを超えるようなオスはいません。

 次に堂平大塚古墳へ。前の記事で載せた満開の枝垂れ桜が見事です。歴史の話をして戻ります。

 上杉謙信が7棟の陣小屋を建てて本陣とした陣場平。貝母の発見から大変だった開墾、手のかかる保全作業などの話をしました。その後は自由に鑑賞と撮影タイム。下を向いているので撮影が大変なのですがコツを伝授。いい写真はSNSにアップしたりテレビ局に送っていただいてかまいません。

 原産地の中国でもこの時期は爆弾低気圧が発生します。それを丸まった葉でスクラムを組んで防風をいなすのです。貝母は、25日ぐらいまでなんとか持つかも知れません。かなり強い毒草なのに毎日ニホンカモシカの母子に食べられてしまうのですが、他の植物が芽吹いたのでもう大丈夫でしょう。万葉集に一首ある話はひとつ前の記事に載せています。

 カスミザクラ。ヤマザクラ、オオヤマザクラも咲き始めました。その後にウワミズザクラも咲きます。

 昔、リンゴの台木に使われたズミも咲きました。サンコウチョウがさえずっていました。

 遠目で見ると霞がかかったように見えるのでカスミザクラの名前があります。

 ムラサキケマン。ウスバシロチョウの食草です。5月半ばから舞い始めます。

 シロヤブケマン。妻女山山系ではこちらが主です。これからイカリソウ、ミヤマナルコユリ、ホタルカズラなどが咲きます。カッコウやホトトギスも来るでしょう。

 林道脇のあちこちに咲いているミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽)。夏になる赤い実は甘くて美味。子供の頃のおやつでした。

 林道脇や陣場平の片隅に咲いている鮮やかな朱色のクサボケ(草木瓜)。別名は地梨。実は和木瓜といい攪乱や暑気あたりに用いられ、滋養強壮、利尿作用、鎮静作用があります。薬用酒は疲労回復や整腸に。

 下山して妻女山松代招魂社。拝殿は老朽化で危険なので解体されました。残念ですが再建の予定は今のところありません。

 中腹の桜並木も満開です。散り始めて風が吹くと桜吹雪が舞います。

 上杉謙信槍尻ノ泉。ソメイヨシノに加えてレンギョウも満開です。ヤマブキも咲き始めました。春爛漫。千曲川の河川敷の畑では桃の花が満開です。明日の長野マラソンは桜吹雪と桃の花の中を走ります。

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貝母は見頃。25日ぐらいまで花盛りでしょう。20日(日)は長野マラソンで岩野橋と赤坂橋が通行止めです(妻女山里山通信)

2025-04-17 | アウトドア・ネイチャーフォト
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 17日(木)の妻女山陣場平の貝母(ばいも)の開花状況。大勢訪れてくれました。花が少ないように見えるのはニホンカモシカの食害なのです。母子で朝食に来るのですが、子供は2歳になって食べざかり。本当にこんな毒草を食べて大丈夫なのかと思います。食べるのは若葉のつぼみだけ。大きく育った花は食べません。

 貝母の花の中。雌しべの付け根が濃い緑で膨らんでいますが実になる部分です。花が散ると大きくなり始め、最終的には直径30ミリほどの糸巻き状になります。枯れるとさく果なので弾けて種を飛ばします。

 上の入り口からの眺め。手前の貝母に花がないのはニホンカモシカに食べられたからです。今年は3月が寒かったので成長しませんでした。草丈が例年の半分かそれ以下です。

 万葉集に一首詠まれていると言われます。
「時々の 花は咲けども 何すれぞ 母とふ花の 咲き出来ずけむ」丈部(はせつかべ・はせべ)真麻呂(万葉集)
 これが貝母のことであるという説があります。丈部真麻呂は、遠江国山名郡(現在の静岡県袋井市)で徴兵され九州に派遣され国境警備にあたった兵士・防人(さきもり)でした。
 意味は、季節ごとに花は咲くのに、どうして母という花は咲かないのだろうか(咲くのだったら摘み取って共に行くのに)。防人の旅立ちは2月。まだ貝母は咲いていない。防人というのは、21歳から60歳までの健康な男子が徴兵されました。任期は三年で、延長もされたそうです。食料・武器は自弁で帰郷は一人で帰るため、途中で野垂れ死ぬ者も少なくなかったとか。人民には重い負担になったようです。

