女は・・母
母である自分
自分の何が間違っていたのか?
今まで、疑いもしなかった、子供に向い合う自分。
母は、自分の当たり前を・・疑ったことなどなかった。
男は・・父
父親である自分。
父親として、妻と子供を養い・・家族を守ってきた。
路頭に迷わすことはしていない。
父は、自分の当たり前を・・正しいと思ってきた。
でも・・
「それは違う」と、無言で語る目の前の現実。
「・・・・・」と、無言で抵抗する子供。
見えていなかった・・という事実
見えていたはず・・・の子供
柵の中を見て・・
「とにかく、子供に近づかなければ・・」
・・柵を乗り越えようと思うのでした。
「こんなところで、見ているだけではどうにもならない・・子供を探そう」
「今は、争っている場合ではない」
二人は・・
柵を乗り越える。
「とにかく、子供に会おう」
目の前の{散在した形あるもの}の・・片付けは後回しにして・・
今は、とにかく・・子供に会うべく進むことを決めた二人。
形あるもの・・をかき分けて進む。
時につまずき、転び、擦り剥きながら・・。
母は・・
途中で、けがをします。
自分たちの当たり前
散在した・・もの
かき分けて子供を探す中・・
子供の周りの柵の中で、いつの間にか乱雑にちらかって、
役に立たずにほったらかしになったそれらのもの。
行く手を阻むもの。
それらは・・他でもない・・自分たちの当たり前。
足の踏み場なくとっちらかったそれは・・
容赦なく二人が進もうとするのを・・
邪魔する。
「・・・・」
どうしてこんなになったのか?
どうして片付かないのか?
どうして・・今まで気がつかなかったのか?
おまけに・・進む先は、段々と闇が濃くなる。
闇は・・徐々に、少しずつ・・濃くなる。
自分たちのけがの痛みに、しばし・・立ち止まった二人。
「自分達は、本当に子供に役に立つものを与えていなかったのだろうか?」
行く手を阻むものは、どれも自分達が与えてきた{もの}
子供のため、子供が笑顔を見せてくれた、喜おんでくれた・・・。
役に立っていないことは、歴然としている。
本来なら・・子供に与えたものは吸収され、こやしとなり、子供を生き生きと育てているはず。
けれど・・自分達が与えてきたものは・・散在し、吸収されずにいる。
役に立っていない。
当たり前に囲まれた二人。
当たり前が役に立たなかった事実を、認めざるを得ない。
「自分たちは何をしてきたのか?」
「何が足りなかったのか?」
しばらく休んだ二人は、あることに気が付く。
「ではなぜ?要らぬものを捨てずにここまでため込んだのか?」
「要らなければ・・捨てればいいのに」
役に立たないけれど、捨てずにここまでになってしまった。
二人は・・
早く子供に会いに行かなければ・・
と、気を取り直す。
母である自分
自分の何が間違っていたのか?
今まで、疑いもしなかった、子供に向い合う自分。
母は、自分の当たり前を・・疑ったことなどなかった。
男は・・父
父親である自分。
父親として、妻と子供を養い・・家族を守ってきた。
路頭に迷わすことはしていない。
父は、自分の当たり前を・・正しいと思ってきた。
でも・・
「それは違う」と、無言で語る目の前の現実。
「・・・・・」と、無言で抵抗する子供。
見えていなかった・・という事実
見えていたはず・・・の子供
柵の中を見て・・
「とにかく、子供に近づかなければ・・」
・・柵を乗り越えようと思うのでした。
「こんなところで、見ているだけではどうにもならない・・子供を探そう」
「今は、争っている場合ではない」
二人は・・
柵を乗り越える。
「とにかく、子供に会おう」
目の前の{散在した形あるもの}の・・片付けは後回しにして・・
今は、とにかく・・子供に会うべく進むことを決めた二人。
形あるもの・・をかき分けて進む。
時につまずき、転び、擦り剥きながら・・。
母は・・
途中で、けがをします。
自分たちの当たり前
散在した・・もの
かき分けて子供を探す中・・
子供の周りの柵の中で、いつの間にか乱雑にちらかって、
役に立たずにほったらかしになったそれらのもの。
行く手を阻むもの。
それらは・・他でもない・・自分たちの当たり前。
足の踏み場なくとっちらかったそれは・・
容赦なく二人が進もうとするのを・・
邪魔する。
「・・・・」
どうしてこんなになったのか?
どうして片付かないのか?
どうして・・今まで気がつかなかったのか?
おまけに・・進む先は、段々と闇が濃くなる。
闇は・・徐々に、少しずつ・・濃くなる。
自分たちのけがの痛みに、しばし・・立ち止まった二人。
「自分達は、本当に子供に役に立つものを与えていなかったのだろうか?」
行く手を阻むものは、どれも自分達が与えてきた{もの}
子供のため、子供が笑顔を見せてくれた、喜おんでくれた・・・。
役に立っていないことは、歴然としている。
本来なら・・子供に与えたものは吸収され、こやしとなり、子供を生き生きと育てているはず。
けれど・・自分達が与えてきたものは・・散在し、吸収されずにいる。
役に立っていない。
当たり前に囲まれた二人。
当たり前が役に立たなかった事実を、認めざるを得ない。
「自分たちは何をしてきたのか?」
「何が足りなかったのか?」
しばらく休んだ二人は、あることに気が付く。
「ではなぜ?要らぬものを捨てずにここまでため込んだのか?」
「要らなければ・・捨てればいいのに」
役に立たないけれど、捨てずにここまでになってしまった。
二人は・・
早く子供に会いに行かなければ・・
と、気を取り直す。