魂のしくみからの独り言✨

過去の経験からその{意味}を探し・・
スピリチュアルな世界を知った私の独り言。。

芽 ~17

2009-10-19 22:50:20 | お話し
父は、いや・・夫は、

そんな 母、妻の様子を見ながら、

何かを感じるのでした。

でも、その変化が何なのか?
分からない。

夫婦

とえいえども 所詮他人。

全てを、まるごと理解など出来るはずもなく、

でも・・その長い付き合いの中で・・

というより・・子供を通して、子育てを通して、
二人の間には 大きな違いがあったことだけは、感じる。

そのことを、子供によって、やっと・・

見せられ、気づかされるのでした。

自分は、妻に子供をまかせたままだった。

子供に向かい合う妻・・子供にとっての母である妻を、
理解していなかった。

このことに ようやく気づかされる。

父は、今更・・

母としての妻を意識するのでした。

「何もわかっちゃいなかった」

こう・・理解する。

「今更・・?」

でも、そこで止まることはできません。

妻の中に起こりつつある・・小さな変化が、何か分からないけれど、
今は それを確認するのを あえて止め・・

ただ 歩こうと思うのでした。

「先を 急ごう」

夫にそう話しかけられ、

妻は、いや 母は・・我に返るのでした。

「そうね・・」

母は・・

自分の中のインナーチャイルドに話しかけるのは止めました。

「そうね、子供に会わなければ・・」

話しかけるのを止めた というより、
今はまだ 彼女の真意を聞く勇気がなかった。

子供に会う というのを言い訳に・・
自分の中の子供と会話することを、遠ざけた・・

母。

でも・・これまで進んできた道
散在している当たり前

が・・何だか少し・・

光って見える気がする。

「気のせい?」

かもしれないけれど・・

今また 気を取り直して進む・・
二人の上を、大きく伸びた木の枝が覆うのでした。

時々 揺れる枝から・・
漏れるように当たる日の光。

散在した当たり前
かき分けて進む二人

細く、長く、光は行く先を照らすのでした。

木の根元にいるであろう 我が子への・・

道案内をするように。。




芽 ~16

2009-10-18 21:42:38 | お話し
母親の中の・・

癒されないインナーチャイルド
言葉を発しないインナーチャイルド

結婚し、子供を持ち・・

映し出される子供の姿に・・何を見るのか・・

問われるのは・・親自身。

子供の姿は・・己を映す鏡。

真実。


そのことを、客観的に受け止めるのには、まだまだ時間が必要でした。

母親は今 やっと、己の中のインナーチャイルドに出会った

ばかり・・。




母親は・・恐る恐る話しかけてみるのでした

「こんにちは」

「・・・・・」

やはり、返事はなく・・

でも、話しかけられて、
一瞬、表情が明るくなったように・・感じる。
一瞬、それまで曇っていた顔に・・光が当たった?ように感じる。

空を覆う木の枝が、風に揺られ・・光を当てただけ?
あまりにも短い時間だったので・・よくはわからない。


「今まで・・」

母はそう言いかけて、次の言葉を言えなくなるのでした。

今まで、いや 子供を持つまで、いや つっかえ棒を外すまで・・
インナーチャイルドの存在に気がついていなかった自分自身のことを・・
恥ずかしく思うから。

問いを投げかける前に・・そのことが恥ずかしく、心の底がチクチクするから。

気が付けずにいた・・自分自身。

良心の呵責に耐える母親。



訳のわからない

・・涙。

母親の中から・・それまでにため込んでいた何かが・・

溢れ出てきていました。

何???

これは・・何???

戸惑う・・母親。

訳がわからない 

「ああ・・子供の頃の私は、癒されないままでいた」

もう 言葉は必要ない。

何を語らずとも、その子は自分自身。

出会えただけで、姿を見ることができたことで・・
母親の中その子は・・溶け始めていました。

言葉は必要ない。




芽 ~15

2009-08-11 08:00:35 | お話し
かつての自分。

いつも、両親の顔色を見、
いつも、どこか落ち着かず、

心から・・笑うことが出来ていたか?

