職場のSTさんが転倒して骨折したと、
昼礼のとき責任者からみんなに伝えられました。
わたしが入社してから1年半の間に、
いろいろなことでSTさんの休みが続いていました。
指をドアに挟んで2ヶ月近く、腰の手術で1ヶ月、
そのほか貧血や気分が悪いとかで休むことがしばしばです。
そしてまた今回、どれぐらい休むのでしょうか。
去年の忘年会では誰かが、
STさんはもう辞めるべきだよって言ってました。
多分70歳を過ぎていると思うので、
仕事の3ヶ月更新になっています。
それでも人手不足のためか、会社は契約の更新をしています。
STさんは見るからにお年寄りといった風貌で、
少し曲がった背筋でヨタヨタと歩いています。
午前中は別の所で清掃の仕事をしていて、
夜は透析のため1日おきに病院へ通っています。
そこまでして働き続けるなんて、
ちょっと、びっくりです・・・。
絶対に仕事は辞めないよ、って以前聞いたことがあります。
病気に立ち向かう気持ちが、崩れないようにということでした。
でも、仕事は自分のものだけじゃなくて、
会社や同僚に迷惑はかけないというのも仕事だと思います。
いろいろな場面で高齢者の働くシーンに、
出会うことが多くなりました。
友人がハンバーガーショップでオーダーしたとき、
対応した人は65歳以上のクルー。
いつものテキパキとしたサービスに慣れている友人は、
そのスローな対応にちょっと違和感があったと言います。
ただ、自分が逆の立場だったらどうなのだろうか・・・。
人手不足が深刻になっていき、
年金の受給開始がどんどん上がって行く。
70歳以上の就労が当たり前の時代になっています。
その中で、自分の疲労や健康と、仕事にどう折り合いをつけていくのか。
今の職場ではSTさんのほかに70歳以上の人が数人います。
気をつけて見ていると、STさんほどではないにしろ、
歩き方がもたついているとか、背筋が曲がっているとか、
老人っぽさは感じてしまいます。
でも、それは自分が70歳になっていないからですよね。
少し厳しい見方になってしまいます。
わたしは定年の70歳までは働こうと決めています。
それ以上はそのときの状況で考えたいと思います。
高齢者を雇う側が、そして働く側が、
高齢者が働くことをどう考えていくのか。
ますますの高齢社会に向かって、
いろいろと考えさせられるSTさんの骨折でした。
いつまでも色鮮やかでいたいと思いますが・・・。
心だけは色鮮やかさを保っていたいです。