女ひとり、歳をとる。

お金なしの60代、犬2匹と同居中。

どう働くか、高齢者。

2019-09-04 09:46:54 | 老化現象・老後準備

職場のSTさんが転倒して骨折したと、

昼礼のとき責任者からみんなに伝えられました。

わたしが入社してから1年半の間に、

いろいろなことでSTさんの休みが続いていました。

指をドアに挟んで2ヶ月近く、腰の手術で1ヶ月、

そのほか貧血や気分が悪いとかで休むことがしばしばです。

そしてまた今回、どれぐらい休むのでしょうか。

去年の忘年会では誰かが、

STさんはもう辞めるべきだよって言ってました。

多分70歳を過ぎていると思うので、

仕事の3ヶ月更新になっています。

それでも人手不足のためか、会社は契約の更新をしています。


STさんは見るからにお年寄りといった風貌で、

少し曲がった背筋でヨタヨタと歩いています。

午前中は別の所で清掃の仕事をしていて、

夜は透析のため1日おきに病院へ通っています。

そこまでして働き続けるなんて、

ちょっと、びっくりです・・・。

絶対に仕事は辞めないよ、って以前聞いたことがあります。

病気に立ち向かう気持ちが、崩れないようにということでした。

でも、仕事は自分のものだけじゃなくて、

会社や同僚に迷惑はかけないというのも仕事だと思います。


いろいろな場面で高齢者の働くシーンに、

出会うことが多くなりました。

友人がハンバーガーショップでオーダーしたとき、

対応した人は65歳以上のクルー。

いつものテキパキとしたサービスに慣れている友人は、

そのスローな対応にちょっと違和感があったと言います。

ただ、自分が逆の立場だったらどうなのだろうか・・・。


人手不足が深刻になっていき、

年金の受給開始がどんどん上がって行く。

70歳以上の就労が当たり前の時代になっています。

その中で、自分の疲労や健康と、仕事にどう折り合いをつけていくのか。

今の職場ではSTさんのほかに70歳以上の人が数人います。

気をつけて見ていると、STさんほどではないにしろ、

歩き方がもたついているとか、背筋が曲がっているとか、

老人っぽさは感じてしまいます。

でも、それは自分が70歳になっていないからですよね。

少し厳しい見方になってしまいます。

わたしは定年の70歳までは働こうと決めています。

それ以上はそのときの状況で考えたいと思います。


高齢者を雇う側が、そして働く側が、

高齢者が働くことをどう考えていくのか。

ますますの高齢社会に向かって、

いろいろと考えさせられるSTさんの骨折でした。


いつまでも色鮮やかでいたいと思いますが・・・。

心だけは色鮮やかさを保っていたいです。