貧すれば、Don'tする。
【解説】
元は、"貧すれば鈍する(ひんすればどんする)"。
意味は、貧乏による生活の不足により、心まで鈍くなってしまう。
こちらは、その心の動きのところを示したもの。
つまり、いろんなことにブレーキがかかってしまう、何かをやろうとしなくなる。
貧乏を変えたりする反抗でさえ。
例えば、勉強や選挙に行くとか、そういうことも。
鈍くなるどころか、しなくなる、動かなくなるのだ。
心が鈍くなるなら、体も鈍くなる。
せっかくの能力も錆びていく。
この言葉には続きがある。
「貧すれば鈍する、鈍すれば窮す、窮すれば通ず(ひんすればどんする、どんすればきゅうす、きゅうすればつうず)」 である。
これの意味は、「貧乏すれば精神の働きまで鈍くなる、精神の働きが鈍くなれば行き詰まる、事態が行き詰まって身動きがとれなくなると、かえって思いがけない活路が開けてくるものである」になる。
これの後半だけで、を「窮すれば通ず」ということわざになっている。(中国の古典『易経』(えききょう)に出てくる)
「風が吹けば桶屋が儲かる」の変奏ともいえる。
だから、こちらでいうなら、「貧すれば、Doする」となるのです。
「どうする? Goする」でもいいですけどね。