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モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

9月1日の猛暑日に「幸せを呼ぶ青い蜂」ルリモンハナバチの撮影に。マルバハギとサルスベリ(妻女山里山通信)

2025-09-01 | アウトドア・ネイチャーフォト
 最高気温35度。山上は30〜31度。晴れてほぼ無風。この機会を逃したくないと用事のついでに小一時間立ち寄って撮影。9月になったというのに猛暑日。炎天下で数分撮影しているだけでめまいがしてきます。

 ロシアンセージ(シソ科)で吸蜜するナミルリモンハナバチ(愛称はブルービー)。無風なので花にしがみついて吸蜜。

 三つある単眼がよく見えます。コシブトハナバチ類(スジボソフトハナバチ)やケブカハナバチ類の巣に寄生(労働寄生)し、幼虫は巣に貯えられた花粉などを横取りして育つという生態をもつ寄生蜂です。

 ロシアンセージは茎が混み合っているので接近するのが大変です。

 長い口吻を差し込んで吸蜜。この花には口吻の短いオオセイボウは来ません。

 ほかに吸蜜に来るハナバチがいないのでブルービーの羽ばたきがよく聞こえます。

 少し後ピンになりました。蜜が少ないのかひとつの花の吸蜜時間は短くすぐに飛び移ります。

 離れたマウンテンミントにも訪れました。複眼に黒いドットが見えます。口吻の構造もわかります。

 風が吹き始めてしまいました。そろそろ撮影はおしまいです。実はもう一匹やってきて上に乗るような動作をしました。交尾をしようとしたのでしょうか。成就しませんでしたが。なんどか同じような場面を見ています。

 これは複眼のドットがよく見えます。このカットでわかりました。マウンテンミントの花が写り込んでいるのです。

 ロシアンセージ。別名はサマーラベンダー。ハーブのような芳香があります。

 ハナアブやゼフィルスを狩りにカマキリがマウンテンミントを登ってきました。

 シオカラトンボ。今年は数が少ない。イトトンボも少ない。

 マルバハギ (丸葉萩)がほぼ満開になりました。大合唱のセミはミンミンゼミとツクツクボウシ。
 萩の花は万葉集で最も多く詠まれた花で142首あります。
「秋さらば 妹に見せむと 植えし芽子 露霜負ひて 散りにけるかも」作者未詳
(秋が来たら妻に見せようと思って植えた萩は、露霜が降りて散ってしまった)
 万葉集では、「芽子」、「芽」、「波疑」、「波義」で出てきます。萩は平安時代になってから。
「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花」山上憶良
(秋の七草花。尾花はススキ、女郎花はオミナエシ、朝顔はキキョウのこと)

 山のあちこちでサルスベリ(百日紅)が満開です。

「ブラジルへの郷愁」レヴィ=ストロース 川田順造訳 みすず書房。文化人類学、また構造主義におけるバイブルのひとつ(妻女山里山通信)
 『アマゾンひとり旅』を掲載中。■ブラジル料理を2回に渡って掲載。ブラジル音楽も。最近大流行りの南米文学(ラテンアメリカ文学)の紹介。『百年の孤独』『族長の秋』『蜘蛛女のキス』など。■モリモリキッズ・スペシャル をクリック!!!

「村上春樹さんのピーター・キャットを中心とした70年代のクロニクル」 ムサビの美大生時代に彼のジャズ喫茶でアルバイトしていた当時のブログ。世界中からアクセスがあります。70年代の美大生の赤裸々な日々。ロンドンでQueenのフレデイ・マーキュリーの恋人のメアリー・オースチンが勤めていたBIBAの店で当時の私の恋人が彼女からジャケットを買った話など。

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風に翻弄されながら「幸せを呼ぶ青い蜂」ルリモンハナバチと「空を飛ぶ宝石」オオセイボウ(妻女山里山通信)

2025-08-30 | アウトドア・ネイチャーフォト
 最高気温33度。山上は28度。晴れなんですが風が止まないという非常に過酷な状況の3時間でした。やっと止んだと思ったらお目当ての昆虫がいない。来ても撮影タイムは1分もあるかどうか。諦めて日陰で待機する時間がほとんどとなりました。 風に翻弄されながら「幸せを呼ぶ青い蜂」と「空を飛ぶ宝石」の撮影。

 ロシアンセージ(シソ科)にブルービーが来ました。撮影は液晶画面ではなくファインダーを覗いて接近して追いかけます。

 ロシアンセージは止まって吸蜜できないのでずっと羽ばたいてホバリングしています。

 マウンテンミントの花から花へ移ろうとしているブルービー。風があるため羽ばたいてバランスを取っています。

 風に煽られないように羽ばたいて右の翅はシルエットになっています。

 とにかく風で花が揺れるのでほとんどのカットがブレてボツ。

 翅が無いように見えるカット。

 複眼の上部の間に単眼が三つあります。花が吸収する紫外線が見えるのでそれで花の位置を見極めています。

 オオセイボウ(大青蜂)が吸蜜に訪れました。花が揺れるしすぐ飛び去ってしまうので難しい。

 オオセイボウは羽ばたかず花をガシッとつかんで吸蜜。

 外殻はキチン質で硬く構造色。まさに「宝石蜂」。空を飛ぶ宝石です。

 とにかく吸蜜時間が短い。風に揺れる小さな命のきらめき。

 ブルービーほど口吻が長くないので顔を小さな花につっこんで吸蜜。

 左にガマズミの赤い実。秋には5ミリぐらいの球形に。右はアオツヅラフジ。有毒ですが生薬にもなります。

 ロシアンセージのアップ。サマー・ラベンダーという別名があります。芳香があります。

 帰り道。林檎畑の向こうに鏡台山。儚い命のきらめきを撮影。非常に疲れた撮影でした。温泉へ。

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魅惑の青い蜂「空を飛ぶ宝石」オオセイボウ。キオビツチバチ、キンケハラナガツチバチ、ハラアカヤドリハキリバチ、オオモンツチバチ。オニヤンマ(妻女山里山通信)

2025-08-23 | アウトドア・ネイチャーフォト
■21年間(私は20年目)続いたこのgooブログが、11月18日に閉鎖されます。早速、FC2にこれまでの記事をすべて移しました。9月末まで両方に同じ記事をアップします。10月からはFC2だけになります。こちらをクリックで見られます。モリモリキッズ」。 


 最高気温35度。山上は33度。撮影で炎天下にいるとクラクラしてきます。なにより風が吹くのでほとんど撮影になりませんでした。信毎の記事を見てブルービーを探しに来たというご夫婦が。残念ながらブルービーは来ず。代わりに飛ぶ宝石の写真を見ていただきました。植物園の保全をしている作業員の方とも歓談。今年の異常さや植物園の管理の難しさについて色々聞くことができました。私も仲間と陣場平で貝母の保全活動をしているのでその難しさ大変さはよくわかります。市の予算も少ない様です。市長はスポーツ脳で里山保全とか市街地の再開発とかにはまったく疎いようで困りものです。

 撮影タイムは1分もあったかどうか。オオセイボウ(大青蜂)が吸蜜に訪れました。

 12ミリと小さく動きも素早いので動体視力がよくないと存在に気がつくことも難しいと思います。

 胴体の凹部の様子がよくわかる頭隠して尻隠さずカット。シャッターチャンスはこの一回だけでした。
 
 キオビツチバチ。触覚が長いのでオス。メスはコガネムシの幼虫に卵を産み付け、孵化した幼虫はコガネムシの幼虫を食べて育つ寄生蜂。

 キンケハラナガツチバチのオス。ヤブガラシ(藪枯)の花盤の蜜を貪って食べています。

 メスは交尾後、土中のコガネムシ類の幼虫を探し、見つけると土中に潜って毒針で刺して麻酔してから卵を産みつけます。寄生蜂。

 ハラアカヤドリハキリバチ。オオハキリバチの巣に侵入し、オオハキリバチが幼虫のために保存していた餌に産卵し、巣を乗っ取ります。その際に、卵は噛み潰し、幼虫は外に捨てます。オオハキリバチは知らずにせっせと餌を運びます。これも寄生蜂。

