子供の学校がヌウアヌの丘の上にあるので、毎日ヌウアヌ・アベニューを車で走っています。ダウンタウンの我が家からはほんの5分のドライブなのですが、雄大なコオラウ山脈に向かって走る気分は最高! 我が家からは海は見えますが、山は見えませんからネ。
ヌウアヌ・アベニューを走る時に真正面に見えるのが、冒頭の写真にあるラニフリの山です。上がギザギザになった台形の山なのですが、わかりますか? ラニフリはヌウアヌの名峰の一つであり、神話の舞台でもあります。ある神話によると、ラニフリの山の頂上には、ハワイ四大神の一人カネの娘、その名もラニフリが住んでいたとか。
ラニフリと姉妹のワイプヒアは、ヌウアヌを舞台とした金色の雲の女神の神話「ケアロメレメレ」に登場。物語中、2人はカネ神の命令で、巨大な鳥イヴァの背に乗り、神クーと女神ヒナの娘を天国まで迎えに行ったのでした。
ラニフリの頂上にはよく雲がかかっているのですが、この神話を知ってから、ラニフリは私にとってさらに神秘的な山と写るようになりました。「ああ、あの頂きにカネ神の娘が住んでいるのかあ」な~んて。ラニフリの山を見るといつも幸せを感じます。
このように、街のあちこちに神話・伝説が残るハワイ。「神話の里で暮らしている」というこの感覚も、私にとってはハワイ暮らしの醍醐味の1つです!