きのう『ヴォイジャー』を観ました。
わたしは宇宙スペクタクルの映画が好きで、この映画の予告編を観て、
居ても立っても居られなくなりそうになりました。
きっとエイリアンに襲われるに違いない、
目標の惑星にはきっとだれもたどり着けない、
どんどん妄想が膨らんできました。
地球温暖化により飢餓が地球を覆っていました。
人類の存亡の危機打開のために存続が可能な惑星を探して、
そこへ探査隊を送るという計画が持ち上がります。
そんな惑星がみつかりましたが、惑星到着までは86年かかります。
その86年の間に子供が大人になり子供を作り、
またその子供たちの代で惑星へ到着するという計画です。
そのために、試験管ベビーの子供たちを閉鎖空間の中で育て、
そして、宇宙探査のための訓練が続いていました。
10歳に満たない男女の子供たち30人と、
子供たちの教官だったリチャードが宇宙船に乗り込みました。
それから10年、子供だった30人は若者に成長しました。
ある日、毎日飲んでいる青い液体に疑問を感じたクリストファー。
その内容を調べてみると、人間としての欲望を制御にするものでした。
ザックと共に青い液体を飲まずに捨てることにしたクリストファー。
今まで感じたことのないような衝動や感受性を心身に感じて、
ふたりは取っ組み合い、レスリングを始めます。
でも、他の周りの若者たちは、ふたりの行動が理解できずにいました。
そして、ザックは執拗にセラに迫りますが、固く拒否され続けます。
そんなとき、宇宙船の故障の修理で、船外の作業をすることになりました。
リチャードがクリストファーにアシストを頼みますが、
青い液体のことで彼と言い合いになった後だったので、アシストを断るクリストファー。
でもリチャードにどうしても必要だと説得されて、ふたりは修理のために船外へ出ます。
しばらくすると、黒い煙のようなものがリチャードを覆い負傷しました。
急いで船内で治療しますが、リチャードは帰らぬ人に・・・。
リーダーを失った悲しみの船内、クリストファーが新しいリーダーになりますが、
青い薬を飲まなくなった若者たちが暴走し始めます。
時折聞こえる船外からの不気味な音。
ザックはエイリアンがいるのから、武器を持って迎え撃つと言い出し、
ふたりの男女が他の仲間らによって殺されます。
しかし、本当の敵はエイリアンではなく、リーダーになりたかったザック。
そして、暴力で他者を支配しようとして、
自分とは違う意見の人を排斥し追い詰めていく人間の気持ちだったのです。
このまま、探査船は無事に惑星に到着できるのでしょうか。
悪事が暴露された後のザックの巻き返しの口述に、つられてしまう他の若者たち。
近未来の閉鎖された宇宙船内の話でしたが、
現在の人間社会のありさまにも重なることがたくさんありました。
左から、クリストファー、セラ、リチャード、ザック。