魂のしくみからの独り言✨

過去の経験からその{意味}を探し・・
スピリチュアルな世界を知った私の独り言。。

芽 ~6

2009-03-05 05:25:37 | お話し
女は・・母

母である自分

自分の何が間違っていたのか?
今まで、疑いもしなかった、子供に向い合う自分。

母は、自分の当たり前を・・疑ったことなどなかった。

男は・・父

父親である自分。

父親として、妻と子供を養い・・家族を守ってきた。
路頭に迷わすことはしていない。

父は、自分の当たり前を・・正しいと思ってきた。

でも・・
「それは違う」と、無言で語る目の前の現実。
「・・・・・」と、無言で抵抗する子供。

見えていなかった・・という事実
見えていたはず・・・の子供


柵の中を見て・・

「とにかく、子供に近づかなければ・・」

・・柵を乗り越えようと思うのでした。

「こんなところで、見ているだけではどうにもならない・・子供を探そう」
「今は、争っている場合ではない」

二人は・・

柵を乗り越える。

「とにかく、子供に会おう」

目の前の{散在した形あるもの}の・・片付けは後回しにして・・
今は、とにかく・・子供に会うべく進むことを決めた二人。

形あるもの・・をかき分けて進む。

時につまずき、転び、擦り剥きながら・・。

母は・・

途中で、けがをします。

自分たちの当たり前
散在した・・もの

かき分けて子供を探す中・・

子供の周りの柵の中で、いつの間にか乱雑にちらかって、
役に立たずにほったらかしになったそれらのもの。

行く手を阻むもの。

それらは・・他でもない・・自分たちの当たり前。

足の踏み場なくとっちらかったそれは・・
容赦なく二人が進もうとするのを・・

邪魔する。

「・・・・」

どうしてこんなになったのか?
どうして片付かないのか?
どうして・・今まで気がつかなかったのか?

おまけに・・進む先は、段々と闇が濃くなる。
闇は・・徐々に、少しずつ・・濃くなる。

自分たちのけがの痛みに、しばし・・立ち止まった二人。

「自分達は、本当に子供に役に立つものを与えていなかったのだろうか?」

行く手を阻むものは、どれも自分達が与えてきた{もの}
子供のため、子供が笑顔を見せてくれた、喜おんでくれた・・・。

役に立っていないことは、歴然としている。

本来なら・・子供に与えたものは吸収され、こやしとなり、子供を生き生きと育てているはず。

けれど・・自分達が与えてきたものは・・散在し、吸収されずにいる。
役に立っていない。

当たり前に囲まれた二人。

当たり前が役に立たなかった事実を、認めざるを得ない。

「自分たちは何をしてきたのか?」

「何が足りなかったのか?」


しばらく休んだ二人は、あることに気が付く。

「ではなぜ?要らぬものを捨てずにここまでため込んだのか?」
「要らなければ・・捨てればいいのに」

役に立たないけれど、捨てずにここまでになってしまった。

二人は・・

早く子供に会いに行かなければ・・

と、気を取り直す。