春キャベツ 茹でて真ミドリ 腕まくる
新玉の 指に吸い付く 薄衣
米を研ぐ 包丁を研ぐ 母届く
故郷を 行くよに帰る 親子連れ
着て暑し 脱いだら寒し 春近し
天気次第 気分経済 関節痛
受け入れて 空を見上げる エアドロップ
雨模様 甘った . . . 本文を読む
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いつの世も 前に疎まれ 後にうざがられ 同期で傷舐め 唾まみれ
母親と iPhone同期 設定し 親子電話の 電子遺伝子
裸にも 素と真があって 心さえ それで世に出りゃ 縄と足つく
年とれば 知ってるふりが うまくなる 分からぬことから 逃げるすべにも
年とると 分かった顔が うまくなる 恥じる心を 仕舞う仕分けも
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ハッピーは お前次第さ 春手前
期せずして 季節知る 帰路朝日
変り目に 弱り目祟り目 花粉の目
コーヒーの ミルクに郷の 星を見る
冬空の一点透視図 列車来る
舞うキャベツ お前どこ鍋 フライパン
分かれ道 枯れ枝つかみ 壁を向く
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木枯らしに 萼の奥から 花の水
冬愉快 ガラス一つで 風景画
姪からの 指ハートwith 冬の鼻くそ
めでたきに 中弛む冬 早知らせ
雨や雪 卵で眠る 雲の中
ホット缶 乾風の寒 耐え抜かん
工事中 完成形に 春を見る
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きみ以外が いいと言っても きみがいい きみがいないと きみが悪いと
沈黙が 金なら死人に 口なしも 金となるよな ゾンビと同じ
栄養に えーようにされ 過多過多と 調べ調べど 最新刷新
物忘れ しまいと備え 写真撮る はずが忘れて ほとほとがっくり
ミズスマシ イズムのリズム ぞんざいに 振り回されて WOWWOWWOW右往 . . . 本文を読む
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散歩道 俳句詠む目で 季節会う
十日過ぎ 日々へつつつと 移りゆく
氷漬け 他人任せの 春を待つ
冬の雨 雪になるのを 期待せり
雪遊び 土踏まずあり 靴の裏
川柳は 季語なし川と 柳揺れ
お人柄 硬と軟にて 縞模様
冬の道 一輪の赤 あたろうか
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忘年会 七つほど行き 年明けて 忘れられない ことばかりなり
歳末に チェックするのは ゴミ捨て銀行 トイレと鼻の 紙の締めなり
元旦だ ダイエットも お休みで 明日からやる まだ三が日だ
小便が 小で大が 大便なら 中はおならか 下痢便だろか
ワクチンは ないのかしらね 恋患い 免疫できた はずだったのにな
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歳過ぐる 集って見送り 明けを待つ
歳末の 玄関で待つ 松飾
息白く 骨の白さえ 恨めしく
晴れ心 ひと月続き 雲を待ち
雪の音 予報に上がり 降り下がり
檻の虎 のっしのっしと 猫背なり
手をこする 洗濯ものも 震えてる
夕焼けに 見惚れ . . . 本文を読む
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夕焼け 焦げて 夜がくる
朝焼け 燃えて 朝がくる
花開く 鼻閉じる ともにまき散らす
綿帽子 抜けるたび さようなら
古傷が 疼きようやく 冬が来る
師走朝 雨に二の足 三の足
鍋美味し 餅美味しでも 冬不味し
雪よりも 雪 . . . 本文を読む
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なぜなのか 人は名前を つけたがる そんな気持ちに 名前をつけたい
疲れ果て 腹減り帰宅 落下音 ハンガー折れて コート寝ておる
見せ下着 洋足袋ならぬ 靴下は 靴が上着で 足が裸で
夕焼け 焦げたれば 夜がくる 朝焼け 燃え上れば 朝がくる
会わずして 言葉を交わす 時代だが 会って沈黙 交わすも会話
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雨やどり やんでもふたり まだおしゃべり
夢で見た 画を字に変えて 画に戻し
人波に 流されて出る 違う口
米研げば 水は濁りて 手は赤く
窓割れて 終わり終わりと ワイン飲む
憂さ晴らし ワイングラスで コーラ飲む
名刺読み 名前刺さって 呼んでみる
寝入 . . . 本文を読む
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生くと往く 行きし戻りし 息生活 いきいきといき ゆくゆくはゆく
ケンタッキー フライドチキン ３ダース カー寝るオジサン 白髭危機一髪
20世紀 敗北反発 先を見ず 21世紀ただ 借金生活
敵わなくて 叶わなくて 適わなくて 悲しくなって 哀しくなって
我先に 宝探すよに 粗探し 視力検査Ｃ 穴を指すよに
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忙しき 増えてくばかり 後回し いづれ来たりし ドミノ倒し
右左 戦闘のない 内戦状態 舌戦熱し 話し合いなし
今世界 話し合いどころ じゃないわ 無し愛状態 離し合いなり
納得する 納豆混ぜの 回数は ねばねば糸が 雲になるまで
主語がない 主語が大きい 主依存 民主民主と アルジャーノン
焼肉で 焼きにくいのは 鶏肉か 取りにくいのは ネギ塩牛タン
青春を ツケにし . . . 本文を読む
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飽いた口 歪めて殺がす 息熱き
クーラーの 出口探すふり 横顔見る
子長靴 水溜まり踏む 影響く
偏桃体 その桃を割り 桃太郎
屁を放る 小春昼尻 古き掘る
どう描く？ ゲリラ豪雨を 広重は
花見月見 紅葉見でなく 紅葉狩り
雨落ちる 地に留まれば 水溜まり
五月雨よ 九月十月全月 それぞれの雨
雨降って 洗濯機に 水溜まらず
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炎天下 からエアコン下 鎮魂歌 この高低差まだ 名のない季節
ずいぶんと 高くまで上げて くれるじゃないか 夏さんついでに 景気も頼むよ
偏桃体 その桃割って 桃太郎 腫れを見せつけ 鬼の首とる
鉞は 鉄か鋼か 金太郎 熊に跨り 荒稼ぎなり
放送網 開けずそのまま 包装紙 おそるおそるの 浦島太郎
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