で、ロードショーでは、どうでしょう? 第2217回。
「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」
『エスター ファースト・キル』
戦慄の孤児エスターの衝撃の過去を描くサイコ・スリラー・アクション。
2009年に公開され、ホラー・ファンに大きなインパクトを残したサイコ・スリラー・ホラー『エスター』の14年ぶりとなる続編にして前日譚。
主演は、前作で驚異の子役と話題を集めたイザベル・ファーマン。
共演は、ジュリア・スタイルズ、ロッシフ・サザーランド。
監督は、『デビル・インサイド』、『ザ・ボーイ ~人形少年の館~』のウィリアム・ブレント・ベル。
物語。
2007年。アメリカに暮らすオルブライト家に思いもよらぬ吉報が舞い込む。
それは、4年前に6歳で行方不明になった愛娘エスターが無事発見されたというものだった。
彼女は、エストニアの精神病院を抜け出し、その身分を変えようとしていた。
キャラクター創造:アレックス・メイス
原案:デヴィッド・レスリー・ジョンソン=マクゴールドリック、アレックス・メイス
脚本:デヴィッド・コッゲシャル
出演。
イザベル・ファーマン (エスター/リーナ)
ジュリア・スタイルズ (トリシア・オルブライト)
ロッシフ・サザーランド (アレン・オルブライト)
マシュー・アーロン・フィンラン (グンナー・オルブライト)
グウェンドリン・コリンズ (アナ/芸術療法士)
ヒロ・カナガワ (ドナン刑事)
サマンサ・ウォークス (シーゲル博士)
デヴィッド・ローレンス (ドクター・ノヴォトニー)
ローレン・コクラナ (リーフィ巡査)
スタッフ。
製作:アレックス・メイス、ハル・サドフ、イーサン・アーウィン、ジェームズ・トムリンソン
製作総指揮:ジェン・ゴートン、ジョーシー・リアン、ヴィクター・モイヤーズ、カイル・アーヴィング、デヴィッド・レスリー・ジョンソン=マクゴールドリック、ダリル・カッツ、クロエ・カッツ、ポール・マルカッチョ
撮影:カリム・ハッセン
プロダクションデザイン:マシュー・デイヴィス
衣装デザイン:キム・H・ンゴー
編集:ジョシュ・イーザー
音楽:ブレット・デター
『エスター ファースト・キル』を鑑賞。
2007年エストニア、戦慄の孤児エスターの驚異の過去を描くサイコ・スリラー・アクション。
2009年に公開され、ホラー・ファンに大きなインパクトを残したサイコ・スリラー・ホラー『エスター』の14年ぶりとなる続編にして前日譚。
あのどんでん返しをネタバレしてからの前日譚という飛び道具をアイディア勝負で成立させている。
心が揺れまくる、だって、あの凶悪エスターをちょっと「行けっ!」と応援しちゃう気持ちになるなんて。感情移入とは違う、状況で見せていく以前なら薄いと言われたであろう時代の要求に応えた作劇をみせるのは、その展開と面白要素の詰め合わせと絵作り。
なんといっても映画的ないしかけ。そこは頑張れスタッフと言いたくなるのだから、ある意味でこれは新時代の応援映画。これは、いわyるうこだわりの巨匠作品や大変そうなリメイクや続編い起こるやつですね。最近だとシン・シリーズとか『ドント・ブリーズ2』とか。
さぁこれを成立させたのは、まさかの14年ぶりの続編でしかも前日譚を演じる、前作では驚異の子役と絶賛され、今や大人の女優として活躍もするイザベル・ファーマン。もはや、胴と手tるかを想像するのが楽しいし、わずかなシーンに感じる彼女の心の揺れはさらに巧みな演技で見せてくれます。
彼女とメインで戦うのは、ジュリア・スタイルズで、これも堂やttのか、ニヤニヤしながら見る。アクション映画での活躍が活きてますね。ホラー映画の定番キャラを演じるロッシフ・サザーランドもいいバランス。グウェンドリン・コリンズが映画を導入する。こういう前作からのガイドをしてくれる役って、大事よね。最後の細かい芝居してます。まぁ、基本は脇の魅力は薄いですが、どう殺されるかショーをきっちり見せてくれるので、充分です。
監督は、『デビル・インサイド』、『ザ・ボーイ ~人形少年の館~』のウィリアム・ブレント・ベルで、語りが巧いタイプでないですが、ちゃんとした雰囲気づくりとテクニックで、この無理目な続編を楽しませてくれます。これぐらいの方が、殺しまくりスリラーに軽みを与えたりもして、ジャンルの楽しみになったりします。
脚本は、TVシリーズ版の『スクリーム』のデヴィッド・コッゲシャル。ポイント押さえた説明が巧みです。ちなみに、彼女の最初の殺しを描くわけではなく、エスターとしての最初の殺しですので、ガンガンにヤりまくります。
ホラーやスリラーの続編の定番として、コミカルさも足されてますので、ハイトクな面白みを堪能できます。
決して傑作とはいいませんし、前作とはちょっと方向性が違うので、好みは分かれるでしょうが、こういうチャレンジは歓迎します。ただただキャストを変えて同じことを続けるようなゆるい続編よりはおいらは好みです。
もはや、ダークファンタジー。
殺し方の手抜きの無さがよい鼠作。
おまけ。
原題は、『ORPHAN: FIRST KILL』。
『孤児:最初の殺し』。
2022年の作品。
製作国:アメリカ
上映時間:99分
映倫:R15+
配給:ハピネットファントム・スタジオ
ネタバレ。
引きと寄りのカッティングだけで、面白いという稀有な映画。
肩幅をどう隠したのか、メイキング見たいなぁ。
あの刑事を殺した後の説明は上手いね。
編集のジョシュ・イーザーの他の仕事は、『レザーフェイス‐悪魔のいけにえ』、『スレイヤー 7日目の煉獄』、『VETERAN ヴェテラン』など。
B級ジャンル映画職人ですね。こういう職人がジャンルを支えてくれてます。
フェンシングのシーンがあった時点で、フェンシング決闘があると想像させて、もう出てきただけで笑っちゃったわよ。
面を被ってすぐ取るとか、ホラーにおけるコミカルシーンのお手本のようなほどよさでした。
悪を惡で裁く。
でも、『1』で、トーンが変わるから、続けて見ると、ファーマンの若さに驚くというね。
前作で当時10才のイザベル・ファーマンが10才に見える31才を演じ、今作では撮影時23才のイザベル・ファーマンが10才に見える31才を演じていることの反転のチャレンジが愉快。
本物エスターの復讐になってる。
みなが想像していた、『リーナ ファーストキル』でなく、リーナがエスターになってのファーストキルなのよね。
ドナン刑事は殺人未遂で、最初はグンナーってことになる。