居心地の悪い家

両親の間に立った自分

父を説得する・・自分
母の力になろうとした・・自分

心を砕き・・
必死だった・・

兄弟に対しては・・
自分が守らなければ・・と。

両親を、兄弟を・・
そして、自分をも・・守りたかった。

心を、本当の心を・・必死に、覆い隠してしまった。

見えなくなった・・心。
本当の想いを・・覆い隠した心。

覆い隠し、見えなくなったことにさえ、気が付けなくなった。

自分の心なのに・・見えていない。
覆い隠されたものに・・気が付けない。

いつしか・・

心の中には・・

芽が。

この芽は、やがて枝を張り、葉をつけ、大きな木に。
そして・・木は日差しを遮る。

日陰の中で、育った心。

インナーチャイルドは、そこで育っていたのでした。

気が付かずにいた・・自分。

今のいままで・・気が付かずにいた。
成長し、大人になり、

それはまるで・・今の我が子と同じ。


母は・・

我が子と同じところでたたずむ、自分自身の子供を見、
無言で「訳の分からない何か」を感じるのでした。

「同じだわ・・」

インナーチャイルドが・・日を遮られ、その事実に気が付かずに今までいたことに、
ただただ・・無言で何かを感じようとする母。

「私にも同じ・・芽がある。これは・・???」

確かに、その芽は、我が子に当たろうとする光を遮るだけの大木になっている。

木は、一見、その子を守っているように見える。

そう・・見えるものの・・
大切なものに光を当てずに、光を遮り、

本当に大切なものを見ることを・・遮っている。



いつしか、大木になった芽。

母親は、今は心の片付けができずに・・

ゆっくり、重たい足を進めるのでした。






芽 ~14

2009-08-08 08:49:12 | お話し
母は・・

振り返るのでした。

かつての自分
子供の頃の自分

目の前に現れた・・自分自身の子供。

インナーチャイルド

この子は 頑なに心を閉ざしている。

多分 話しかけても・・返事はないだろうことは・・
語らずとも伝わってくる。

だから・・

その子を目の前にして、
その子の心を感じようとしながら・・

かつての自分を思い出すのでした。

なぜ寂しそうなのだろう
なぜ辛そうなのだろう
なぜ心を閉ざしているのだろう

そして・・

なぜ 今頃、このタイミングで、目の前に現れたのか?

