行政書士・社会保険労務士 大原事務所

人生も多分半ばを過ぎて始めた士業。ボチボチ、そのくせドタバタ毎日が過ぎていく。

拝啓 プロバイダー殿

2018-12-16 02:23:58 | 日記・エッセイ・コラム

 暫く前、夕方顧問先にメールを送ろうとしてエラーが出た。メールが送れない。その内パスワードを入力しろだのメールアドレスを確認しろだの指示が出て埒が明かない。第一メールパスワードなんて、10年位前に一度変更して以来入力していない。

でもメールが送れないのを放ってもおけず、仕方なく指示に従う。この間一時間あまり、他にもいろんなことをして、でも何をやっても駄目。まあ、とりあえず急ぐ仕事でもない。どうしてもの時は電話もファクシミリもある。ぜんぜん詳しくないが、仕事でも私用でもパソコンはもう30年近く使っている。パソコンのトラブルは放っておくのも一つの手、というのを何度か聞いたことがある。なるほどネットに接続できない等のトラブルは再起動したり、それでも駄目なら暫く放っておいてから再起動すると接続出来たりしたことが複数回ある。今度もそれでいけるかも知れないと、再起動してみた。結果は駄目。それではと暫く放っておくことにした。

友人に電話。友人のメールは正常に送受信されているようだ。もっともプロバイダーはちがう。

そろそろ夕食の買い出しの時間。車で近くのスーパーへ。直ってなければ、帰ってからまたパソコンと格闘しなければならない。夕食を作る暇がないかもしれないと思い弁当を買った。さて、今日は一日事務所にこもっていて人間の姿をあまり見ていない。口をきいたのはさっきの友人との電話とスーパーの店員さんの「有難うございます」とそれに返した私の「どうもー」だけ。あまりに寂しい生活だったので、近くの小さな本屋さんに寄った。で、立ち読みの後雑誌を一冊購入。ここでも「有難うございます」「どうも」だけのやりとり。まあ、暇な自営業者なんてこんなもの。

小一時間経って帰宅。  

パソコン再起動。メーラーを立ち上げる。ウーン、正常に稼働する。これをラッキーというべきか?原因は何だったのだ?ふと気が付いてプロバイダーのホームページを覗いてみた。すると画面の中央部に赤字で

「〇〇時ごろより、メールの送受信が出来ない状況が続いておりましたが、〇〇時に回復しました」

夕方からのパソコンとの格闘は全て無駄だったようだ。でもさっきもパスワードを確認する時、プロバイダーのホームページは見た。トラブルの記載なんて見なかったと思うのだが、見落としたのか?

兎に角、客に無駄な努力をさせる前に故障中なら直接そう知らせろよ!例えばメールの一斉送信とかで、と思って悩んでしまった。そうだよそのメールが使えなかったんだものな。

今日の教訓

①メールの調子が悪かったら、プロバイダーのホームページを確認しよう。

②諦めて暫く放置プレイに徹しよう

以上。でもいつも思うが、なんかIT関係の会社の対応というものは客に不親切で、またそれが当然のように考えてる所が見えて、不愉快である。今回だって、こちらからホームページを覗きに行かなければ何も分からなかったのだから。

なんかもやもやする。

 

 


給湯器のある生活

2018-12-06 23:52:25 | 日記・エッセイ・コラム

 暫く前、新しい給湯器が付いた。

 前と同じ程度の性能の物と言った。お湯の出るまでの時間や量は同じなのだが、前の物を買ってから、と言っても建売に最初からついていたものだが、15年近く経っている。同じ性能とはいえ使い勝手は良くなっている。とりあえず満足。

 と思ったら、早速不具合。工事は二時間くらいかかるといった。その間見ていても仕方ないので、私は自分の部屋で仕事をしていた。工事が終わって、その日は午後から亀戸まで行った。急いでいたので業者の言う説明を聞いて書類にサインして出掛けた。帰ったら暗くなっていた。新しい給湯器を確認していない。そこで念の為、翌日明るくなってから、ちゃんと注文通りの商品が取り付けられているかどうか確認しようと給湯器の所まで行って驚いた。なるほど給湯器は指定の物が付いていたが、なんと水漏れしていたのだ。前とは違う所のよう。ぽたぽたと落ちる水滴は以前より酷い。給湯器の下の地面から溢れて玄関のプランターの廻りまで約2メートル程水が浸みだしている。