 上の方の2〜4つほどがまだつぼみです。週末にはかなり開くでしょう。午後になると強風が吹くことが多いので撮影するなら午前中がおすすめです。

 日当たりの良い東南の場所は満開に近い状態です。私が2009年の4月に藪の中のギャップに貝母を見つけたのがこの辺りです。四畳半か六畳ぐらいしかありませんでした。そこからここまでするのに16年かかっています。毎年落枝の片付けや帰化植物の除去、球根の移植作業など手入れはけっこう大変です。連休前に妻女山里山デザイン・プロジェクトの面々を集めて保全作業をする予定です。里山保全に関心がある大学生とかが手伝ってくれると嬉しいのですが。

 5月半ばから舞い始めるウスバシロチョウの食草のシロヤブケマン。今年は3月の冷え込みで咲いているものが少なめです。

 中央にあるクマノミズキから樹液が出始めました。小さな虫たちが集まって舐めに来ます。無害なので人も舐められますが、メープルシロップのように甘くはありません。

 ヤマエンゴサクの花も次々に咲いています。ただ昨年よりはやはり少なめです。

 堂平大塚古墳の枝垂れ桜もほぼ満開。

 八重の花。まだつぼみのものも。

 艶やかです。貝母は4月の茶花ですが、梅は入っていますが桜は茶花ではありません。豪華絢爛過ぎますね。

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貝母が開花。16日から25日ぐらいまでが見頃でしょう。ヤマザクラ、カスミザクラ、オオヤマザクラも咲き始めたら桃源郷(妻女山里山通信)

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 やっと貝母(ばいも)が咲き始めました。12時すぎに訪れ3時頃までいましたが、その間にも次々と開いていきました。明日は冷たい雨になるので一休みですが、16日(水)からはいい天気が続くので見頃になります。来週末からはヤマザクラ、カスミザクラ、オオヤマザクラも咲き始め桃源郷の様になるでしょう。
 16日(水)は晴れでしたが強風でした。17日(木)は穏やかになるのでオススメ。22日(火)までは傘マークがないので絶好の貝母日和です。20日(日)は、長野マラソンのため岩野橋と赤坂橋が10:00〜13:00まで通行止めになります。松代大橋や篠ノ井橋に迂回してください。

 貝母の花。和名は編笠百合といいますが、花びらの内側を見るとその理由が分かります。

 上の入り口のベンチから。3月が寒かったので草丈が低めです。ヒオドシチョウとルリタテハも舞い始めました。来てくれたみなさんが気がついた様ですが、かなりの貝母の茎の上がありません。誰か持ち帰ったのかと思った方もおられた様ですが、ニホンカモシカの母子が食べたのです。貝母が芽吹く頃は他の植物がまだ芽吹かないので餌食になるのです。子供も2歳になったので食欲旺盛です。天然記念物ですから追い払うわけにもいかず。ただ摘み取られた貝母は花は咲きませんが、その分球根に栄養が回るので球根が大きくなります。今日はニホンカモシカに邂逅した方もおられた様で、まあ温かい目で見守ってやってください。しかし、かなり強い毒草なのになぜ大丈夫なのでしょう。若芽の頃は毒が少ないのでしょうか。不思議です。

 日当たりのいい場所の貝母は60センチぐらいあります。まだ成長します。

 貝母の花びらは6枚、雄しべは6本ですが、稀に7枚以上、最高で9枚の花びらもあります。

 貝母の花は下から咲いていきます。一番上まで咲くまでには一週間ほどかかります。サンコウチョウも鳴くでしょう。

 その慎ましい花姿から33種ある茶花に選ばれています。江戸時代はもっと一般的だったのでしょう。

 現在は里山でこれだけの群生地があるのは国内でここだけだと思います。咳の薬ですが、かなり強い毒草であることも話しています。よって持ち帰りは厳禁です。

 3時間の滞在中でもどんどん開いていきました。万葉集に一首詠まれているのですが、満開になったら紹介します。今日は12人ほど訪れてくれました。保全が大変なこともお話しています。ここまでになるのに15年かかっています。

 ヒナスミレ(雛菫)の様です。画像検索でヒナスミレを見ると分かりますが、地方により変異が大きく、変種や交雑種もあるのでスミレの同定は大変です。

 アリによって種を運んでもらって増えるアリ散布植物のひとつです。

 カタクリやニリンソウもアリ散布植物で、日本には200種以上あります。アリさんは偉いのです。

 小さな小さな群生地なので、注意して見ないと見つけられないと思います。

 駐車場のソメイヨシノもあっという間に満開になりました。貝母の陣場平へは右の林道を登ります。林道入り口に地図があります。長坂峠と陣場平入り口に看板があるので見落とさないでください。約20〜40分で着きます。