その答えは、多分 かつての自分自身の中にある。

その子に話しかけて、無理やり話をさせることが困難なことは分かっていました。

それは・・自分だから・・
その事を一番理解できるのは、自分だから・・。


母は、仲の悪い両親の元で育ちました。

どちらにも・・「理由」があり「理屈」があり・・
どちらにも・・「譲れないもの」があり・・

そんな 両親の間に立って育った子供時代。

それでも、逃げることなく、なんとかしようとしたこと。

父を説得し
母をかばい

両親の・・力になろうとした。

そんな・・強い想いを抱え、毎日必死で生きた・・子供時代。

今、母親は、インナーチャイルドの心の中を見るのでした。

「こんな想いが、まだ 残っていたなんて・・」

大人になり、思い出すことも無かった
感じることも無かった

でも・・

今 リアルに感じる。

「・・・・・・」

これまでに感じることが無かった リアルな感情に・・
言葉を失い・・

ただ、驚きと戸惑いが湧き上がる 自分の心を何とか・・

受け止めていました。









芽 ~13

2009-06-24 07:47:02 | お話し
ただ 黙って・・
ひたすら・・

自身の子供に向かい合う・・母。

うつむき加減のその子は・・一言も言葉を発しない。

心の中をのぞき込まれることを拒むように、
やさしくされることに慣れていない、かのように、

こちらを見ようともしない

自身の中の子供。

インナーチャイルドの姿は・・

かつての自分。

意識することも、
気が付くことも、
思い出すことも、

なかったけれど・・

確かに自分の中にいた。

母親は、そんな彼女の様子に、
驚きとためらいを感じながら・・

それでも、何かを感じようとするのでした。

浮かんでくるのは・・

かつての、幼い頃の、自分。

今の幸せの中で、思いこみという「当たり前」の中で、
意識することは無かったけれど・・

確かにその子は・・

いた。

その子の存在に・・はじめて気がついた母親は・・

つっかえ棒で殴られたような・・痛みを感じていました。

これまで、つっかえ棒で自分を支え、子供に会うために自分を支えていた。
その支えで、自分自身が殴られたような・・痛み。

母親は、ただ痛みに耐えていました。

この痛みがどこからくるのか・・
どうして痛いのか・・

それを理解するのに、まだ時間が必要なことは、うすうす分かっていた。

「この子は、癒されていない」

理由は分からないけれど、

この子の中に、今 自分が感じているのと・・

同じ痛みが存在する。

痛みは・・消化されずに・・

心の中に・・

ある。

子供に会う前に、会わなくてはいけなかったのは・・

自分自身のインナーチャイルド。

本当に、癒しを必要とするのは・・

自分自身の子供。

母親が、この事実を実感するには、まだ時間が必要でした。


でも、

自身の子供に気が付いたことで・・

母親の中の何かが動き始めたことは・・

確かでした。




芽 ~12

2009-06-22 07:58:39 | お話し
自分の中の子供

インナーチャイルド

母親は、その存在に初めて気が付き・・

こんな 長い間・・気がつかずにいたことに、驚きを感じていました。

「私は、今まで、気がつかずに過ごしてきた」

その子は何も話さないけれど。。
姿形は・・自分の子供の頃そのまま・・。

「どうしてこんなに寂しそうなのだろう・・」

疑問を、ぶつけることに戸惑いを感じる母親。

彼女に話しかけるのが、怖くて・・

母は黙って、その子の心の中を・・

感じようとする。。

何も話さないその子は・・

とても寂しげで、何かを胸に抱えている。
胸に納め、消化できないものを・・抱えているようでした。

「これは、かつての・・私??」

何か分からないけれど、何かを抱えたままでいる。。この事だけは感じられる。


大人になる 

とは、残酷なもの。

子供の頃の経験の中で、生まれた想い、を・・積み重ねる道のり。

その道のりの中、果たせなかった想いは・・

時間の経過の中、遠い記憶として葬り去られ、大人になる。
「忘れた」かのように日々を過ごしながら・・大人になる。

でも、自身の中の子供は・・

それらをしっかり刻印する。

刻印は・・その存在に気付くまで、解けることはない。

母は・・

自身の子供を・・

まだ 理解できずにいました。








芽 ~11

2009-06-20 16:31:26 | お話し
母は・・・

かつての自分を振り返るのでした。

「子供を愛している」

主人と出会い、結婚し、
次に求められるのは・・出産。

女として生まれたこと・・
子供を持つこと・・

でも・・

子供を持つことに対して、言いようのない想いが心の中を占める。
それがどこから来るのか分からずに・・

心の底で「なぜ?子供を持たないといけないのか?」

と。

自分の中のいいようの無い 恐怖感、
子供を持つ理由を探し、持たなくていい理由をも探し・・

言葉で説明できない「恐怖感」

の・・言い訳にするのでした。

どうしようもなく・・動かすことができなかった、
どうしても払拭することが・・できなかった、

・・かつての自分。

動かせなかった理由は・・母親自身の子供時代にあった。

自分自身の中に 深く眠る・・自分自身の子供、
癒されていない子供、

が・・

自覚なく、子供を持つことに・・恐怖感を持たせていたのでした。

母親が、子供を産む前に、この事実に気が付くはずもなく・・
この頃は、ただただ、自分でもどうしようもない恐怖感に戸惑っていた。

そんな気持ちなど忘れさせるように・・

子供を授かり、日に日に大きくなるお腹を抱え・・
母親になるという事実が迫ってくる。

そんな 日々に・・いつしか恐怖感も消えていった。

子供を授かってからは・・もう進むしかなく、
日々の忙しさに追われた日々。

かわいい子供の顔に・・こんな幸せは初めてだと感じた日々。

でも・・

母親の中の子供は・・癒されておらず・・
癒されない子供は・・ときどき顔をのぞかせる。

母自身に自覚なく、気が付くこともなく。


そして・・今。

子供を持つことが怖かった自分 を、思いだしながら歩く母親。

初めて、自覚する・・自分の中の子供。

「インナーチャイルド」

これまで、見向きもしなかった、気が付きもしなかった。

母親は・・はっとするのでした。

「私は、自分を愛せているのだろうか?」

「私は、子供を愛している」と、思っていたけれど・・本当だろうか?

「私は・・自分を愛せてない・・」

自問自答を繰り返しながら ただただ 黙って歩く。

語りかけてくる闇
問いかける「当たり前」

を 横目に・・

自分自身と向き合う母親がいました。

インナーチャイルドに 初めて出会う・・

母親。






芽 ~10

2009-06-19 21:45:09 | お話し
とにかく、進むことを決めた二人は・・

木の陰になっている「ここ」を、
当たり前が散在する「ここ」を、

踏みしめるのでした。

木の根元にいるであろう子供に向って・・

ただただ 黙って歩くのでした。

心の中のつっかえ棒を 握りしめ・・
つっかえ棒を頼り?に・・

言い逃れを止めた。

でも・・

いくら考えても・・

分からない。

子供のためによかれと思うことは・・してきた
自分に出来ることは・・してきた

子供が困らないように・・与えてきた、

つもり。

でも・・

そんな自分達の思い込みは、間違っている とでも言うように・・

この先の闇は、暗い。

「何が、こうさせたのか・・」

足元の、「当たり前」が・・分からない自分たちをせせら笑うように・・

感じる。

その度に、つっかえ棒を握り直す。

子供に会わなければいけないのに・・
子供に会うことが怖くて・・

これまで見てきた子供の姿は・・本当の姿ではなかったのか?