 ウーン、やはりあまり値切ると駄目なのかな?とも思いながら、腹立つなあ!新しいのにしたらまた水漏れとは。しかも、これは給湯器本体ではなく、本体から出ている管と水道管の連結部分。以前に聞いていた製品及び工事の保証部分とは違うような気もする。

 とにかく販売業者に電話

 「あのね、水漏れしたから給湯器を買い替えたのに、また水漏れしてるよ!なんとかして!!」

と、保証の事には触れず、当然保証するんだろうな的感じで取り敢えず強気。

 では来週お伺いします、なんてノー天気なことを言われたら少しだけ怒り狂ってやろうと身構えて待っていると、

 「すみません。工事をした担当者に折り返し電話させます」

 「何時?」

 「そこは連絡してみないとなんとも。とりあえず連絡をしてみてから本人か、私から電話します」

 さて、電話は冷静にしたつもりだが、電話をしながらもだんだん興奮して来て、怒りが募ってくる。何で取付け工事をしたら水漏れが酷くなるのだ?保証部分ではなくでも工事の影響で不都合が出ているのだろう!いい加減な工事のせいだ、許さない、などと工事担当者と話してもいないのに想像たくましく、切歯扼腕して待っていると、5分もしないでその担当者から電話があった。

「すいません。とりあえずお伺いしてみてみないとなんとも言えませんのでお伺いします」

いたって軽く明るい声。

「いつ?」

「今、近くの家の工事が終わった所なんで30分もすればおうかがいできると思います」

で、30分もしないで玄関のチャイムがなった。

 

 給湯器を点検。外からは分からないので、管に巻いてある断熱材を切り開いて点検。

「すみませんご心配をかけて、でもここはうちでは触ってもいない所なんで、水道管の方のトラブルですが、少しネジが緩んでるせいかもしれません。締めてみます」

 と言って締めたが漏れは止まらない。

すると

「水道管の中かな?」

 と言って、指を入れて中からゴムパッキンを取り出した。

「これですかね。少し傷んでるようですので。取り換えてみます」

で、漏れは無くなった。

 要するにゴムパッキンの劣化が原因のようだ。そんなところにゴムパッキンがあるなど知らなかったが、そりゃあゴムなら15年も過ぎれば劣化するだろう。

この補修の間、この担当者さん。

 「工事の時ここは触ってませんから・・・・・・・」

という言葉を幾度となく繰り返した。つまりは自分のせいではない、加えてこれは水道管の問題だから修理の保証範囲でもない、という事を暗に主張している様子だった。

でも、取りつけ工事の後その連結部分にまかれたビニールテープは新しくなっていたし、断熱材も新しいようだった。ということは前のビニールテープは剥がしたということで、つまりトラブルの原因の連結部分を露出させて、何らかの行為に及んだことは確かであり、彼は工事の時そこに触った筈だ。つまり、「工事の時ここは触ってませんから・・・・・・・」という彼の主張は虚偽である、などと勉強はしなかったが、一応法学部を卒業した私としては今回の水漏れが工事せいであり、保証の範囲に入れろ、という事を主張するための論理構成を頭の中で組み立てていた。

すると、担当者氏

「どうも、治ってよかったですね。ここで駄目なら建物のなかの水道管を点検しないといけないので、そうすると壁を壊したりしてひと騒動だし、凄くお金もかかりますよ・・・・・それじゃ」

と車に乗ろうとする。

これからの事もある。後で請求書を送られても困る。私は念の為

「今回は補償の範囲なの」

と訊いてみた。

「水道管の方の問題ですので保証外ですが、良いですよこの程度は、部品は10円もしないし、無料でいいですよ。多分これで大丈夫ですが、暫く様子を見て、また何かあったら遠慮なく連絡してください」

と言って帰って行った。

ウーン、保証外という言葉が少し気にはなるが、良い人だし、まあ良いか。

 

 