 オオモンツチバチ。別名はコガネバチで、『ファーブルの昆虫記』にも出てきます。土の中のコガネムシ類の幼虫に卵を産み付ける寄生蜂です。 コガネムシの幼虫をにおいで探して土に潜り、幼虫を見つけると毒針で幼虫を麻痺させ産卵をします。

 撮影している私の周りをずっと飛び続けていたオニヤンマ。あまりの暑さに疲れたのかひと休み。トンボの翅は、細いパイプ状の翅脈(しみゃく)と、透明な薄い膜でできていますが、全体重の2パーセントほどしかありません。細いパイプ状の翅脈も軽量化の要因です。背中のアップを見ると翅脈と筋肉をつなぐ黄色い球状の腱のようなものが前翅、後翅に見えます。

 胸部背面のドアップ。トンボの翅は4枚が複雑な動きをしてホバリングや少しなら横移動、後退もできます。筋肉が4枚の翅の基部につながっていて、それぞれを別々に動かせるからです。これを直接飛翔筋型昆虫といいます。蜂のように、筋肉が翅ではなく外骨格につながっていて、筋肉を交互に収縮させて、外骨格全体を変形させて飛ぶのを間接飛翔筋型昆虫といいます。外骨格の反動を使うので1秒間に1000回以上の羽ばたきができるのです。

 ベニシジミが吸蜜中。二頭いたのですが一頭がなにかに襲われたようで後翅がひとつ蜘蛛の巣にひっかかっていました。

 オオデマリ(大手毬)。レンプクソウ科ガマズミ属の植物の一種。別名はテマリバナ。ひとつだけ狂い咲き?

 麓に下りたら35度でした。とりあえずぬるい温泉に浸かって帰りに井村屋のあずきバーを買いました。

「ブラジルへの郷愁」レヴィ=ストロース 川田順造訳 みすず書房。文化人類学、また構造主義におけるバイブルのひとつ(妻女山里山通信)
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「空を飛ぶ宝石」オオセイボウ、「幸せを呼ぶ青い蜂」ナミルリモンハナバチ。ベニシジミの求愛(妻女山里山通信)

2025-08-17 | アウトドア・ネイチャーフォト
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 お盆休み最終日、「空を飛ぶ宝石」と呼ばれるオオセイボウと「幸せを呼ぶ青い蜂」ナミルリモンハナバチの撮影に出かけました。最高気温は35度予報でしたが実際は32度。山上もそれぐらいでしたが湿度が高く雲が覆う時間もあり風も吹いて撮影は非常に困難な状況になりました。二つ前、三つ前の記事と比べると少し不本意な仕上がりです。相手が自然ですから仕方がありません。

 まず現れたのはオオセイボウ。ドロで巣を作るスズバチの巣に卵を産み付け、幼虫はスズバチが持ってきた蝶や蛾の幼虫とスズバチの幼虫も食べて成長する寄生蜂です。

 構造色なので光の加減で色が変わります。そのメタリックな美しさから「宝石蜂」と呼ばれます。

 二つ前の記事でオオセイボウが寄生するスズバチの写真を載せました。

 哀れといえば哀れなんですが、寄生バチ自身も多種の寄生バチによって寄生されることがあります。寄生蜂によって寄主の昆虫が異常に増えるのを抑制しているという側面もあります。

 しばらくして「幸せを呼ぶ青い蜂」ナミルリモンハナバチが登場。やはり寄生蜂。コシブトハナバチ類(スジボソフトハナバチ)やケブカハナバチ類の巣に寄生(労働寄生)し、幼虫は巣に貯えられた花粉などを横取りして育つという生態をしています。このカットでは、複眼の間の少し上に三つの単眼があるのがよくわかります。

 長い口吻を花に刺して蜜を吸い蜜胃に貯めます。

 胸部の背の下端がWの形をしているのがよくわかります。

 全国的に減少傾向で、県によって絶滅危惧Ⅰ類、絶滅危惧Ⅱ類、準絶滅危惧種に指定されています。長野県では準絶滅危惧種に指定されています。

 今回は日陰の花にしか集まらなかったので撮影は困難を極めました。

 動きが速く光量が足りないためほとんどがブレてしまいました。

 ベニシジミのオスが吸蜜中のメスにアタックしようとしています。二頭でクルクル卍飛翔をしていましたが、求愛は成就したでしょうか。

 ハラアカヤドリハキリバチ。この蜂もナミルリモンハナバチと同様に労働寄生をします。オオハキリバチの巣に侵入し、オオハキリバチが幼虫のために保存していた餌に産卵し、巣を乗っ取ります。その際に、卵は噛み潰し、幼虫は外に捨てます。オオハキリバチは知らずにせっせと餌を運びます。

 オオモンツチバチ。別名はコガネバチで、『ファーブルの昆虫記』にも出てきます。土の中のコガネムシ類の幼虫に卵を産み付ける寄生蜂です。 コガネムシの幼虫をにおいで探して土に潜り、幼虫を見つけると毒針で幼虫を麻痺させ産卵をします。

 アベリア。和名はハナツクバネウツギ(花衝羽根空木)。スイカズラ科ツクバネウツギ属の常緑低木。19世紀中期にイタリアで作出された交配種です。

 コバノガマズミの実。ガマズミの実はずっと大きく。ルビー色の老化防止に効く抗酸化作用の強い果実酒ができます。

 ヤブガラシ(藪枯)の花盤。蜜がたくさん溜まっていますが、オオセイボウやナミルリモンハナバチなどの小さなハチは吸蜜できません。ヤブガラシは貧乏葛と呼ばれるけっこう厄介な夏の雑草です。葉はモロヘイヤのように粘りがあり食べられるそうです。

 茶臼山中腹の林檎畑越しに右に奇妙山。奥に根子岳と四阿山。林檎が少し色づき始めていますが秋映えでしょうか。近くにはシナノゴールドも見られました。 


「ブラジルへの郷愁」レヴィ=ストロース 川田順造訳 みすず書房。文化人類学、また構造主義におけるバイブルのひとつ(妻女山里山通信)
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ウラギンシジミ、ツマグロヒョウモン、ベニシジミ、ツバメシジミ、オオモンツチバチ、クロアナバチ、キオビツチバチ、ハラアカヤドリハキリバチ、ジガバチ(妻女山里山通信)

2025-08-12 | アウトドア・ネイチャーフォト
「幸せを呼ぶ青い蜂」ナミルリモンハナバチと「空を飛ぶ宝石」と呼ばれるオオセイボウが集まる花園にはほかにも色々な昆虫が吸蜜に訪れます。

 ウラギンシジミ(裏銀小灰蝶)。翅の裏面が銀白色の大型のシジミチョウ。表はオスが濃茶色地に朱色の紋、メスは濃茶色地に水色の紋。翅の先端が尖っています。これはオスでした。幼虫の食草は、主にマメ科のフジ、クズ、ハギなどに加えてミズキ科、バラ科、ブナ科、タデ科などの葉も食べます。

 ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)のメス。 幼虫の食草は、スミレ科の植物。

 花が小さいため蜜が少ないのか頻繁に花を移るので意外と撮影が難しい。

 ツマグロヒョウモンのオス。

 ベニシジミ(紅小灰蝶)。夏型なので翅の表が黒っぽい。幼虫の食草は、タデ科のスイバやギシギシなど。

 お食事中のツマグロヒョウモンのメスにオスが盛んに求愛。この後、愛が成就したかどうかはわかりません。

 オオモンツチバチ。土の中のコガネムシ類の幼虫に卵を産み付ける寄生蜂です。 コガネムシの幼虫をにおいで探して土に潜り、幼虫を見つけると毒針で幼虫を麻痺させ産卵をします。

 クロアナバチ(黒穴蜂)。土の中に50センチぐらいの巣を作るアナバチの仲間。キリギリス科の仲間を狩る狩蜂の一種。農業では害虫を食べてくれるので益虫。

 ツバメシジミ(燕小灰蝶)のオス。食草は、シロツメクサ、コマツナギ、クズ、ハギなどマメ科の植物。

 キオビツチバチ。触覚が長いのでオス。メスはコガネムシの幼虫に卵を産み付け、孵化した幼虫はコガネムシの幼虫を食べて育つ寄生蜂。

 ハラアカヤドリハキリバチ。この蜂もナミルリモンハナバチと同様に労働寄生をします。オオハキリバチの巣に侵入し、オオハキリバチが幼虫のために保存していた餌に産卵し、巣を乗っ取ります。その際に、卵は噛み潰し、幼虫は外に捨てます。オオハキリバチは知らずにせっせと餌を運びます。

 オオモンツチバチ。別名はコガネバチで、『ファーブルの昆虫記』にも出てきます。この花園には、なぜか寄生蜂ばかりが集まっています。

 ジガバチ。狩蜂の一種で寄生蜂。地面に穴をほって巣を作ります。蛾の幼虫を狩って巣に運び卵を幼虫の体に産み付けます。孵化したジガバチの幼虫は蛾の幼虫を食べて成長します。

 木の葉にぶら下がったアブラゼミ。絶命していました。幼虫は地中で3〜4年。成虫は2〜3週間も命。セミの成虫は飛んで鳴き産卵することに特化した体のため寿命が短いのです。8日にミンミンゼミの初鳴きを聞きました。

 コブシの実。袋果(たいか)に入った集合果。子供の拳(こぶし)みたいなのでコブシ。有毒ですが辛夷(しんい)という生薬です。

 気温も下がったので恐竜公園やアスレチックには子供連れの家族が訪れていました。昔、長男が保育園の頃、この口から顔を出したら赤ん坊の次男が兄ちゃんが食われたとギャン泣きしました。

 新田の集落越しに善光寺平。通り抜ける風が気持ちがいい。翌々日から三日間は秋雨前線の豪雨となりました。


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幸せを呼ぶ青い蜂ナミルリモンハナバチと空を飛ぶ宝石と呼ばれるオオセイボウの共演(妻女山里山通信)

2025-08-09 | アウトドア・ネイチャーフォト
 秋雨前線の豪雨の翌日は晴れ。餌を求めて昆虫たちが活性化するだろうと撮影に出かけました。予想通り「幸せを呼ぶ青い蜂」ナミルリモンハナバチと「空を飛ぶ宝石」と呼ばれるオオセイボウの共演が見られました。しかし、風が強く撮影は困難を極めました。雲がかかったり風が吹くと撮影は中止。撮影中は息を止めているので終わるとどっと疲れます。そんなこんなで3時間の撮影でした。

 まず二匹のナミルリモンハナバチ(波瑠璃紋花蜂)が現れました。マウンテンミントの小さな花に口吻を差し込んで吸蜜。

 ナミルリモンハナバチは、学名をThyreus decorusといい、ハチ目ミツバチ科ルリモンハナバチ属の昆虫です。成虫の体長は雄10~13mm、雌11~14mm。分布は、日本(本州・四国・九州・大隅諸島)・台湾・東南アジア・中国・朝鮮半島・極東ロシアということなんですが、本州でも確認されているところはごく僅かです。

 全国的に減少傾向で、県によって絶滅危惧Ⅰ類、絶滅危惧Ⅱ類、準絶滅危惧種に指定されています。長野県では準絶滅危惧種に指定されています。

 ナミルリモンハナバチは、コシブトハナバチ類(スジボソフトハナバチ)やケブカハナバチ類の巣に寄生(労働寄生)し、幼虫は巣に貯えられた花粉などを横取りして育つという珍しい生態をしています。寄生のために卵の数が制限されることも数が増えない理由の様です。

 まだ大きなクロマルハナバチが訪れていないので小さな翅音が聞こえます。

 眼の中に規則正しく並んだ黒いドットが見えます。これは初めて確認できました。どういう構造なのでしょう。大きな複眼二つと単眼を三つ持っています。紫外線を見ることができますが赤色は見えません。蜜のある花が紫外線を集めるため、蜜のある場所を特定するのに役立つのです。

 他にも数種類のハナバチやシジミチョウなどがいますが奪い合いになることはほとんどありません。

 細い脚にも瑠璃色の毛が生えています。

 口吻はチョウ類とは違う構造をしています。中舌、下唇鬚、小顎外葉で構成され舐め取った蜜は蜜胃にためて巣に持ち帰るのでしょう。

 吸蜜しているマウンテンミントは一斉に咲くことはなく、縁から少しずつ咲きます。先終わって枯れた花びら、咲いているもの、咲き始め、まだつぼみのもの。長く咲くことで受粉の機会も増えるのでしょうか。昆虫たちも助かると思います。

 少し遅れて空を飛ぶ宝石のようなことから「宝石蜂」と呼ばれるオオセイボウ(大青蜂)が二匹現れました。

 オオセイボウ(大青蜂)はハチ目セイボウ科の昆虫。ドロで巣を作るスズバチの巣に卵を産み付け、幼虫はスズバチが持ってきた蝶や蛾の幼虫とスズバチの幼虫も食べて成長する寄生蜂です。

 寄生蜂は、昆虫類約100万種の中の約20%を占めると推定されています。種により寄生する昆虫が決まっています。寄生バチ自身も多種の寄生バチによって寄生されることが知られています。寄生蜂によって寄主の昆虫が異常に増えるのを抑制しているという側面もあります。

 風でブレてしまいましたが美しい。体表には無数の凹凸があり、光の加減で様々な色に見える「構造色」です。緑から鮮やかな青、濃紺、紫と美しく輝いています。

 体表には微毛があります。外骨格はかなり硬いキチン質でできています。非常に希少で準絶滅危惧種に指定されている県もありますが、環境省では情報不足と評価されています。

 松代や菅平方面。最高気温は29度。山上は26〜27度でした。翌朝は19度まで下がりました。少し秋めいてきた信州です。三連休と盆休みは天気が良くないようですが、事故の無いようにと願います。


「ブラジルへの郷愁」レヴィ=ストロース 川田順造訳 みすず書房。文化人類学、また構造主義におけるバイブルのひとつ(妻女山里山通信)
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「宝石蜂」と呼ばれるオオセイボウ(大青蜂)。メタリックな鎧を着た魅惑的な宝石のような寄生蜂(妻女山里山通信)

2025-08-05 | アウトドア・ネイチャーフォト
 空を飛ぶ宝石の形容がピッタリのオオセイボウ。実際に観察するとエメラルドグリーンやコバルトブルーに輝く宝石が飛翔しているように見えるのです。鉱物が好きな私は、ブラジルのレシーフェで鉱物(宝石)の見本を入手。新潟県糸魚川市のフォッサマグナ・ミュージアムと長野県大鹿村の中央構造線博物館へは何度も足を運んでいます。今回はそんな「宝石蜂」オオセイボウの特集です。

