違和感

母と　母の知人の話をしました。

その知人は　大変な苦労を越えて・・今の幸せを手にした。
今は　落ち着いて　幸せに暮らしている。

過去・・旦那の浮気、姑の意地悪、姑の暴力、親戚の嘘、娘を亡くし・・
数々の課題をこなしてきた。

母は仲が良いので　いつも聞いてきました。
只中にいる時から・・現在に至るまで・・
その知人のことを　一番理解しているのは　母かもしれません。

＜課題＞

それは　人それぞれ　他人と比べられるものではない。

そして・・

その原因は　自分にある。どんなに厳しいことも・・
それが　魂のしくみ。

肉体を持って学ぶとはそういうこと。


母は最近その知人の話を聞きながら　違和感を感じているのだそうです。
落ち着いて　幸せに暮らしていることは　本当に良かったと思う。

けれど・・

「自分が越えてきた苦労に比べたら・・妹の苦労なんて・・」

その知人には　妹がいます。その妹さんもそれはそれは大変な課題をこなした人・・母はその妹さんの苦労も知っています。
　
「妹は　私に比べたらまだまだ・・」

母は　違和感を感じながら何も言えなかった　と言っていました。

私も　その人はよく知っています。
話を聞きながら　私も同じ違和感を感じてしまいました。

よく　話を聞くと　自分が苦しんだのは・・
「周りのせい・浮気をした旦那のせい・嘘をついた親戚が悪い・・」
「娘が亡くなったのは・・」
他人のせいにしている。無意識に・・。

＜自分は悪くないというエゴ＞

かつて　私がそうだったように・・無意識に父のせいにしていたように・・
その知人の意識も同じでした。
よく分かります。それが　人情です。

そこまでは　いい・・。

でも・・


課題の深さを　他人と比べる・・自分の方が深い。

おかしなことだと　思いませんか？
課題は人それぞれで、ケシテ他人と比べられるものではありません。

課題の深さ・越えてきた課題を　他人と比べて自分が・・なんて・・。

逆を言えば・・課題が深いほど・越えるべき課題が多いほど・・
自分がそれだけの課題をこなさなければ　学べない魂ということになる。
これは　言いすぎかもしれません。

役割をこなしている　ということではないでしょうか？

課題が重たければ　重いほど・・深ければ　深いほど・・傷が大きい・闇も深い・穴は暗い。　　　
それが　自分に原因があるとは認められない。

それは　よく分かります。

でも・・他人と比べる　それは　絶対におかしい。

それぞれの道を　自分で生まれる前に決めた課題を　皆　それぞれがこなしているだけだと　思います。

それを　比べるなんて　絶対におかしなことです。

それに・・

本当の気持ちは　その中にいない者は絶対に分からない。
経験した者にしか　絶対に分からない。

だから・・

自分の経験と比べたり・・・つまり自分の価値観や経験では・・絶対に比べられない。

そう　思います。


皆　自分の事は分かっていない。

私もまだまだ　自分を見つめなくては・・と感じます。

自分を見つめる・・ここから全てが始まると思います。