給湯器のない生活

2018-11-23 00:31:42 | 社会保険労務士・行政書士

 さて、ほんの2週間余りだが、蛇口からお湯の出ない生活が始まった。

1972年に上京したが、その時、田舎の家に瞬間湯沸かし器はなかった。

朝顔をあらうのに冷たいと思うだろうが、朝お湯で顔を洗ったりしたことが無いのだから、冷たい水で洗うのが普通だと思っていた。

上京して、2年弱過ぎた正月。帰省すると台所には瞬間湯沸かし器というのがあった。あのガスコンロの上に水を通す管をつけただけのような感じのごく単純な仕組みの湯沸かし器。スイッチを押すとボッとガスに火が付く音がして、すぐ蛇口からお湯が出てくる。そういう意味では蛇口をひねってからお湯が出るまで暫く時間のかかる今の給湯器より便利だった。今の給湯器はハンドルを上げてお湯が出るまで、15秒から20秒くらいの間、水とガスが無駄になる。もったいない。

ところで瞬間湯沸かし器を付けても母は朝、冷たい水で顔を洗っていた。

「折角湯沸かし器付けたのに、お湯で洗わないの?」

と訊くと

「顔は水で洗わんとすっきりせん。お湯は気持ち悪い」

私もいまだに朝は水で顔をあらう。そうしないとすっきりしない。

第一、学生時代から、就職して暫くして、少しだけお金に余裕ができて、バストイレ付という生活にたどり着くまで、随分長い間、便利にお湯を使う生活など縁がなかった。

そして一時お湯で朝顔を洗った時期もあったが、すぐに水に戻った。やはり、朝は水で顔を洗うが気持ちいい。

今はどうなのか?私が小学校の頃、教室の拭き掃除は当たり前だった。一学期に二枚だったか雑巾を持って行って、それをバケツの水に浸し硬く絞って、窓から、机、床まで毎日ゴシゴシ拭く。昔、冬の朝の気温は四国でも零下は珍しくなかった。私は平気だったが、指の関節があかぎれでパックリ口を開けた手で冷たいバケツの水にタオルを浸ける子もいた。

「終わったあとちゃんと拭いて水気をとらないからそうなるの!」

と教師はのたまわったが、タオルやハンカチを持ってこない子も珍しくない時代、服やズボンで拭くしかない。そんな物でいくら拭いてもあかぎれになる子は必ずいた。今思うとまるで拷問のようだ。

それを思うとわずかな期間の水仕事、私も家人も別に苦痛は感じない。確かに家事にお湯は欲しいが、ここは根性で我慢する。

ただ、風呂は無理だ。修行僧ではあるまいしさすがに水垢離は出来ない。私は一日おきにすこし離れたスーパー銭湯って奴に通う。毎日は面倒だ。間の日はお湯を沸かして小さな盥に入れて、タオルでごしごし。

「きたない」って?

 垢をおとすには充分。ごしごし擦ると身体にも良いだろう。それにもともと私はそんなにきれい好きでもない。


お湯が出ない ③

2018-11-11 23:44:39 | 日記・エッセイ・コラム

 給湯器も販売店も決まった。後は工事だけと思ったら難題が残っていた。

難題その①

すぐには取付け工事が出来ない。

給湯器の販売店は寒くなると急に忙しくなるという。

「ところで工事は何時?」

と訊いたら、少し値切ったせいか、全く使えない訳では無い、と言ったせいか、少し後回しにされた感じで

「二週間先になります」

申しわけなさそうに答える。

電話応対した受付の女性の答だと、場合によってはすぐにでも、或いは遅くても一週間はかかりません、ということだったのだが、それは寒くなる前、暇な時の話。寒くなった今は別の話だという。こちらからは日時は指定しないということで値引きもしてもらったし、そこはごねても仕方ない。

二週間、お湯のない生活が続くことになる。使おうと思えば使えるのだが、使うと水漏れが少しずつひどくなるようだ。面倒だから元栓は閉めっぱなしにした。お湯の元栓を閉めても水道管の元栓を閉める訳ではないので水は普通に使える。

「すみませんねえ、銭湯は遠いですか」と給湯器屋さん。

銭湯は近くに3軒もある。都内にしては多いのではないか。寒い夜、銭湯通いは嫌だけど、ずっと以前は当たり前だった生活。まあ少しの不便を我慢すればいい。

 

難題その②

お隣の車があると工事できない。

都内の建売住宅である。家の壁と隣の住宅の敷地との間が狭い。ほぼ50㎝しかない。その隙間に湯沸かし器が付いている。もっとも建物が敷地いっぱいに立っている訳ではないので隣の家の壁との間で両方で1メートル程の空間があり、その真ん中に高さ1メートル位の格子状のプラスチックの塀が立っている。家の敷地から見ると湯沸かし器の向こうは塀があって、その向こうはお隣の壁では無く丁度駐車場になって少し開けている。