 オオセイボウ(大青蜂)はハチ目セイボウ科の昆虫。ドロで巣を作るスズバチの巣に卵を産み付け、幼虫はスズバチが持ってきた蝶や蛾の幼虫とスズバチの幼虫も食べて成長する寄生蜂です。

 まさにメタリックな鎧を着た宝石のようなハチ。体長は12〜20ミリといいいますが、写真の個体は12ミリぐらい。体表には無数の凹凸があり、光の加減で様々な色に見える「構造色」です。

 寄生蜂は、昆虫類約100万種の中の約20%を占めると推定されています。植物に寄生するものと動物に寄生するものがあり、植物に寄生するものはホルモンの作用で虫こぶを形成します。昆虫に寄生するものは、種により寄生する昆虫が決まっています。

 昆虫類ではほぼ全ての分類群が寄生バチによる寄生をうける。また、寄生バチ自身も多種の寄生バチによって寄生されることが知られています。寄生蜂によって寄主の昆虫が異常に増えるのを抑制しているという側面もあります。

 寄生蜂については、Wikipediaの「寄生バチ」を参照してください。殺傷寄生バチ、飼い殺し寄生バチとか外部寄生バチ、内部寄生バチや卵寄生バチ、幼虫寄生バチ、蛹寄生バチなどがあります。

 幼虫の形態に関して。「ハバチ類ではチョウなどによく似たイモムシとして自由生活を送るのに対し、寄生バチを含むハチ目の他属ではいずれも付属肢や感覚器の退化傾向が著しく、自由生活能力に乏しい点も、寄生生活への適応に由来するものと考えられる。」とあります。

 吸蜜しているのはマウンテンミント。オミナエシによく集るとありますが、吸蜜しやすい小さな花に集まる傾向があります。

 止まってもすぐに飛び立つ事が多いのですが、それは周囲にたくさんのライバルの昆虫がいて吸蜜しているから。たまたま止まった花が吸蜜直後だと蜜がないのですぐに他の花へ移ります。

 今回は2匹のオオセイボウが訪れました。同じ花で奪い合いもしていましたが大事になることはありません。食性は雑食性で、付着藻類や水生昆虫なども食べます。

 寄生することから英名では「Cuckoo wasp (カッコウの蜂)」といいます。

 非常に希少で準絶滅危惧種に指定されている県もありますが、環境省では情報不足と評価されています。

 体表には微毛があります。外骨格はかなり硬いキチン質でできています。

 頭部は細長く特徴的な形です。翅音は小さく、このときは近くにクロマルハナバチがいて大きな翅音をたてていたため全く聞こえませんでした。この花には他にも数種類の寄生蜂が集まっていました。

 寄生されるスズバチ(鈴蜂)。もちろん対抗するのですがいないときを見計らって巧妙に卵を産み付けられてしまいます。スズバチはドロバチ科で、ドロで固めた鈴のような巣を作ります。十数個に区切られた部屋には、蛾の幼虫が麻酔を打たれて詰められ、卵が一個ずつ産み付けられます。孵化した幼虫は、蛾の幼虫を食べて成長します。オオセイボウの幼虫はその餌を横取りし、最終的にはスズバチの幼虫も食べてしまいます。

 

「ブラジルへの郷愁」レヴィ=ストロース 川田順造訳 みすず書房。文化人類学、また構造主義におけるバイブルのひとつ(妻女山里山通信)
 『アマゾンひとり旅』を掲載中。■ブラジル料理を2回に渡って掲載。ブラジル音楽も。最近大流行りの南米文学(ラテンアメリカ文学)の紹介。『百年の孤独』『族長の秋』『蜘蛛女のキス』など。■モリモリキッズ・スペシャル をクリック!!!

「村上春樹さんのピーター・キャットを中心とした70年代のクロニクル」 ムサビの美大生時代に彼のジャズ喫茶でアルバイトしていた当時のブログ。世界中からアクセスがあります。70年代の美大生の赤裸々な日々。ロンドンでQueenのフレデイ・マーキュリーの恋人のメアリー・オースチンが勤めていたBIBAの店で当時の私の恋人が彼女からジャケットを買った話など。

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真夏の妻女山里山デザイン・プロジェクトは除草作業。貝母の陣場平や堂平大塚古墳など(妻女山里山通信)

2025-08-02 | アウトドア・ネイチャーフォト
■21年間(私は20年目)続いたこのgooブログが、11月18日に閉鎖されます。早速、FC2にこれまでの記事をすべて移しました。9月末まで両方に同じ記事をアップします。10月からはFC2だけになります。こちらをクリックで見られます。モリモリキッズ」。 

 真夏の妻女山里山デザイン・プロジェクト(妻女山SDP)は、猛暑の中除草作業をしました。10日も夕立がないため山はカラカラでした。セミの大合唱の中で効率的に短く作業は進みました。

 まず長坂峠の除草。この峠はイノシシなどの野生動物の通り道なので藪にしておくと危険なのです。ハイカーが突然出てきたイノシシに襲われないように見通しを良くします。

 主にヨシとノイバラ、ヨウシュヤマゴボウを刈りました。休憩して陣場平へ。

 途中のクヌギの樹液バーにオオムラサキのオスが一頭吸汁に訪れていました。でもたった一頭だけ。

 陣場平。貝母の群生地にはびこったヒカゲイノコズチを刈ります。

 貝母は地上部が枯れて消えました。来春の満開の季節が楽しみです。見頃はだいたい4月10〜20日頃です。このブログは11月に消滅するのでお知らせは新しく始めたFC2ブログで行います。ブックマークの改変をお願いします。過去の記事も全部移しました。

 真ん中にあるクマノミズキの実。秋に紺色に染まると小鳥の餌になります。

 作業が終わってベンチでひと休み。北東の風が吹き抜けて気持ちがいい。

 最後は今は亡き山仲間のKさんのログハウスへ。彼の友人たちも高齢で来なくなったので草茫々です。有害帰化植物ばかりが繁茂します。

 アプローチの林道の真ん中を除草。

 西方の眺め。今日は北アルプスの稜線は雲の中。

 横穴式の堂平大塚古墳。中はひんやりとしています。昔、傷ついた子鹿が逃げ込んでいたことがありました。

 作業もやっと終了。きれいになりました。

 12時前にゆるゆると昼食の準備。帆立貝、イカ、トウモロコシ、舞茸、エリンギなど。飲み物はノンアルコールビールで。私は凍らせてきたタンポポ茶。

 いろいろおしゃべりして1時半ごろ解散。不法投棄のプラごみを下ろしてくれるようたのんで私は残って撮影を続けました。翅が緑色のホウジャクの一種らしきものを発見。帰りに寄った樹液バーにはなにもいません。10年前の記事を見ていただくとわかるのですが、カブトムシ、オオムラサキ、アオカナブン、ミヤマカミキリ、オオスズメバチ、スミナガシなどで賑やかでした。特に2023年の猛暑以来昆虫が激減しました。猛暑続きで里山の生態系も壊れてしまいました。

 クサギ(臭木)の花。花は白粉(おしろい)の匂い。葉をちぎるとピーナッツバターの匂いがします。

 シソ科クサギ属の落葉低木・小高木。種は鳥により運ばれるためあちこちに実生が発生します。陣場平では貝母の中にも出るため適宜刈り取っています。

 クサギに来たのははっきりしませんがクロアゲハのメスでしょうか。最近、南信でナガサキアゲハが発見されたというニュースがありました。温暖化で北上しているのでしょう。

 妻女山展望台から西方の眺め。茶臼山と右奥に虫倉山。北アルプスは雲の中。

 北方の眺め。飯縄山。戸隠連峰は雲の中。今日も夕立はなさそうです。眼下の長芋は緑が濃くなりました。

 展望台の背後にある松代藩が建立した善光寺地震の慰霊碑。ちょうど善光寺御開帳の真っ最中で8600人が犠牲になりました。カムチャッカ沖の大地震やインドネシアの火山噴火。トカラ列島はおさまったのでしょうか。

