■21年間(私は20年目)続いたこのgooブログが、11月18日に閉鎖されます。早速、FC2にこれまでの記事をすべて移しました。9月末まで両方に同じ記事をアップします。10月からはFC2だけになります。こちらをクリックで見られます。モリモリキッズ」。
最高気温の予報が33度。キバネツノトンボとウスバシロチョウの撮影に妻女山へ。陣場平は風もあって23度。ただその風のために撮影はなかなか難しいものとなりました。

16都道府県でレッドリスト(絶滅危惧種)に指定されている希少なキバネツノトンボ(黄翅角蜻蛉)。キバネツノトンボはトンボの仲間ではなく、アミメカゲロウ目ウスバカゲロウ科ツノトンボ亜科の昆虫です。

アップにするとなかなか迫力のある面構え。

オスの尾部には丸いハサミが見えます。これでメスの尾部を掴んで交尾をします。

必死に探してやっとひとつ産卵してある茎を見つけました。産卵はメリケンカルカヤの茎にします。初めてなので下はとっ散らかっていますが、すぐに綺麗に2列に産み付けています。77個ぐらい産みました。産卵シーンの写真と動画は、2023年5月のアーカーイブに載せています。

ただ舞っているのはほとんどがオス。メスはほとんどいません。出現はこれからでしょう。

妻女山里山デザイン・プロジェクトが保全活動をしている貝母の群生地がある陣場平。山上の群生地は日本でここだけです。この陣場平は第四次川中島の戦いで上杉謙信が本陣とした場所です。我が家の祖先は武田と真田の家臣でしたが。林源次郎寛高は真田幸村の影武者のひとりでした。大阪夏の陣で討ち死にしています。「月日星ホイホイホイ」とサンコウチョウが樹冠で鳴いています。ハルゼミとエゾハルゼミの鳴き声が響きます。

エノキ(榎)の実。エノキはオオムラサキの食樹です。子供の頃、このエノキの実でイノミ鉄砲を作って遊びました。

キツネアザミ(狐薊)。アザミとつきますが、アザミではなくキク科キツネアザミ属の2年草です。消炎などの薬草です。古代に農耕と共に中国から渡来した史前帰化植物。江戸時代には、化粧道具に似ていることから狐の眉掃とか眉掃薊と呼ばれていました。

アリノスアブの一種。激しく細かに顎を動かしていて、やはり泥を舐めている様にしか見えません。不思議な生態です。この土の壁の上部の尾根には水脈が通っており常に水が染み出しています。それが泥を溶かしている様です。壁に開いた穴はアリノスアブが食べてできたもの。塩分やミネラルが得られるのでしょうか。この生態は探しても出てきません。新発見?

ハルジオンで吸蜜するウスバシロチョウ。ユーラシア大陸や北アメリカに広く分布する寒冷な気候に適応した蝶で、氷河期の生き残りといわれます。

今年は何故かヒレアザミが咲かないのでハルジオンだけが頼りです。

翅は透けていて向こう側のハルジオンが見えます。

東京と神奈川から団体さんが斎場山と天城山(てしろやま)ハイキングに訪れました。今日は斑尾のペンションに泊まって明日は沼の原湿原へ行かれるとか。沼の原湿原は私も大好きで何度も訪れて記事にしています。
満開の貝母はアーカイブから毎年の4月をクリックするとご覧いただけます。

アカネ(茜)の葉先。根が赤いことからアカネ。古くから使われてきた染料です。日の丸の赤はこの染料を使います。
「あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る」大海人皇子が蒲生野で狩りをしたときに、額田王が詠んだ歌:万葉集
(あかね色をおびる、あの紫の草の野を行き、その御料地の野を行きながら、―野の番人は見ていないでしょうか。 あなたは袖をお振りになることよ)
葉の上になにか昆虫がいます。カゲロウの一種?

