「私、篤と付き合う前、貴志と つきあってたじゃん。
でもね 貴志と 8回しか Hしてないよ」
久美子は お弁当の 甘栗のステイックを 手にとって、 食べ始めた。
「なんだよ それ」
「変に 誤解されていたら いやだな~と思って。
篤には、なんでも 知っておいてほしいから」
煮卵を つぶそうと していた篤の 手がとまった。
「別に 知りたくないし」
「え~ でも半年つきあって、8回だよ。少なくない?
私の 煮卵もあげるから 許して~~。 これ、二つで、一つ。
篤と 久美だよ」
久美子は、 篤が、元彼のことを 気にしているのを 知っていた。
だから いやな 思いをしても 知っておいたほうが 安心すると 思ったのに。
「弁当に 甘栗なんて、 あわないよ」
篤は 完全に 不機嫌になっていた。
「甘栗むいちゃいました を 刺しちゃいました~ だよ」
久美子は 不自然なほど 明るく 言ってみた。
「どう考えたって、合わないよ。甘栗って、甘すぎるよ」
篤は、甘栗を 手に持ちながら 遠い目を していた。
そんな 2人が 食べた お弁当です
☆ すき煮
☆半熟卵 (半熟卵を 作り、 すき煮の中に つけておきました)
☆万願寺 炒め
☆さつまいもの 甘煮
☆ポテトサラダ
☆ビアハム
☆甘栗 むいちゃいました を 刺しちゃいました。
その夜、篤は 久美子を 八回抱いたあと、
「お弁当に 甘栗 あうと おもうよ」
と つぶやきました。
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