 ヤマブキ(山吹)も咲き始めました。「七重八重 花は咲けども 山吹の 実の(箕)ひとつだに なきぞ悲しき」兼明親王(かねあきらしんのう)。太田道灌の逸話で有名です。


モリモリキッズ・スペシャルのブログで、最近大流行りの南米文学(ラテンアメリカ文学)の紹介を始めました。『百年の孤独』『族長の秋』『蜘蛛女のキス』など。注目作品ばかり。

「ブラジルへの郷愁」レヴィ=ストロース 川田順造訳 みすず書房。文化人類学、また構造主義におけるバイブルのひとつ(妻女山里山通信)
 引き続き『アマゾンひとり旅』を順次掲載中。■ブラジル料理を2回に渡って掲載。ブラジル音楽も。。■モリモリキッズ・スペシャル をクリック!!!

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インスタグラムはこちらをクリックツイッターはこちらをクリックYouTubeはこちらをクリック。米子大瀑布、絶滅危惧種のナミルリモンハナバチ・キバネツノトンボ・北信流など。これからどんどんアップしていきます。
 
もう一つの古いチャンネルはこちら。76本のトレッキングやネイチャーフォト(昆虫や粘菌など)、ブラジル・アマゾン・アンデスのスライドショー

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、
『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄でお願い致します。コメント非公開希望の方はその旨を書いてください。
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ヤマエンゴサクが開花。ハナヤスリの芽吹き。スミレ、シュンラン、ミヤマウグイスカグラ、ニワトコ、タチツボスミレ。謎の石碑。白馬三山(妻女山里山通信)

2025-04-09 | アウトドア・ネイチャーフォト
 9日は暖かく穏やかだった前日とは異なり晴れたのですが寒風が冷たい一日でした。山上は10度ぐらいですが体感気温は0度近く。貝母はまだつぼみですが、前回ヤマエンゴサクの群生地を訪れなかったので行ってみました。やはり咲いていました。途中で知り合いに出会ったのですが、驚いた、カタクリがまだ一輪しか咲いていないと言っていました。3月の寒さの影響が色んなところで出ています。貝母も遅れています。

 ヤマエンゴサク(山延胡索)は、ケシ科キケマン属の多年草。別名、ヤブエンゴサク、ササバエンゴサク。

 上の様に同じ方向を向いているのもあれば、この様にとっ散らかって咲くものも。若葉が広がる頃には地上部は枯れてなくなり、その後は翌春まで地中の地下茎で過ごすスプリング・エフェメラル(春の妖精・春の儚い命)の一種です。

 ハナヤスリ。小さなミズバショウ(水芭蕉)の様に見えます。そうは見えませんが、シダ植物です。

 成長すると葉の真ん中から胞子嚢が出てきます。それがヤスリの形に似ているのでそう呼ばれます。

 貝母のつぼみは下を向き始めました。これが膨らむと下から咲き始めます。週末ぐらいでしょうか。今年は寒さのせいでしょうかつぼみの数が例年に比べて少ない。

 陣場平の北東の隅。菱形基線測点がある手前に2年前から球根を移植しました。それが芽生えています。

 寒さのためか今年の貝母は草丈が低いのです。見頃は、15日から25日頃でしょう。当ブログでお知らせします。

 上にタチツボとか何もつかないスミレ。スミレもカタクリやニリンソウなどと同じアリ散布植物です。種につくエライオソームを求めてアリが巣に運び、不要な種を巣の外に捨てることで増えます。

 咲き始めたばかりのシュンラン(春蘭)。単子葉植物ラン科シュンラン属の蘭です。洋蘭として人気のシンビジウムの仲間。

 あちこちでミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽)が咲き始めました。夏になる赤い実は甘くて美味しい。