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幸せを呼ぶ青い蜂。オオセイボウとナミルリモンハナバチに邂逅した猛暑日の午後。茶臼山自然植物園(妻女山里山通信)

2025-08-01 | アウトドア・ネイチャーフォト
 二日続けて茶臼山自然植物園へ。前日は酷暑の中、上へ下へと歩き回って体力をかなり消耗したので今日はワンポイントで攻めることにしました。結果的にそれが大正解。幸せを呼ぶ青い蜂二種類に邂逅しました。 小さな奇跡が起きた一日でした。

 突然現れたのはエメラルドグリーンとコバルトブルーに輝くオオセイボウ(大青蜂)。体長は12ミリぐらい。

 ハチ目(膜翅目)セイボウ科のハチで、トックリバチの仲間のスズバチの泥の巣の中に産卵し、スズバチが運んでくるイモムシやスズバチの幼虫を食べて成長する寄生蜂です。

 その美しい輝きから「宝石蜂」と呼ばれます。食性は雑食性で、付着藻類や水生昆虫なども食べます。

 マウンテンミント(ピクナンテヌム:シソ科)で吸蜜中。オミナエシで見られることが多い。

 メタリックな鎧を着ているようなボディが特徴。非常に希少で準絶滅危惧種に指定されている県もありますが、環境省では情報不足と評価されています。

 休憩を挟んで訪れたのは、幸せを呼ぶ青い蜂、幸せのブルービー(Blue Bee)と呼ばれるナミルリモンハナバチ(波瑠璃紋花蜂)。

 全国的に減少傾向で、県によって絶滅危惧Ⅰ類、絶滅危惧Ⅱ類、準絶滅危惧種に指定されています。長野県では準絶滅危惧種に指定されています。

 ナミルリモンハナバチは、学名をThyreus decorusといい、ハチ目ミツバチ科ルリモンハナバチ属の昆虫です。成虫の体長は雄10~13mm、雌11~14mm。分布は、日本(本州・四国・九州・大隅諸島)・台湾・東南アジア・中国・朝鮮半島・極東ロシアということなんですが、本州でも確認されているところはごく僅かです。

 ナミルリモンハナバチは、コシブトハナバチ類(スジボソフトハナバチ)やケブカハナバチ類の巣に寄生(労働寄生)し、幼虫は巣に貯えられた花粉などを横取りして育つという珍しい生態をしています。寄生のために卵の数が制限されることも数が増えない理由の様です。

 クロマルハナバチ(黒丸花蜂)。受粉に使われています。準絶滅危惧種。

 ヒメスズメバチ。ヤブガラシ(藪枯)の花盤の蜜を貪って食べています。ヤブガラシは貧乏葛と呼ばれるけっこう厄介な夏の雑草です。葉はモロヘイヤのように粘りがあり食べられるそうです。

 猛暑の炎天下での撮影はきついです。ログハウスの展望台で休憩。吹き抜けていく風が気持ちいい。左奥に根子岳と四阿山。一番右の三角は大松山。その間が菅平高原です。今日もラグビーの合宿で賑やかでしょう。

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オオマルハナバチ、オオハキリバチ、タイワンタケクマバチ、ウラギンシジミ、ツマグロヒョウモン、コミスジ。茶臼山自然植物園ほか(妻女山里山通信)

2025-07-31 | アウトドア・ネイチャーフォト
 カムチャッカ沖M8.7の大地震の津波警報をラジオで聞きながら茶臼山自然植物園へ。長野市は最高気温37度の予報。11時半の山上は32度。帰る時間の午後3時には34度でした。炎天下の撮影は3分が限度。カラータイマーが点滅し始めます。

 野薊にオオマルハナバチ(大丸花蜂)が来ました。非常に動きが素早く撮影は大変。幸せを呼ぶブルービーはまだ来ません。問題になっているセイヨウオオマルハナバチは尾部が白なのでわかります。前々回は準絶滅危惧種のクロマルハナバチ(黒丸花蜂)を撮影しました。

 マルハナバチは世界に約250種、日本では15種います。野菜や果樹の受粉に役立っています。セイヨウオオマルハナバチは、トマトやナスなどのハウス栽培の受粉のために導入されたのですが、現在は特定外来生物に指定され、飼育・保管・運搬等が規制されています。駆除活動もされています。

 オオハキリバチ。葉を切り取って巣を作るハキリバチの仲間なんですが、これは竹筒や木材の穴に松や杉などの樹脂を使って巣を作ります。

 タイワンタケクマバチ。2006年に愛知県で確認された外来種。茶臼山では今年始めて確認しました。専門家は真剣に駆除を検討すべきと言っています。

 ウラギンシジミ(裏銀小灰蝶)。翅の裏面が銀白色の大型のシジミチョウ。表はオスが濃茶色地に朱色の紋、メスは濃茶色地に水色の紋。翅の先端が尖っているのですぐわかります。幼虫の食草は、主にマメ科のフジ、クズ、ハギなどに加えてミズキ科、バラ科、ブナ科、タデ科などの葉も食べるようです。

 ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)のメス。食草は、スミレ科の植物です。我家の庭にも毎年来ます。

 コミスジ。二頭でクルクルとバトルをした後でひと休み。

 シオカラトンボのメス。ムギワラトンボと呼ばれます。茶臼山は西面に溜池が点在するのでトンボの種類が多いのですが、なぜか今年は少ない。猛暑の影響でしょうか。

 ピラミッドアジサイ(ノリウツギ)もやっと咲き始めました。和名をミナヅキ(水無月)といい中国と日本が原産地だそうですが、花房が全て装飾花化した園芸品種です。

 コオニユリの百合根は非常に美味しく道の駅で売られていたりしますが高価です。葉の付け根に珠芽(むかご)が無いのが特徴。

 空蝉(うつせみ)と呼ばれるアブラゼミの抜け殻。アブラゼミのほかツクツクボウシ、ヒグラシが鳴いています。

 ノアザミで吸蜜するキチョウ(黄蝶)。人の気配に敏感でなかなか撮影させてくれませんが、ノアザミは蜜が多いのか吸蜜時間が長く撮影できました。

 けたたましく鳴くモズ。望遠に取り替える時間がないのでマクロレンズで撮影。すぐに飛び去りました。モズの早贄といって捕獲した獲物(バッタやカエルなど)を木の枝に刺す習性が有名です。

 展望台から東方の景色。南風が気持ちいい。ベンチでしばらく昼寝しました。温泉に入って4時半頃帰宅しましたがまだ35度でした。ただ深夜にはかなり強い冷風が吹いて朝は23度まで下がりました。

野薊にオオマルハナバチ(大丸花蜂)



「ブラジルへの郷愁」レヴィ=ストロース 川田順造訳 みすず書房。文化人類学、また構造主義におけるバイブルのひとつ(妻女山里山通信)
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シオヤアブの交尾。ツバメシジミ、ツマグロヒョウモン、ジャノメチョウ、チュウガタコガネグモ、アオイトトンボ 、ヤマユリ、カサブランカ。茶臼山自然植物園(妻女山里山通信)

2025-07-20 | アウトドア・ネイチャーフォト
 再び茶臼山自然植物園へ。最高気温36度の予報でしたが、出かけるときに空の色や雲を見て観天望気。32度と予想しました。山上は思いの外風が強くしのぎやすいのはいいのですが撮影には厳しい条件となりました。

