母は・・
足を止めて、自分が立っているところを感じてみました。
今まで自分が与えてきた愛情は、何だったのか?
子供を愛していることには嘘偽りなどなく・・
幸せを願ってきた。
「なぜ?」
心の中のつっかえ棒に触れるのが怖くて・・
あえて自分を覗きこむことを止めていた。
けれど・・
柵を乗り越えて、行く手を邪魔する{当たり前}を目の当たりにし・・
もう言い逃れをすることができない。
「よかれと思ってしてきたことは・・散在している」
自分たちの当たり前は・・散在し・・
柵の中の土に吸収されずに、ほったらかされて・・
かといって、片づけられもせず、そのまま。
けれど・・得体のしれない大きな木は成長し、地面に影を落としている。
知らない間に大きくなった、木。
光を遮り、足元に影を落とす・・木。
自分たちの当たり前・・
何が間違っていたのか?
何を与えてきたのか?
言い逃れを止めることは・・つっかえ棒を外すこと。
親は、子供から・・鏡のように写され・・
自分の姿を見せられる。
言い逃れはできない。
子供の姿
は・・
親自身の姿。
自分たちの当たり前に行く手を阻まれた親たちは・・
気付き始めるのでした。
親とは?
子供とは?
子供の姿とは?
親の姿とは?
鏡
言い逃れができない・・
自分の姿。