現場を見た担当者が

「お隣は工事の時間駐車場空けてもらえますかねえ。何処かへ車移動してもらうとか?」

「さっき、貴方が来る前に、駐車場の敷地に入って良いですかって聞いたら快く了承してくれたけど、こっちの都合で工事中どっかへ車持っていってと言うのはどうかねえ。いい人だけどそこまで言うのは図々しいと思うけどなあ。できなくないでしょ?以前ほかの業者さんが修理した時は車止めたままだったよ。そっちで何とかして!」

と給湯器やさんには言ったけど、でも、車に傷つけたりしたら大変だから、と思ってお隣にお願いしたら即座に了承してくれた。移動先の駐車場代金は御支払いします、と言ったが、そんなのお互い様ということで必要ありません、という。

という訳で問題解決二週間先の工事を心待ちにする。

 


お湯が出ない その②

2018-11-02 00:03:22 | 日記・エッセイ・コラム

   ネットで見積もり依頼。自分の仕事でもそうだがメールで依頼するとやりとりの記録が残るから便利。 

販売店のHPの見積もり依頼フォームにそって必要事項を入力。今使ってる機種を入力して、同程度の性能の製品でお勧めの物をと依頼する。

 ところがこれが結構面倒。正確な見積りを出すには、給湯器とその周りの写真が必要だという。工事が面倒だったり、1人では無理だったりして追加料金がかかる場合があるとのこと。表に出てお隣の駐車場に入らないと写真が上手く撮れないので、お隣にことわって、写真を撮って添付ファイルで送ったのだが、これが容量オーバーで送れない。

 「悪いけど、面倒だから一度見にきてくれない?」

 「良いですよ。近くですから30分位で」

 「注文は相見積を見てからだけど、だから来たって注文するとは限らないけど、無料で来てもらえるんだよね」

 「もちろんですよ。そんな大名商売はしてません」

 涙がでるようなセリフ。どっかのメーカーにきかせてやりたい。

 

 同様のやりとりをもう一社の販売店とやり、ここは隣とのスペースが狭いよと言うと、先方から一時間位で行きます。拝見してから見積もりを出します、と言う。そこでさっきの販売店の後に予定を入れて来てもらう事に。まだ他の販売店もあったが全体的にそんなに価格に違いがあるとも思えなかったのと、沢山見積りを取っても時間がかかるだけと思って2社で止めた。

 さて、その価格。2社とも給湯器本体がメーカー希望小売価格の概ね70%から80%引きと言うのは嘘ではない。ただし本体の値段に取りつけ工事費、旧機種の回収処分費用等が加算される。それでもメーカーさんやガスやさんから聞いた22~3万円よりは安い。色々教えてもらっておいて心苦しいが、ここでメーカーとガス会社さんは購入候補から外れた。さて残った2社の見積もりを比較。値段に差はある。ただ、両方の販売店とも親切だったし、高い方はそれなりの良さもあるし、安い方はそれなりに融通が利かなかったり、単純比較ができなくて、どちらにするか少し迷ったが、結局安い方に頼んでしまった。前回書いた通り年末にかけて異常に出費が多いのである。お断りした販売店の方御免なさい。もうすぐ今度はガスレンジが壊れると思うので、その時はまた検討します。

 そうなのだ、この家を買ってから15年。少しずついろんな所にガタが来ている。加えて家電を買い替える周期にもなっているようで、使えるが調子の悪い家電が出て来ている。ドンドンお金がかかるのだ。なにを買うにしてもすこしでも安いほうがいい。

 蛇足だが、私は非常識に安い物は嫌いである。松下幸之助だったと思うが(別に特に敬愛しているつもりはない)ある量販店の廉売に抗議してその量販店に対して出荷を止めて争った時 「適正価格の適正利潤」を確保するのは大事なことだ、と主張したと記憶する。これから先は私の勝手な解釈だが、適正に利益を出して、適正に従業員や関係会社に利潤分配しなければ結局弱い所にしわ寄せが行く。最終的に労働者や消費者の為にならない。安ければいいという物ではない。

 と、大げさなことを言いながら、安いものに飛びつく自分が情けない。ああ、自己嫌悪。