ミヤマナルコユリ(深山鳴子百合)。花が葉の下に隠れているので知っていないとなかなか見つけにくいかも知れません。

翌日の夕方は激しい雷雨でした。そのためか翌々日は薄曇りの晴れでしたが山上は20度ぐらい。昆虫の活性は高くはありませんでした。陣場平のウスバシロチョウは吸蜜する花がないので体力不足かやたらと葉の上で休憩しています。スフラギスをつけたメスも見られません。

メタリックブルーの尾が美しいのはニホントカゲの幼体です。やはり気温が低いのかたびたび日向ぼっこに出てきました。週末はまた雨模様。キバネツノトンボの産卵ラッシュは来週でしょう。
■「ブラジルへの郷愁」レヴィ=ストロース 川田順造訳 みすず書房。文化人類学、また構造主義におけるバイブルのひとつ(妻女山里山通信)
『アマゾンひとり旅』を掲載中。■ブラジル料理を2回に渡って掲載。ブラジル音楽も。最近大流行りの南米文学(ラテンアメリカ文学)の紹介。『百年の孤独』『族長の秋』『蜘蛛女のキス』など。■モリモリキッズ・スペシャル をクリック!!!
■ 「村上春樹さんのピーター・キャットを中心とした70年代のクロニクル」 ムサビの美大生時代に彼のジャズ喫茶でアルバイトしていた当時のブログ。世界中からアクセスがあります。70年代の美大生の赤裸々な日々。ロンドンでQueenのフレデイ・マーキュリーの恋人のメアリー・オースチンが勤めていたBIBAの店で当時の私の恋人が彼女からジャケットを買った話など。
●インスタグラムはこちらをクリック。
●ツイッターはこちらをクリック。
●YouTubeはこちらをクリック。米子大瀑布、絶滅危惧種のナミルリモンハナバチ・キバネツノトンボ・北信流など。これからどんどんアップしていきます。。
●もう一つの古いチャンネルはこちら。76本のトレッキングやネイチャーフォト(昆虫や粘菌など)、ブラジル・アマゾン・アンデスのスライドショー。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあり、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。
詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、ツイッターをフォローしてダイレクトメールを送ってください。gmailのurlをお送りします。その後フォローを外してください。
最高気温の予報が33度。キバネツノトンボとウスバシロチョウの撮影に妻女山へ。陣場平は風もあって23度。ただその風のために撮影はなかなか難しいものとなりました。

16都道府県でレッドリスト(絶滅危惧種)に指定されている希少なキバネツノトンボ(黄翅角蜻蛉)。キバネツノトンボはトンボの仲間ではなく、アミメカゲロウ目ウスバカゲロウ科ツノトンボ亜科の昆虫です。

アップにするとなかなか迫力のある面構え。

オスの尾部には丸いハサミが見えます。これでメスの尾部を掴んで交尾をします。

必死に探してやっとひとつ産卵してある茎を見つけました。産卵はメリケンカルカヤの茎にします。初めてなので下はとっ散らかっていますが、すぐに綺麗に2列に産み付けています。77個ぐらい産みました。産卵シーンの写真と動画は、2023年5月のアーカーイブに載せています。

ただ舞っているのはほとんどがオス。メスはほとんどいません。出現はこれからでしょう。

妻女山里山デザイン・プロジェクトが保全活動をしている貝母の群生地がある陣場平。山上の群生地は日本でここだけです。この陣場平は第四次川中島の戦いで上杉謙信が本陣とした場所です。我が家の祖先は武田と真田の家臣でしたが。林源次郎寛高は真田幸村の影武者のひとりでした。大阪夏の陣で討ち死にしています。「月日星ホイホイホイ」とサンコウチョウが樹冠で鳴いています。ハルゼミとエゾハルゼミの鳴き声が響きます。

エノキ(榎)の実。エノキはオオムラサキの食樹です。子供の頃、このエノキの実でイノミ鉄砲を作って遊びました。

キツネアザミ(狐薊)。アザミとつきますが、アザミではなくキク科キツネアザミ属の2年草です。消炎などの薬草です。古代に農耕と共に中国から渡来した史前帰化植物。江戸時代には、化粧道具に似ていることから狐の眉掃とか眉掃薊と呼ばれていました。

アリノスアブの一種。激しく細かに顎を動かしていて、やはり泥を舐めている様にしか見えません。不思議な生態です。この土の壁の上部の尾根には水脈が通っており常に水が染み出しています。それが泥を溶かしている様です。壁に開いた穴はアリノスアブが食べてできたもの。塩分やミネラルが得られるのでしょうか。この生態は探しても出てきません。新発見?