闇は・・問いかけてくる。

子供の幸せだと、信じて疑わなかった、足元の「当たり前」は・・

「それは、違う」と、語りかけてくるように・・感じる。

無言で歩きながら・・二人はそれぞれに考えるのでした。

父は・・

子供の事を妻にまかせきりできた自分
子供の事を知らない自分
子供と向き合う妻の想いを、知らない自分

を。

母は・・

その重責を、闇に、足元の「当たり前」に感じ。。

子供の本当の姿を掴めていない自分
子供に、本当に必要なものを与えられていない自分

そして・・

自分がどのように 子供に向かい合ってきたのか・・

を・・

問いなおしていました。










芽 ~9

2009-04-21 19:23:11 | お話し
一方、父は・・

訳が分からなくなっていました。

どうして?
何が悪いのか?

自分は、子供のため、妻のため・・家族のために身を粉にして働いてきた。

外に出れば、敵がいる。
でも、逃げてはいられない。
家族を守らなければならないから・・。

どんな時も自分の心を叱咤し・・喝を入れてきた。

全ては、家族を守るため。

子供のいるところに向って歩きながら・・
向いながら深まる闇を感じながら・・

父親は、初めてゆっくり妻と会話するのでした。

「こんなふうに会話するのは、初めてね・・」

「こんなにゆっくり会話したことがあっただろうか?」

今更・・感じる。

隣にいる妻は、妻であると同時に母でもある。
これまでに、交わした会話は・・妻とだった???

子供を間に、母としての妻を・・意識したことがあっただろうか?
母親の気持ちを・・受け止めてこれただろうか??

父として、母を受け止めてきただろうか?

妻が母としてどんなふうに子供に向いあってきたのか・・
初めて聞かされる気がしていました。

「今までも、話してきたはずでしょう」

「そうかな?」

「・・・・・」

子供の事を、知らない。
聞いた記憶がない。

子育てを、妻に任せていた。
任せている・・自覚がなかった。

お互いを責め合うことは、もう止めた。
これ以上、闇を深くしたくない。

妻が、母としてどのように子供に向いあってきたのかを、初めて知り・・
子供の事を何も知らない自分を感じた父親。

そんな夫の気付きを感じた 妻、いや母は・・
もう夫を責めることを止めたのでした。

これまでの想いを、ただ話し始める妻。

どのように子供を受け止めてきたのか・・
どんな気持ちで、向いあってきたのか・・

どんなことがあったのか・・
何を考えてきたのか・・

子供は、どんなふうに成長してきたのか。


そして・・

これまで知らなかった子供の姿
母の気持ち

を・・知る

父。








芽 ~8

2009-03-19 08:08:18 | お話し
母は・・

足を止めて、自分が立っているところを感じてみました。


今まで自分が与えてきた愛情は、何だったのか?
子供を愛していることには嘘偽りなどなく・・
幸せを願ってきた。

「なぜ?」

心の中のつっかえ棒に触れるのが怖くて・・
あえて自分を覗きこむことを止めていた。

けれど・・

柵を乗り越えて、行く手を邪魔する{当たり前}を目の当たりにし・・
もう言い逃れをすることができない。

「よかれと思ってしてきたことは・・散在している」

自分たちの当たり前は・・散在し・・
柵の中の土に吸収されずに、ほったらかされて・・
かといって、片づけられもせず、そのまま。

けれど・・得体のしれない大きな木は成長し、地面に影を落としている。

知らない間に大きくなった、木。
光を遮り、足元に影を落とす・・木。

自分たちの当たり前・・
何が間違っていたのか?
何を与えてきたのか?

言い逃れを止めることは・・つっかえ棒を外すこと。

親は、子供から・・鏡のように写され・・
自分の姿を見せられる。

言い逃れはできない。

子供の姿

は・・

親自身の姿。

自分たちの当たり前に行く手を阻まれた親たちは・・
気付き始めるのでした。

親とは?

子供とは?

子供の姿とは?

親の姿とは?





言い逃れができない・・

自分の姿。