菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

悪知恵で世界は回る。  『トラブル・カレッジ/大学をつくろう!』 鑑賞済

2016年01月09日 00時00分36秒 | 死ぬ前に観れるか?

【死ぬまでに観れるか?】第208回は、『トラブル・カレッジ/大学をつくろう!』(2006)

※鑑賞済みです。

 

原題は、『Accepted』。

『許可』ですね。

放送題は、 『ようこそ☆おちこぼれカレッジ』。

 

 

時間:93分

製作国:アメリカ

 

 

スタッフ。 

製作/トム・シャドヤック、マイケル・ボスティック

監督/スティーヴ・ピンク

原案/マーク・ペレズ

脚本/アダム・クーパー、ビル・カレッジ、マーク・ペレズ

撮影/マシュー・F・レオネッティ

音楽/デイヴィッド・ショーマー

 

出演。

出演。

ジャスティン・ロング (バートルビー)

ジョナ・ヒル

ブレイク・ライヴリー

アダムハーシュマン
コロンバス・ショート
マリア・セイヤー
ルイス・ブラック
マーク・ダーウィン
アン・キューザック
ハンナ・マークス

 

 

物語。 

大学入試にことごとく落ちてしまった青年バートルビー。

親の手前なかなか打ち明けられず、思いあまった彼は仲間の助けを借りて、架空の大学をでっち上げる。

その名もサウス・ハーモン工科大学、略して「S.H.I.T.」。

ホームページを立ち上げ、元精神病院の空きビルを改装して即席の校舎を作り上げるバートルビーたち。

ところが「ワンクリックで入学可能」なホームページを通じて、全米中の落ちこぼれが、「S.H.I.T.」に殺到! 

バートルビーは慌てて彼らを追い返そうとするが、そこに集まったのは自分と同じ“拒絶”された若者たちだと気づき・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

ネットによると・・・。

 『ギャラクシー・クエスト』(1999)や『ドッジボール』(2004)でオタク観客の共感を集め、先頃『ダイ・ハード4.0』(2007)の相棒役にも抜擢された若手俳優、ジャスティン・ロングの単独主演作。

日本ではまだソフト化されておらず、今のところ『エンタミレル』で観ることができる。

これがなかなかの秀作! 久々によくできた青春コメディを観た気がした。

テーマがとても明確だし、ストーリーの着想も面白い。

まとめ方は真面目だけど、設定はかの『アニマル・ハウス』(1978)の破天荒さを思い出させて懐かしかった。

尺も93分とコンパクト。

何より「落ちこぼれが自分を受け入れてくれる場所を見つける」という物語に、シンプルに泣いた。

一度でも社会と相容れない自分を感じたり、自分の居場所について悩んだことのある人なら、必ず胸に響くはず。

アメリカの大学事情や、日本とも共通する大学教育への疑問も、主人公の視点から素直に切り取られていて面白かった。

 

およそ主役にはなり得ないようなオタク青年ジャスティン・ロングの個性を、主役として活かした直球青春映画としても記念碑的。

地味に見えてもちゃんと映画を引っ張れるし、やっぱりいい役者だなぁと思った。

MacのCMにも出たりして、アメリカでは着実に人気者への道を歩んでいる。

 

音楽もいい。

ニセ大学に大量の落ちこぼれ生徒たちがなだれ込んでくるシーンでは、『エリナー・リグビー』のハードロック風カバーが流れて笑わせてくれる。

そして、主人公がパーティで無理やり舞台に上げられて1曲披露させられる、というお決まりのシーンでは、ラモーンズの「Blitzkrieg Bop」を熱唱!

 

この映画の原題“Accepted”とは、学校の合格通知に押される「入学許可」のスタンプ。「受諾する/認可する」といった意味合いなので、なんとなく高飛車な物言いでヤな感じだが、74年前に作られた1本の映画ではその言葉が全く違うニュアンスで使われた。トッド・ブラウニング監督の名作『フリークス』(1933)である。サーカス団のフリークスたちが彼らのコミュニティに新参者を招き入れるとき、テーブルを囲んで「We accept you, one of us!」と歌うのだ。そこに描かれたはぐれ者同士の連帯意識は、強烈な孤独と反社会性に裏打ちされていた。そして約40年後、ラモーンズが「Gabba Gabba We Accept you, We Accept you, One of Us!」と歌い、ライブハウスに集った行き場のないパンクキッズを熱狂させた。本作でも落ちこぼれ学生たちの前でラモーンズが歌われるのはそういうことだ(さすがにあまりの明白さを避けるため「Blitzkrieg Bop」を選曲するわけだが)。三者の“Accept”に込められた意味は同じである。こんな屁理屈をこねるのも、単なる生ぬるいコメディだと思って見逃してほしくないからだ。

 

 

とのこと。

見たいよ!

 

 

__________________

Amazonプライムに出ました。

鑑賞しました。

 

 

 

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