 堂平大塚古墳の謎の石碑。ここの持ち主で山仲間で友人だった故人のKさんがログハウスを作るときに掘り出したもの。彼も不思議がっていました。勅命とか正一位とか天宮大穴郷堂平とか書いてあります。内容と風化具合から相当に古いものでしょう。彼は堂平という地名から、その昔にお堂があったのではと言っていました。
 天宮大穴郷堂平とありますが、天宮は雨宮の古名か。大穴郷(於保奈・多穴)とは、平安時代中期〔承平年間(931年 - 938年)〕に作られた辞書『和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』に載る古代埴科郡七郷のひとつ。この石碑もその頃のものである可能性も。
 堂平大塚古墳の北に西へ伸びる斎場山から薬師山への尾根があり、その最西端の南の麓に古大穴神社が鎮座します。
◉古大穴神社御由緒
「創建年月不詳。江戸時代亨保12年4月(1727)諏訪大明神造立。往古は日ノ尾(南山)に鎮座という。明治3年9月(1870)拝殿再建。太古から塚穴が多く大穴郷(おおなごう・於保奈・多穴・大穴)と呼ばれていた。境内の石段の処に大きな古墳があった。よって明治13年12月(1880)社号を古大穴神社と改称。祭神は、建御名方命(たけみなかたのみこと)、八坂刀売命(やさかとめのみこと)」
 なお、尾根の北側に鎮座する上杉謙信が庇護した会津比売神社の御由緒には、森将軍塚古墳に埋葬されているという初代科野國造の武五百建命(たけいおたつのみこと)の妻とされる会津比売命(あいづひめのみこと)夫婦が、この地に住んでいたという里俗伝があります。会津比売命は、建御名方命の孫になります。建御名方命は大国主命の子ですから、つまり出雲系です。彼女の夫は大和系。古代科野のクニは、出雲系と大和系が結婚してできたというわけです。大和族は先に入っていた出雲族を恐れていたという説もあります。政略結婚だったのでしょうか。

 前回撮影したサンシュユから100mほど離れた場所にそこそこ大きなサンシュユの樹がありました。

 サンシュユの花のアップ。直径2センチぐらい。

 ニワトコ(庭床・接骨木)レンプクソウ科ニワトコ属の落葉低木。若芽は山菜。接骨木という不思議な名前は、枝や幹を煎じて水あめ状になったものを、骨折の治療の際の湿布剤に用いたためといわれます。ニワトコの杖は「宿命の杖」といい、魔法の杖といわれ、『ハリー・ポッターと死の秘宝』に登場します。

 小さなアオイスミレ(葵菫)。ただ、葉の形が少し尖っているのと上の花びらがうさぎの耳状ではないので、タチツボスミレとの交雑でしょうか。

 タチツボスミレ(立坪菫)の群生地。スミレ科スミレ属の多年草です。もっともありふれたスミレでアオイスミレより花がずっと大きい。

 コケの胞子嚢。スギゴケの仲間だと思うのですが。先っぽの三角帽子がないものは、すでに胞子が飛んだものです。

 松代方面の眺め。中央の山の麓に満開のあんずの花がたくさん咲いているのが見えます。右奥に根子岳と四阿山。拙書にも載せています。

 北アルプスの白馬三山。右手前は茶臼山の南峰。中腹にはリンゴ畑が広がります。花が咲くのはゴールデンウィーク頃。

 白馬鑓ケ岳(2,903m)と杓子岳(2,812m)。手前の里山に信里小学校とJAの建物や民家が見えます。最近ワイナリーの建物ができました。周囲には葡萄畑が広がっています。
 
 白馬岳(2,932m)。白馬岳は元は代馬岳と白馬村が申請したのですが、明治の帝国陸軍陸地測量部の地図には白馬岳と表記されていました。それ以前は西山とか嶽山とか呼ばれ正式名称は無かったそうです。その面白い顛末は、以前記事で書きました。山名などの自然地名は現在の名前になるまで色々と変遷の歴史があるのが普通です。複数あるのも当たり前です。


モリモリキッズ・スペシャルのブログで、最近大流行りの南米文学(ラテンアメリカ文学)の紹介を始めました。『百年の孤独』『族長の秋』『蜘蛛女のキス』など。注目作品ばかり。

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『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、
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満開のあんずの里。樹齢300年を超えると伝わるあんずの大木。在来種の古樹、レンギョウ、満開の興正寺の枝垂れ桜(妻女山里山通信)

2025-04-08 | アウトドア・ネイチャーフォト
 8日はあんず祭りの最終日。最高気温が20度。寒風もなく穏やかなお花見日和。昼過ぎから花曇りになりましたが、なんとか天気はもちました。平日ですが上平の駐車場はほぼ満車でした。