ハルジオンで吸蜜するウスバシロチョウ。ユーラシア大陸や北アメリカに広く分布する寒冷な気候に適応した蝶で、氷河期の生き残りといわれます。

今年は何故かヒレアザミが咲かないのでハルジオンだけが頼りです。

翅は透けていて向こう側のハルジオンが見えます。

東京と神奈川から団体さんが斎場山と天城山(てしろやま)ハイキングに訪れました。今日は斑尾のペンションに泊まって明日は沼の原湿原へ行かれるとか。沼の原湿原は私も大好きで何度も訪れて記事にしています。
満開の貝母はアーカイブから毎年の4月をクリックするとご覧いただけます。

アカネ(茜)の葉先。根が赤いことからアカネ。古くから使われてきた染料です。日の丸の赤はこの染料を使います。
「あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る」大海人皇子が蒲生野で狩りをしたときに、額田王が詠んだ歌:万葉集
(あかね色をおびる、あの紫の草の野を行き、その御料地の野を行きながら、―野の番人は見ていないでしょうか。 あなたは袖をお振りになることよ)
葉の上になにか昆虫がいます。カゲロウの一種?

ミヤマナルコユリ(深山鳴子百合)。花が葉の下に隠れているので知っていないとなかなか見つけにくいかも知れません。

翌日の夕方は激しい雷雨でした。そのためか翌々日は薄曇りの晴れでしたが山上は20度ぐらい。昆虫の活性は高くはありませんでした。陣場平のウスバシロチョウは吸蜜する花がないので体力不足かやたらと葉の上で休憩しています。スフラギスをつけたメスも見られません。

メタリックブルーの尾が美しいのはニホントカゲの幼体です。やはり気温が低いのかたびたび日向ぼっこに出てきました。週末はまた雨模様。キバネツノトンボの産卵ラッシュは来週でしょう。
■「ブラジルへの郷愁」レヴィ=ストロース 川田順造訳 みすず書房。文化人類学、また構造主義におけるバイブルのひとつ(妻女山里山通信)
『アマゾンひとり旅』を掲載中。■ブラジル料理を2回に渡って掲載。ブラジル音楽も。最近大流行りの南米文学(ラテンアメリカ文学)の紹介。『百年の孤独』『族長の秋』『蜘蛛女のキス』など。■モリモリキッズ・スペシャル をクリック!!!
■ 「村上春樹さんのピーター・キャットを中心とした70年代のクロニクル」 ムサビの美大生時代に彼のジャズ喫茶でアルバイトしていた当時のブログ。世界中からアクセスがあります。70年代の美大生の赤裸々な日々。ロンドンでQueenのフレデイ・マーキュリーの恋人のメアリー・オースチンが勤めていたBIBAの店で当時の私の恋人が彼女からジャケットを買った話など。
●インスタグラムはこちらをクリック。
●ツイッターはこちらをクリック。
●YouTubeはこちらをクリック。米子大瀑布、絶滅危惧種のナミルリモンハナバチ・キバネツノトンボ・北信流など。これからどんどんアップしていきます。。
●もう一つの古いチャンネルはこちら。76本のトレッキングやネイチャーフォト(昆虫や粘菌など)、ブラジル・アマゾン・アンデスのスライドショー。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあり、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。
詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、ツイッターをフォローしてダイレクトメールを送ってください。gmailのurlをお送りします。その後フォローを外してください。