 シオヤアブ(塩谷虻)の交尾。右の尻尾に白い毛のあるのがオス。左のひとまわり大きなのがメス。後尾はメス主導で行われます。この後にメスがオスを引き連れてつながったまま飛び去りました。シオヤアブは同類も捕らえて体液を吸うので、交尾を終えたオスもすぐに逃げないとメスの餌食になることもあります。特徴のある羽音なのですぐに分かりますが、刺すことはまずないので怖がる必要はありません。

 ヒメクロホウジャク(姫黒蜂雀)もいましたが、風が強くいいシャッターチャンスはありませんでした。

 ツバメシジミ(燕蜆蝶)のメス。たくさん舞っていました。

 枯れ草にジャノメチョウ(蛇目蝶)。あちこちで足元から舞い上がります。

 ブッドレア・ブラックナイトで吸蜜するイチモンジセセリ(一文字挵)。風が強くてブレています。

 日本特産のヤマユリ(山百合)。大柄で艶やか。鱗茎は食用の百合根になります。ただ花はユリ中毒を起こすので芳香が強くても嗅がないほうがいいでしょう。ネコは死ぬこともあるそうです。

 コガネグモ(黄金蜘蛛)の仲間のチュウガタコガネグモ。垂直の円網を張り、 X字状の白帯(隠れ帯)をつけるのが特徴。

 オカトラノオ(丘虎の尾)。サクラソウ科オカトラノオ属の多年草。 群生すると同じ方向に咲く花が青海波のように見えます。

 ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)のメス。食草は、スミレ科の植物です。近年は信州の里山や集落でも普通に見られるようになりました。我家の庭にも毎年来ます。

 赤い花はユリ科のオリエンタルリリー(日本原産のヤマユリやカノコユリなどを交配して作られたユリの品種群)の人気の花カサブランカ。紫の花はフロックス。別名はオイランソウ、クサキョウチクトウ。

 植物園の空。飛行機雲が4本。

 フサフジウツギ(房藤空木)で吸蜜するタイワンタケクマバチ。2006年に愛知県で確認された外来種。竹に穴を開けて営巣するため、竹製品とともに入ってきたのではといわれています。

 ウラギンスジヒョウモン(裏銀筋豹紋)。

 体長10ミリもないハナアブの一種。似た種はあるのですが未同定。

 ログハウスの展望台から東方の松代、奇妙山、根子岳、四阿山。筋雲(巻雲)がたなびいてまるで秋の空の様。例年、手前の斜面には花が咲き乱れるのですがなにもない。どうしたのでしょう。

 茶臼山山頂方面へ。アオイトトンボが一匹見られただけでした。

 ノアザミ(野薊)で吸蜜するジャノメチョウ。野薊は総苞が粘ります。

 妻女山展望台へ。北アルプスから戸隠連峰、飯縄山。発達した積乱雲は見られません。

 先程までいた茶臼山自然植物園方面。夏休みで茶臼山動物園の駐車場はほぼ満車でした。麓は31度。そのうち32度になりました。

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ハチドリの様なヒメクロホウジャク。タイワンタケクマバチ、クロマルハナバチ、ツバメシジミ、ルリシジミ、ウバタマムシ。茶臼山自然植物園(妻女山里山通信)

2025-07-13 | アウトドア・ネイチャーフォト
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 久しぶりに茶臼山自然植物園へ。最高気温33度でしたが山上は標高もあり風もあって過ごしやすかったのですが、直射日光は強烈でした。今回は出会った昆虫の特集です。

 アカツメクサで吸蜜するヒメクロホウジャク(姫黒蜂雀)チョウ目スズメガ科 ホウジャク亜科。見た目はブラジルで見たハチドリそっくり。体長と同じぐらいの長い口吻で吸蜜しています。1秒間に70回ほど高速で羽ばたきます。

 今度は、ブッドレア・ブラックナイトで吸蜜。ブッドレアの英名はバタフライブッシュ。

 クマバチかと思ったら胸が黄色くない。これは外来種?と思って調べると、タイワンタケクマバチでした。2006年に愛知県で確認された外来種。竹に穴を開けて営巣するため、竹製品とともにはいってきたのではと。
 吸蜜している植物は、フサフジウツギ(房藤空木)ゴマノハグサ科フジウツギ属。「ブッドレア」の名称で園芸用に流通している中国原産の低木です。

 体長はクマバチと同じぐらいで20ミリ位。攻撃性は少ないのですが、針を持っているのでかまうと刺されることも。

 クロマルハナバチ(黒丸花蜂)。後ろ脚に花粉団子がついています。受粉に使われています。準絶滅危惧種。

 ベニシジミ(紅蜆蝶)。ずいぶん翅が傷んでいます。夏型は翅表が黒っぽいのでこれは春型でしょう。

 シロツメクサにツバメシジミ(燕蜆蝶)。

 ノリウツギでずいぶん長い時間吸蜜していたのは、夏型のキタテハ(黄立羽)。右下にいるのは、ジョウカイボン(浄海坊)。左下はコガタウリハムシのようです。

 ノリウツギにコミスジ。ジャノメチョウが最も多く飛んでいるのですが、撮影させてくれません。

 ノリウツギにアオカミキリ。体長は20〜30ミリ。食草はカエデ類。

 カマキリがキリギリス科の子供を捕らえたところ。レンズを向けたら睨まれました。

 まだ吸蜜しているキタテハ。ノリウツギは園芸種かもしれません。

 ツチバチの仲間(未同定)。土の中のコガネムシ類の幼虫に卵を産み付ける寄生蜂です。 コガネムシの幼虫をにおいで探して土に潜り、幼虫を見つけると毒針で幼虫を麻痺させ産卵をします。別名はコガネバチで、『ファーブルの昆虫記』にも出てきます。昨年はオオモンツチバチに出遭いました。

 マルバハギにルリシジミ。今年はまだ咲いていません。春が寒かったせいか木々の花の開花が遅れています。

 フサフジウツギで盛んに吸蜜するナミアゲハ。いわゆるアゲハチョウです。2021年7月20日の記事でアゲハチョウの産卵を記事にしました。このお腹の膨らみを見ると産卵間近かもしれません。

 ウラギンスジヒョウモン(裏銀筋豹紋)。

 切り株を探っていたら怪獣が出現!

 ウバタマムシ(姥玉虫・姥吉丁虫)でした。幼虫は枯れた松の木を、成虫は松の葉を食べます。4センチぐらいある大型のタマムシ。松の木の樹皮に擬態した体が渋くて美しい。

 帰り道で満開のネムノキ。

 二つ前の記事で、万葉集の紀女郎が大伴家持に贈った歌を紹介しています。
「合歓咲く 七つ下りの 茶菓子売り」小林一茶
 江戸の八丁堀の合歓の木が咲く小腹が空く午後4時頃に、茶菓子売りの声が聞こえる様。どんな茶菓子だったのでしょう。茶饅頭か、夏だから水菓子か。
「象潟(きさかた)や 雨に西施(せいし)が ねぶの花」松尾芭蕉
 西施は、中国の春秋時代の呉を滅ぼした傾国の美女。その越に滅ぼされた呉のエリートたちが日本に渡来して弥生時代を作ったのです。その後、越も滅ぼされ、また日本に渡来します。『べらぼう』で蔦重がおていを口説くのに西施を出していました。

 眼下は高句麗人に由来する篠ノ井市街。千曲川を超えて右奥は松代の城下町。正面は奇妙山。奥には根子岳と四阿山。

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合歓の木の花と山紫陽花と万葉集。ヒロオビトンボエダシャクの交尾。キバネツノトンボが孵化。恋がかなう玉虫が飛来(妻女山里山通信)