 樹齢300年を超えると伝わるあんずの古樹です。手前の栽培あんずと違って花の色もやや黄味がかったコーラルピンクです。

 前回トップに載せた在来種のあんずの花。

 その在来種の古樹。10年前に比べると樹勢が衰え花の数も少なくなりました。

 畑の斜面にこれも在来種。

 一番標高の高いあんずも満開になりました。麓とは100m以上の高低差があるので開花も遅れます。

 満開のレンギョウとあんずの花。鮮やかなコントラスト。

 禅透院の山門。山号は神龍山。在来種のあんずが何本か見られます。前回はサンシュユを紹介しました。

 興正寺の裏手からあんずの里を望む。1970年ぐらいまでは平屋の藁葺き屋根がほとんどで、屋敷に在来種のあんずの大木がたくさんあって家が見えないほどでした。集落内のあんずは本当に少なくなりました。

 興正寺山門と満開の枝垂れ桜。山門の諏訪立川流の子持ち龍については二つ前の記事をご覧ください。

 興正寺で出会った地元のおじさんは、高齢化であんずを止めてしまう家が増えていて困っていると言っていました。子供達はサラリーマンで週末にあんずをやるといっても、果樹は稲作と違って非常に手が掛かるのです。

 あんず畑から見る北アルプス。一番奥に見えているのは北アルプスの中腹です。あんず祭りが終わったら、あんずのスウィーツを買いに来ようかと思います。帰りに妻女山へ立ち寄ったら山歩きをしてきた植物の専門家の方と邂逅。面白い話ができました。


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貝母のつぼみは下を向き始め、紅梅は満開。白梅が咲き始め、アオイスミレとスイセンが開花(妻女山里山通信)

2025-04-07 | アウトドア・ネイチャーフォト
 昨年は8日に開花したのでどうかなと妻女山陣場平の貝母(ばいも)を見に行きました。やはりまだつぼみでした。3月の冷え込みのためです。それでも下を向き始めたので週末には咲き始めるでしょう。昨年より一週間ほど遅めです。また、麓近くのソメイヨシノも咲き始めました。
 今年の春の進み具合は2019年と似ています。12日頃から咲き始め、15、16日頃から見頃に。25、26日まで見頃が続きました。おそらく同じ様になると思います。昨年より一週間ほど遅れています。

 下を向き始めたつぼみ。草丈は10〜50センチ。母子のニホンカモシカが貝母を食べた痕があちこちにありました。天然記念物ですし、追い払うわけにもいかないので仕方がありません。毒草なのによく平気だなと感心します。

 順調に成長しています。やはり見頃は、15〜25日頃でしょう。貝母は桜と違い雨では散りません。しかし、最高気温が25度以上になるとしぼみ散り始めます。天気予報を確認しておいでください。20日頃にはヤマザクラ、カスミザクラ、オオヤマザクラが咲き賑やかになります。

 林の中の貝母はまだ小さめ。その分咲くのも遅いので全体では長く楽しめます。万葉集にも一首詠まれていますが、満開になったら紹介します。

 上の入り口のベンチのあたりから。強風で落枝がたくさん出て貝母を潰していたので30分ぐらいかけて片付けました。一番左奥は、一昨年、去年と球根を植えたところです。無事に芽吹きました。

 堂平大塚古墳へ。紅梅も満開になりました。

 艶やかです。セイヨウミツバチが吸蜜に訪れていました。

 スイセンとムシカリも咲いています。

 白梅も咲き始めました。

 陣場平下のギャップでは天然のサンシュユ(山茱萸)が満開です。

 アオイスミレ(葵菫)。もう少しするとヒナスミレ(雛菫)も。その後はタチツボスミレ(立坪菫)が咲きます。スミレは地方により変異が大きく、変種や交雑種もあるのでスミレの同定は大変です。アリ散布植物です。

 カンスゲ(寒菅)の花。カヤツリグサ科スゲ属。妻女山では、林道ののり面や日当たりの良い尾根筋で見られます。

 妻女山中腹のソメイヨシノ。一番咲いている樹です。ほとんどはまだつぼみ。

 妻女山展望台の下。高速ののり面に咲いているのは、黄花はレンギョウ、シロバナはユキヤナギです。

 花曇りの飯縄山。気温は15度ですが、時折吹く北風が冷たい。明日は暖かくなりそうです。春掘りの長芋の収穫も終盤です。水分が抜けて粘度が高く味も濃厚で美味です。

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千曲市森のあんずが見頃。禅透院の在来種とサンシュユ。興正寺山門の枝垂れ桜と子持ち龍(妻女山里山通信)

