年の瀬にきて、さまざまなことが起きているハワイ。あ、マウナロア火山の噴火は収まりつつあり、ハワイ島を縦断するサドルロードは無傷のままで済みそうです。遅かれ早かれ溶岩がサドルロードに到達すると言われていましたが…。女神ペレ、マハロ!
そして今朝一番のニュースはこちら。「最後のアリイ」と呼ばれていたアビゲイル・カワナナコアさんが96歳で亡くなりました。カピオラニ王妃の妹のひ孫にあたる方で、王族として、よくメリーモナークフェスティバルにも来場していましたね。美しい方でした。
今朝の新聞にその生涯が詳しく紹介されていましたが、知らなかったのはハワイの学校のほか上海やカリフォルニアの高校にも通っていたこと。そしてヨーロッパやカリフォルニア住まいが長かったことなど。
そしてこれは周知の事実ですが、朝刊で改めて強調されていたことは、超々お金持ちであること! 王族の遺産…というより、ひいおじいさんであるジェームズ・キャンベル氏から資産を受け継いだ結果です。キャンベル氏はサトウキビ産業で財を成した実業家。膨大な土地を所有していた人で、そのキャンベル財団の相続人の一人がアビゲイルさんなのでした。
超資産家としてアビゲイルさんはネイティブハワイアンのために慈善団体を設立したほか、いろいろな活動に関わってきました。イオラニ宮殿の強力なサポーターでもあり、以前は「イオラニ宮殿友の会」の会長も務めていました。
晩年、アビゲイルさんはネイティブハワイアンの権利を守るための訴訟も積極的に起こし、その法定費用をバーン! と支払う太っ腹な女性だった半面、賛否両論の人だったのも確か。そういったニュースがしょっちゅう新聞を賑わせていましたが、今日は触れますまい。
…Anyway、アビゲイルさんの長く波乱万丈な人生に敬意を表し、そのご冥福を心からお祈りします。プリンセス・アビゲイル、安らかにお眠りくださいね。