菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

覚えなかったのに、覚えてること

2007年11月07日 07時08分20秒 | ブロぐ。
昨日、電車ですれ違った人の手首に輪ゴムがはまっていた。

これはまだ、ちょっと印象的だ。

買った切符の4つの数字4378。
別に数式で、10にする組み合わせ遊びをしていたわけでもないのに。

たまたま見た時計の数字、10時18分。

気に留めたのは留めたけど、別に覚える気があったワケではない。
ワケでもないのに、覚えている。

もっと覚えたいことはイッパイ有るのに、なぜ、そっちは忘れて、こんな些細なことを覚えているのだろう。
一昨日の夕飯の方がもっと時間をかけたってのに、まるで覚えちゃないのに。


この謎の瞬間記憶。
この謎の瞬間記憶も、少し経てば、忘れてしまうだろう。
 

でも、突然、もういつだったか分からないことが、浮かぶことって無いかい?
おいらは、こないだ、ドーナツ屋で誰かがトレイに手をかけている映像が浮かんだ。
なんだ、これは?

これの謎は、先日『花とアリス』を観ていて解けた。
この映画の中の映像だったのだ。
蒼井優の買ったドーナツをのっけたトレイに、阿部寛が手をかけていた。

こんな些細なことをおいらの脳はどこに溜めていたのか?
覚える気は全くなかったことだ。
しかも気に留めたほどでもない。
脳はこういう些細なことをいっぱい溜め込んでいるのだろうか?

とはいえ、これはまだ映画の中のこと。
仕事柄覚えている可能性は高い。
でも、もっとささやかなことを覚えていることだってある。
例えば、飲もうとして、テーブルに落とした薬の粒の散らばった形とか。


このささやかな記憶を引っ張り出せる方法が判明すればいいのに。
ナニカの組み合わせによる偶然の条件が発生しているのだろうか?
それとも、結局は、世に記憶術は数あれど、その記憶術を記憶出来ないというパラドックスに陥るのだろうか?


でも、こういうことは、突然浮かんで、なにか創造の種になったりしている気もするんだなぁ。
子供の頃の出来事とか。
感情が高ぶっていた時の周りの出来事とか。
ソレによって、そのときの思いが、ばたたっと噴き出してきたりするしね。
ほとんどは、しゅんくれりーって、一瞬の内に消えちゃうんだけどさ。
 
 
 









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