2025-04-04 | アウトドア・ネイチャーフォト
 千曲市森のあんずが見頃というので温泉の帰りに寄りました。気温は10度で北風が強く花冷えの日でしたが、週末の明日からは春の陽気ということで絶好の花見日和となるでしょう。一番標高の高いあんずは三分咲きで満開は週明けになるでしょう。おすすめは、週明けの3日間です(あんず祭りは8日まで)。桜(ソメイヨシノ)も咲き始め最上部のあんずと枝垂れ桜も満開になるでしょう。
 妻女山の貝母(ばいも)とカスミザクラ、ヤマザクラ、オオヤマザクラは15日以降満開になるでしょう。当ブログでアップします。今日は長野県の小中高大の入学式。途中で入学式を終えた可愛い小学生とすれ違いました。

 毎年撮影する在来種のあんずの花。樹全体ではまだ三分咲きでした。

 在来種は集落の中や畑の角にあります。樹高が高いので分かります。

 右奥に見える大木は、樹齢300年を超えると伝わる古樹です。森のアンズは、天和年間(1681~1683年)元禄時代、伊予宇和島藩主伊達宗利侯の息女豊姫が、松代藩主真田幸道侯に興し入れの際、故郷の春を忘れじとして国許よりアンズの苗木を取り寄せ、松代東条地区に植え付けたのが始まりとされるのですが、それ以前にも少しはあった可能性はあります。安永年間(1772~1780年)松代藩は、森村・倉科村・生萱村・石川村などへ苗木を配布し、栽培を奨励しました。

 栽培用のあんずの樹。花の蜜を吸うためにヒヨドリが集まっていました。

 これも在来種のあんずの樹。

 この畑は五分咲きぐらい。あんずの種類や標高、日当たりなどで開花のスピードが異なります。

 禅透院の鐘楼と在来種の杏の花。右奥はやはり満開のサンシュユ(山茱萸)。禅透院は、曹洞宗佐久郡前山村貞祥寺末派で、弘治元年(1555)創建。

 サンシュユの花のアップ。

 在来種のあんず。

 在来種の花のアップ。

 あんずの花は、枝に沿うようにくっついて咲くので梅や桜と区別できます。

 禅透院の山門と向こうにはあんずの畑。レンギョウとユキヤナギも咲き始めました。コブシやモクレンももうすぐ咲きます。

 興正寺山門と枝垂れ桜。まだ三分咲きです。

 諏訪立川流の天才、和四郎富昌作の「子持ち竜」の木彫。和四郎富昌は八幡の武水別神社の再建中でした。そこで、森出身の弟子・宮尾八百重を案内役に住職、世話人、名主らが建築現場に赴き建築を依頼。引き受けた富昌は三月頃から、父富棟が寛政二年(1789)に建築した善光寺大勧進の表御門形式を参考に絵図面を制作。四月には八百重の家に投宿し近くの薬師山に登って酒宴を催し、満開の杏花を愛でたといわれています。夜は篝火の下で鼓を鳴らし謡曲の「鞍馬天狗」を吟じ、見事な龍を描き上げ、村人や近郷近在の話題をさらい、村では日本一の宮大工が来たと喜んだそうです。興正寺は、浄土宗西京大谷知恩院の末派で、創立年は不詳。

 山門脇の石仏と「旧阿吽(あうん)獅子」嘉永四年 尾張なんとかと書いてある瓦。4つあります。これも見事なものです。

 山門から見上げる左に三峯山。右奥は山頂は見えませんが鏡台山。両山とも拙書でコースを載せています。

 わりと古い栽培種のあんず。最近は作業しやすい様に横に伸ばすのが主流。

 最上部のあんずはまだ三分咲き。満開は日曜か週明けでしょう。

 左に戸隠連峰、右に飯縄山。麓は春ですがまだまだ冬山です。

 在来種の大きなあんずの樹と長屋門のあるお屋敷。風が冷たいので帰ります。来週また来ましょう。
 最近、詐欺電話やスパムメールが多くて閉口しています。ご連絡はできるだけパソコンメールでお願いします。なお、サイドバーにあった直接私にメールが届くメッセージは、昨年末でサービスを終了しました。

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