きのうNHKの『クローズアップ現代+』で、
同居孤独死についての放送がありました。
70代の男性が40代の息子と同居していましたが、
息子は父親の死亡を死後2か月後の腐敗臭で気づきました。
その後、4ヶ月も放置し続け、部屋の前に消臭剤を置いて過ごしていました。
わたしはこの番組を観てとてもショックを受けました。
独居の死は自分にも可能性が大きく、理解し、また理解しようとしていました。
でも、同じ家に家族がいて、家族の死に気づかないということや、
遺体を放置していることが不可解で、テレビを食い入るようにみつめました。
番組は遺体遺棄で拘留中の息子に取材をしました。
子供のころは普通の親子関係だったと言う息子は、
大学進学と共に家を出てひとり暮らしを始めます。
その後、就職してずっとひとりで暮らしですが、
妻に先立たれあと病気になった父親を心配して、
息子の姉から同居をすすめられます。
父親が死亡する8年前です。
実家のある地方に戻った息子はドラックストアで働きます。
父親が亡くなったときは、ちょうどコロナの対応に追われ激務で、
疎遠になっていた父親の異変を感じず、
異臭も掃除をしていないせいだと思っていました。
そして、父親のことや死亡したことは、
考えないように頭の中でシャットダウンしていたそうです。
やがて、親戚から父親と連絡が取れないと電話があり、
行き詰った息子は自殺をしようとして姉に連絡します。
姉は警察に連絡し、息子は逮捕されました。
父親も息子も近所づきあいや交友関係はほとんどなく、
2人の生活に異変を感じる人はいませんでした。
同じ家に暮らしながら、父子は互いに孤独でした。
でも、関係が断たれた家族はたくさんいます。
わたしも小さいころから父親との関係は良好とは言えませんでした。
一番辛かったときは家を出てひとりで暮らしましたが、
母の認知症がひどくなり実家に戻りました。
その後もケンカで怒鳴り合いをすることは日常的でした。
でも、どうしてわたしの父は同居孤独死にならなかったのか・・・。
わたしは父を完全に無視することはできなかった、
憎み続けることの方がわたしには楽だったかもしれません。
孤独にならないこと、
上手に甘えることを身に付けておくこと、
楽しい人生を送ると信じて実行すること、
番組を観てその気持ちをさらに強くしたきのうの夜でした。
きのうはガーリックシュリンプ食べました(コナズ珈琲)。
店内はまるでハワイ、メニューもハワイづくしのプチ海外旅行でした。