2025-06-30 | アウトドア・ネイチャーフォト
 最高気温34度。山上は28度の中、ネムノキが咲きだす頃と登りました。さすがに誰もいません。クマも淡竹の季節が終わったので下りて来ません。イノシシやニホンカモシカもお昼寝しているでしょう。ネムノキ(合歓木、合歓の木)マメ科ネムノキ亜科の落葉高木。夜になると小葉が閉じて垂れ下がる就眠運動を行うことで眠る木。咲き始めでした。

「昼は咲き 夜は恋ひ寝(ぬ)る 合歓木(ねぶ)の花 君のみ見めや 戯奴(わけ)さへに見よ」 紀女郎(きのいらつめ) 『万葉集』巻八1461
(昼に咲いて、夜には恋しい想いを抱いて寝るという合歓の花を私だけに見させないで。君もここに来て見なさいな):紀女郎が大伴家持に贈った歌ですが、紀女郎は年上の人妻で、戯奴というのは目下の人を呼びかける言葉だそうです。人妻が若者をからかったのか、誘ったのか。背景を知ると、なんとも意味深な歌です。

 貝原益軒は「この木を植えると人の怒りを除き、若葉を食べると五臓を安じ、気をやわらげる」と記しています。
 化粧の刷毛の様でもあり、線香花火の様でもあり。繊細な花です。なんとも形容し難いかすかに甘い香りがします。赤松と同様に排気ガスには弱く、我が家の山の大木は高速道路ができたら数年で枯れました。葉は合歓皮(ごうかんひ)といって漢方薬です。利尿、強壮、鎮痛、腰痛、打ち身、腫れ物、水虫、手荒れ、精神安定などに効くそうです。
「合歓咲く 七つ下りの 茶菓子売り」小林一茶
 江戸の八丁堀の合歓の木が咲く小腹が空く午後4時頃に、茶菓子売りの声が聞こえる様。どんな茶菓子だったのでしょう。茶饅頭か、夏だから水菓子か。
「象潟(きさかた)や 雨に西施(せいし)が ねぶの花」松尾芭蕉
 西施は、中国の春秋時代の呉を滅ぼした傾国の美女。その越に滅ぼされた呉のエリートたちが日本に渡来して弥生時代を作ったのです。その後、越も滅ぼされ、また日本に渡来します。

 ヤマアジサイ(山紫陽花)。別名は、サワアジサイ。周辺は装飾花で、中心部は両性花。ガクアジサイに比べると、花の色が色々あります。
「言問はぬ木すら味狭藍(紫陽花) 諸弟(もろと)らが練の村戸(むらと)にあざむかえけり」大伴家持 巻4 773
 (恋を語らない木ですら、紫陽花のように移ろいやすい。巧みな言葉に私は騙されてしまいました。)
「味狭藍(紫陽花)の 八重咲く如 やつ代にを いませわが背子 見つつ思はむ(しのはむ)」橘諸兄 巻20 4448
 (紫陽花が八重に咲くように、ますます長い年月を生きてください。紫陽花を見ながらあなたをお慕いします。)

 ヒロオビトンボエダシャク(広帯蜻蛉枝尺蛾)シャクガ科エダシャク亜科の蛾。イネ科の細い葉に捕まって交尾中。右がメスでオスをぶら下げて交尾中。

 疲れたのか下の葉に移動して交尾継続。栗の花やハルジオン、ヒメジョオンなどで吸蜜。

 キバネツノトンボが孵化していました。産卵からひと月です。

 牙で卵の殻を切り開いて出てくる様子がよく分かります。牙を出してこれから出てくるものも見られます。グレーのものはまだ中に幼虫がいます。牙できれいに丸くくり抜くのが分かります。一匹側面から穴を開けている変わり者もいます。

 蟻地獄の様ななかなか厳しい姿をしています。棘だらけなのは捕食されないためでしょう。孵化中が2ヵ所、孵化が終わり地上に下りてしまったものが4ヵ所ありました。

 イチモンジチョウ(一文字蝶)。ゼフィルスはヤマトシジミが少し見られただけ。これからです。

 オカトラノオが咲き始めました。小さなアリが中央に、左上にダニでしょうか。

 タマムシ(玉虫)が飛来。別名はヤマトタマムシ。法隆寺の国宝の玉虫厨子は、この玉虫の翅を使っています。中国では「吉丁虫」と呼ばれ、『本草綱目』には「吉丁虫を身につけると恋がかなう」という記述があり縁起のいい虫とされていました。

 タマムシ科の甲虫は、日本に約250種が分布します。普通は餌のエノキで見られるのですが、ここはなんと神社の鳥居です。長野県では絶滅危惧II類。卵はエノキやケヤキ、サクラの枯死木に産み付けられ、幼虫はその朽木を食べて3年ほどかけて成長します。

 ヤマホタルブクロの残花。初夏の花が終わり夏の花が咲きだす端境期です。

 妻女山展望台から松代方面。右奥の根子岳と四阿山も夏の装い。

 北方に千曲川と最奥に飯縄山。川中島の桃は早生種の出荷が始まったそうです。森の杏は最盛期でスーパーや産直売り場にたくさん並んでいます。生食用のハーコットは冷やしてバニラアイスと。加工用はチーズケーキやあんずタルト、ジャム、ジュースに。

 引きのパノラマカット。長芋は植え付けが終わってたくさん杭が並んでいます。暑いので今夜はとろろ蕎麦にしましょう。

「ブラジルへの郷愁」レヴィ=ストロース 川田順造訳 みすず書房。文化人類学、また構造主義におけるバイブルのひとつ(妻女山里山通信)
 『アマゾンひとり旅』を掲載中。■ブラジル料理を2回に渡って掲載。ブラジル音楽も。最近大流行りの南米文学(ラテンアメリカ文学)の紹介。『百年の孤独』『族長の秋』『蜘蛛女のキス』など。■モリモリキッズ・スペシャル をクリック!!!

「村上春樹さんのピーター・キャットを中心とした70年代のクロニクル」 ムサビの美大生時代に彼のジャズ喫茶でアルバイトしていた当時のブログ。世界中からアクセスがあります。70年代の美大生の赤裸々な日々。ロンドンでQueenのフレデイ・マーキュリーの恋人のメアリー・オースチンが勤めていたBIBAの店で当時の私の恋人が彼女からジャケットを買った話など。

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五味池破風高原のレンゲツツジ。グンバイヅル・ササバギンラン。クロムネアオハバチ・コルリクワガタ(妻女山里山通信)

2025-06-25 | アウトドア・ネイチャーフォト
 梅雨の晴れ間にレンゲツツジ(蓮華躑躅)で有名な五味池破風高原へ。須坂市街から曲がりくねった山道を20キロほど登ると標高1600〜1800mの五味池破風高原に着きます。レンゲツツジは残花も見られましたが、県の内外からたくさんの人が訪れていました。麓の最高気温が34度なので山上も思ったよりも涼しくはなかったのですが、里山では見られない植物や昆虫に出遭えました。猿と子熊にも。

 美しいレンゲツツジには、花、蜜、葉に毒があります。嘔吐、痙攣、麻痺、呼吸困難などの症状を起こす神経毒で大変危険です。 この蜜を吸った蜂のハチミツでの中毒例もあります。致死量は体重1kgあたり0.3mgで、なんと青酸カリの約15倍の強さ。吸うのはもちろん庭木では絶対に植えてはいけません。

 ここには昔、夏に麓の牛を預かって放牧する乳山牧場がありました。その頃、家族で訪れて母がなぜか子牛に追いかけられて全速力で逃げ回ったというエピソードがあります。妹が「お母さんがあんなに速く走れるって初めて知った」と笑いながら言っていました。

 まず4キロほど林道を下って五味池のひとつ大池へ。池の周囲にはウマノアシガタ(馬の足形)の群生がありました。毒草です。面白い名前の由来は、根生葉の形が馬の蹄の形に似ているからというのですが似ていませんw。池には小さな魚が群れて泳いでいました。

 ミヤマアズマギク(深山東菊)。キク科ムカシヨモギ属の多年草でアズマギクの高山型の亜種。

 マタタビの花。これは両性花で、木天蓼(もくてんりょう)といい古くから関節の痛みや疲労回復の妙薬として利用されてきました。ネコ科の動物に与えると酷い酩酊状態になります。この虫こぶになった果実を焼酎に漬けて天蓼酒を作り私も愛飲していました。

 池の畔で休んでいるとハナアブが来て手の汗を舐め始めました。

 オオヤマフスマ(大山衾)。ナデシコ科ノミノツヅリ属の多年草。別名は、ヒメタガソデソウ(姫誰が袖草)。突然変異か花びらが6枚のものが散見されました。

 ツマグロバッタ(褄黒飛蝗)。オオヤマフスマの群生地に何千匹といました。歩く度に一斉に飛びます。

 グンバイヅル(軍配蔓)。オオバコ科クワガタソウ属の多年草。別名は、マルバクワガタ。県の準絶滅危惧種。

 クロムネアオハバチ。幼虫はイネ科(ネザサ,アズマネザサ)の葉を食べるのですが、成虫はハムシなどの少昆虫を食べます。

 ヒカゲノカズラ(日陰鬘、日陰蔓、日陰葛)。胞子は石松子(せきしょうし)といい、薬用や果物などの人工授粉剤として用いられます。古生代のシダ植物の生き残りともいわれています。
『古事記』の天の岩戸で天宇受売命(アメノウズメノミコト)がたすきがけにしていたのが日陰葛(日影葛)といわれています。古代から注目を集めていたようで、万葉集には下記の四首があります。
「斎串(いぐし)立て 御瓶据ゑ奉る 祝部が うずの玉かげ 見ればともしも」
 (玉串を立て、御神酒を供物として捧げる神主たちの髪飾りのかずらを見ると厳かな気持ちになる)
「あしひきの 山かづらかげ ましばにも 得がたきかげを 置きや枯らさむ」
 (山のひかげのかずら。めったに手に入らないそのかずらを手にしないで、放って置いて枯らしたりするものですか)得難い女を何とか妻にしたいという男の執心の歌
「見まく欲り 思ひしなへに かづらかげ かぐはし君を 相見つるかも」大伴家持
 (お逢いしたいと思っていたちょうどその折りに、かづらをかぶられた芳しいあなた様にお逢いすることができました)
「あしひきの 山下ひかげ かづらける 上にやさらに 梅をしのはむ」大伴家持
 (山下に延びるヒカゲノカズラの蔓で頭髪を飾ったばかりなのに、さらに梅を愛でようというわけですか)

 コルリクワガタ(ユキグニコルリクワガタ)。青い昆虫には目がない私。初めての撮影です。よく観察しようとつまみ上げようとしたらどこかに行ってしまいました。残念。

 ホソバギンラン。妻女山山系のギンランに比べると葉が細長い。別名は、ササバギンラン(笹葉銀蘭)。花の下に見えるやや黄色い距が突出しているのが特徴。小さなアリは2.5ミリぐらい。トビイロシワアリかムネボソアリか。

 ギンリョウソウ(銀竜草)。ツツジ科ギンリョウソウ属の多年草。葉緑体を持たない腐生植物です。ベニタケ類の菌糸から栄養を得るため、光を必要としないので薄暗い林下で見られます。別名は、ユウレイタケ(幽霊茸)。写真の場所は大きな岩が積み重なっている場所で、隙間から冷風が吹き出していました。

 レンゲツツジの群生地に戻って日陰でお昼。信濃製菓の丸なす、切り干し大根、きのこミックスのおやきを買ってきました。食べていると盛んに何匹も腕に汗を舐めに来ます。ケヒラタアブだと思うのですが。

 レンゲツツジの群生地から見下ろす大池。あそこからここへ登ってくる近道(急登)もあります。右向こうに見えるのは四阿山。

 尾根の向こうには左に四阿山、大隙間を挟んで右に根子岳。天気がいいので登山者も多いでしょう。

 サラサドウダン(更紗灯台、更紗満天星)。ツツジ科ドウダンツツジ属の落葉低木。風鈴ツツジとも。

 車に戻るとタイヤにヒョウモンチョウの仲間。翅が傷んでいます。羽化不全でしょうか。翅を閉じてクモガタヒョウモンとわかりました。

 下山する途中でニホンザルの群れに遭遇。今年生まれたばかりの赤ちゃんもいました。この直後に車の前に突然子熊が飛び出してきました。驚きましたが子熊はもっと驚いてガードレールの向こうへ慌てて下っていきました。その向こうには母熊が必ずいます。大きさは15キロぐらいなのでこの冬に生まれたのでしょう。

 帰るにはまだ暑いので菅平へ。大松山スキー場のゲレンデから見る根子岳と四阿山。高原野菜のマルチが光っています。後輪にキャタピラーをつけた大型トラクターと出会いました。1500〜3000万円ぐらいするそうです。五味池破風高原と違い涼しい風が吹き上げてきました。

 あちこちにアヤメ(菖蒲)の群落がありました。昆虫は思ったほどいなかったので、ワラビを採りました。帰ってワラビとろろ明太子蕎麦にしました。

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森のアクアマリン、オオミドリシジミの卍巴飛翔と占有行動。キバネツノトンボの孵化(妻女山里山通信)

2025-06-18 | アウトドア・ネイチャーフォト
■21年間(私は20年目)続いたこのgooブログが、11月18日に閉鎖されます。早速、FC2にこれまでの記事をすべて移しました。9月末まで両方に同じ記事をアップします。10月からはFC2だけになります。こちらをクリックで見られます。モリモリキッズ」。  

 突然梅雨前線が消えてしまった晴れの日、オオミドリシジミが見られるのではと登りました。山上は25度。涼しくはありませんが暑くもない。次第に湿度が下がることが予想されました。
 オオミドリシジミ(大緑小灰蝶:Favonius orientalis)は、チョウ目シジミチョウ科ミドリシジミ亜科に属するチョウ。オスの翅は、青緑に輝き非常に美しい蝶です。メスの翅は灰褐色。幼虫の食樹はブナ科のコナラ・クヌギ・ナラガシワ・カシワ・ミズナラなど。

 クヌギの森のギャップの灌木に一頭のオオミドリシジミが舞い降りてきて止まりました。森の宝石と呼ばれるアクアマリンの美しい翅は構造色。

 サンショウ(山椒)の葉の上で休憩中。

 二頭で激しい卍巴飛翔(まんじともえひしょう)を繰り広げた後、日当たりの良い山椒の葉に止まって翅を広げ占有行動をとります。

 そっと近づくと睨まれました。

 構造色なので撮影する角度によって色味が変化します。

 卍巴飛翔の後なので翅を広げて専有行動をする準備。

 シジミチョウの多くは、この時期に羽化して産卵するため、農薬散布をすると簡単に絶滅してしまうのです。同時期に林道脇などの除草もされますが、食草であるイボタノキやクヌギやヤマザクラ、カシワの幼木や若木が切られると、大量の卵が死んでしまいます。

 ミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽)の赤い実に甘い汁を吸うためにアリが集まってきました。

 キバネツノトンボは産卵ラッシュの後で15の卵塊を確認しましたが、今回数えると9つに減っていました。そのうちのひとつが孵化し始めました。しばらく観察しましたがこれ以上進行しませんでした。最高気温は34度。日向にいると背中が焼け焦げそうでした。

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